JPH0411875Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案はガルウイングドアを備えたトラツク
の荷物積載装置に係わり、特に、食品・雑貨品等
の移動販売・展示に適したトラツクの荷物積載装
置に関する。

［従来技術］ 従来、移動販売・展示車としては荷台側面に取
り付けられた幌等の大型ドアを開放して、荷台側
面を大きく開放出来る車両が使用される。この場
合に積荷は、例えばパン等の食品あるいは、雑貨
品等商品の積荷の形態に応じて、そのサイズに合
せて形成した低い複数段のラツクに水平に載置さ
れている。

［考案が解決しようとする問題点］ しかし、前記移動販売・展示車にあつては、商
品がラツクに水平状に収納されているため、特に
上段の商品が見にくく、また、奥側の商品の取り
出しが容易でないといつた問題がある。

この考案は上記問題点に鑑み、ラツクの一端を
回動自在に支持して、ガルウイングドアの開放に
連動させてラツクを傾斜させることにより商品を
見易くするとともに奥側の商品の取り出し易くし
たガルウイングドア付きトラツクの荷物積載装置
を提供することを課題とする。

［問題点を解決するための手段］ この考案のガルウイングドア付きトラツクの荷
物積載装置は、側面・屋根一体のガルウイングド
アにより、トラツク荷台を覆うようにした側面・
屋根一体のガルウイングドアにより、トラツク荷
台を覆うようにした荷物運搬用トラツクに設置し
た荷物積載装置であつて、前記荷台の前後に立設
した門型のガードフレーム間に水平状態に架設し
た型材により略四辺形状に枠組された支持枠の上
部に、型材により全体を略長四辺形の皿状に形成
されたラツクを載置し、該ラツクの荷台外方側端
縁部を前記支持枠にヒンジ部材により回動自在に
枢支すると共に、ラツクの荷台中央側端縁部をチ
エン等の連結部材により前記ガルウイングドアの
ドアフレームに連結し、前記ガルウイングドアの
跳ね上げ開放と連動して前記ラツクをその荷台外
方側端縁部を回動中心として回動傾斜可能とした
ものである。

［実施例］ この考案の実施例について図面に従つて説明す
る。第１図はガルウイングドア６，７を設置した
トラツクの傾斜図で、１はトラツク荷台２の前後
に立設した剛性を有する門型のガードフレーム、
３は幌布で、管材等により略矩形に形成した左右
一対のドアフレーム４，５に左右一体に連続して
被装してある。ドアフレーム４，５は前記ガード
フレーム１の上縁中央部に設け軸受部（図略）に
回動自在に載架係止し、ガススプリング（図略）
の付勢力によりドアフレーム４，５を、荷台２の
左右上方にそれぞれ跳ね上げて、ガルウイングド
ア６，７を開放する。閉鎖時には、従来公知の係
止手段（図略）により、ドアフレーム４，５を前
記荷台２に係止する。

一方、第２図ないし第５図において、荷物積載
装置８は、前記荷台２内にその荷台の前後に立設
した門型のガードフレーム４，５間に架装する後
述の支持枠１０の上部に、後述するラツク９を載
置し、その荷台外方側端縁部９１をヒンジ部材９
３により回動自在に枢支し、荷台中央側端縁部９
２を、チエン等の連結部材１１により、前記ドア
フレーム４，５の中間サブフレーム４１，５１に
センタビーム４２，５２に近接した位置で連結し
ている。

上記ラツク９は第４図および第５図に示すよう
に、全体を略長四辺形の皿状に形成し、その短手
方向の荷台外方側端縁部９１にはヒンジ部材９３
を固着し、また、その短手方向の荷台中央側端縁
部９２には前記連動部材１１の一端を連結する係
止部材９４を固着している。支持枠１０は、第２
図および第３図に示すように、型材により略四辺
形に枠組されており、前記荷台２の前後に立設し
たガードフレーム１，１間に水平状態に架装す
る。図中、１２は荷台中央部に設けたセパレータ
で、車両の走行中における荷台内の荷くずれを防
止する。

前述のラツク９は、その短手方向の端縁部９１
に設けたヒンジ部材９３によつて、支持枠１０の
荷台外方側に回動自在に支持するとともに、前記
短手方向の荷台中央側端縁部９２に設けた係止部
材９４にチエンあるいは、ベルト、ケーブル等の
連結部材１１の一端を係止しこの連結部材１１の
他端をガルウイングドア６，７の中間サブフレー
ム４１，５１に固着した係止部材９５に係止し
て、ラツク９を支持枠１０の上面に水平状態に載
置する。

上記構成により、支持枠１０上面に水平状態に
支持されているラツク９において、ガルウイング
ドア６，７を荷台２の左右方向に跳ね上げると、
荷台２の側面は大きく開口される。それと同時
に、ラツク９の短手方向の荷台中央側端縁部９２
は連結部材１１がドアフレーム４，５の回動に伴
い上方に引き上げられ、一方の端縁９１に設けた
ヒンジ部材９３を回動中心として回動し、ラツク
９を短手方向に傾斜させることができ、ガルウイ
ングドア６，７の開放時にはラツク９を傾斜状態
に保持して、商品を見やすくするとともに、奥側
の商品を取り易くすることができる。次にガルウ
イングドア６，７の閉鎖によつてラツク９は自重
によつて自動的に支持枠１０上面に水平状態に戻
すことができる。このようにラツク９は、ガルウ
イングドア６，７の開閉に連動して水平もしくは
傾斜状態にすることができる。

［考案の効果］ この考案のガルウイングドア付きトラツクの荷
物積載装置は、側面・屋根一体のガルウイングド
アにより、トラツク荷台を覆うようにした側面・
屋根一体のガルウイングドアにより、トラツク荷
台を覆うようにした荷物運搬用トラツクに設置し
た荷物積載装置であつて、前記荷台の前後に立設
した門型のガードフレーム間に水平状態に架設し
た型材により略四辺形状に枠組された支持枠の上
部に、型材により全体を略長四辺形の皿状に形成
されたラツクを載置し、該ラツクの荷台外方側端
縁部を前記支持枠にヒンジ部材により回動自在に
枢支すると共に、ラツクの荷台中央側端縁部をチ
エン等の連結部材により前記ガルウイングドアの
ドアフレームに連結し、前記ガルウイングドアの
跳ね上げ開放と連動して前記ラツクをその荷台外
方側端縁部を回動中心として回動傾斜可能とした
構成で、ガルウイングドアの開閉時の回動を利用
してラツクを傾斜させることができ、他に一切の
傾斜操作を必要とすることなく、移動販売・展示
先における商品を見やすくするとともに、奥側の
商品を容易に取り出すことができるという極めて
優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はガルウイングドアを設置したトラツク
の斜視図、第２図は第１図に示すトラツク自動車
の荷台にこの考案のラツクを装着した荷台側面
図、第３図はその背面図、第４図はラツクの正面
図、第５図はその側面図である。 ２……トラツク荷台、６，７……ガルウイング
ドア、８……荷物積載装置、９……ラツク、１０
……支持枠、１１……連結部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側面・屋根一体のガルウイングドアにより、ト
   ラツク荷台を覆うようにした荷物運搬用トラツク
   に設置した荷物積載装置であつて、前記荷台の前
   後に立設した門型のガードフレーム間に水平状態
   に架設した型材により略四辺形状に枠組みされた
   支持枠の上部に、型材により全体を略長四辺形の
   皿状に形成されたラツクを載置し、該ラツクの荷
   台外方側端縁部を前記支持枠にヒンジ部材により
   回動自在に枢支すると共に、ラツクの荷台中央側
   端縁部をチエン等の連結部材により前記ガルウイ
   ングドアのドアフレームに連結し、前記ガルウイ
   ングドアの跳ね上げ開放と連動して前記ラツクを
   その荷台外方側端縁部を回動中心として回動傾斜
   可能としたガルウイングドア付きトラツクの荷物
   積載装置。