JPH04118866U - ボンベキヤリア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボンベ１本を収納した状態で使用でき、搬送
や吊上げも容易に行えるボンベキャリアを提供する。 【構成】 ボンベキャリア１０は、円盤状の底板１１
と、該底板１１の外周縁から立設する４本の縦枠１２
と、該縦枠１２の上端部と中間部２か所とに設けられた
リング状の横枠１３と、底板１１部分に取付けられた一
対の車輪１４及び支持脚１５とにより形成されている。
前記縦枠１２の高さは、収納するボンベＢのバルブＶの
高さと同等以上に形成され、底板１１や横枠１３の径
は、ボンベの径に応じて設定される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ボンベキャリアに関し、詳しくは、１本のボンベを収納して搬送で き、そのまま使用したり、ガス充填を行えるボンベキャリアに関する。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

従来、窒素や酸素等の各種のガスを充填したボンベは、ほとんどが各ボンベ単 一に扱われており、その搬送は、近距離の場合は、ボンベを傾けて手で回しなが ら行ったり、ボンベを専用の搬送台車に載せて行っていた。また、ボンベ１本を を吊る場合には、ボンベのネックリング部に形成されているネジ部に吊上げ用治 具を螺着して行っているが、治具の着脱が面倒なだけでなく危険も伴うものであ った。

【０００３】 さらに、ボンベに装着されたバルブを保護するために保護キャップを取り付け る必要があるが、この保護キャップは、ガス充填時や使用時には、いちいち取り 外さなければならなかった。

【０００４】 そこで本考案は、ボンベ１本を収納した状態で使用でき、搬送や吊上げも容易 に行えるボンベキャリアを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記した目的を達成するため、本考案のボンベキャリアは、ボンベ底部を載置 する底板と、該底板からボンベ周囲に沿ってボンベのバルブ高さと同等以上の高 さに立設した複数の縦枠と、該複数の縦枠の上部同士を連結する横枠とにより構 成したことを特徴とし、さらに前記底板部に車輪を設けたことを特徴とするもの である。

【０００６】

【作 用】 上記構成のボンベキャリアは、複数の縦枠及び横枠に囲まれた空間内にボンベ を挿入し、ボンベ底部を底板上に載置させて使用する。このとき、縦枠をボンベ のバルブ高さと同等以上にしてあるので、バルブを保護するための保護キャップ を省略できる。また、ボンベを吊上げる場合には、ボンベキャリア上部の横枠に フックが掛けられるので容易に行える。さらに、底板部に車輪を設けることによ り、ボンベを収納したボンベキャリアの搬送を容易に行うことができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】 まず、図１は、本考案の第１実施例を示すものである。このボンベキャリア１ ０は、円盤状の底板１１と、該底板１１の外周縁から立設する４本の縦枠１２と 、該縦枠１２の上端部と中間部２か所とに設けられたリング状の横枠１３と、底 板１１部分に取付けられた一対の車輪１４及び支持脚１５とにより形成されてい る。前記縦枠１２の高さは、収納するボンベＢのバルブＶの高さと同等以上に形 成され、底板１１や横枠１３の径は、ボンベＢの径に応じて設定される。また、 各部材は、溶接等により固定されている。

【０００９】 図２及び図３は、本考案の第２実施例を示すもので、底板２１を正方形に形成 するとともに、４本の縦枠２２を底板２１の各角部にそれぞれ立設し、各縦枠２ ２の外周を連結するように２本の横枠２３を設けたものである。各縦枠２２は、 図３に示すように、ボンベＢの外周に近接する位置に設けられている。また、車 輪２４は、その接地面が底板２１の底面と略面一乃至やや上方に位置するように 設けられており、底板２１の底面全面が接地した状態でボンベキャリア２０が直 立するように形成されている。

【００１０】 このように形成されたボンベキャリア１０，２０は、該ボンベキャリアを寝か せた状態で横方向からボンベを挿入して使用するもので、ボンベ収納後は、ボン ベキャリア内にボンベを収納した状態のまま用いられる。

【００１１】 上記ボンベキャリア１０，２０内にボンベを収納すると、縦枠１２，２２がボ ンベのバルブ高さと同等以上に形成されるとともに、該縦枠上端部に横枠１３， ２３が設けてあるので、ボンベ上部に装着されるバルブを保護することができ、 保護キャップを省略することができる。これにより、ガス充填時や使用時に、保 護キャップを着脱する手間が省ける。

【００１２】 また、ボンベを吊上げるときには、クレーンなどのフックを縦枠上端部の横枠 １３，２３に直接掛けたり、ワイヤーを通すことができるので、吊上げ作業が容 易になり、安全性も向上する。

【００１３】 さらに、ボンベキャリア１０，２０の下部に車輪１４，２４を設けることによ り、図４に示すように、ボンベキャリアＣを車輪Ｔ側に傾ければ、ボンベＢをボ ンベキャリアＣ内に収納したまま、容易に搬送することができる。なお、車輪１ ４，２４の取付けは、底板１１，２１底面に車軸を溶接等により固定したり、底 板１１，２１あるいは縦枠１２，２２下部に支持部材を設けて車軸を支持させる ようにしても良い。

【００１４】 加えて、ボンベキャリア１０，２０に収納するボンベの充填口の向きをあらか じめ決めておくことにより、ガス充填時の充填口の位置決め作業を省略すること が可能となる。例えば、上記両実施例に示すボンベキャリア１０，２０の場合に は、車輪に対する充填口の向きを一定にしておけば、ガス充填ラインにボンベを 搬送してボンベキャリアごと置いた際に、車輪の向きを一定にすれば充填口の向 きも自動的に一定になる。従って、充填直前にボンベを手で回転させて位置合わ せを行う必要がなくなり、ガス充填作業が容易になり、ボンベ搬送後に連続自動 充填を行うことも可能となる。

【００１５】 なお、ボンベキャリアの寸法は、収納するボンベの外形に応じて適宜設定され るものであるが、市場に広く流通している各種ガス用の４７リットルボンベは、 同一の外形で形成されているので、同一寸法のボンベキャリアで各種ボンベに対 応することができ、水素，酸素用に色分けしても良い。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のボンベキャリアは、底板，複数の縦枠，横枠と により、ボンベ１本をちょうど収納できるように形成し、縦枠をボンベのバルブ 高さと同等以上の高さにしたから、ボンベのバルブを保護する保護キャップを省 略でき、ガス充填時や使用時の保護キャップの着脱する手間が省けるとともに、 ボンベを吊上げる際にボンベキャリアの横枠を利用できるので、作業性や安全性 が向上する。

【００１７】 さらに、ボンベキャリア下部に車輪を設けることにより、キャリアを傾けるだ けで容易に搬送することが可能となる。加えて、ボンベキャリアに収納するボン ベの充填口の向きを一定にしておけば、ガス充填時にボンベを手で回して位置合 わせする作業を無くすことができ、ガス充填作業の効率工場が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の第１実施例を示すボンベキャリアの
斜視図である。

【図２】 本考案の第２実施例を示すボンベキャリアの
斜視図である。

【図３】 同じく平面図である。

【図４】 車輪を利用した搬送状態を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１０，２０…ボンベキャリア １１，２１…底板
１２，２２…縦枠 １３，２３…横枠 １４，２４…車輪 １５…支持
脚 Ｂ…ボンベ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボンベ底部を載置する底板と、該底板か
   らボンベ周囲に沿ってボンベのバルブ高さと同等以上の
   高さに立設した複数の縦枠と、該複数の縦枠の上部同士
   を連結する横枠とにより構成したことを特徴とするボン
   ベキャリア。
2. 【請求項２】 前記底板部に車輪を設けたことを特徴と
   する請求項１記載のボンベキャリア。