JPH041190A - 3―メチル―1,4―ジオキサン―2,5―ジオンの製造法 - Google Patents

3―メチル―1,4―ジオキサン―2,5―ジオンの製造法

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JPH041190A
JPH041190A JP9990490A JP9990490A JPH041190A JP H041190 A JPH041190 A JP H041190A JP 9990490 A JP9990490 A JP 9990490A JP 9990490 A JP9990490 A JP 9990490A JP H041190 A JPH041190 A JP H041190A
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JP
Japan
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alkali metal
dimethylformamide
dione
dioxane
methyl
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Pending
Application number
JP9990490A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Araki
幹夫 荒木
Ken Hosoya
憲 細矢
Kouji Maruyama
鋼志 丸山
Toru Fujiki
徹 藤木
Nobuo Tanaka
信男 田中
Nagao Araki
荒木 長男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Research Institute for Production Development
Original Assignee
Research Institute for Production Development
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Publication of JPH041190A publication Critical patent/JPH041190A/ja
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  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は3−メチル−1,4−ジオキサン−2゜5−ジ
オンの製造法に関するものであって、この発明はグリコ
ール酸と乳酸との混合ラクチドに相当する環状化合物を
効果的に製造しようとするものである0本発明の製造法
によってできた製品はその開環重合によってグリコール
酸と乳酸との共重合体を与えるものであり、該重合体は
従来の類似のポリマーに比較して(イ)生分解性の制御
とか、(ロ)溶剤への溶解性の制御とがが容易であり、
この性質を利用して分解性ポリマー、医用高分子材料あ
るいは農薬等のカプセル化材料等として産業上の利用分
野に利用されうるものである。
〔従来の技術〕
非対称の置換1,4−ジオキサン−ジオンはT。
A、オーガート、M、N、ローセンサフトおよびV、A
、バーシアカンテによって報告されている(米国特許、
3,960,152号および4.o33.938号)。
彼らの方法というのはクロロアセチル乳酸をジメチルホ
ルムアミド中でトリエチルアミンと100℃で長時間反
応させる方法であり、目的物の収率は24%である。本
発明者らはこの方法について追試すると共に目的物の収
率を向上させるための反応条件について検討したところ
、この方法を採用する限り非常な困難性を伴うことを知
ったのである。例えば、操作が相当に複雑であったり、
あるいは目的物の精製が容易でなかったりして収率を著
しく向上させることができなかったのである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ここにおいて本発明者らは反応ならびに目的物の分離、
精製が容易で、且つ収率がさらに良い方法例えば溶媒、
脱塩化水素剤、条件等を詳細に検討し従来法の諸欠点を
解決すべく鋭意努力を傾注してきたのである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らはクロロアセチル乳酸と炭酸アルカリ金属ま
たは酸性炭酸アルカリ金属とをジメチルホルムアミド中
で反応させる時には従来法よりも簡単な操作で収率良く
3−メチル−1,4−ジオキサン2,5−ジオンを製造
できることを見いだした。
クロロアセチル乳酸は次の化学式(I)で表され(1)
のクロロアセチル基は2−ヒドロキシプロピオン酸と結
合しており、この構造では(I)に示したC※は常に不
斉炭素原子になっている。したがってクロロアセチル乳
酸はd一体、Q一体およびd、Q一体があるが、本発明
の方法は原料の(I)以外に光学活性な試薬とか溶媒が
存在しないので、d一体、Q一体およびd、Q−体に等
しく適用されるのは当然である。炭酸アルカリ金属また
は酸性炭酸アルカリ金属のアルカリ金属とはリチウム。
ナトリウム、カリウム、セシウムであるが工業的に重要
なものは炭酸ナトリウム、酸性炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、酸性炭酸カリウムであり、これらのうち特にナ
トリウム塩を用いる場合が目的物の収率がすぐれており
また安価でもある。
本発明の方法における反応溶媒としては活性水素原子を
有しない酸アミド型のもの例えば、ジメチルホルムアミ
ド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセタミド、N−
メチルピロリドン、N−ホルミルピペラジン、N−アセ
チルピペラジン、Nホルミルモルホリン、N−アセチル
モルホリン。
テトラホルミルエチレンジアミン、テトラアセチルエチ
レンジアミン、テトラメチル尿素、N−メチルジボルム
アミド、N−メチルジアセタミド。
N−メチルコハク酸イミド等が有効であることが本発明
者らによって見いだされたのであるが、多くの実験を通
じてこれらの中でとくに優秀なものはジメチルホルムア
ミドであることが判明した。
本発明者らはモノクロロ酢酸またはモノクロロアセチル
クロリドと乳酸とのエステル化反応によって生成するク
ロロアセチル乳酸(沸点105〜106℃10.2DH
g)をジメチルホルムアミドに溶解し炭酸アルカリ金属
または酸性炭酸アルカリ金属の存在下で不均一な反応混
合物を加熱して反応させたのち、生成した食塩を含む無
機塩を濾別し濾液よりジメチルホルムアミドを回収すれ
ば3−メチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオンを
収率良く製造することに成功したのである。
例えば反応温度90℃で120分間反応させた場合につ
いて炭酸アルカリ金属または酸性炭酸アルカリ金属と目
的物である3−メチル−1,4−ジオキサン−2,5−
ジオンの収率との関係を求めたところ、次表に示す結果
を得た。
本発明の方法では上表のいずれの場合でも目的物の分離
とか精製が非常に容易である。
〔実施例〕
本発明者らは多数の実験例によって本発明の優秀性を明
らかにしたのであるが、さらに本発明の技術的内容を解
説するため代表的な実験例を抽出して以下に実施例とし
て示すことにする。
実施例1 蒸留管および環流冷却器を付したフラスコに(−)−乳
酸200m1、ベンゼン400m1を入れ共沸混合物留
出法により駆水して(−)−乳酸(bp。
80〜b じような別のフラスコ(滴下漏斗は別につけである)に
モノクロロ酢酸150g、ベンゼン400m1および強
酸性イオン交換樹脂12gを入れ、共沸混合物留出法に
より駆水した後、滴下漏斗よす上記の乳酸50gを滴下
して煮沸しつつエステル化を行う。生成する水はベンゼ
ンとの共沸混合物留出法により除去され、留出した水が
理論量に達する迄約6〜8時間煮沸を続ける。冷却後反
応混合物を濾過し、濾液よりベンゼンを可及的に留去し
た後、残渣を減圧蒸留すればクロロアセチル(−)−乳
酸(bp、105〜110℃10.2鴎Hg)55.5
gが得られた。
実施例2 還流冷却器、撹拌機および滴下漏斗を付したフラスコに
無水炭酸ナトリウム粉末11gおよびジメチルホルムア
ミド900mlを入れ良く撹拌し乍ら、90℃で、実施
例1で得られたクロロアセチル、(−)−乳酸13gと
ジメチルホルムアミド50m1の混合液を滴下漏斗よ約
2時間にわたって滴下する。反応終了後冷却して、反応
混合物を濾過し、濾液を濃縮すれば粗(−)−3−メチ
ル−1゜4−ジオキサン−2,5−ジオンの結晶が得ら
れる。これをイソプロパツールより再結晶すれば精製(
−)−3−メチル−1,4−ジオキサン−2゜5−ジオ
ン(mp、56℃、 (α)D−219’ /CHCl
、)が収率87%で簡単に得られた。
尚、この方法で炭酸ナトリウムのかわりにトリエチルア
ミンを使用すると目的物の分離や精製がかなり面倒にな
り、場合によっては減圧下での昇華法(0,1+uHg
以下、95−100℃)を採用しなければ純品は得られ
ないこともあり、目的物の収率は低劣であった。
〔発明の効果〕
本発明は以上説明したごとく3−メチル−1゜4−ジオ
キサン−2,5−ジオンの新しい製造法に関するもので
ある。今般、工業上極めて広い用途を有する機能性ポリ
マーの原料としての3−メチル−1,4−ジオキサン−
2,5−ジオンを大量に且つ容易に収率良く製造できる
ことが分かったので、本発明の効果は産業上絶大なもの
であると言わなければならない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)クロロアセチル乳酸と炭酸アルカリ金属または酸
    性炭酸アルカリ金属とをジメチルホルムアミド中で反応
    させることを特徴とする3−メチル−1,4−ジオキサ
    ン−2,5−ジオンの製造法。
JP9990490A 1990-04-16 1990-04-16 3―メチル―1,4―ジオキサン―2,5―ジオンの製造法 Pending JPH041190A (ja)

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JPH041190A true JPH041190A (ja) 1992-01-06

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