JP3484737B2 - 楽音特性制御装置 - Google Patents

楽音特性制御装置

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JP3484737B2
JP3484737B2 JP31384893A JP31384893A JP3484737B2 JP 3484737 B2 JP3484737 B2 JP 3484737B2 JP 31384893 A JP31384893 A JP 31384893A JP 31384893 A JP31384893 A JP 31384893A JP 3484737 B2 JP3484737 B2 JP 3484737B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子楽器に関し、特に電
子楽器の音源波形にかけるエンベロープを制御する楽音
特性制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンベロープ波形発生回路(EG)は、
通常鍵盤上の鍵の押鍵または離鍵に対応して楽音の振幅
エンベロープ等を制御するエンベロープ波形を発生する
回路である。EGのアウトプットレベルを時間的に変化
させて、鍵が押された瞬間から、音が消えるまでの間の
音量や音色を変えることができる。
【0003】図2は、従来の演算型EGにより生成され
るエンベロープ波形の例を示す。エンベロープ波形は、
目標レベルとレイトを設定することにより生成される。
目標レベルとは、到達すべきアウトプットレベルであ
り、レイトとは、出発レベルから目標レベルまで変化す
る速さである。
【0004】エンベロープ波形は、図のように例えば4
つのレイトAR,R1,R2,RRと3つのレベルL
1,L2,L3を設定することにより形成される。これ
により、出力するアウトプットレベルを時間的に変化さ
せることができる。
【0005】鍵盤上の鍵を押鍵する前には出力が0であ
り、押鍵することによりノートオン信号が発生し、出力
は経過時間に比例してレベルL1にまで変化する。アタ
ックレイトARは、押鍵した瞬間からレベルL1に達す
るまでの速さであり、いわゆる立ち上がりの速さであ
る。
【0006】第1ディケイレイトR1は、レベルL1に
達した瞬間から、レベルL2まで直線的に減衰する速さ
である。第2ディケイレイトR2は、レベルL2からレ
ベルL3まで直線的に減衰する速さである。レベルL3
に達した後はサスティンとなり、レベルL3を維持し続
ける。
【0007】鍵を離鍵するとノートオフ信号が発生し、
レベルL3から直線的に0のレベルまで減衰する。リリ
ースレイトRRは、離鍵してから0のレベルまで減衰す
る速さである。
【0008】以上のようにレベルとレイトを設定するこ
とにより、押鍵するとレイトARの速さでレベルL1ま
で出力が上がり、レベルL1になったらレイトR1の速
さでレベルL2まで下がり、さらにレイトR2の速さで
レベルL3まで下がる。その後、鍵を押し続けている間
は、レベルL3を維持し続ける。鍵を離すとレイトRR
の速さでレベルが0まで下がって行く。
【0009】演算型EGは、設定されたレベルとレイト
の値を基にして加算または減算を行い、時間変化に対す
るレベルを増加または減少をさせてエンベロープ波形の
生成を行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の演算型EGによ
り生成されるエンベロープ波形は、時間経過に対して直
線的に変化するために、簡単な演算により生成すること
ができるが、立上がりの変化や減衰する変化が単調であ
り、自然楽器の発する音の立上がりや減衰を忠実に模倣
することが困難であり、聴感上やや不自然な印象を与え
る。
【0011】本発明の目的は、電子楽器の音源波形にか
けるエンベロープを種々の形状に制御することが容易な
楽音特性制御装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、電子楽器の音源部においてノートオンパルスに応じ
て形成される楽音の特性を制御する楽音特性制御装置で
あって、前記ノートオンパルスの入力に応じて所定形状
でなる素材波形を生成する素材波形発生手段と、前記素
材波形を入力とし、エンベロープ波形を出力する2次以
上の極を持つフィルタ手段と、前記フィルタ手段より出
力されたエンベロープ波形に基づいて前記音源部で形成
される楽音の特性を制御する制御部とを有する楽音特性
制御装置が提供される。本発明の他の観点によると、電
子楽器の音源部においてノートオンパルスに応じて形成
される楽音の特性を制御する楽音特性制御装置であっ
て、前記ノートオンパルスの入力に応じて減衰波形を生
成する減衰波形発生手段と、前記ノートオンパルスの入
力に応じて振動成分を出力する2次以上の極を持つフィ
ルタ手段と、前記減衰波形と前記振動成分とを合成して
エンベロープ波形を出力する合成手段と、前記合成手段
より出力されたエンベロープ波形に基づいて前記音源部
で形成される楽音の特性を制御する制御部とを有する楽
音特性制御装置が提供される。
【0013】
【作用】2次の極を持つフィルタ手段を用いることによ
り、振動波形等の複雑な形状のエンベロープ波形を生成
することができる。そして、生成された種々の形状のエ
ンベロープ波形に基づいて楽音の特性を制御することに
より、表現力豊かな楽音を生成することができる。
【0014】
【実施例】まず、本発明の実施例で用いるエンベロープ
波形を生成するために用いるフィルタを説明する。
【0015】図1は、2次の極を持つフィルタを示す回
路図である。ディジタル信号Sinが2次のフィルタ回路
に入力されると、ディジタル信号Sout が出力される。
入力信号Sinは加算器AD11に入力される。加算器A
D11は、入力信号S inと乗算器M11の出力信号と乗
算器M12の出力信号とを加算する。加算器AD11に
て加算された信号は、乗算器M13とディレイ回路D1
1に供給される。
【0016】加算器AD11にて加算された信号は、デ
ィレイ回路D11に供給される。ディレイ回路D11
は、入力された信号を時間Tだけ遅延して出力する。遅
延された信号は、乗算器M11とディレイ回路D12に
供給される。ここで、ディレイ回路D11にて遅延され
る時間Tは、入力のディジタル信号Sinのサンプリング
間隔の時間を示す。
【0017】ディレイ回路D11にて遅延された信号
は、乗算器M11においてフィルタ係数C1 との乗算が
行われ、加算器AD11に供給される。また、ディレイ
回路D11にて遅延された信号は、ディレイ回路D12
において更に時間Tだけ遅延され、乗算器M12に供給
される。乗算器M12は、遅延された信号にフィルタ係
数C2 を乗じて、加算器AD11に供給する。
【0018】加算器AD11にて加算された信号は、乗
算器M13において係数C3 と乗算される。この乗算さ
れた信号が2次のフィルタの出力信号Sout として出力
される。
【0019】入力信号Sinは、サンプリング間隔Tにて
標本化されたディジタル信号であり、信号系列x(n)
で表すことができる。ここで、nはサンプリング間隔T
で連続する系列を示す。この時、加算器AD11におい
て、入力の信号系列x(n)と巡回された信号とを加算
された信号系列をy(n)とする。
【0020】信号系列x(n)は、2次のフィルタ回路
を介することにより、次式のような信号系列y(n)に
変換される。
【0021】
【数1】 y(n)=x(n)+C1 y(n−1)+C2 y(n−2) 上式の時間系列信号についてz変換を行う。ただし、信
号系列x(n)とy(n)のz変換はそれぞれX(z)
とY(z)で表されるとする。この時の伝達関数H
(z)は次式により表すことができる。
【0022】
【数2】 H(z)=Y(z)/X(z) =1/(1−C1 -1−C2 -2) ‥‥‥(2) ここで、共役複素極z1 ,z2 を次式で表すことができ
るとする。
【0023】
【数3】z1 =r・exp[jθ]
【0024】
【数4】z2 =z1 * =r・exp[−jθ] そして、この共役複素極z1 ,z2 を用いて、フィルタ
係数C1 およびC2 を次式のように設定する。
【0025】
【数5】 C1 =z1 +z2 =2rcosθ ‥‥‥(5)
【0026】
【数6】 C2 =−z1 2 =−r2 ‥‥‥(6) 係数C1 ,C2 を共役複素極z1 ,z2 に置き換えて、
数式2を表すと次式のようになる。
【0027】
【数7】 H(z)=1/{1−(z1 +z2 )z-1+z1 2 -2} =1/(1−z1 -1)(1−z2 -1) =1/(1−r・exp[jθ]・z-1)(1−r・exp[− jθ]・z-1) =exp[jθ]/{2jsinθ(1−r・exp[jθ]・ z-1)} −exp[−jθ]/{2jsinθ(1−r・exp[−j θ]・z-1)} この伝達関数H(z)をインパルス列で表すと、次式の
ようになる。
【0028】
【数8】 h(n)=exp[jθ]・(r・exp[jθ])n /(2jsinθ ) −exp[−jθ]・(r・exp[−jθ])n /(2js inθ) =rn {exp[jθ(n+1)]−exp[−jθ(n+1) ]}/(2jsinθ) =rn ・sin{(n+1)θ}/sinθ このインパルスレスポンスは、上式より減衰振動的なも
のであることがわかる。つまり、入力信号Sinとしてイ
ンパルス信号を2次のフィルタに入力すると、出力信号
out は減衰振動的な波形が出力される。
【0029】上式のインパルスレスポンスh(n)のう
ちrn が減衰を表す部分である。例として、インパスル
信号を入力して、0.5秒後に−60dB減衰する波形
を出力するフィルタ係数を算出する手順を示す。ただ
し、ディジタル信号のサンプリング周波数fs を50k
Hzとする。
【0030】インパルスレスポンスの減衰部rn に対し
て−60dBの減衰は次のように表せる。
【0031】
【数9】20log10n =−60[dB] この時のサンプル数nは次式により求めることができ
る。
【0032】
【数10】n=−3/log10r 0.5秒後の信号系列nは次式のような関係になる。
【0033】
【数11】0.5=n/fs =−3/(50000×log10r) したがって、減衰率rは次のように求められる。
【0034】
【数12】 r=10(-3/25000) =0.9997237 ‥‥‥(12) また、ピアノ音を模倣するために、ピアノの響板の振動
周波数を100Hzとして、この時の周波数θを次式に
より求める。
【0035】
【数13】 θ=ωT=ω/fs =2π×100/50000 =0.01256637[rad] ‥‥‥(13) 数式12と数式13で求めた減衰率rと周波数θより、
フィルタ係数C1 とC 2 は数式5と数式6より次のよう
に設定すればよいことになる。
【0036】
【数14】C1 =2rcosθ =1.9992896
【0037】
【数15】C2 =−r2 =0.99944754 以上のようにフィルタ係数C1 とC2 を設定すれば、イ
ンパルス信号を二次のフィルタに入力したとき、0.5
秒後に−60dB減衰する振動周波数が100Hzの波
形が出力される。
【0038】図3は、2次のフィルタを用いたEGの構
成例1を示す。図3(A)は、EGの構成を示す回路図
である。EGに2次のフィルタを用いることにより、減
衰振動的なエンベロープ波形を生成することができる。
【0039】鍵盤上の鍵を押下すると、インパルス発生
回路15にはノートオンパルスが供給される。インパル
ス発生回路15は、供給されたノートオンパルスに応じ
てインパルス信号を生成する。生成されたインパルス信
号は、加算器AD15においてゲート回路G15から供
給される信号との加算が行われる。
【0040】加算器AD15にて加算された信号は、デ
ィレイ回路D15に供給されて巡回する。ディレイ回路
D15は、入力された信号を時間Tだけ遅延して出力す
る。遅延された信号は、ゲート回路G15に供給され
る。時間Tは、サンプリング間隔を示す。
【0041】ゲート回路G15は、ゲート制御信号によ
りオープン状態とクローズ状態に制御される。ゲート回
路G15がオープンであれば入力信号をそのまま出力
し、ゲート回路G15がクローズであれば0レベルを出
力し、加算器AD15に供給される。
【0042】図3(B)は、ゲート回路G15がクロー
ズ状態のときの信号波形を示す。ゲート回路G15がク
ローズであれば、加算器AD15はインパルス発生回路
15にて生成されたインパルス信号をそのまま出力する
ため、2次のフィルタ(FX)16にはインパルス信号
が入力される。
【0043】r,θ発生回路17は、2次のフィルタ1
6のフィルタ係数C1 ,C2 を決定するための減衰率r
と周波数θを生成し、2次のフィルタ16に供給する。
2次のフィルタ16では、数式5および数式6を用い
て、供給されたrとθよりフィルタ係数C1 とC2 が決
定される。つまり、r,θ発生回路17は、2次のフィ
ルタ16のフィルタ係数C1 ,C2 の制御を行い、減衰
および振動の程度を決めることができる。
【0044】したがって、ゲート回路G15がクローズ
の場合、2次のフィルタ16は、インパルス信号の入力
により、減衰振動的なエンベロープ波形を出力する。図
3(C)は、ゲート回路G15がオープン状態のときの
信号波形を示す。ゲート回路G15がオープンであれ
ば、加算器AD15は、インパルス発生回路15にて生
成されたインパルス信号と、ディレイ回路D15を巡回
した信号とが加算される。これにより、ステップ信号が
加算器AD15から出力されて、2次のフィルタ16に
供給される。
【0045】2次のフィルタ16は、入力されたステッ
プ信号に対して、減衰振動的な成分を加えたエンベロー
プ波形を出力する。減衰および振動の程度は、r,θ発
生回路17により決定される。
【0046】図4は、2次のフィルタを用いたEGの構
成例2を示す。図4(A)は、EGの構成を示す回路図
である。鍵盤上の鍵を押下すると、ステップ関数発生回
路21にはノートオンパルスが供給される。ステップ関
数発生回路21は、ノートオンパルスが供給されるとス
テップ関数の信号生成を開始する。そして、鍵盤上の鍵
を離すと、ステップ関数発生回路21にはノートオフパ
ルスが供給される。ステップ関数発生回路21は、ノー
トオフパルスが供給されるとステップ関数の信号生成を
終了する。
【0047】ステップ形状制御回路22は、ステップ関
数発生回路21において生成されるステップの形状を制
御する。ステップ関数発生回路21は、ステップ形状制
御回路22により異なる出力レベルのステップ関数を組
み合わせて、様々なステップ形状を生成する。生成され
たステップ信号は、2次のフィルタ(FX)23に供給
される。
【0048】図4(B)は、2次のフィルタ(FX)2
3への入力波形とそれに対応する出力波形の例を示す。
FX入力信号は、ノートオンパルスが発生すると、一定
の信号レベルが維持され、所定時間経過後に信号レベル
が下がり再び信号レベルが維持される。そして、ノート
オフパルスが発生すると、信号レベルは0になる。
【0049】r,θ発生回路24は、2次のフィルタ2
3のフィルタ係数C1 ,C2 を決定するための減衰率r
と周波数θを生成し、2次のフィルタ23に供給する。
2次のフィルタ23は、入力されたステップ信号に対し
て、減衰振動的な成分を加えたエンベロープ波形を出力
する。減衰および振動の程度は、r,θ発生回路24に
より決定される。
【0050】図5は、2次のフィルタを用いたEGの構
成例3を示す。図5(A)は、EGの構成を示す回路図
である。鍵盤上の鍵を押下すると、インパルス発生回路
25にはノートオンパルスが供給される。インパルス発
生回路25は、供給されたノートオンパルスに応じてイ
ンパルス信号を生成する。生成されたインパルス信号
は、2次のフィルタ(FX)26に供給され、減衰振動
的な信号にフィルタリングされる。
【0051】また、インパルス発生回路25にて生成さ
れたインパルス信号は、加算器AD26にも供給され
る。加算器AD26から出力される信号は、ディレイ回
路D25において時間Tだけ遅延されて、加算器AD2
6に帰還する。加算器AD26では、インパルス発生回
路25にて生成されたインパルス信号と、ディレイ回路
D25を介して帰還する信号との加算が行われる。加算
された信号は、ステップ信号を形成して、1次フィルタ
27に供給される。1次フィルタ27は、入力されたス
テップ信号を時間変化とともに減衰させて、加算器AD
25に供給する。
【0052】図5(B)は、加算器AD25から出力さ
れるエンベロープ波形を示す。加算器AD25には、2
次のフィルタ(FX)26からの出力信号と1次フィル
タ27からの出力信号が供給される。
【0053】2次のフィルタ26の出力信号は、所定の
振動周波数で振動し、時間経過とともに振動成分が減衰
する信号を形成する。1次フィルタ27の出力信号は、
時間経過とともに信号レベルが指数関数的に減衰する信
号を形成する。
【0054】加算器AD25では、以上の2つの信号を
加算して、減衰振動的な信号が時間経過とともに減衰す
る信号に加算されたエンベロープ波形を形成する。な
お、2次のフィルタ26、1次フィルタ27およびディ
レイ回路は、ノートオンパルスを受けるとクリアされ
る。
【0055】以上、一般減衰型のエンベロープ波形を生
成するEGについて述べたが、次は2段減衰型のエンベ
ロープ波形の生成方法について述べる。図6は、2段減
衰エンベロープ発生回路を示し、図6(A)は、その構
成を表す回路図を示す。
【0056】入力信号Sinは、第1減衰部31および第
2減衰部32に供給され、第1減衰部31の出力信号と
第2減衰部32の出力信号とが加算器AD33にて加算
されて、信号Sout が出力される。
【0057】まず、第1減衰部31について説明する。
入力信号Sinは、加算器AD31に供給される。加算器
AD31から出力される信号は、ディレイ回路D31に
おいて時間Tだけ遅延され、さらに乗算器M31にて係
数a倍されて加算器AD31に帰還する。加算器AD3
1では、入力信号Sinと係数a倍された遅延信号の加算
が行われる。加算された信号は、乗算器M33において
係数A倍されて、加算器AD33に供給される。
【0058】次に、第2減衰部32について説明する。
入力信号Sinは、加算器AD32に供給される。加算器
AD32から出力される信号は、ディレイ回路D32に
おいて時間Tだけ遅延され、さらに乗算器M32にて係
数b倍されて加算器AD32に帰還する。加算器AD3
2では、入力信号Sinと係数b倍された遅延信号の加算
が行われる。加算された信号は、乗算器M34において
係数B倍されて、加算器AD33に供給される。
【0059】図6(B)は、入力信号Sinと出力信号S
out の信号波形の例を示す。入力信号Sinとして、イン
パルス信号を2段減衰エンベロープ発生回路に入力する
場合を考える。入力されたインパルス信号Sinは、第1
減衰部31および第2減衰部32に入力されて、加算器
AD33から信号Sout が出力される。出力信号Sou t
は、入力のインパルス信号のように立上がり、その後に
急激な減衰をして、所定時間経過後には緩やかな減衰を
する。つまり、急激な減衰と緩やかな減衰の2段階の減
衰が行われる。この2段階の減衰速度は、第1減衰部の
係数a,Aおよび第2減衰部の係数b,Bにより決定さ
れる。
【0060】この2段減衰エンベロープ発生回路の伝達
関数は、次式のように表される。
【0061】
【数16】 H(z)=A/(1−az-1)+B/(1−bz-1) ={(A+B)−(Ab−Ba)z-1}/(1−az-1)(1− bz-1) ‥‥‥(16) 図7は、2段減衰エンベロープ発生回路と2次のフィル
タを用いたEGの構成例を示す。図7(A)は、EGの
構成を示す回路図である。
【0062】インパルス発生回路35において生成され
たインパルス信号は、2次のフィルタ(FX)36およ
び2段減衰エンベロープ発生部37に供給される。2次
のフィルタ36は、インパルス信号の入力により、減衰
振動的な信号を出力する。出力された信号は、乗算器M
35において所定の係数との乗算が行われ、加算器AD
35に供給される。
【0063】2段減衰エンベロープ発生部37は、図6
(A)の2段減衰エンベロープ発生回路と形は異なる
が、同等な2段減衰エンベロープ信号を生成することが
できる。なぜならば、図6(A)の回路で数式16の伝
達関数を実現することが可能だからである。その回路構
成を次に説明する。
【0064】インパルス発生回路35において生成され
たインパルス信号Sinは、加算器AD36に供給され
る。加算器AD36から出力される信号は、ディレイ回
路D35において時間Tだけ遅延され、さらに乗算器M
39にて係数C4 倍されて加算器AD36に帰還する。
加算器AD36では、インパルス発生回路35からのイ
ンパルス信号Sinと係数C4 倍された遅延信号の加算が
行われる。加算された信号は、乗算器M40において係
数C5 倍されて、加算器AD37に供給される。
【0065】また、加算器AD36にて加算された信号
は、ディレイ回路D35にて遅延されて、さらに乗算器
M41において係数C6 倍されて、加算器AD37に供
給される。
【0066】加算器AD37から出力される信号は、デ
ィレイ回路D36において時間Tだけ遅延された後、乗
算器M36にて係数C1 倍されて加算器AD37に帰還
する。また、加算器AD37から出力される信号は、デ
ィレイ回路D36において時間Tだけ遅延され、さらに
ディレイ回路D37において時間Tだけ遅延された後、
乗算器M37にて係数C2 倍されて加算器AD37に帰
還する。
【0067】加算器AD37にて加算された信号は、乗
算器M38において係数C3 倍され、2段減衰エンベロ
ープ発生部37の出力信号Sout として加算器AD35
に供給される。
【0068】加算器AD35では、2次のフィルタ36
にて生成された減衰振動的な信号と、2段減衰エンベロ
ープ発生部37にて生成された信号Sout との加算を行
い、エンベロープ波形を出力する。
【0069】2段減衰エンベロープ発生部37の係数C
1 〜C6 は、数式16の伝達関数H(z)に当てはめる
と次のようになる。
【0070】
【数17】C1 =a+b C2 =−ab C3 =任意 C4 =任意 C5 =A+B C6 =−(Ab+Ba)
【0071】持続波形形成部38は、図3(A)で示し
たインパルス信号の帰還をゲート制御する回路と同様で
ある。つまり、係数C4 =0とすれば、加算器AD36
に入力されたインパルス信号がそのまま加算器AD36
から出力され、インパルス信号が形成される。係数C4
=1とすれば、加算器AD36に入力されたインパルス
信号と帰還する遅延信号が加算されて加算器AD36か
ら出力され、ステップ信号が形成される。そのため、係
数C4 に応じて、持続波形形成部38に入力されるイン
パルス信号Sinは様々な持続波形に変換される。
【0072】持続波形応答形成部39は、持続波形形成
部38で形成された持続波形に対する応答の形を決め
る。持続波形応答形成部39は、2次のフィルタと同じ
回路構成を有し、前述の2次のフィルタと同様にC1
2rcosθ,C2 =−r2 で定められる周波数θに応
じた振動成分が発生する。
【0073】図7(B)は、2段減衰エンベロープ発生
部37において生成される信号波形を示す。インパルス
信号Sinが2段減衰エンベロープ発生部37に入力され
た際の出力波形Sout の例を示す。
【0074】2段減衰エンベロープ発生部37の出力波
形は、係数C1 〜C6 の値により変化する。係数C1
6 を3種類の異なる値に設定した際の出力波形Sout
1,Sout 2,Sout 3の例を示す。
【0075】出力波形Sout 1は、図6(B)と同様に
2段減衰エンベロープ波形を示す。振動成分を0とした
ときは、このような2段減衰エンベロープが得られる。
フィルタ係数の選択により、2段階のそれぞれの減衰速
度を種々に変えることができる。
【0076】出力波形Sout 2は、2段減衰エンベロー
プに振動成分が加わった波形である。振動成分は、周波
数θに応じた成分となり、振動周波数を低く設定すると
出力波形Sout 3のような波形が生成される。
【0077】このように、2次のフィルタ36において
初期変調の周波数や減衰速度を決めることができ、2段
減衰エンベロープ発生部37においてエンベロープの大
枠を決めることができる。
【0078】図8は、ピアノ音を模倣するためのEGの
構成例を示す。ピアノが有する鍵の数88鍵に対応して
88の2次のフィルタを用いてEGを構成する。これら
2次のフィルタは各鍵に対応した振動周波数を有する。
【0079】鍵盤上の鍵が押下されると、ノートオンパ
ルスが発生し、インパルス発生回路40に供給される。
インパルス発生回路40は、供給されたノートオンパル
スに応じてインパルス信号を生成する。生成されたイン
パルス信号は、並列に配置された88の2次のフィルタ
FX1〜FX88に供給される。各2次のフィルタFX
は、それぞれ減衰振動的な信号を生成できる。押鍵され
た鍵に対応して2次のフィルタFXを励起することによ
り、押鍵に対応した音高の信号が発生する。
【0080】2次のフィルタFX1〜FX88からそれ
ぞれ出力された88の信号は、加算器AD40に供給さ
れる。また、同様の構成でピアノ響板を模倣する場合に
は、振動周波数を100〜200Hzに設定した2次の
フィルタを並列に接続すればよい。
【0081】図9は、2次のフィルタのEGを用いた電
子楽器の構成例を示す。鍵盤回路50は、演奏を行うた
めの鍵を複数有する。検出回路51は、鍵盤回路50の
鍵の押鍵を示すノートオン信号、離鍵を示すノートオフ
信号、音高情報を示すキーコード信号および押鍵速度を
示すベロシティを検出して、楽音制御データ供給回路5
7に供給する。検出回路52は、鍵盤回路50の鍵の押
鍵圧力を示すアフタタッチ信号を検出して、楽音制御デ
ータ供給回路57に供給する。
【0082】パネルスイッチ55は、マニュアル操作で
音量調整、音色選択または種々の効果付与、変調等を行
うための指示を与えるスイッチを有する。スイッチ検出
回路56は、パネルスイッチ55上のスイッチの状態を
検出し、楽音制御データ供給回路57に出力する。
【0083】パネルスイッチ55内の音色選択スイッチ
により所望の音色を選択することができる。音色選択ス
イッチが選択されると、楽音制御データ供給回路57
は、予めメモリ設定されている信号値を波形発生回路6
2、ディジタルフィルタ63、EG1、EG2およびE
G3に供給する。
【0084】楽音制御データ供給回路57は、また検出
回路51,52より検出されたキーイベントおよびスイ
ッチ検出回路56より検出されたスイッチ状態を受け
て、ドライバ54に出力する。ドライバ54は、入力さ
れた信号に応じて選択された音色等を表示器53に表示
する。表示器53は、例えば液晶表示器等である。
【0085】楽音制御データ供給回路57は、鍵盤回路
50から検出されたキーイベントに応じて、割り当てら
れた所定の発音チャンネルに対応する音源部68に楽音
制御データを供給する。もし、時分割発音チャンネルが
16チャンネル備えられているとすれば、16の音源部
の内の所定のチャンネルの音源部68に楽音制御データ
を供給する。
【0086】すなわち、音源部68の各構成要素は16
チャンネル時分割動作により、16の独立した楽音を時
分割で生成し、アキュムレータ65に出力している。楽
音制御データ供給回路57は、音源部68中のEG1、
EG2およびEG3にエンベロープ形状を決める各種の
信号を供給する。EG1、EG2およびEG3は、それ
ぞれ2次のフィルタを用いて形成されている。そこで、
楽音制御データ供給回路57は、生成するエンベロープ
波形の基となる素材波形の形状を指定する信号や、2次
のフィルタの係数である変調周波数θや変調減衰率rを
各EGに供給する。また、前述の図3、図4、図5、図
7に示した様々なEGの構成の内から採用するEGアル
ゴリズムの選択を指示するための信号も供給する。
【0087】EG1、EG2およびEG3の各時分割チ
ャンネルの動作は、楽音制御データ供給回路57から供
給されるキーオン信号またはキーオフ信号によりクリア
される。
【0088】楽音制御データ供給回路57は、検出回路
51にて検出されたキーコード信号に対応するピッチデ
ータを加算器61に供給する。加算器61は、ピッチデ
ータとEG1にて生成されるピッチエンベロープ波形の
加算を行い、波形発生回路62に供給する。ピッチデー
タは周波数の対数を表すセントスケールで表され、ピッ
チエンベロープと加算されることにより楽音ピッチの対
数信号を形成する。周波数の対数が聴感上はリニアとな
るため、ピッチデータと係数の加算による変調は、自然
なピッチ変調を与えるのに便宜である。
【0089】EG1は、例えば、楽音の立上がりにおけ
るアタックピッチの揺れや周波数の揺れを模擬するエン
ベロープを生成する。波形発生回路62は、加算器61
に入力されるピッチデータにEG1にて生成されるエン
ベロープ波形に応じたアタックピッチを付加した波形を
生成する。
【0090】波形発生回路62は、ノートオン信号また
はノートオフ信号により、波形生成の開始と終了を制御
され、楽音制御データ供給回路57から供給される波形
指定信号に応じた形状の波形を生成し、ディジタルフィ
ルタ63に供給する。波形発生回路62は、波形メモリ
音源、FM音源、高調波合成音源または物理モデル音源
等により構成できる。
【0091】ディジタルフィルタ63は、ノートオン信
号またはノートオフ信号によりクリアされ、楽音制御デ
ータ供給回路57およびEG2から供給されるフィルタ
係数に応じたフィルタリングを行う。EG2は音色の減
衰振動的変化を与える。
【0092】ディジタルフィルタ63は、楽音制御デー
タ供給回路57およびEG2から供給される信号に応
じ、例えばカットオフ周波数を変化させる。例えば、楽
音の立上がりにおいては、カットオフ周波数を上げてき
らびやか音色として、時間の経過とともにカットオフ周
波数を下げて落ち着いた音色に変化させることもでき
る。
【0093】ディジタルフィルタ63から出力された信
号は、エンベロープ乗算回路64に供給され、EG3に
て生成された音量エンベロープ波形との乗算が行われ、
発音される音量の制御が行われる。
【0094】エンベロープ乗算回路64から出力された
楽音信号は、音源部68の出力信号となり、発音チャン
ネルの数だけの楽音信号が時分割でアキュムレータ65
に供給される。アキュムレータ65は、供給された各発
音チャンネルの楽音信号を合成して、D/A変換器66
に供給する。D/A変換器66に供給された楽音信号
は、ディジタル信号からアナログ信号に変換され、サウ
ンドシステム67において発音される。
【0095】なお、演奏中にパネルスイッチ55におい
て、EG1、EG2およびEG3のパラメータをマニュ
アルで入力することもできる。もちろんエディットモー
ドにおいて、パネルスイッチ55内のパラメータスイッ
チを操作することにより、EG1、EG2およびEG3
のそれぞれに対する素材波形形状、変調周波数θ、変調
減衰率rまたはEGアルゴリズムを選択することもでき
る。
【0096】ピッチ変調を行いたいときにはEG1のパ
ラメータスイッチを、音色変調を行いたいときにはEG
2のパラメータスイッチを、振幅変調を行いたいときに
はEG3のパラメータスイッチをそれぞれ操作すればよ
い。
【0097】以上の説明においては、音色選択により指
定された所定のフィルタ係数またはパラメータスイッチ
からのマニュアル入力によるフィルタ係数に応じて固定
的に2次のフィルタの特性が決定されたが、2次のフィ
ルタの特性のリアルタイムコントロールを行うこともで
きる。
【0098】図10は、2次のフィルタのリアルタイム
コントロールを行うEGの構成例を示す。鍵盤回路から
検出されたノートオン信号、キーコード信号またはベロ
シティ信号は、素材波形発生回路70に供給される。素
材波形発生回路70は、インパルス関数またはステップ
関数等による波形生成を行い、2次のフィルタ74に供
給する。なお、素材波形発生回路70は、この他に演算
型EGまたはエンベロープメモリによる波形生成を行っ
てもよい。
【0099】また、鍵盤回路から検出されたノートオン
信号は、タイムカウンタ71に供給される。タイムカウ
ンタ71は、ノートオン信号によりリセットされ、カウ
ントを開始する。カウントされたカウント値CNTは、
θ,r発生回路72に供給される。
【0100】また、θ,r発生回路72には、鍵盤回路
から検出されたキーコード信号、ベロシティ信号または
アフタタッチ信号が供給され、さらにフットペダル等の
操作によるダンプ指示信号が供給される。
【0101】θ,r発生回路72は、キーコード信号、
ベロシティ信号またはアフタタッチ信号に基づき、タイ
ムカウンタ71から供給されたカウント値CNTに応じ
た関数θ(CNT)と関数r(CNT)の値を生成し、
変調周波数θと変調減衰率rを時間補間回路73に供給
する。これにより、ノートオン信号が示す楽音の立上が
り時からの経過時間に応じて変調周波数θと変調減衰率
rを変化させることができる。
【0102】また、θ,r発生回路72にダンプ指示信
号が供給されたときには、変調減衰率をr=0に設定し
て、EGの出力を0に抑える。時間補間回路73には、
カウント値CNT毎に変調周波数θと変調減衰率rが供
給されるので、離散的変調周波数θと変調減衰率rが得
られる。そこで、時間補間回路73は、離散的変調周波
数θと変調減衰率rの値をそれぞれ補間して、2次のフ
ィルタ74に供給する。
【0103】2次のフィルタ74は、供給される変調周
波数θと変調減衰率rにより決定されるフィルタ特性に
従い、素材波形発生回路70から入力されるインパルス
信号等の素材波形を基にして減衰振動的なエンベロープ
波形を生成出力する。
【0104】また、ピアノの3本弦をシミュレーション
するには、3本の弦に対応させて2次のフィルタを3系
統並列に構成する。そして、発音開始時には3系統の2
次のフィルタをそれぞれ異ならせた変調周波数θから開
始し、徐々に変調周波数θを合わせるように制御すれば
よい。これにより、微妙にずれたピッチを有する3本の
弦が、次第に揃っていく過程を模倣することができる。
【0105】以上のように、2次のフィルタを用いたE
Gにより、楽音の立上がりや減衰の速度を制御すること
ができ、さらに複雑な立上がりの形やオーバーシュート
の形等の生成も可能である。これにより、楽音の立上が
りや変調によるビブラート波形等の形状を自然楽器に近
付けることができる。また、インパルス信号等の素材波
形を2次のフィルタに供給することによりエンベロープ
波形を生成することができるので、トリガーが非常に簡
単である。
【0106】なお、この他に、本実施例によるEGを、
物理モデル音源またはリバーブ等のエフェクタ回路のパ
ラメータ制御に用いることもできる。また、EGに用い
たフィルタは2次のフィルタに限られず、3次以上のフ
ィルタでもよい。2次以上のフィルタであれば、減衰振
動的な波形を生成することが可能である。
【0107】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組合わせ等が可能なことは当業者に自
明であろう。
【0108】
【発明の効果】2次の極を持つフィルタ手段を用いるこ
とにより、種々の立上がり形状または振動的変調等を有
するエンベロープ波形を生成することができるので、楽
音性豊かな楽音信号を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 2次の極を持つフィルタを示す回路図であ
る。
【図2】 従来のEGにより生成されるエンベロープ波
形の例を示す波形図である。
【図3】 2次のフィルタを用いたEGの構成例1を示
す。図3(A)は、EGの構成を示す回路図であり、図
3(B)は、ゲート回路がクローズ状態のときの信号波
形図であり、図3(C)は、ゲート回路がオープン状態
のときの信号波形図である。
【図4】 2次のフィルタを用いたEGの構成例2を示
す。図4(A)は、EGの構成を示す回路図であり、図
4(B)は、2次のフィルタ(FX)への入力波形とそ
れに対応する出力波形の例を示す波形図である。
【図5】 2次のフィルタを用いたEGの構成例3を示
す。図5(A)は、EGの構成を示す回路図であり、図
5(B)は、加算器から出力されるエンベロープ波形を
示す波形図である。
【図6】 2段減衰エンベロープ発生回路を示す。図6
(A)は、その構成を表す回路図であり、図6(B)
は、入力信号Sinと出力信号Sout の信号波形の例を示
す波形図である。
【図7】 2段減衰エンベロープ発生回路と2次のフィ
ルタを用いたEGの構成例を示す。図7(A)は、EG
の構成を示す回路図であり、図7(B)は、2段減衰エ
ンベロープ発生部において生成される信号波形を示す波
形図である。
【図8】 ピアノ音を模倣するためのEGの構成例を示
す回路図である。
【図9】 2次のフィルタのEGを用いた電子楽器の構
成例を示すブロック図である。
【図10】 2次のフィルタのリアルタイムコントロー
ルを行うEGの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
AD 加算器、 D ディレイ回路、 M 乗算
器、 G ゲート回路、 16,23,26,36
2次のフィルタ、 31 第1減衰部、32 第2
減衰部、 37 2段減衰エンベロープ発生部、
38 持続波形形成部、 39 持続波形応答形成
部、 68音源部、 CNT カウント値、 r
減衰率、 θ 周波数
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−94187(JP,A) 特開 平4−328795(JP,A) 特開 平5−232958(JP,A) 特開 平4−97295(JP,A) 特開 平4−336599(JP,A) 特開 平5−224674(JP,A) 特開 平5−150778(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子楽器の音源部においてノートオンパ
    ルスに応じて形成される楽音の特性を制御する楽音特性
    制御装置であって、前記 ノートオンパルスの入力に応じて所定形状でなる素
    材波形を生成する素材波形発生手段と、 前記素材波形を入力とし、エンベロープ波形を出力する
    2次以上の極を持つフィルタ手段と、 前記フィルタ手段より出力されたエンベロープ波形に基
    づいて前記音源部で形成される楽音の特性を制御する制
    御部とを有する楽音特性制御装置。
  2. 【請求項2】 電子楽器の音源部においてノートオンパ
    ルスに応じて形成される楽音の特性を制御する楽音特性
    制御装置であって、前記 ノートオンパルスの入力に応じて減衰波形を生成す
    る減衰波形発生手段と、前記ノートオンパルスの入力に応じて 振動成分を出力す
    る2次以上の極を持つフィルタ手段と、 前記減衰波形と前記振動成分とを合成してエンベロープ
    波形を出力する合成手段と、 前記合成手段より出力されたエンベロープ波形に基づい
    前記音源部で形成される楽音の特性を制御する制御部
    とを有する楽音特性制御装置。
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