JPH04117889A - 記録再生装置の信号処理回路 - Google Patents

記録再生装置の信号処理回路

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JPH04117889A
JPH04117889A JP2235827A JP23582790A JPH04117889A JP H04117889 A JPH04117889 A JP H04117889A JP 2235827 A JP2235827 A JP 2235827A JP 23582790 A JP23582790 A JP 23582790A JP H04117889 A JPH04117889 A JP H04117889A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カラービデオ信号を記録再生する記録再生装
置に係り、特に、該カラービデオ信号の輝度信号と色4
8号との相互干渉を低減する信号処理回路に関する。
[従来の技術] 2ヘツトヘリカルスキヤン形の磁気記録再生装置(以下
、VTRという)においては、カラービデオ信号の記録
に際し、Y/C分離回路によってカラービデオ信号から
輝度信号とクロマ信号とを分離し、輝度信号をFM変調
してクロマ信号を低域変換し、しかる後、F M変調さ
れた輝度信号(以下、FM輝度侶号という)と低域変換
されたクロマ信号(以下、低域変換クロマ信号という)
とを周波数分割多重して磁気テープに記録するようにし
ており、再生に際しては、再生信号からFM輝度伯号と
低域変換クロマ信号とを分離し、F Ivi q度信号
をFM復調するとともに低域変換クロマ信号を元の周波
数帯域に周波数変換した後、得られる輝度信号とクロマ
信号とを加算してカラービデオ信号を得るようにしてい
る。
ところで、従来、Y’ / C分離回路として、カラー
ビデオ信号から輝度信月を分離するためにLPF(ロー
パスフィルタ)が用いられ、クロマ信号を分離するため
にBPF(バントパスフィルタ)が用いられていたが、
これによると、輝度信号の高域成分が失われてしまう。
そこで、最近では、Y/C分離回路としてくし形フィル
タを用いることにより、広帯域の輝度信号を分離して記
録、再生し、高い水平解像度が得られるようにしたVT
Rが開発されている。
しかしながら、くし形フィルタによるY/C分離回路の
分離性能が充分てないと、分離された輝度信号中にクロ
マ信号が残留しく以下、このクロマ信号を残留クロマ成
分という)、これが原因でカラーフリッカやゼロビート
が生ずるという問題がある。すなわち、磁気テープから
の再生信号にはジッターなどによる時間軸変動があるが
、再生されたクロマ信号に対しては、APC(自動位相
制御)回路の出力信号で低域変換クロマ信号を周波数変
換する際、この時間軸変動が除かれる。これに対し、再
生された輝度信号に対してはこのような時間軸変動の補
正処理がなされないから、この輝度信号中の残留クロマ
成分は時間軸変動を有しており、このため、これら再生
された輝度信号とクロマ信号とし加算すると、このクロ
マ信号と残留クロマ成分とが相互干渉してカラーフリッ
カやゼロビートが発生するのである。
かかる相互干渉を防止するものとして、再生された輝度
信号をくし形フィルタに供給して残留クロマ成分を除去
し、しかる後、再生されたクロマ信号と加算するように
した技術が知られている(たとえば、特開昭63−27
188号公報)。
これによると、高い水平解像度を保ちながら、カラーフ
リッカなどの干渉妨害を抑圧することができる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、輝度信号をくし形フィルタに通すと、水平解
像度の劣化はないが、斜めの解像度の劣化や垂直非相関
部での誤処理動作などがあり、少なからず画質劣化が生
ずる。したがって、上記従来技術のように再生輝度信号
をくし形フィルタで処理すると、画質劣化は免れない。
しかも、最近のテレビジョン受像機では、入力されたカ
ラービデオ信号から輝度48号とクロマ信号とを分離す
るY/C分離回路としてくし形フィルタによるものが主
流である。そこで、かかるテレビジョン受像機に上記従
来のVTRから出力されるカラービデオ信号を供給する
と、このカラービデオ信号中の輝度信号はVTR側とテ
レビジョン受像機側との2つのくし形フィルタで処理さ
れたことになり、画質が著しく劣化してしまう。
また、くし形フィルタは信号をLH(但し、1■]は1
水平走査期間)分遅延させるための高価な1 )−J遅
延回路を備えており、このため、上記従来のVTRにお
いては、記録系に加え、再生系においても高価なIH遅
延回路を必要とする。
本発明の[」的は、かかる問題点を解消し、安価な手段
でもって、水平解像度や斜め解像度などの劣化による画
質劣化を回避しつつ輝度信号中の残留クロマ信けとクロ
マ信号との干渉妨害を抑圧することができるようにした
記録再生装置の信号処理回路を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 」−配回的を達成するために、本発明は、再生された輝
度信号の残留クロマ成分を含む帯域(以下、クロマ帯域
という)を、該帯域での輝度成分のレベルが低い程減衰
量か大きくなるようにして、減衰させる可変トラップ回
路を設け、該可変トラップ回路の出力輝度信号と再生さ
れたクロマ信号とを加算してカラービデオ信号を得るよ
うにする。
[作用] クロマ帯域での輝度信号のレベルが高いときには、輝度
信号中の残留クロマ成分とクロマ信号との干渉によって
カラーフリッカなどが生しても、視覚上目立たない。ク
ロマ帯域での輝度信号のレベルが低い程カラーフリッカ
などが目立つことになる。
そこで、クロマ帯域での輝度信号のレベルが低いときに
は、可変トラップ回路の減衰量を大きくし、輝度信号中
の残留クロマ成分を充分抑圧してカラーフリッカなどが
目立たないようにするが、クロマ帯域での輝度信号が高
いときには、可変トラップ回路の減衰量を小さくし、こ
の輝度信号が大きく減衰しないようにする。これにより
、水平解像度の劣化が防止できる。
つまり、可変トラップ回路でクロマ帯域を減衰させると
、クロマ帯域中の輝度成分も減衰し、水平解像度の劣化
が生じる。クロマ帯域での輝度信号のレベルが低いとき
には、カラーフリッカなどが目立つが、クロマ帯域での
輝度成分が少なく、元々水平解像度か低い。したがって
、可変トラップ回路での減衰によって水平解像度が劣化
しても、元々低いものであるから、この水平解像度の劣
化は目立たない。このため、目立つ方のカラーフリッカ
などを抑圧するように、可変トラップ回路の減衰量を大
きくする。
これに対し、クロマ帯域での輝度信号レベルが高い場合
には、元々カラーフリッカなどは目立たないから、可変
トラップ回路の減衰量を大きくしても、カラーフリッカ
などに対する効果は現われない。むしろ、可変トラップ
回路の減衰量を大きくしたことによってクロマ帯域中の
輝度成分が大きく減衰してしまい、水平解像度の劣化が
目立つようになる。このために、可変トラップ回路の減
衰量を小さくする。
し実施例] 以下、本発明の実施例をVTRを例にして図面により説
明する。
第1図は本発明による記録再生装置の信号処理回路の一
実施例を示すブロック図であって、1−は入力端子、2
は、AGC(自動利得制御)回路、3はY/C分離回路
、4はプリエンファシス回路、5はFM変調回路、6は
記録イコライザ、7は加算器、8は記録アンプ、9はス
イッチ、」0は回転磁気ヘット、1−]は再生アンプ、
12はFMイコライザ、]3はリミッタ回路、]−4は
FM復調回路、15はデイエンファシス回路、16は出
力端子、17はダイナミック1〜ランプ回路、18は加
算器、1.9.20は出力端子、21.22はLPF、
23は周波数コンバータ、24はACC(自動カラー制
御)回路、25はスイッチ、26はC形くし形フィルタ
、27はBPF、28は入力端子である。
同図において、記録時には、スイッチ9,25はREC
側に閉している。
入力端子]に入力されたカラービデオ信号は、AGC回
路2で一定振幅とされた後、くし形フィルタからなるY
/C分離回路3で広帯域の輝度信号Yとクロマ信号Cと
に分離される。この輝度信号Yは、プリエンファシス回
路4で処理された後、FM変調回路5で変調されてFM
1%i度信号Yr+qとなり、記録イコライザ6で処理
されて加算器7に供給される。また、クロマ信号Cは、
スイッチ25を通り、ACC回路24で処理された後、
周波数コンバータ23で入力端子28からの変換信号で
周波数変換され、L P F 22て不要成分が除去さ
れて低域変換クロマ信号CLとなる。この低域変換クロ
マ信号C1−は加算器7で記録イコライザ6からのFM
輝度信号Yp+、と加算される。
加算器7から出力されるFM輝度信号Y F+qと低域
変換クロマ信号C0−との周波数分割多重信号は、記録
アンプ8で増幅された後、スイッチ9を介して回転磁気
ヘラ1−10に供給され1図示しない磁気テープに記録
される。
次に、再生時には、スイッチ9,25はPB側に閉じて
いる。
回転磁気ヘッド10による磁気テープからの再生信号は
、スイッチ9を通り、再生アンプ11で増幅された後、
FMイコライザ]2とL P F 2 ]とに供給され
る。F Mイコライザ12では、再生信号からFM輝度
信号YFMが分離され、2個用いられる回転磁気ヘラF
 10の特性差などによる振力されるFM輝度信号YF
11はリミッタ回路コ−3で振幅制限され、FM復調回
路]4でベースバンドの輝度信号Yに復調される。この
輝度信号Yはプリエンファシス回路4とは逆特性のデイ
エンファシス回路15で処理され、出力端子16から出
力される。
また、L P F 21では、再生信号から低域変換ク
ロマ信号CI−が分離される。この低域変換クロマ信号
C1、は、スイッチ25を通り、ACC回路24で処理
された後、周波数コンバータ23で入力端子28からの
変換信号で周波数変換され、BPF 27で不要成分が
除かれて元の周波数帯域のクロマ信号Cとなる。このク
ロマイ言号CはC形くし形フィルタ26で処理されて磁
気テープ」−の隣接トラックからのクロストーク成分が
除去され、出力端子20から出力される。
デイエンファシス回路15から出力される輝度信号Yは
、また、ダイナミック1〜ラツプ回路17で処理され、
加算器18でC形くし形フィルタ26]2 から出力されるクロマイ言号Cと加算される。この加算
処理によって得られるカラービデオ信号は出力端子19
から出力される。
以−ヒがこの実施例の概略的な動作である。
ところで、くし形フィルタからなるY/C分離回路3の
分離性能が充分でないと、これによって分離された輝度
信号Yに残留クロマ成分が存在する。したがって、かか
る輝度信号Yとクロマ信号Cとが上記のように処理され
て記録された磁気テープを再生する場合、この磁気テー
プから再生された輝度信号Yには残留クロマ成分が存在
することになる。また、VTRは他のVTRで記録が行
われた磁気テープの再生を行なうことができる。
このために、Y/C分離回路3の分離性能が充分であっ
ても、再生が行なわれる磁気テープに記録されている輝
度信号に残留クロマ成分が存在する場合には、この磁気
テープから再生される輝度信号に残留クロマ信号が存在
する。
一方、図示しないが、入力端子28から入力される変換
信号は周波数コンバータ23に入力される低域変換クロ
マ信号CLのカラ−バース1〜信号あるいはBPF27
から出力されるクロマ信号Cのカラーバースト信号を入
力とするAPC回路で生成され、低域変換クロマ信号C
Lあるいはクロマ信号Cに位相ロックしている。これに
より、C形くし形フィルタ26から出力されるクロマ信
号Cでは、再生に際して生ずるジッターなどによる時間
軸変動が除かれている。これに対し、デイエンファシス
回路15から出力される再生された輝度信号Yは、この
ような時間軸変動補正のための処理がなされていないた
め、時間軸変動を受けており、この輝度信号Y中に存在
する残留クロマ成分も同じ時間軸変動を受けている。こ
のために、かかるクロマ信号Cと輝度信号Yとをそのま
ま加算してカラービデオ信号を形成すると、輝度信号Y
中の時間軸変動によって周波数が変動する残留クロマ成
分と時間軸変動が除かれたクロマ信号Cとが相互干渉す
ることにより、カラーフリッカやゼロビートが発生する
のである。
この実施例においては、これを防止するために、ダイナ
ミックトラップ回路17が設けられている。
このダイナミックトラップ回路17はクロマ信号Cの色
副搬送周波数fSC(NTSC方式ではfsc−= 3
 、58 M Hz 、 P A L方式ではfsc”
4.43M Hz )を中心とし、この色副搬送周波数
fsc付近の、すなわちクロマ帯域のトラップ特性を有
し、入力信号の振幅に応して減衰度が変化するようにし
ている。
すなわち、デイエンファシス回路15から出力される輝
度信号Yはダイナミック1〜ラツプ回路17てトラップ
がかけられ、加算器]8でC形くし形フィルタ26から
出力されるクロマ信号Cと加算されてカラービデオ信号
が形成されるのであるが、輝度信号Yのクロマ帯域での
振幅が小であるときには、ダイナミックトラップ回路」
7の減衰度は大きくなる。これにより、輝度信号Yのク
ロマ帯域ての輝度成分が減衰されるが、このクロマ帯域
に存在する残留クロマ成分も充分に減衰され、カラーフ
リッカやゼロドツトが抑圧される。これに対し、輝度信
号Yのクロマ帯域での振幅が大きいときには、ダイナミ
ックトラップ回路コアの減衰度が小さくなり、クロマ帯
域での信号成分の減衰が小さくなる。
カラーフリッカやゼロ1−ットは、輝度信号Y中に残留
クロマ成分が存在すれば、輝度信号Yのクロマ帯域の輝
度成分の振幅に関係なく発生する。
しかし、視覚上からすると、カラーフリッカやゼロドツ
トは、クロマ帯域での輝度成分の振幅が小さいときには
非常に目立つものであるが、振幅が大きくなると目立た
なくなる。
そこで、輝度信号Yのクロマ帯域での輝度成分の振幅か
小さいときには、ダイナミックI・ラップ回路17の減
衰度が大きくなることにより、残留クロマ成分が充分減
衰し、カラーフリッカやゼロドツトが目立たなくなる。
また、このとき、輝度信号Yのクロマ帯域での輝度成分
も減衰して水平解像度も影響を受けるが、この輝度成分
は元々小振幅であるから、これが減衰されても、水平解
像度の劣化はほとんど無視できる程度のものである。
輝度信号Yのクロマ帯域での輝度成分が大振幅であると
きには、カラーフリッカやゼロドツトがほとんど目立た
ないから、ダイナミックI−ラップ回g1.7で輝度信
号Y中の残留クロマ成分を減衰させる必要はない。むし
ろ、この残留クロマ成分を減衰させると、これと同様に
、輝度信号Yのクロマ帯域での輝度成分も減衰されてし
まい、元々高い水平解像度が劣化してしまうことになる
このように、この実施例では、ダイナミックトラップ回
路17で輝度信号Yを処理してカラービデオ信号を作成
するようにすることにより、水平解像度に影響させるこ
となく、輝度信号Y中の残留クロマ信号とクロマ信号と
の相互干渉によるカラーフリッカやゼロドラ1−を目立
たなくすることができる。しかも、上記従来技術のよう
にくし形フィルタを用いた場合の斜め解像度の劣化や垂
直非相関部分での誤処理動作も生ぜず、良好な画質の再
生画像が得られることになる。
第2図は第1図におけるダイナミックトラップ回路17
の一具体例を示すブロック図であって、29は入力端子
、30は出力端子、31.32は減算器、33は1〜ラ
ツプ回路、34はリミッタ回路、35は減衰回路である
同図において、ティエンファシス回路15(第1図)か
ら出力される再生輝度信号Yは入力端子29から入力さ
れ、減算器3]、、32と]〜ラップ回路33とに供給
される。トラップ回路33は再生輝度信号Yのクロマ帯
域を色副搬送周波数fscを中心としてトラップする。
減算器32では、入力される再生輝度信号Yから1〜ラ
ツプ回路33の出力信号が減算され、再生輝度信号Yの
クロマ帯域の信号成分(以下、クロマ帯域成分という)
が得られる。
減算器32から得られた再生輝度信号Yのクロマ帯域成
分はリミッタ回路34に供給される。リミッタ回路34
は非線形なリミッタ特性を有し、入力される再生輝度信
号Yのクロマ帯域成分の振幅が大きい程その振幅を制限
する。すなわち、この成分の振幅が大きい程、リミッタ
回路34の入力振幅に対する出力振幅の割合が小さくな
り、入力振幅が小さくなると、出力振幅は入力振幅に等
しい。リミッタ回路34の出力信号は、減衰器35を介
し、減衰器31に供給される。入力される再生輝度信号
Yは減算器31で減衰器35の出力信号が減算され、出
力端子30から第1図の加算器17に供給される。
第3図しこリミッタ回路34のゲインを30dB程度と
したときの第2図に示したダイナミックトラップ回路1
7の周波数特性を示す。
入力される再生輝度信号YのO〜−30d B程度のク
ロマ帯域成分に対して出力の減衰特性を示すと、図示す
るように、その入力振幅が小さい程減衰度が大きくなる
。たとえば、減衰器35の減衰度を適当に選ふと、この
ダイナミック1−ラップ回路17の上記クロマ帯域成分
の減衰度は、OdB入力に対して]、 d B以内、−
10dB入力に対して3 d B、−20dB入力に対
して10dB、30dB入力に対して20dB程度に選
ぶことができる。
一般に、第1図におけるくし形フィルタからなるY/C
分離回路3の輝度信号Yにおける残留クロマ成分の減衰
度は、調整精度により、30dB程度であり、かかる輝
度信号Yとクロマ信号Cとを」−記のように記録再生し
、単に加算してカラービデオ信号を形成すると、視覚上
カラーフリッカなどの妨害か検知できる。実験の結果に
よると、残留クロマ成分の減衰度が約4−5 d B以
上であれば、カラーフリッカなどの妨害はほとんど問題
とならない。
そこで、−30d P、の残留クロマ成分に対17で、
−■−記のように、約20dBの減衰度が得られるよう
ダイナミックトラップ回路17の特性を設定することに
より、再生輝度信号Y中の残留クロマ成分を一50dB
以下に抑圧することができ、カラーフリッカなどの妨害
が視覚り問題でなくなる。
また、0〜−1− Od B程度の大振幅の上記クロマ
帯域成分に対しては、ダイナミックトラップ回路17の
減衰度は約1〜3dBに抑えられるから、水平解像度の
劣化はほとんど無視できる。しかも、くし形フィルタの
ようなLH間の相関を利用した処理を行なわないから、
斜め解像度の劣化や垂直非相関部分での誤処理動作がな
い。
第4図は第2図に示したダイナミックトラップ回路17
の具体的な回路構成を示す回路図である。
同図において、破線で囲んだ部分がトラップ回路33を
構成しており、トランジスタQ2.Q3、抵抗R4,、
R5,R6および電流源I2.  丁3が減算器32を
構成している。入力端子29から入力された再生輝度信
号は、一方ではトランジスタQ1のエミッタからトラン
ジスタQ2のベースに供給され、他方ではトランジスタ
Q]のエミッタからトラップ回路33を介してトランジ
スタQ3に供給され、減算処理がなされる。
トランジスタQ5.f:l:!6、抵抗12、電流源1
5゜■6およびスイッチS1はリミッタ回路34を構成
している。また、トランジスタQ7.Q8.抵抗R]、
、3.R15,R1,6,R17,R]、8および電流
源17.I8が減算器31を構成しており、抵抗R1,
5,R1,6,R17,R1,8が減衰回路35に相当
する。その減衰量は抵抗Ri 6とR1,5、抵抗R1
7とR18との比率で決まる。また、リミッタ回路34
は電流源I5.I6の電流で制限される電流制限型のリ
ミッタ回路である。
スイッチS1はリミッタ回路34をオン、オフできるよ
うにするためのものである。Y/C分離による輝度信号
中の残留クロマ成分が充分減衰されているときには、ダ
イナミックトラップ回路17は不要となり、このような
輝度信号をダイナミック1−ラップ回路17に通すと、
そのクロマ帯域成分が減衰してかえって画像の精細度が
劣化する。
そこで、残留クロマ成分が充分抑圧されて輝度信号が再
生される場合には、スイッチS1によってリミッタ回路
34をオフにし、ダイナミック1〜ラツプ回路コアが1
−ラップ動作しないようにして、画像の精細度の劣化を
防止できる。
たとえば、第1図において、Y/C分離回路3の分離性
能が高く、残留クロマ成分が充分抑圧されて輝度信号が
分離される場合、かかる記録系で処理されて記録がなさ
れた磁気テープを再生するときには、デイエンファシス
回路]−5から出力される輝度イ言号は残留クロマ成分
が充分抑圧されており、このような場合には、スイッチ
S]を開いてリミッタ回路34をオフにし、ダイナミッ
ク1〜ラツプ回路17が1〜ラップ動作をしないように
すればよい。逆に、他のV TRで記録がなされた磁気
テープを再生する場合など、再生画像にカラーフリッカ
が生じて画質が劣化する場合には、スイッチS】を閉じ
てリミッタ回路34をオンにし、ダイナミックトラップ
回路17がトラップ動作をするようにすればよい。なお
、スイッチS]は、ユーザの操作などに応して入力端子
36から入力される制御信号によって制御される。
第5図はB E F’ (Band Elimj、na
tion Fjlter:帯域減衰フィルタ)の−・例
を示す回路図である。
このBEFの周波数特性を第6図に示す。
かかるBEFを、第2図において、トラップ回路33の
代りに用いることができる。これによると、ダイナミッ
クトラップ回路17にfsc±500にトTzのクロマ
帯域で減衰特性をもたせることができ、広い範囲の帯域
で残留クロマ成分を減衰させることができる。
第7図は第1図におけるダイナミックトラップ回路17
の他の具体例を示すブロック図であって、41はタンク
回路であり、第2図に対応する部分には同一符号をつけ
ている。
この具体例は、第2図において、減算器32.1−ラン
プ回路33の代りにタンク回路41を設けたものであり
、fscを中心として強調し、第2図に示した具体例と
同様の効果が得られる。
第8図は本発明による記録再生装置の信号処理回路の他
の実施例を示すブロック図であって、42゜43はスイ
ッチであり、第1図に対応する部分には同一符号をつけ
ている。
第1図に示した実施例では、再生クロマ信号C中のクロ
ストーク成分を除くために、それ専用のC形くし形フィ
ルタ26を設けたが、第8図に示す実施例においては、
このクロストーク成分除去用のC形くし形フィルタを記
録系でのY/C分離回路を構成するC形くし形フィルタ
で兼用する。
すなわち、第8図において、記録時には、スイッチ42
.43はREC側に閉しる。AGC回路2から出力され
るカラービデオ信号が、スイッチ42を介し、Y/C分
離回路3に供給されて輝度信号Yとクロマ信号Cとに分
離され、このクロマ信号Cはスイッチ43を介してAC
C回路24に供給される。
再生時には、スイッチ4.2.43はPB側に閉しる。
BPF27から出力される再生クロマ信号Cは、スイッ
チ42を介し、Y/C分離回路3に供給されてそれを構
成するC形くし形フィルタでクロストーク成分が除去さ
れる。Y70分離回路3から出力される再生クロマ信号
Cは、加算器18と出力端子2oとに供給される。
このようにして、第1図に示した実施例に比べ、高価な
I H遅延線を用いたくし形フィルタの個数を削減でき
る。
第9図は本発明による記録再生装置の信号処理回路のさ
らに他の実施例を示すブロック図であって、44はカラ
ーレベル検出回路、45はダイナミックトラップ回路で
あり、第1図に対応する部分には同一符号をつけて重複
する説明を省略する。
同図において、カラーレベル検出回路44はC形くし形
フィルタ26から出力されるクロマ信号Cのレベルを検
出し、このレベルに応してダイナミックトラップ回路4
5の減衰量を加減する。
色の薄い部分(すなわち、クロマ信号のレベルか低い部
分)では、元々輝度<ti号中の残留クロマ成分の量が
少ないため、残留クロマ成分とクロマ信号との干渉は小
さい。したがって、この場合には、ダイナミック1へラ
ップ回路45の減衰量を小さくし、輝度信号の精細度が
劣化しないようにする。
色の濃い部分(すなわち、クロマ信号のレベルが高い部
分)では、輝度信号中の残留クロマ成分の量が多いため
、残留クロマ成分とクロマ信号との干渉が増加する。こ
のために、ダイナミックトラップ回路45の減衰量を増
加させる。
第10図は第9図におけるダイナミック1へランプ回路
45のクロマ信号レベルに応じた減衰特性を示しており
、第10図(a)は薄い色(クロマ信号レベルが低い)
の場合、同図(b)は普通の濃さの色の場合、同図(c
)は濃い色(クロマ信号レベルが高い)の場合である。
クロマ帯域での輝度成分のレベルが同しても、クロマ信
号のレベルが低い程ダイナミックトラップ回路45の減
衰量は小さくなる。
第1〕図は第9図におけるカラーレベル検出回路44、
ダイナミックトラップ回路45の一具体例を示すブロッ
ク図であって、35′は可変減衰回路、48は全波整流
回路、49は検波回路、50は増幅器であり、前出図面
に対応する部分には同一符号をつけている。
同図において、ダイナミックトラップ回路45は第1図
におけるダイナミックトラップ回路17と同様の構成を
なしているが、減衰量可変の減衰回路35′が用いられ
る点が異なる。
以下、この具体例の動作を説明すると、入力端子46か
ら入力された再生クロマ信号Cは全波整流回路48で余
波整流され、検波回路49で検波されて再生クロマ信号
Cのレベルが検出される。
検波回路49の出力信号は増幅器50で増幅され、制御
信号Aとして出力端子47から出力される。
この制御信号Aは入力端子5]−からダイナミック1〜
ラツプ回路45に入力され、この制御信号Aによって可
変減衰回路35゛の減衰量が、第10図に示したように
制御される。
以−1−1本発明の詳細な説明したが、本発明はこれら
の実施例のみに限定されるものではない。
たとえば、本発明は、VTRのみならず、カラービデオ
信号をくし形フィルタでY/C分離し、夫々を処理して
記録、再生し、輝度信号とクロマイ8号とを混合してカ
ラービデオ信号を生成する任意の記録再生装置に適用で
きる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、水平解像度の劣
化を最小限に抑えた上で、斜め解像度の劣化がなく、輝
度信号中の残留クロマ成分とクロマ信号との干渉妨害を
防いでカラーフリッカなどの発生を防止することができ
る。
さらにその上、高価なIH遅延線を用いたくし形フィル
タを削減でき、装置の低コスト化を図ることができる。
また、本発明によれば、クロマ信号のレベルに応じても
ダイナミックトラップ回路の減衰量を制御するから、画
像の精細度を損なうことなく、輝度信号中の残留クロマ
成分とクロマ信号との干渉妨害を有効に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による記録再生装置の信号処理回路の一
実施例を示すブロック図、第2図は第1−図におけるダ
イナミックトラップ回路の一具体例を示すブロック図、
第3図はその減衰特性図、第4図は第2図に示したダイ
ナミックトラップ回路の具体的な回路構成を示す回路図
、第5図は第2図に示した具体例において使用可能な帯
域減衰フィルタを示す回路図、第6図はその減衰特性図
、第7図は第1図におけるダイナミック(−ラップ回路
の他の具体例を示すブロック図、第8図および第9図は
夫々本発明による記録再生装置の信号処理回路の他の実
施例を示すブロック図、第10図は第9図におけるダイ
ナミックトランプ回路の動作を示す特性図、第11図は
第9図におけるカラーレベル検出回路とダイナミックト
ラップ回路との一具体例を示すブロック図である。 1−・カラービデオ信号の入力端子、3・  Y/C分
離回路、5−− F M変調回路、7 ・加算器、」O
・・ 回転磁気ヘッド、]]4・FM復調回路、16・
・・再生輝度信号の出力端子、17ダイナミツクトラツ
プ回路、]−8・加算器、19  ・再生カラービデオ
信号の出力端子、2゜再生クロマ信号の出力端子、22
T、p F、23 ・ 周波数コンバータ、26  ・
C形くし形フィルタ、27   BP F、42,4.
3・・・・スイッチ、44・・ カラーレベル検出回路
、45ダイナミックトラップ回路。 算11図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、カラービデオ信号を輝度信号とクロマ信号とに分離
    するくし形フィルタからなる分離手段と、該輝度信号と
    該クロマ信号とを夫々記録処理して混合し記録媒体への
    記録信号を生成する記録処理手段と、該記録媒体から再
    生された信号を該輝度信号と該クロマ信号とに分離し夫
    々再生処理する再生処理手段と、該再生処理手段から出
    力される該輝度信号と該クロマ信号とを加算してカラー
    ビデオ信号を生成する加算手段とを備えた記録再生装置
    の信号処理回路において、該再生処理手段から出力され
    る該輝度信号のクロマ帯域を、該クロマ帯域の振幅が低
    くなるに従つて減衰量が増加するようにして、減衰させ
    る可変トラップ回路を設け、 該可変トラップ回路の出力輝度信号を該加算手段に供給
    するように構成したことを特徴とする記録再生装置の信
    号処理回路。 2、請求項1において、 前記可変トラップ回路を制御し、前記再生処理手段から
    出力される前記輝度信号のクロマ帯域を減衰させる動作
    とこの輝度信号を減衰なく通過させる動作とを任意に選
    択する手段を設けたことを特徴とする記録再生装置の信
    号処理回路。 3、請求項1または2において、 前記再生処理手段から出力される前記クロマ信号は、C
    形くし形フィルタで前記記録媒体での隣接トラックから
    のクロストーク成分除去処理がなされた後、前記加算手
    段に供給されることを特徴とする記録再生装置の信号処
    理回路。 4、請求項1または2において、 前記再生処理手段から出力される前記クロマ信号は、前
    記分離手段で前記記録媒体での隣接トラックからのクロ
    ストーク成分除去処理がなされた後、前記加算手段に供
    給されることを特徴とする記録再生装置の信号処理回路
    。 5、請求項1、2、3または4において、 前記加算手段に入力される前記クロマ信号のレベルを検
    出するレベル検出手段を設け、 該レベル検出手段の検出出力に応じて前記可変トラップ
    回路の減衰量を制御することを特徴とする記録再生装置
    の信号処理回路。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61158286A (ja) * 1984-12-29 1986-07-17 Sony Corp 二次ビ−トキヤンセル回路
JPH01140887A (ja) * 1987-11-27 1989-06-02 Hitachi Ltd テレビジョン信号の記録再生装置

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JPH01140887A (ja) * 1987-11-27 1989-06-02 Hitachi Ltd テレビジョン信号の記録再生装置

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