JPH04120596A - 楽音信号発生装置 - Google Patents

楽音信号発生装置

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JPH04120596A
JPH04120596A JP2241659A JP24165990A JPH04120596A JP H04120596 A JPH04120596 A JP H04120596A JP 2241659 A JP2241659 A JP 2241659A JP 24165990 A JP24165990 A JP 24165990A JP H04120596 A JPH04120596 A JP H04120596A
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musical tone
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tone signal
envelope
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Noboru Yamaoka
山岡 昇
Takahiro Kono
恭浩 河野
Masahiro Shimizu
正宏 清水
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、音量と音色を時間的に変化させて楽音信号を
発生する楽音信号発生装置に関する。
【従来技術】
従来の楽音信号発生装置は、音量を時間的に変化させる
音量制御波形信号を形成して発生する楽音の音量を制御
するとともに、同音量制御波形信号と同種の音色制御波
形信号を形成し、同音色制御波形信号に基づいて音色を
変化させていた。 また、持続部の波形を時間経過に従って次々とクロスフ
ェードさせながら切り換えてい(楽音信号発生装置とし
ては特公平2−30033号公報に示すものが知られて
いる。
【発明が解決しようとする課題] 上述した従来の楽音信号発生装置では、音色を時間的に
変化させることができるものの、その変化は、演奏操作
態様に無関係で一定であったり、音量の変化とほぼ同等
であったため、時間経過または音量に対応して変化する
波形を再現することができるものの、依然、実際の演奏
に即した波形の微妙な変化は再現できなかった。 実際の演奏では、音量を徐々に増加せしめたり、音量を
徐々に減少せしめてい(と、波形は音量の変化度合いに
応じて微妙に変化する。 従来の楽音信号発生装置では、このような音量の変化度
合いには対応していなかったため、音量を徐々に増加さ
せたり音量を徐々に減少させたりするときにおける波形
の変化過程を再現することができなかった。 本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので
、時間的に音量が変化していく過程における微妙な波形
を再現することが可能な楽音信号発生装置を提供するこ
とを目的とする。 【課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、請求項Iにかかる発明の構
成上の特徴は、楽音信号を形成出力する楽音信号形成手
段と、時間的に変化する音量制御波形信号を形成すると
ともに同音量制御波形信号を上記楽音信号形成手段に出
力して上記楽音信号における音量を制御する音量制御波
形信号形成手段と、時間的に変化する音色制御波形信号
を形成するとともに同音色制御波形信号を上記楽音信号
形成手段に出力して上記楽音信号における音色を制御す
る音色制御波形信号形成手段とを備えた楽音信号発生装
置において、上記音色制御波形信号の変化度合いを検出
して上記音色制御波形信号に基づく音色の制御に加えて
、同検出された音色の変化度合いに基づいて上記楽音信
号における音色を制御するように構成したことになる。 また、請求項2にかかる発明の構成上の特徴は、請求項
1に記載の楽音信号発生装置において、上記楽音信号形
成手段は、音色に対応した複数組の楽音波形のサンプル
データ群を記憶する記憶手段を有しており、上記音色制
御波形信号と上記検出された音色の変化度合いとに対応
した楽音波形のサンプルデータ群に基づいて楽音信号を
形成するように構成したことにある。 さらに、請求項3にかかる発明の構成上の特徴は、請求
項1に記載の楽音信号発生装置において、上記楽音信号
形成手段は、楽音の各高調波成分を所定の割合で合成せ
しめて楽音信号を形成する高調波合成楽音信号形成手段
を有しており、上記音色制御波形信号と上記検出された
音色の変化度合いとに応じて上記割合を変化せしめて所
望の音色に対応した楽音信号を形成するように構成した
ことにある。 また、請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1
に記載の楽音信号発生装置におい、て、上記楽音信号形
成手段は、楽音信号の音色を制御するフィルタを有して
おり、上記音色制御波形信号と上記検出された音色の変
化度合いとに応じて上記フィルタのフィルタ特性を変化
せしめて所望の音色に対応した楽音信号を形成するよう
に構成したことにある。 さらに、請求項5にかかる発明の構成上の特徴は、請求
項1に記載の楽音信号発生装置において、上記楽音信号
形成手段は、変調演算によって楽音信号を形成する変調
演算楽音合成手段を有しており、上記音色制御波形信号
と上記検出された音色の変化度合いとに対応した演算パ
ラメータを使用して所望の音色に対応した楽音信号を形
成するように構成したことにある。 【発明の作用】 上記のように構成した請求項1にかかる発明において、
楽音信号形成手段から音量制御波形信号と音色制御波形
信号に対応した時間的に変化する音量と音色の楽音信号
を発生するときに、上記音色制御波形信号の変化度合い
を検出して上記音色制御波形信号に基づく音色の制御に
加えて、同検出された音色の変化度合いに基づいて上記
楽音信号における音色を制御する。 すなわち、通常の音色の指定に加えて同指定される音色
の変化度合いに応じて音色を変更することにより、演奏
時における微妙な波形の変化に対応した楽音信号を発生
する。 また、請求項2にかかる発明においては、上記楽音信号
形成手段における記憶手段が音色に対応した複数組の楽
音波形のサンプルデータ群を記憶しており、上記音色制
御波形(6号と上記検出された音色の変化度合いとに対
応した楽音波形のサンプルデータ群に基づいて楽音信号
を形成する。 さらに、請求項3にかかる発明においては、上記楽音信
号形成手段における高調波合成楽音信号形成手段が楽音
の各高調波成分を所定の割合で合成せしめて楽音信号を
形成するときに、上記音色制御波形信号と上記検出され
た音色の変化度合いとに応じて上記割合を変化せしめて
所望の音色に対応した楽音信号を形成する。 また、請求項4にかかる発明においては、上記楽音信号
形成手段がフィルタによって楽音信号の音色を制御する
ときに、上記音色制御波形信号と上記検出された音色の
変化度合いとに応じて上記フィルタのフィルタ特性を変
化せしめて所望の音色に対応した楽音信号を形成する。 そして、請求項5にかかる発明においては、上記楽音信
号形成手段における変調演算楽音合成手段が変調演算に
よって楽音信号を形成するときに、上記音色制御波形信
号と上記検出された音色の変化度合いとに対応した演算
パラメータを使用して所望の音色に対応した楽音信号を
形成する。
【発明の効果] このように本発明によれば、通常の音色の指定に加えて
同指定される音色の変化度合いに応じて音色を変更制御
することにより、実際の演奏時における微妙な波形の変
化に対応してより表現力を向上せしめることができる。 また、請求項2〜5にかかる発明において、請求項2に
かかる発明によれば波形サンプルデータに基づいて楽音
信号を形成する装置に適用でき、請求項3にかかる発明
によれば高調波合成によって楽音信号を形成する装置に
適用でき、請求項4にかかる発明によればいわゆるディ
ジタルフィルタのようにフィルタ特性を変化せしめて楽
音信号を形成する装置に適用でき、請求項5にかかる発
明によればいわゆる周波数変調方式のように変調演算に
よって楽音信号を形成する装置に適用できる。 【実施例】 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。 第1図は、本発明が適用される電子楽器の全体を概略的
に示しており、同電子楽器は楽音波形メモリに記憶され
た各1周期分の楽音波形を繰り返し読み出すいわゆるP
CM方式で楽音信号を発生する。 この電子楽器は鍵盤とスイッチなどからなる演奏操作子
群10とペダルとセンサとからなるイクスブレッション
ペダル20を有している。 演奏操作子群】0は鍵盤による演奏操作に応じて鍵盤演
奏データKDを操作子制御部30に出力し、同操作子制
御部30は同演奏操作子群10から鍵盤演奏データKD
が入力されると同データKDより押鍵された鍵を表すキ
ーフード、押鍵中であることを示すキーオン、押鍵され
たときの速度を示すイニシャルタッチ、及び押鍵された
鍵の抑圧を示すアフタータッチを検出し、発音チャンネ
ルごとにそれぞれを表すキーフード信号KC,牛−オン
信号K ON、  イニシャルタッチ信M I T。 及びアフタータッチ信号ATを出力する。 また、イクスブレッションペダル20は演奏者による音
量の大小を指示するペダル操作に応じてペダル演奏デー
タPDを同操作子制御部30に出力し、同操作子制御部
30は同イクスブレッションペダル20より同データP
Dが入力されると同データPDより音量の大小を表すペ
ダル信号EPを出力する。 操作子制御部30には音色選択設定操作子群40も接続
され、同操作子群40は予め用意された音色を選択した
り任意の音色となるよう設定を行なう各種操作子が設け
られている。音色選択設定操作子群40はかかる操作子
の操作状況に応じて音色選択設定データSETを操作子
制御部30に出力し、同操作子制御部30は同データS
ETに基づいて音色信号TCを出力している。 操作子制御部30から出力される各種信号のうち、キー
フード信号KCは周波数ナンバ変換部50に入力され、
同周波数ナンバ変換部50は牛コード信号KCが表す音
高に対応した周波数ナンバ信号FNをアドレス発生部6
0に出力する。この周波数ナンバ信号FNはサンプル波
形を求める際の位相増分値を表しており、アドレス発生
部60はクロック信号のタイミングに応じて同周波数ナ
ンバ信号FNを累積し、同累積値の整数部をアドレス信
号ADR3として波形信号発生回路70に出力する。整
数部を出力するのは波形間の補間を省略する構成とした
ためであるが、アドレス信号ADRSに基づくサンプル
波形データとアドレス信号ADR3+1に基づくサンプ
ル波形データとを求めた後、小数部を利用して補間演算
を行なうようにしてもよい。また、同整数部は位相の「
2π」に対応する所定値を越えるとオーバーフローして
再度「0」からの値を示すことになる。 波形信号発生回路70は位相情報と音色情報とに応じて
サンプル波形データを出力するものであり、音量用エン
ベロープ発生器80が出力する対数値の音量用エンベロ
ープ信号EDtを対数常数変換回路90にて常数値に変
換した後、乗算器100にて当該サンプル波形データに
乗算することにより所定のエンベロープを付与された楽
音信号が得られる。 音量用エンベロープ発生器8oには、第2図に示すよう
に、牛−オン信号KONとともに、音色信号TCとキー
コード信号KC1及びペダル信号EPとイニシャルタッ
チ信号ITとアフタータッチ信号ATとが入力さねてお
り、基本エンベロープを発生する基本エンベロープ発生
回路(EGB)80aと、イニシャルタッチエンベロー
プを発生するイニシャルタッチエンベロープ発生回路(
EG  IT)80bと、アフタータッチエンベロープ
を発生するアフタータッチエンベロープ発4′同銘(F
G AT)QllrJ−ぺ/+++丁ソベry−ブを発
生するペダルエンベロープ発生回路(EG  EP)8
0dとを膏し、ている。 各エンベロープ発生回路は、キーオン信号KONとキー
フード信号KCと音色信号TCとに基づいてエンベロー
プ波形と出力タイミングとが制御され、さらにイニシャ
ルタッチエンベローブ発生回路80bとアフタータッチ
エンベロープ発生回路80cとペダルエンベロープ発生
[=lf+sodについては、それぞれ乗算器80e〜
80gにて出力エンベローブにイニシャルタッチ信ql
Tとアフタータッチ信号ATとペダル信号EPとが乗算
されるようになっている。 なお、各エンベロープ発生回路はエンベロープの記憶さ
れたメモリを有しており、各エンベロープ発生回路が発
生するエンベロープは、第3図〜第6図に示すように、
アタック部と、ループ部と、リリース部(アフタータッ
チエンベロープは除<)とからなり、牛−オン信号KO
Nに基づいて押鍵直後にはアタック部のエンベロープが
出力され、7々1.ノツ!Wg、lJ+−?t+ψ−」
セ、ノーma−→r4q1@ヒi1プ+L−イ部が繰り
返し出力され、離鍵されたときにはリリース部が出力さ
れる。むろん、メモリからの読み出しに限らず、演算に
よってエンベロープを決定する構成としてもよい。なお
、リリース部が出力されるときはそれまでの音量レベル
が変化することのないように、それまでの音量レベルと
同じレベルの部分から後のエンベロープ波形が出力され
る。また、音色信号TCに基づいて基本的なエンベロー
プ波形が選択され、キーコード信号KCに基づいてキー
スケーリングが施される。 各エンベロープ波形より明らかなように、イニシャルタ
ッチとアフタタッチとペダル操作量のそれぞれの操作量
の組み合わせでエンベロープの形が多様に変化する。ま
た、押鍵直後はイニシャルタッチがよく効き、やがてア
フタタッチによる効果が大きくなるという現実の状況に
かなった特性を実現できる。さらに、アフタタッチエン
ベロープのループ部によりビブラートの効果を付与して
いる。 基本エンベロープと上記乗算後のイニンヤルタ7チェン
ベローフトアフタータノチェンベローブとペダルエンベ
ロープは加算器80hに入力されており、同加算器80
hは各エンベロープを加算して補間回路80Iに出力す
る。エンベロープは時間経過に対して離散的な値である
ため、同補間回路801にて補間を施し、音量用エンベ
ロープ信号EDtを出力する。 これまでのエンベロープが示す値は対数値となっており
、波形データにエンベロープを付与する際には常数値と
なっている方がよいので対数常数変換回路90によって
常数値の音量用エンベロープ信号EDzに変換してから
乗算器100に入力せしめる。 なお、以上の例ではエンベロープ発生回路を計4個使用
しているが、基本エンベロープ波形ヲイニシャルタッチ
で選択するようにして3個のエンベロープ発生回路で構
成することもできる。具体的には、第7図に示すように
キーオン信号KONとキーコード信号KCと音色信号T
Cとともにイニシャルタッチ信号ITを基本エンベロー
プ制御回路80Jに入力し、同基本エンベロープ制御回
路80jによって基本エンベロープ発生回路80kによ
る基本エンベロープの発生を制御せしめる構成とする。 また、1つのエンベロープ発生回路を時分割的に使用し
てもよい。 本実施例では、この音量用エンベロープ発生器80とと
もに音色を制御するための制御波形信号を発生する音色
用エンベロープ発生器110も備えており、同音色用エ
ンベロープ発生器110は第7図に示す音量用エンベロ
ープ発生器8oと同様に3個のエンベロープ発生回路を
使用して構成されている。 ただし、それぞれのエンベロープ発生回路(基本エンベ
ロープ発生回路と、アフタータッチエンベロープ発生回
路と、ペダルエンベロープ発生回路)が出力するエンベ
ロープ波形は第8図〜第10図に示すような波形となっ
ており、キーオン信号KONに基づいて出力タイミング
が制御され、音色信号TCに基づいて基本的なエンベロ
ープ波形が選択され、キーフード信号KCに基づいて牛
−スケーリングが施されている。 音色用エンベロープ発生器lloが出力する対数値の音
色用エンベロープ信号TEDはそのまま波形信号発生回
路70に入力されるとともに、レベル変化率計算部12
0に入力されてレベル変化率信号ΔTEDが計算され、
同レベル変化率信号ΔTEDとして波形信号発生回路7
0に入力されている。 同レベル変化率計算部!20は、1つのサンプル波形デ
ータを演算するタイミングに対応してレベル変化率信号
ΔTEDを計算するものであり、第1j図に示すように
1クロツクビツトの遅延回路121と減算器122とを
有しており、遅延回路121にて遅延されたlクロック
ピット前の音色用エンベロープ信号TEDと現在の音色
用エンベロープ信号TEDとの差を減算器122で計算
している。 なお、第11図に示すレベル変化率計算部120は音色
用エンベロープ信号TEDの傾きだけを求めるものであ
るが、音色用エンベロープ信号TEDの変化の加速度を
加味する構成としても良い。 具体的には、第12図に示すように、遅延回路121a
、121bを直列に接続して1クロ、クビット遅れの音
色用エンベロープ信号TEDIと2クロックビット遅れ
の音色用エンベロープ信qTED2とを保持するととも
に、係数発生回路123の発生する係数α、 (1−α
)を乗算器124a、124bにて音色用エンベロープ
信号TEDと2クロックビット遅れの音色用エンベロー
プ信号TED2とを乗算せしめ、加算器+25にて乗算
後の音色用エンベロープ信号TEDと音色用エンベロー
プ信号TED2とを加算するとともに1クロックビ、ト
遅れの音色用エンベロープ信号TEDIを減算する。か
かる構成とする場合には、係数発生回路123の発生す
る係数αに応じて加速度を加味したものと、加速度を加
味しないものとを選択することもできる。 例えば、α=0.5の場合、 TED=ed (t) TED1=ed (t−Δt) TED2=ed  (t  −2Δ t )とすると、 △丁ED−0,5ec!(t) ed  (t  −Δ t ) +0.  5ed(t−2Δ t ) =  1  / 2  f  (e  c3  (t 
 )  −e  d  (t  −Δ 1))−(ed
  (t  −Δ t)−ed(t  −2Δ 【))
)となるから加速度となり、α−1の場合は、ΔTED
=ed (t)−ed (を−Δt)となるから、第1
1図に示すものと同様に傾きだけを考慮したものとなる
。 波形信号発生回路70は、このようにして求められた音
色用エンベロープ信号TEDとレベル変化率信号ΔT 
E D、  およびアドレス発生部60の出力するアド
レス信号ADR5と、音色信号TCとキーコード信号K
Cとに基づいて、選択された音色と演奏された音高とに
応じた波形信号を発生するものであり、第13図に示す
ように楽音波形メモリ71から楽音波形を読み出してサ
ンプル波形データを出力する。 楽音波形メモリ71は音色の異なる複数の波形群のサン
プル波形データを記憶しており、読み出しメモリ選択回
路72が出力する波形群選択信号SLで所定の音色の波
形群が選択されると同選択された波形群における上記ア
ドレス信号ADRSに対応する位相値のサンプル波形デ
ータが読み出される。 しかし、楽音波形メモリ71に記憶されている波形群は
音色用エンベロープ信号TEDとレベル変化率信号ΔT
EDとが表す値に対して離散的な値に対応するものであ
るため、入力される音色用エンベロープ信号TEDとレ
ベル変化率信号ΔTEDとが、記憶された波形群とに対
応する値とは正確に一致しない状態が生じる。このため
、読み出しメモリ選択回路72はかかる場合の波形を上
記記憶されている波形群によって補間演算して算出すべ
く、マトリクス状に配設された波形群から同中間値を包
含する4つの波形を選択して波形群選択信号SLを出力
する。すなわち、音色用エンベロープ信号TEDとレベ
ル変化率信号ΔTEDの整数位1.  Jに基づいて楽
音波形メモリ71から4つの波形サンプルデータを読み
出し、同音色用エンベロープ信号TEDとレベル変化率
信号ΔTEDの小数位i、  Jに基づいて波形群間補
間器74が補間を行なう。 例えば、整数位の音色用エンベロープ信号Xと整数位の
レベル変化率信号yに応じて楽音波形メモIJ 71内
で二次元状に配列された各波形群をW(x、y)で特定
するとすると、選択される4つの波形群はW(1,JL
  W(T、  J+1)、W(r+1.J)、W(1
+1.J+1)であり、波形群間における補間演算は、
次のようになる。 w(I、  I、  J、  j)− (1−i)X(1−J)XW(L  J)+(1−i)
XJXW(1,J+1) +iX (1−J)XW(1+1.  J)+1xjx
W(1+1.J+1) そして、補間カウンタ73が補間タイミング信号「0」
〜「5」を繰り返し出力するにつれ、読み出しメモリ選
択回路72と波形群聞捕聞器74は、 「リセット」、
 「波形群W(1,J)選択」、「波形群W(1,J+
1)選択」、 「波形群W(I士I  J)選択」、 
[波形群W(1+1.  J+])選択j1「補間演算
及び演算結果出力」という処理を繰り返す。 なお、楽音波形メモリ71内では、第14図に示すよう
に、音色用エンベロープ信号TEDとレベル変化率信号
ΔTEDとに対応して音量用エンベロープにおける各ス
テートの音色を表す波形群が二次元状に配列されている
。すなわち、音色用エンベロープ信号TEDが正の大な
る値でレベル変化率信号△TEDも正の大なる値の状態
に対しては第15図に示すアタック部(AT)の音色に
対応する波形群が記憶され、音色用エンベロープ信号T
EDが正の大なる値でレベル変化率信号ΔTEDが負の
大なる値の状態に対しては同図に示す第1デイケイ部(
1stD)の音色に対応する波形群が記憶され、音色用
エンベロープ信号TEDが負の大なる値でレベル変化率
信号ΔTEDが正の大なる値の状態に対しては同図に示
すスラー部(S L)の音色に対応する波形群が記憶さ
れ、音色用エンベロープ信号TEDが負の大なる値でレ
ベル変化率信号ΔTEDも負の大なる値の状態に対して
は同図に示すリリース部(RL)の音色に対応する波形
群が記憶されている。 また、音色用エンベロープ信号TEDが正の小なる値で
レベル変化率信号ΔTEDも正の小なる値の状態に対し
てはビブラート時の周波数が大きな部分の波形群(■+
〉が記憶され、音色用エンベロープ信号TEDが負の小
なる値でレベル変化率信号ΔTEDも負の小なる値の状
態に対してはビブラート時の周波数が小さな部分の波形
群(V)が記憶され、音色用エンベロープ信号TEDが
正の小なる値でレベル変化率信号ΔTEDが負の小なる
値の状態に対してはビブラートにおける周波数の大きな
状態から小さな状態へ移行する間の音色に対応する波形
群(、(V+)+ (V−))が記憶され、音色用エン
ベロープ信号TEDが負の小なる値でレベル変化率信号
ΔTEDが正の小なる値の状態に対してはビブラートに
おける周波数の小さな状態から大きな状態へ移行する間
の音色に対応する波形群((V−)+ (V+) )が
記憶されている。ただし、各区画の境界周辺では、図中
に”+”で示しているように特性の混じりあった波形の
波形群となっており、また、アタック部からIJ IJ
−ス部に至るに従って高調波成分が徐々に減衰している
。 以上のようにして波形信号発生回路7oはサンプル波形
データを算出するが、当該波形信号発生回路70につい
ては、上記入力信号に基づいて楽音波形を再現するもの
であれば他の構成とすることもできる。 例えば、第16図には高調波成分を合成して楽音波形を
再現するものの構成を示している。 この場合、アドレス信号ADR3に対して音色用エンベ
ロープ信号TEDとレベル変化率信号ΔTEDと音色信
号TCとキーコード信号KCとが入力されたとすると、
倍音スロットカウンタ2゜lの出力するスロット信号k
に応じて係数発生回路202が高調波成分のレベルに対
応する混合比Lk(TED、  AT E D、  T
 C,K C)と位相偏差φk(TED、  AT E
 D、  T C,K C’)を出力し、正弦波発生器
203がアドレス信号ADR3とスロット信号にと位相
偏差φk(Ti:D、  ΔTED、TC,KC)に応
じて w O(ADRS、 k、φk(EDt、ΔEDt、T
C,KC))=sin(k−ADRs+φk(EDt、
ΔEDL、TC,IFG))を出力し、乗算器204に
て混合比Lkを乗算して合成器205にて合成すること
により、w l =  Σ  (Lk (EDt、ΔE
Dt、TC,KC)X=1 x 5in(k−ADRS+φk(EDt、ΔEDt、
 TC,KC))1なる演算式に従った高調波合成を行
なう。すなわち、倍音スロットカウンタ201はスロッ
ト信号kを出力して係数発生回路202と正弦波発生器
203と合成器205を制御するときに、 rmJを高
調波合成の倍音数とすると、同スロット信号には繰り返
し「0」〜rm+1」と変化して、 「0」にてリセッ
トを表し、 rlJ〜rmJにて各高調波成分の演算及
び累算を表し、 rm+IJにて合成値の出力を表して
いる。 また、第17図に示すように共振の鋭さ(以下、「Q」
という。)と力、トオフ周波数を変更可能なディジタル
フィルタ301に波形メモリ302から読み出された楽
音波形信号を通過せしめ、所望の楽音波形を再現する構
成とすることもできる。 この例では、アドレス信号ADR5とキーコード信号K
Cと音色信号TCとに応じて読み出し制御回路303が
波形メモリ302の読み出しアドレスを出力し、同読み
出しアドレスに記憶された楽音波形信号をディジタルフ
ィルタ301に入力せしめる。一方、音色用エンベロー
プ信号TEDとレベル変化率信号ΔTEDはQパラメー
タ変換回路(FQ  EG)303とカットオフ周波数
変換回路(FCEG)304に入力されており、それぞ
れの場合に応じたQとカットオフ周波数をディジタルフ
ィルタ301に出力している。このため、波形メモリ3
02から読み出された楽音波形信号は上記指定されたQ
と力・7トオフ周波数の特性を有するディジタルフィル
タ301を通過して所望の楽音波形信号となる。 さらに、第18図には周波数変調方式にて波形信号を形
成する周波数変調楽音合成演算回路401における演算
用パラメータを変更する例を示している。 周波数変調楽音合成演算は、 w=Acos(ωc0t+mHsIn(ωs+t)+φ
)の演算式に基づく楽音波形を演算・出力するものであ
り、音色や音高に応じて当該演算式におけるパラメータ
を適宜選択し、所定の音高及び音色の楽音信号を発生す
る。 ここで、第18図に示すものでは、パラメータ読み出し
制御回路402は音色信号TCとキーコード信号KCに
応じてパラメータバンク403からパラメータを読み出
すにあたり、音色用エンベロープ信号TEDとレベル変
化率信号ΔTEDに応じて読み出しパラメータを適宜選
択している。 このように、波形信号発生回路7oは音色用エンベロー
プ信号TEDとレベル変化率信号△TEDとに基づいて
異なる音色の波形を選択しており、具体的には第13図
に示すものでは楽音波形メモリ71における波形サンプ
ルデータを選択し、第16図に示すものではスペクトル
データを選択し、第17図に示すものではディジタルフ
ィルタの特性パラメータを選択し、第18図に示すもの
では演算式におけるパラメータを選択している。そして
、これらのパラメータは楽音波形メモリ71における波
形群の配置と同様、音色用エンベロープ信号TEDとレ
ベル変化率信号ΔTEDに対しては二次元状に配列され
ている。 この波形信号発生回路70から出力されるサンプル波形
データは乗算器100にて音量用エンベロープ信号ED
zと乗算され、所定のエンベロープを付与された楽音信
号が得られると、同楽音信号はミキサ部130にて複数
の発音チャンネル分の楽音信号が加算されてD/Aコン
バータ140に入力され、同り/Aコンバータ140に
てデジタルからアナログ信号に変換されてアンプやスピ
ーカなどからなるサウンドシステム150が楽音に変換
して出力する。 次に、上記構成からなる楽音信号発生装置の動作を説明
する。 演奏者が当該電子楽器の図示しない電源スィッチをオン
にして演奏を開始したとする。 いま、通常の音量となるようにイクスプレ、ノヨンベダ
ルを踏み込んでいるとすると、音量のレベルとしては中
程度の値となっている。また、演奏者が鍵盤を操作して
演奏を開始すると演奏操作子群10から鍵盤演奏データ
KDが出力され、操作子制御部30が同鍵盤演奏に対応
してキーオン信号KCを周波数ナンバ変換部5oに出力
する。 周波数ナンバ変換部50では同手−コード信号KCに対
応した周波数ナンバ信号FNをアドレス発生部60に出
力し、同アドレス発生部6oはクロック信号が入力され
るごとに同周波数ナンバ信号FNが表す位相増分値を累
算する。 一方、操作子制御部30は、鍵盤の操作に対応したキー
オン信号KONとキーコード信号KCとイニシャルタッ
チ信号ITとアフタータッチ信号ATとともに、イクス
プレッンヨンペダルの踏み込み量に対応したペダル信号
EPと、音色選択設定操作子群40における音色操作子
の操作に対応した音色信号TCとを音量用エンベロープ
発生器80と音色用エンベロープ発生器110に出力し
、同音量用エンベロープ発生器80における各エンベロ
ープ発生回路80a〜80dはキーオン信号KONとキ
ーフード信号KCと音色信号TCとに基づいてそれぞれ
のエンベロープを発生する。かかるエンベロープのうち
、イニシャルタッチエンベロープとアフタータッチエン
ベロープとペダルエンベロープについては乗算器80e
〜80gにて各エンベロープ発生回路80b〜80dの
出力に絶対的な音量を表すイニ/ヤルタノチ信号ITと
アフタータッチ信号ATとペダル信号EPを乗算し、乗
算後のエンベロープ信号と基本エンベロープ発生回路8
0aの出力する基本エンベロープを加算器80hにて加
算する。 加算器80hの出力するエンベロープは補間回路80j
にて連続的なエンベロープに補間され、対数常数変換回
路90を介して常数に変換された後、第15図に示すよ
うな波形となって乗算器100に入力される。 方、音色用エンベロープ発生器110においては、基本
エンベロープ発生回路110にとアフタータッチエンベ
ロープ発生回路110cとペダルエンベロープ発生回路
110dが第8図〜第10図に示す音色用エンベロープ
信号を出力しており、それぞれの音色用エンベロープ信
号が加算器110hにて加算されている。 アフタータッチエンベロープとペダルエンベロブについ
ては、乗算器110f、  110gにてアフタータッ
チ信号ATとペダル信号EPが乗算されて基本エンベロ
ープに加算されるものの、概略の波形は基本エンベロー
プに似たものとなる。 そこで、第8図に示す基本エンベロープ波形を参照して
音色用エンベロープ信号TEDとレベル変化率信号ΔT
EDとの変化過程をみてみる。 発音直後は、楽音の立ち上がり部に対応して音色用エン
ベロープ信号TEDはrOJから正の大なる値へと増加
し、レベル変化率信号ΔTEDは同増加傾向に対応した
正の値となって波形信号発生回路70に入力される。 一方、演奏操作子群lOにて押鍵された鍵の音高に対応
するキーコード信号KCは周波数ナンバ変換部50に入
力され、同キーコード信号KCに対応した所定の周波数
ナンバ信号FNがアドレス発生部60に入力される。ア
ドレス発生部60は同周波数ナンバ信号FNを累算して
アドレス信号ADR8を波形信号発生回路70に出力し
ており、同波形信号発生回路70では同アドレス信号A
DR3が楽音波形メモリ71に入力されるとともに、上
記音色用エンベロープ信号TEDとレベル変化率信号Δ
T E D、  及び音色信号TCとキーフード信号K
Cが読み出しメモリ選択回路72に入力される。 読み出しメモリ選択回路72は、音色信号TCにて指定
された音色に関する波形群であってキーフード信号KC
によって指定される音域の波形群の範囲内で、上記音色
用エンベロープ信号TEDとレベル変化率信号ΔTED
の整数部I、  Jと補間カウンタ73の出力する補間
タイミング信号kに従って楽音波形メモリ71の読み出
し波形を選択する。 すなわち、第14図に示す二次元状の波形データテーブ
ルにおいて、補間タイミング信号kが「0」〜「5」ま
で変化するときに、 「1」で波形群W(LJ)を選択
し、 「2」で波形群W(1゜J+1)を選択し、 「
3」で波形群W(1+1゜J)を選択し、 「4」で波
形群W(1+1.J+1)を選択する。なお、 「0」
はリセットを表し、「5」では補間演算と演算結果出力
が行なわれる。 しかして、楽音の立ち上がり部では音色用エンベロープ
信号TEDが正の大なる値であるとともにレベル変化率
信号ΔTEDも正の値であるため、波形データテーブル
に示すようにアタック部の波形を表す波形データが選択
されることになる。同選択された波形データはアドレス
発生部60が出力するアドレス信号ADRSに対応して
順次楽音波形メモリ71より読み出され、波形群間補間
器74にて補間カウンタ73の出力する補間タイミノブ
信号kに応じて音色用エンベロープ信号TEDとレベル
変化率信号ΔTEDの小数部i、  Jより上述した補
間を行なう。 波形群間補間器74から出力される波形信号は乗算器1
00にて対数常数変換回路90が出力するエンベロープ
が付与され、ミキサ部130とD/Aコンバータ140
とサウンドシステム150を経て楽音として出力される
。 従って、楽音の立ち上がり部においてはアタック部の波
形データが選択されて楽音として再現されたことになる
。 これに続き、アタック部のピークを越えると音色用エン
ベロープ信号TEDはそれまで増加していた状態から増
加が止まり、さらには徐々に減少し始める。これに従っ
て、レベル変化率信号ΔTEDは正の大なる値からrO
Jを経て負の値へと変化していく。従って、波形データ
テーブルからはアタック部の波形を表す波形データから
、アタック部と第1デイケイ部を混合した波形を経て、
第1デイケイ部の波形を表す波形データへと順次変化し
つつ同波形データが出力されることになる。 そして、“アタック部が終了する頃には、エンベロープ
の変化が少なくなり、音色用エンベロープ信号TEDは
rOJ付近で交互に圧の値となったり負の値となったり
する状態を繰り返す。これにより、音色用エンベロープ
信号TEDとレベル変化率信号ΔTEDはともに「0」
付近で変動し、より具体的には、音色用エンベロープ信
号TEDが正の値でレベル変化率信号ΔTEDも正の値
−音色用エンベロープ信号TEDが正の値でレベル変化
率信号ΔゴEDが負の値−音色用エンベロープ信号TE
Dが負の値でレベル変化率信号ΔTEDも負の値−音色
用エンベロープ信号TEDが負の値でレベル変化率信号
ΔTEDが正の値→・・といった状態を繰り返す。 すると、波形データテーブルからは、 (■+)−(V
+)+(V−)−(V−)−(V−)+(V+)−・・
・の領域の波形データが読み出され、ビブラートのかか
った楽音が得られる。 また、ループ部が終了すると音色用エンベロープ信号T
EDの値は負の値となって減少していき、またレベル変
化率信号ΔTEDも音色用エンベロープ信号TEDの減
少にともなって負の値となる。 従って、波形データテーブルからはリリース部の波形を
表す波形データが出力されることになり、この状態から
音色用エンベロープ信号TEDがやや増加するとレベル
変化率信号ΔTEDが正となって同テーブルにおけるス
ラ一部の波形を表す波形データが出力されることになる
。 このようにして各鍵の押鍵にともなってアタック部から
第1デイケイ部、ループ部、リリース部からスラ一部へ
と至るまでにそれぞれの場合における波形が再現されて
楽音として出力される。 これまでは、音量を特に変化させることな(、通常の発
音過程を前提としていた。しかしながら、演奏者がクレ
ッシエンドさせるためにイクスブレソシ目ンペダルを徐
々に踏み込んでいったり、鍵の押圧を変えて音量のレベ
ルを増加させると波形データテーブルにおける波形デー
タの選択に差異が/4: +: る。 例えば、アタック部が普通に発音されてループ部を発音
しているときに演奏者がイクスブレッ7ヨンベダルを踏
み込んでいったとする。 ペダルエンベロープは第10図に示すように、正負の値
を繰り返す波形のエンベロープとなっているので乗算器
80gにて増加しつつあるペダル信号EPと乗算された
ペダルエンベローブハ変動の幅が太き(なる。従って、
加算器80hにて同ペダルエンベロープが加算される音
色用エンベロープ信号TEDも同様に大きく変動し、レ
ベル変化率信号ΔTEDは同変動程度に対応して同様に
正負の間で太き(変動する。すると、波形データテーブ
ルでは「0」点を中心として大きな円を描いて読み出さ
れる波形群が変動する。 円を描く周期は変わらないので、描く円が大きくなるほ
ど波形は早く変動することになり、現実の演奏における
音圧が増加する場合の波形の変動をよりよく再現するこ
とになる。このため、上述したようにループ部を発音し
ているときに波形のζ動を−に缶(1τい(rふlごす
h々し、ゾユソV演奏に即した波形が再現されることに
なる。 一方、これとは逆にアタック部が普通に発音されてルー
プ部を発音しているときに演奏者がイクスブレノンヨン
ペダルの踏み込み量を徐々に戻していったとする。 減少しつつあるペダル信号EPが第10図に示すような
ペダルエンベロープに乗算されると同ペダルエンベロー
プの変動の幅も減少し、同ペダルエンベロープが加算さ
れる音色用エンベロープ信号TEDの変動も同様に減少
する。従って、音色用エンベロープ信号TEDとレベル
変化率信号ΔTEDはともに正負の間で僅かに変動を繰
り返し、波形データテーブルでは「0」点を中心として
小さな円を描くように波形群が選択される。 この場合も、円を描く周期は変わらないので、描く円が
小さくなるほど波形の変動は遅くなり、現実の演奏にお
いて音圧が減少していく場合の波形の変動をよりよく再
現することになる。このため、上述したようにループ部
を発音しているときに波形の変動を小さくしていくこと
によりデクレ、/エンド演奏に即した波形が再現される
ことになる。 アフタータッチエンベロープについては第9図に示すよ
うに、ペダルエンベロープと同様のループ部を有してい
るため、上述した場合と同様な波形が得られることにな
る。 以上の例では波形メモリから波形データを再現する場合
について説明したが、高調波合成の混合比を変化させて
楽音波形を再現したり、ディジタルフィルタの特性を変
化させて楽音波形を再現したり、周波数変調方式で波形
信号を形成する場合もパラメータテーブルから読み出す
パラメータを上述した波形データテーブルの特性と同様
としておけば、同様の効果が生じる。 例えば、高調波合成の場合は混合比と位相のパラメータ
を波形データテーブルと同様のテーブルに記憶し、ディ
ジタルフィルタの場合はQパラメータとカットオフ周波
数を波形データテーブルと同様のテーブルに記憶し、周
波数変調方式の場合は演算パラメータを波形データテー
ブルと同様のテーブルに記憶すればよい。 なお、上記実施例においては、鍵盤楽器の例を示してい
るが、他の管楽器や弦楽器などに適用する構成としても
よい。また、音高を変化させる楽器について説明してい
るが、音高を変化しない楽器音を再現するものであって
もよく、例えば、ドラム、マラカスなどの楽音を再現す
るものであってもよい。さらに、電子楽器に限らず、効
果音などを形成する装置や玩具などであってもよい。 同様に、音量を調整する手段としては、鍵盤やイクスブ
レノン曹ンペダルに限るものでもなく、ブレスセンサ、
 ドラムパッド、ボルタメントバーホイール、ジョイス
ティック等の操作をボリュームや位置センサや角度セン
サ等で検出するようにしてもよい。 また、波形間における補間演算は、直線補間(1次補間
)のみならず、さらに高次の補間(多項式による補間、
ラグランジェ補間など)や、ディジタルフィルタによる
補間など、種々の補間演算が可能であり、ンステム構成
や必要な補間精度に応じて選択すればよい。 その他、波形信号発生回路において音色を変化させるに
あたっても、上記実施例に限られず、他の方法によって
楽音信号を発生するものであってもよい。例えば、アナ
ログ回路の電圧制御発振器によって発生した周期信号を
フィルタに通して楽音信号を得る場合に、同フィルタの
特性をアナログ的に変化させるようにしてもよい。また
、楽音信号に限らず、音声信号を発生するものに適用し
てもよい。 また、音量に応じて音色を制御するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の−の実施例にかかる楽音信号発生装置
が適用される電子楽器の概略構成を示すブロック図、第
2図は音量用エンベロープ発生器の構成を示すブロック
図、第3図〜第6図は音量用エンベロープ発生回路の発
生するエンベロープ波形を示す図、第7図は音量用エン
ベロープ発生器の他の構成を示すブロック図、第8図〜
第1゜図は音色用エンベロープ発生回路の発生するエン
ベロープ波形を示す図、第11図はレベル変化、率計算
部の構成例を示すブロック図、第12図はレベル変化率
計算部の他の構成例を示すブロック図、第13図は楽音
波形メモリを使用して楽音信号を発生する楽音信号発生
回路のブロック図、第14図ハ音色用エンベロープ信号
とレベル変化率信号に対する楽音波形メモリの波形デー
タテーブルの関係を示す図、第15図はエンベロープ波
形と波形データテーブルの領域との関係を示す図、第1
6図は高調波合成による波形信号発生回路のブロック図
、第17図はディジタルフィルタを用いた波形信号発生
回路のブロック図、第18図は周波数変調楽音合成演算
によって楽音信号を発生する波形信号発生回路のブロッ
ク図である。 符  号  の  説  明 10・・・演奏操作子群、20・・・イクスブレソンヨ
ンペダル、30・・・操作子制御部、50・・・周波数
ナノバ変換部、60・・・アドレス発生部、70・・・
波形信号発生回路、80・・・音量用エンベロープ発生
器、90・・・対数常数変換回路、100・・・乗算器
、110・・・音色用エンベロープ発生器、12o・・
・レベル変化率計算部、130・・・ミキサ部、140
・・DAコンバー’j、+ 50・・・サウンド/ステ
ム。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)楽音信号を形成出力する楽音信号形成手段と、時
    間的に変化する音量制御波形信号を形成するとともに同
    音量制御波形信号を上記楽音信号形成手段に出力して上
    記楽音信号における音量を制御する音量制御波形信号形
    成手段と、時間的に変化する音色制御波形信号を形成す
    るとともに同音色制御波形信号を上記楽音信号形成手段
    に出力して上記楽音信号における音色を制御する音色制
    御波形信号形成手段とを備えた楽音信号発生装置におい
    て、 上記音色制御波形信号の変化度合いを検出して上記音色
    制御波形信号に基づく音色の制御に加えて、同検出され
    た音色の変化度合いに基づいて上記楽音信号における音
    色を制御することを特徴とする楽音信号発生装置。
  2. (2)請求項1に記載の楽音信号発生装置において、上
    記楽音信号形成手段は、音色に対応した複数組の楽音波
    形のサンプルデータ群を記憶する記憶手段を有しており
    、上記音色制御波形信号と上記検出された音色の変化度
    合いとに対応した楽音波形のサンプルデータ群に基づい
    て楽音信号を形成することを特徴とする楽音信号発生装
    置。
  3. (3)請求項1に記載の楽音信号発生装置において、上
    記楽音信号形成手段は、楽音の各高調波成分を所定の割
    合で合成せしめて楽音信号を形成する高調波合成楽音信
    号形成手段を有しており、上記音色制御波形信号と上記
    検出された音色の変化度合いとに応じて上記割合を変化
    せしめて所望の音色に対応した楽音信号を形成すること
    を特徴とする楽音信号発生装置。
  4. (4)請求項1に記載の楽音信号発生装置において、上
    記楽音信号形成手段は、楽音信号の音色を制御するフィ
    ルタを有しており、上記音色制御波形信号と上記検出さ
    れた音色の変化度合いとに応じて上記フィルタのフィル
    タ特性を変化せしめて所望の音色に対応した楽音信号を
    形成することを特徴とする楽音信号発生装置。
  5. (5)請求項1に記載の楽音信号発生装置において、上
    記楽音信号形成手段は、変調演算によって楽音信号を形
    成する変調演算楽音合成手段を有しており、上記音色制
    御波形信号と上記検出された音色の変化度合いとに対応
    した演算パラメータを使用して所望の音色に対応した楽
    音信号を形成することを特徴とする楽音信号発生装置。
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