JPH04118469A - 垂直循環式駐車装置 - Google Patents

垂直循環式駐車装置

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Publication number
JPH04118469A
JPH04118469A JP23877090A JP23877090A JPH04118469A JP H04118469 A JPH04118469 A JP H04118469A JP 23877090 A JP23877090 A JP 23877090A JP 23877090 A JP23877090 A JP 23877090A JP H04118469 A JPH04118469 A JP H04118469A
Authority
JP
Japan
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speed
cage
drive means
low
entrance
Prior art date
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Pending
Application number
JP23877090A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Motooka
本岡 憲治
Shusei Kato
加藤 修正
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04118469A publication Critical patent/JPH04118469A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、環状に連結した複数の車両搭載用ケシを垂直
循環移動させて車両の入出庫を行うようにした垂直循環
式駆動装置に関する。
(従来の技術) この種の垂直循環式駐車装置においては、車両が入庫す
るケージ番号と、入庫された各ケージの循環紅路中にお
ける位置によって、ケージ群を循環移動させる際に駆動
機構の電動機に大きな負荷が作用して駆動不良となる場
合があり、全ケージの荷重ができるだけバランスを保つ
ように空ケージを選択して入庫させ、電動機に対する過
負荷防止を図ると共に、できるたけ容量の小さい電動機
で効率よく作動させ、設備コストやランニングコスト低
減を図った技術が各種開発されている。例えば、本願出
願人による特願昭62−19171号に開示の如くであ
る。
また、実開平2−49448号公報に開示の如く、駆動
機構途中に変速機が介在され、駐車台数の多い昼間は高
速運転とし、駐車台数の少ない夜間は騒音発生防止を考
慮して低速運転に切換える方式の駐車装置が提案されて
いる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、特願昭62−19171号に開示の装置
にあっては、入庫時におけるバランスを考慮する方式で
あり、出庫状況によっては一側に多数の入庫ケージが片
寄り、大きな荷重のアンバランスが極希に発生する場合
がある。このような場合、大きな負荷によって電動機に
無理が生じ、電動機による円滑な駆動が得難く一旦運転
を停止し、オペレータの判断によって逆方向に循環運転
させる必要がある等、操作か面倒であった。
また実開平2−49448号公報に開示の装置において
も、上記点は同等考慮されていない。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、ケージ呼び出し時
においてケージ群を循環移動させるに際し、予め設定さ
れた基準値を越えて過負荷になるかどうかを予測し、効
率よく循環移動させる高速運転か、トルクを重視して無
理な負荷か作用しない低速運転かを自動的に選択して円
滑な駆動が得られる操作性に優れた垂直循環式駐車装置
を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための技術的手段は、環状に連結し
た複数の車両搭載用ケージを駆動機構により垂直循環移
動させて、入出庫口より車両の入出庫を行う垂直循環式
駐車装置において、駆動機構を作動させる駆動手段が、
高速側駆動手段と、該高速側駆動手段より低速高トルク
の低速側駆動手段とを選択自在に備え、ケージが入出庫
口に呼び出し操作された際、1つの基準ケージを境に全
ケージを2つのケージ群に等分割して両ケージ群の実車
台数差を求める処理を、前記基準ケージを順次変更する
ことによりすべての分割パターンにわたって行い、呼び
出されたケージが入出庫口に到達するまでの間に入出庫
口を通過する各分割パターンにおける実車台数差が許容
台数差を越えるか越えないかを比較判断し、すべて越え
ない場合には高速側駆動手段を作動させ、1度でも越え
る場合には低速側駆動手段を作動させる選択作動制御手
段が備えられてなる点にある。
また、前記高速側駆動手段と低速側駆動手段とを電動機
の出力軸側に、励磁によって切断状態とされ、消磁によ
って接続状態とされる対の電磁クラッチを介して夫々断
接自在に連結された高速側ギア群と低速側ギア群とから
構成し、前記選択作動制御手段によって両電磁クラッチ
を選択的に励磁する方式としてもよい。
さらに、前記高速側駆動手段と低速側駆動手段とを、前
記駆動機構の駆動軸に夫々直結された同じ定格出力で、
かつ極数の異なる対の誘導電動機から構成し、前記選択
作動制御手段によって両統導電動機を選択的に作動する
方式としてもよい。
さらにまた、前記高速側駆動手段と低速側駆動手段とを
、前記駆動機構の駆動軸に直結された第1の誘導電動機
と、該第1の誘導電動機と同し定格出力で、かつ同じ極
数とされると共に前記駆動軸に減速機構を介して連動連
結された第2の誘導電動機とから構成し、前記選択作動
制御手段によって両誘導電動機が選択的に作動する方式
としてもよい。
(作用) 本発明によれば、任意のケージが入出庫口に呼び出し操
作されると、選択作動制御手段により、ケージ群か所定
方向に循環移動されるに先立って、循環移動された場合
に予め設定された基準値としての許容台数差を越えて過
負荷になるかどうかを予測し、許容台数差を越えない場
合にあっては、高速側駆動手段が作動されて、高速運転
され、呼び出されたケージを迅速に入出庫口に移動させ
る。
また、許容台数差を越える場合がある際には、高トルク
側の低速側駆動手段が作動されて、低速運転され、無理
を生じることなく、円滑に呼び出されたケージを入出庫
口に移動させる。
また、励磁によって切断状態とされ、消磁によって接続
状態とされる対の電磁クラッチを利用して高速側ギア群
と低速側ギア群とを切換える方式を採用する構造にあっ
ては、万一、電磁クラッチを励磁するための回路に断線
等の異常が発生した場合、その電磁クラッチか接続状態
となり、ケージ部側の左右重量のアンバランスに伴う落
下暴走が有効に防止できる。
さらに、1対の誘導電動機をクラッチを介することなく
、駆動機構側に直結する方式を採用する構造にあっても
、上記同様、ケージ部側の落下暴走が有効に防止できる
(実施例) 以下、本発明の第1実施例を図面に基づいて説明すると
、第2図〜第5図において、1は垂直循環式駐車装置で
、建屋構造物2の内部に垂直循環式駐車機構3が設置さ
れており、建屋構造物2の前壁地上部側には車両が出入
自在とされる入出庫口4が形成されている。
垂直循環式駐車機構3は、上下に夫々前後1対宛配置さ
れた上スプロケット5及び下スプロケット6と、上・下
スプロケット5.6間に張設された無端チェーン7と、
前後の無端チェーン7に等ピッチでアタッチメント8を
介して枢着吊持された複数の車両搭載用ケージ9と、ケ
ージ9群を垂直循環移動させるべく、上スプロケット5
側に連動連結された駆動機構10と、上スプロケット5
や駆動機構10を支持すべく、建屋構造物2の前後の内
壁間にわたって架設された支持梁11等を備えてなり、
駆動機構10の作動により上スプロケット5が正逆回転
駆動され、ケージ9群を循環移動させてケージ9の1つ
を入出庫口4に呼び出し、当該ケージ9に対して入出庫
を行うべく構成されている。
駆動機構10は、第3図に示される如く、支持梁11上
に設置された支持台15に取付けられた電動機16及び
変速機17と、支持梁11の前後方向の両端部に立設さ
れ、上スプロケット5を軸支する架台18に備えられた
減速機19とからなり、電動機16は内部にブレーキ機
構を一体に具備した構造とされている。
変速機17は第4図に示される如く、ケース21側に軸
受22,23.24を介して軸支されると共に互いに平
行の軸心を有する入力軸25.中間軸26.出力軸27
をそれぞれ備え、また入力軸25はケース21の中間壁
21aを遊挿状とされており、中間壁21aの両側に夫
々断接自在な第1.第2電磁クラッチ28.29を介し
て第1ギヤ30及び第2ギア31が装着されている。
また中間軸26には第1ギア30及び第2ギア31と噛
合する第3ギア32及び第4ギア33が夫々一体回転自
在に固設されると共に、第5ギア34が一体回転自在に
固設されており、第5ギア34は出力軸27に一体回転
自在に固設された第6ギア35に噛合されている。
前記各電磁クラッチ28.29は同様に構成されており
、対称的に配置されているため、−刃側の第1電磁クラ
ツチ28を第5図に基づき説明する。第5図において、
クラッチ本体37はキー接合等により入力軸25側に固
定され、入カ軸25と共に一体回転する。クラッチ本体
37の中間壁21a側に形成された周方向環状の凹溝部
37a内に位置してコイル部38か備えられ、コイル部
38は取付はフランジ39を介して中間壁21a側に固
定されている。またクラッチ本体37の他側には、ハブ
40かボルト締結されており、複数の第1摩擦板41か
その内周部側を噛合状としてハブ40に保持されている
。一方、人力軸25上に軸受42を介して軸支された前
記第1ギア30のハブ40と対向する側には、カップリ
ング43がボルト締結されており、複数の第2摩擦板4
4が、その外周部側を吻合状としてカップリング43に
保持されている。そして各第1摩擦板41と各第2摩擦
板44は入力軸25の軸心方向に交互に配置された構造
とされている。
45はアーマチュアで、各摩擦板41.44と、それら
と対向するクラッチ本体37の側面間に位置して配置さ
れ、クラッチ本体37側に入力軸25の軸心方向に摺動
自在に支持されている。またアーマチュア45と対向す
るクラッチ本体37の側面には周方向複数のバネ保持孔
37bか形成されており、アーマチュア45とクラッチ
本体37間に圧縮状に介在された複数の押圧バネ46か
夫々各バネ保持孔37bに保持されている。
そしてコイル部38が通電されていない消磁状態にあっ
ては、各押圧バネ46の押圧力によってアーマチュア4
5か各摩擦板41.44方向に押圧され、ここに動力伝
達可能な接続状態となり、コイル部38に通電された際
には、コイル部38の励磁による電磁力によってアーマ
チュア45が各押圧バネ46の押圧力に抗して各摩擦板
4144と離隔する方向に引き寄せられ、ここに動力伝
達不能な切断状態となる、所謂負作動型の電磁クラッチ
として構成されている。
なお、47.48はスペーサとしてのカラーである。
そして、第1ギア30は第2ギア31より大径とされ、
第3ギア32は第4ギア33より小径とされており、第
1ギア30と第3ギア32により高速側ギア群51が構
成され、第2ギア31と第4ギア33により低速側ギア
群52か構成されている。
変速機17の人力軸25側には電動機16の回転軸が連
結され、出力軸27側には駆動軸53か連結されている
。駆動軸53の両端部には前記減速機19か連結されて
おり、減速機19は第3図に示される如く、小ギア54
.中ギア55.大ギア56を備え、大ギア56と上スプ
ロケット5とが一体回転すべく連結されている。
そして、第2電磁クラツチ29を励磁して切断状態とし
、第1電磁クラツチ28の接続状態で電動機16を作動
させれば、入力軸25.第1電磁クラッチ28.高速側
ギア群51.中間軸26゜第5ギア34.第6ギア35
.出力軸27.駆動軸53.減速機19を順次介して上
スプロケット5に動力伝達され、上スプロケット5は高
速運転される。ここに、これら第1電磁クラツチ28゜
高速側ギア群51等によって高速側駆動手段58が構成
される。
また、第1電磁クラツチ28を励磁して切断状態とし、
第2電磁クラツチ29の接続状態で電動機16を作動さ
せれば、入力軸25.第2電磁クラッチ29.低速側ギ
ア群52.中間軸26.第5ギア34.第6ギア35.
出力軸27.駆動軸53、減速機19を順次介して上ス
プロケット5に動力伝達される。この際、低速側ギア群
52を介して動力伝達されるため、上記高速側ギア群5
]を介して動力伝達される場合と比較すると、より低速
高トルクで動力伝達され、上スプロケット51は低速運
転される。ここに、これら第2電磁クラッチ29.低速
側ギア群52等によって低速側駆動手段59が構成され
る。
第6図は高速側駆動手段58と、低速側駆動手段59と
を選択的に作動させる選択作動制御手段における回路図
を示し、図において、SWlは手動切換スイッチで、夜
間等において騒音発生を防止すべく、強制的に低速側駆
動手段59側に切換えて常時低速側駆動手段59を通し
て動力伝達可能とされている。S W 2は自動切換ス
イッチで、制御装置60での過負荷かどうかの判断に基
づいた出力信号に応して自動的に切換操作され、この切
換操作によって高速側駆動手段58と低速側駆動手段5
つとが選択的に作動される。即ち、高速側駆動手段58
が作動される場合には第2電磁クラツチ29に通電され
、低速側駆動手段59が作動される場合には第1電磁ク
ラツチ28に通電される。
次に制御装置60の作動を第1図のフローチャートに基
づき説明する。
なお、ケージ9の総数はNとされ、各ケージ9には右回
りにケージ番号1〜Nが順番に登録されており、また、
入出庫口4を1として右回りに循環経路中における各ケ
ージ9の位置番号1〜Nが順番に登録されている。
第1図(その1)のフローチャートにおいて、上記駐車
装置1の図示しない操作盤により所望のケージ番号C1
のケージ9の呼び出し指令が入力され、制御装置60の
記憶部に呼び出しの登録が行われると、ケージ番号Cと
して1が設定される(ステップSl)。
次にステップS2により、ケージ番号CがNより大きい
かどうか比較判断され、大きくない場合にはケージ番号
Cを位置番号Pに置換える(ステップS3)。なお、ス
テップS3において02は入出庫口4に位置するケージ
番号Cを表わしている。
ステップS3で求められた位置番号PがNより大きいか
どうかステップS4で比較判断され、大きくない場合に
はステップS5に移行する。また大きい場合には位置番
号PからNを減算した位置番号Pに置換えた後(ステッ
プS6)、ステップS5に移行する。
ステップS5ではケージ番号Cのケージ9か入庫流かど
うか判断され、入庫流の場合は位置番号Pのメモリビッ
トに実車であることを示す論理符号「1」か書き込まれ
る(ステップS7)。また未入庫の場合には位置番号P
のメモリビットに空車であることを示す論理符号「0」
が書き込まれる(ステップS8)。
その後、ステップS9に移行され、ステップS9てケー
ジ番号Cが1加算され、次のケージ番号Cについてステ
ップ82〜S9の実行か行われ、以上の処理か全ケージ
9にわたって、即ちケージ番号CがNの場合まで繰り返
される。
以上の処理においては、ケージ番号C毎の実車・空車情
報を位置番号P毎の実車・空車情報に置換えている。
そしてステップS2でケージ番号CがNより大きくなっ
た場合には、ステップSIOに移行され、ステップS1
0で呼び出されたケージ9のケージ番号C1を位置番号
P1に置換える。ステップS10で求められた位置番号
P1かNより大きいかどうかステップS11で比較判断
され、大きくない場合にはステップS12に移行する。
また大きい場合には位置番号PtからNを減算した位置
番号Plに置換えた後(ステップ813)、ステップS
12に移行する。
ステップS12では位置番号PtがN/2以下かどうか
比較判断され、N/2以下の場合には呼び出されたケー
ジ9か駐車装置1の左側に位置すると判別され、記憶部
に左側に位置することが記憶される(ステップ514)
。またN/2より大きい場合には呼び出されたケージ9
か駐車装置1の右側に位置すると判別され、記憶部に右
側に位置することが記憶される(ステップ515)。
その後、第1図(その2)に示されるフローチャートの
ステップS16に移行される。ステップ516ては分割
線パラメータSとして1が設定される。ここで、分割線
パラメータSは1つのケージ9を基準ケージ9として全
ケージ9を連結環の右半部のケージ9群と左半部のケー
ジ9群とに等分割する分割線を示すものであり、入出庫
口4に位置するケージ9を基準とする分割線パラメータ
Sを1とし、右回りに基準ケージ9を順次変更すること
によって分割線パラメータSに連番が付されている。
次にステップS17て分割線パラメータSがN/2より
大きいかどうか比較判断され、大きくない場合には、ス
テップ318に移行され、ステップS18て初期状態と
して位置番号Pを分割線バラメータSの番号に設定し、
分割線パラメータSの両側におけるケージ9群の実車台
数差QをOに設定し、計算回数1を1に設定する。
その後、ステップS19で計算回数lがNより大きいか
どうか比較判断され、大きくない場合にはステップS2
0に移行され、ステップS20で位置番号PがNより大
きいかどうか比較判断される。そして大きくない場合に
はステップS21に移行し、大きい場合には位置番号P
からNを減算した位置番号Pに置換えた後(ステップ5
22)、ステップ21に移行する。
ステップS21では、位置番号Pのメモリビットが「1
」かどうか比較判断され、「1」でない場合はステップ
323に移行され、ステップ823で位置番号Pが1加
算されると共に計算回数iが1加算され、ステップS1
9に移行される。また「1」である場合にはステップS
24に移行され、ステップS24で位置番号PがS十N
/2以上かどうか比較判断され、S+N/2以上の場合
はステップS25に移行され、ステップS25て実車台
数差Qが1減算された後、ステップ523に移行される
。位置番号PかS+N/2より小さい場合はステップS
26に移行され、ステップS26て実車台数差Qが1加
算された後、ステップ523に移行される。
そして計算回数lがN+1になるまでステップ319〜
323の実行が繰り返される。
ステップS19で計算回数1がNより大きくなるとステ
ップS27に移行され、ステップS27で分割線パラメ
ータSのS番目のメモリビットに実車台数差Qの値が記
憶される。その後ステップ328に移行され、ステップ
828で分割線パラメータSの番号が1繰り上げられ、
次の分割線パラメータSについてステップ517〜52
8の実行が行われ、分割線パラメータSがN/2を越え
るまで以上の処理が繰り返される。
以上の処理においては、1つの基準ケージ9を境に全ケ
ージ9を2つのケージ9群に等分割して両ケージ9群の
実車台数差を求める処理を、基準ケージ9を順次変更す
ることによりすべての分割パターンにわたって行ってい
る。
そしてステップS17で分割線パラメータSかN/2を
越えると第1図(その3)に示されるフローチャートの
ステップS29に移行される。ステップS29では呼び
出されたケージ番号C1のケージ9が左側かどうかが判
断され、左側にある場合にはステップS30に移行され
、ステップS30で分割線パラメータSとして2が設定
され、分割線パラメータSが呼び出されたケージ9の位
置番号P、より大きいかどうか比較判断され(ステップ
531)、大きくない場合にはステップS32に移行さ
れる。
ステップS32では、その分割線パラメータSにおける
前記水められた実車台数差Qが許容台数差AWと比較し
て大きいかどうか判断される。ここで許容台数差AWと
は、高速側駆動手段によって過負荷なく駆動機構による
運転作動が可能な基準値としての台数差をいい、電動機
16の出力、車両重量、その他装置運転に伴う損失動力
等から予め設定されている。そして許容台数差AWより
実車台数差Qが大きい場合には、低速側駆動手段により
駆動機構10が低速運転される(ステップ533)。ま
た許容台数差AWより実車台数差Qが大きくない場合に
は、ステップS34に移行され、ステップS34て分割
線パラメータSの番号か1繰り上げられ、次の分割線パ
ラメータSについて位置番号P1より大きいかどうか比
較判断され(ステップ531)、上記ステップS32.
S33、S34が実行される。そしてステップs31に
おいて分割線パラメータSが位置番号Ptより大きくな
るとステップS35に移行され、ステップS35で高速
側駆動手段により駆動機構10が高速運転される。
またステップS29で呼び出されたケージ番号C1のケ
ージ9が右側にある場合にはステップS36に移行され
、ステップS36で分割線パラメータSとしてN/2が
設定され、分割線パラメータSとN/2との和が呼び出
されたケージ9の位置番号P1より小さいかどうか比較
判断され(ステップ537)、小さくない場合にはステ
ップS38に移行される。
ステップ538ではその分割線パラメータSにおける前
記求められた実車台数差Qの絶対値か許容台数差AWと
比較して大きいかどうか判断され、大きい場合にはステ
ップ533に移行され、低速運転される。また許容台数
差AWより実車台数差Qの絶対値が大きくない場合には
、ステップS39に移行され、ステップS39て分割線
パラメータSの番号か1繰り下げられ、1つ手前の分割
線パラメータSとN/2との和について位置番号PIよ
り小さいかどうか比較判断され(ステップ537)、上
記ステップS38.S33.S39が実行される。そし
てステップS37において、分割線パラメータSとN/
2との和が位置番号P1より小さくなるとステップS3
5に移行され、高速運転される。
以上の処理においては、呼び出されたケージ9が入出庫
口4に到着するまでの間に入出庫口4を通過する各分割
パターンにおける実車台数差Qが許容台数差AWを越え
るか越えないかを比較判断し、すべて越えない場合には
高速側駆動手段を作動させて高速運転し、1度でも越え
る場合には低速側駆動手段を作動させて低速運転する処
理を行っている。
第7図の模式図で示すケージ番号(1)〜(32)の3
2個のケージ9の場合について例示すれば、同図におい
てケージ番号(28)のケージ9が入出庫口4に位置す
るものとし、またケージ番号Cに斜線を施したケージ9
を実車、そうでないケージ9を空車とする。そして許容
台数差AWを8台とする。
ここでケージ番号24のケージ9を呼び出し操作すると
、ステップ81〜S9で各位置におけるケージ9の実車
・空車情報が記憶され、ステップ510〜S15で呼び
出されたケージ9が右側であると判別される。そしてス
テップS16〜S28で、各分割線パラメータSにおけ
る実車台数差Qが夫々演算され、第8図に示される如く
なり、夫々記憶される。次にステップS29からステッ
プS36に移行され、ステップS37〜S39が繰り返
された後、分割線パラメータSが14のとき、実車台数
差Qの絶対値か許容台数差AW−8を越えるため、ステ
ップ338からステップ833に移行され、低速運転で
各ケージ9群が右回りに垂直循環移動される。
なお、呼び出されたケージ9が右側にあると判別された
場合には駆動機構10によって各ケージ9群か右回りに
垂直循環移動され、左側にあると判別された場合には駆
動機構10によって各ケージ9群が左回りに垂直循環移
動されるよう制御されている。
第1実施例は以上のように構成されており、任意のケー
ジ9か入出庫口4に呼び出し操作されると、ケージ9群
が所定方向に循環移動されるに先立って、循環移動され
た場合に許容台数差AWを越える状態が発生するかどう
かを予測し、許容台数差AWを越えない場合にあっては
、選択作動制御手段により高速側駆動手段か作動されて
、高速運転され、呼び出されたケージ9を迅速に入出庫
口4に移動させる。この際、循環移動途中において許容
台数差AWを越えることがないため、過負荷が発生せず
、電動機16側に無理が生じず、円滑に作動する。一方
、許容台数差AWを越える状態がある場合にあっては、
選択作動制御手段により低速側駆動手段が作動されて、
低速運転される。
この際、低速側駆動手段がより高トルクとされているた
め、負荷が軽減でき、電動機16側に無理を生じること
なく、円滑に作動して呼び出されたケージ9を入出庫口
4に移動させることができる。
また、変速機17を切換えるための各電磁クラッチ28
.29は励磁によって切断状態とされ、消磁によって接
続状態とされる構造であるため、万一、各電磁クラッチ
28.29を励磁するための回路に断線等の異常が発生
した場合においてはその電磁クラッチ28.29が接続
状態となり、両電磁クラッチ28.29の接続状態で電
動機16が回転駆動されれば、高速側ギア群51と低速
側ギア群52とのギア比が互いに異なるため、高速側ギ
ア群51側の第1電磁クラツチ28に滑りが発生しくな
お、両電磁クラッチ28.29は同じスリップトルクに
設定されているとする。)、滑りブレーキとして機能す
るため、電動機16が過負荷となり、これをサーマルリ
レー等の過負荷検知手段の検知によって電動機16を停
止させるように構成すればよい。そして、この異常か発
生した場合において、各電磁クラッチ28.29は接続
状態となるため、ケージ9群側の左右重量のアンバラン
スに伴う落下暴走か有効に防止できる。
ちなみに、励磁によって接続状態となる電磁クラッチを
使用した場合には、電磁クラッチの励磁回路の断線等に
よってクラッチが切断状態となるため、ケージ9群が左
右重量のアンバランスによって落下暴走する危険が生じ
る。
なお、電動機16はブレーキ機構を一体に具備したもの
を開示しているが、ブレーキを有しない電動機16を採
用し、ブレーキ装置を別途、駆動軸53に設ける構成と
し、安全性向上を図ってもよい。
第9図は第2実施例を示し、高速側駆動手段としての第
1誘導電動機65と、低速側駆動手段としての第2誘導
電動機66とが駆動機構10の駆動輪53に夫々直結さ
れた構造とされている。67はブレーキ装置である。第
1誘導電動機65と第2誘導電動機66は同し定格出力
で極数が異なる構成とされ、例えば第1誘導電動機65
として30 KW/6 Pの誘導電動機、第2誘導電動
機66として30KW/12Pの誘導電動機を採用すれ
ばよい。この両誘導電動機65.66回転数nとトルク
Tとの関係を示すトルク曲線T  、 T2は第10図
に示される如くである。そして、選択作動制御手段によ
って第1誘導電動機65もしくは第2誘導電動機66の
いすか一方か選択的に作動されるよう構成されている。
この構造によれば、第1実施例のような歯車変速機17
を使用せず、変速機17による騒音発生か無く、またク
ラッチ機構を使用せずに誘導電動機65.66側と駆動
機構10の駆動軸53側とが直結されているため、電磁
クラッチの励磁回路の断線等によりクラッチが切断状態
となってケージ9群側が落下暴走する危険を未然に回避
できる。
第11図は第3実施例を示して、駆動機構1゜の駆動軸
53に直結された第1の誘導電動機70と、駆動軸53
に減速機構71を介して連動連結された第2の誘導電動
機72とを備え、両誘導電動機70.72は同じ定格出
力で、かつ同し極数とされている。そして第1の誘導電
動機70により高速側駆動手段が構成され、減速機構7
1と第2の誘導電動機72により低速側駆動手段が構成
されており、選択作動制御手段によって第1の誘導電動
機70もしくは第2の誘導電動機72のいずれか一方が
選択的に作動されるように構成されている。
なお、減速機構71は駆動軸53側に固設の大径の歯付
きプーリー74と、第2誘導電動機72の回転軸に固設
の小径の歯付きプーリー75と、両プーリー74.75
間にわたって張設された歯付きベルト76とから構成さ
れている。
この場合においても、第2実施例同様、騒音発生が防止
できると共に、クラッチを使用する場合のケージ9群側
の落下暴走を未然に回避できる。
なお、第2実施例及び第3実施例において、夫々の誘導
電動機65.66または70.72の定格出力が同じも
のを採用した構造を開示しているが、定格出力が異なる
誘導電動機を採用してもよい。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、垂直循環式駐車装置にお
ける駆動機構を作動させる駆動手段として、高速側駆動
手段と、より低速高トルクの低速側駆動手段とを選択自
在に備え、ケージが入出庫口に呼び出し操作された際、
1つの基準ケージを境に全ケージを2つのケージ群に等
分割して両ケージ群の実車台数差を求める処理を、前記
基準ケージを順次変更することによりすべての分割パタ
ーンにわたって行い、呼び出されたケージが入出庫口に
到達するまでの間に入出庫口を通過する各分割パターン
における実車台数差が許容台数差を越えるか越えないか
を比較判断し、すべて越えない場合には高速側駆動手段
を作動させ、1度でも越える場合には低速側駆動手段を
作動させる選択作動制御手段が備えられてなるものであ
り、許容台数差を越えて過負荷になるかどうかを予測し
、許容台数差を越えない場合にあっては、高速側駆動手
段か作動されて高速運転され、効率よく迅速に循環移動
でき、また許容台数差を越える場合かある際には低速側
駆動手段が作動されてより高トルクで低速運転され、無
理を生じることなく循環移動でき、円滑な駆動か得られ
る。そして高速側駆動手段の作動か、低速側駆動手段の
作動かが自動的に選択され、操作性に優れる。
また、前記高速側駆動手段と低速側駆動手段とを電動機
の出力軸側に、励磁によって切断状態とされ、消磁によ
って接続状態とされる対の電磁クラッチを介して夫々断
接自在に連結された高速側ギア群と低速側ギア群とから
構成される場合にあっては、万一、電磁クラッチを励磁
するための回路に断線等の異常が発生した際、その電磁
クラッチが接続状態となるため、ケージ部側の落下暴走
が有効に防止できる。
さらに、高速側駆動手段と低速側駆動手段とが、駆動機
構の駆動軸に夫々直結された対の誘導電動機から構成さ
れる場合や、駆動機構の駆動軸に直結された第1の誘導
電動機と、その駆動軸に減速機構を介して連動連結され
た第2の誘導電動機とから構成される場合にあっては、
動力伝達経路途中にクラッチが介在されておらず、ケー
ジ部側の落下暴走が有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図(その1)(その
2)、(その3)は選択作動制御手段の手順を示すフロ
ーチャート、第2図は垂直循環式駐車装置の概略断面正
面図、第3図は同一部拡大側面図、第4図は変速機の概
略断面図、第5図は電磁クラッチ部分の断面図、第6図
は選択作動制御手段の回路図、第7図はケージ配列を示
す模式図、第8図は第7図における分割線パラメータと
実車台数差との関係を示す図、第9図は第2実施例を示
す要部概略図、第10図は同誘導電動機の回転数とトル
クの関係を示すトルク曲線図、第11図は第3実施例を
示す要部概略図である。 l・・・垂直循環式駐車装置、4・・・入出庫口、10
・・・駆動機構、 17・・変速機、 ッチ、 52・・・低速側ギア群、 59・・・低速側駆動手段、 9・・・ケージ、 16・・・電動機、 28.29・・・電磁クラ 51・・・高速側ギア群、 58・・・高速側駆動手段、 60・・・制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)環状に連結した複数の車両搭載用ケージを駆動機
    構により垂直循環移動させて、入出庫口より車両の入出
    庫を行う垂直循環式駐車装置において、 駆動機構を作動させる駆動手段が、高速側駆動手段と、
    該高速側駆動手段より低速高トルクの低速側駆動手段と
    を選択自在に備え、 ケージが入出庫口に呼び出し操作された際、1つの基準
    ケージを境に全ケージを2つのケージ群に等分割して両
    ケージ群の実車台数差を求める処理を、前記基準ケージ
    を順次変更することによりすべての分割パターンにわた
    って行い、呼び出されたケージが入出庫口に到達するま
    での間に入出庫口を通過する各分割パターンにおける実
    車台数差が許容台数差を越えるか越えないかを比較判断
    し、すべて越えない場合には高速側駆動手段を作動させ
    、1度でも越える場合には低速側駆動手段を作動させる
    選択作動制御手段が備えられてなることを特徴とする垂
    直循環式駐車装置。
  2. (2)前記高速側駆動手段と低速側駆動手段とが電動機
    の出力軸側に、励磁によって切断状態とされ、消磁によ
    って接続状態とされる対の電磁クラッチを介して夫々断
    接自在に連結された高速側ギア群と低速側ギア群とから
    なり、前記選択作動制御手段によって両電磁クラッチが
    選択的に励磁されてなることを特徴とする請求項1記載
    の垂直循環式駐車装置。
  3. (3)前記高速側駆動手段と低速側駆動手段とが、前記
    駆動機構の駆動軸に夫々直結された同じ定格出力で、か
    つ極数の異なる対の誘導電動機からなり、前記選択作動
    制御手段によって両誘導電動機が選択的に作動されてな
    ることを特徴とする請求項1記載の垂直循環式駐車装置
  4. (4)前記高速側駆動手段と低速側駆動手段とが、前記
    駆動機構の駆動軸に直結された第1の誘導電動機と、該
    第1の誘導電動機と同じ定格出力で、かつ同じ極数とさ
    れると共に前記駆動軸に減速機構を介して連動連結され
    た第2の誘導電動機とからなり、前記選択作動制御手段
    によって両誘導電動機が選択的に作動されてなることを
    特徴とする請求項1記載の垂直循環式駐車装置。
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