JPH04117325A - 経皮吸収貼付剤 - Google Patents

経皮吸収貼付剤

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JPH04117325A
JPH04117325A JP23496390A JP23496390A JPH04117325A JP H04117325 A JPH04117325 A JP H04117325A JP 23496390 A JP23496390 A JP 23496390A JP 23496390 A JP23496390 A JP 23496390A JP H04117325 A JPH04117325 A JP H04117325A
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skin
drug
patch
blood
adhesive
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JP23496390A
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Michiari Hashimoto
橋本 通有
Wakako Soga
曽我 若子
Mutsumi Fukuda
睦 福田
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Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高血圧症の治療薬として近年開発された3−
(2−[4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジ
ニル]エチルl−2,4−(1H,3B)−キナゾリン
ジオン(以下これをrsGB1534Jと略記する)の
新規剤型に関し、より詳細には、皮膚や粘膜のような生
体膜に貼付して該薬物を生体膜を経て体内循環器系へ投
与するのに用いられる経皮吸収貼付剤に関する。
(従来の技術) 高血圧症の薬物すなわち降圧剤としては、降圧利尿薬、
交感神経抑制薬、血管拡張薬などが知られており、近年
各種の新しい降圧剤が開発されている。そのうち、5G
B1534は、α1遮断作用と5−HT2遮断作用を合
わせ持つ新しいタイプの降圧剤であり、顕著な薬効を発
現する(特開昭58−159480号公報参照)(本発
明が解決しようとする課題) 一般に、薬物の経口投与の場合には、胃または腸内のp
)Iの値、内容物の有無などの状態によって薬物の吸収
性が左右されるため、薬物の吸収量を常に一定に保つこ
とは困難であり、また一定量の薬物を長時間かけて徐々
に投与することも難しい。SGB 1534のようなα
1遮断薬の経口投与においても、血圧低下効果は確実に
発揮されるが、吸収量が一定しないために時として急激
な血中濃度の上昇に起因してめまい、たち眩みなどの副
作用が生じることがあり、しかもこのような副作用は一
旦発生すると極めて取る除きにくい。
このような問題を解決するために、SC21534の血
中濃度を投与初期には穏やかに上昇させることができる
と共に、投与中は有効血中濃度を長時間にわたって一定
値に維持でき、しかも簡便性、機能性などの向上が期待
できる5GB1534の新規剤型の開発が望まれている
本発明の目的は、上記の如き要望に応えることができ、
しかも皮膚に対する貼付性に優れ、皮膚刺激の殆どない
し全くない経皮吸収投与タイプの医薬製剤を提供するに
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結
果、常温で皮膚に粘着性を有する粘着基剤と5GB15
34ないしその薬理上許容される酸付加塩を必須成分と
して含む貼付層を、柔軟で薬物非透過性の支持体上に保
持して成る経皮吸収貼付剤が上記課題を解決することが
できるという知見を得、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、粘着基剤と薬物5GB1534な
いしその薬理上許容される酸付加塩を含む貼付層を支持
体上に保持して成る経皮吸収貼付剤である。
本発明者らは、さらに、5G81534が皮膚を経て体
内循環器系に確実に吸収され、血中濃度が貼付初期には
穏やかに上昇し、貼付中は一定した血中濃度が保たれる
経皮吸収製剤について検討を加えた。
その結果、貼付層が皮膚に所定時間確実に密着している
こと、粘着基剤に対する薬物の飽和溶解度が適度に大き
いこと、貼付層から皮膚に対して適度な放出性を有する
ことなどが、貼付剤に要求される条件であることを見い
田した。
以下、本発明による経皮吸収貼付剤の各構成成分および
製造法について詳しく説明する。
i) まず、粘着基剤については、上記条件を充分かつ
確実に満足しかつ5G81534と組合せ可能な粘着基
剤としては、ガラス転移温度Tgが一70℃〜−10℃
の範囲にあり、かつ常温で感圧接着性を有する合成また
は天然の高分子化合物およびこれら高分子化合物を含む
組成物であるものが好ましい。Tgが一70℃以下の粘
着基剤では貼付層の保形性が低下すると共に貼付剤剥離
時に皮膚に残留物ができ、−10℃以上では皮膚への密
着性が低下し、いずれの場合も好ましくない。最も好ま
しいTgは、−60℃〜−20℃である。但し、共重合
体や2種以上の高分子化合物の混合物には数種のTgを
持つものもあるが、この場合には全てのTgが上記範囲
内にある必要はない。
Tgが上記範囲にあり常温で感圧接着性を有する粘着基
剤は、下記の合成および/または天然高分子化合物の群
から選択されたもので構成せられる。すなわち、ポリビ
ニルアルキルエーテル、ポリ(メタ)アクリレートなど
の合成樹脂;ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド
、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジェン
ゴム、ポリブテン、ポリイソプレンゴム、ブチルゴム、
シリコーンゴムなどの合成ゴム;天然ゴム(シス−1,
4−イソプレン)。好ましくはスチレン−イソプレン−
スチレンブロック共重合体、アクリル系共重合体が使用
される。
また、上記高分子化合物の単独使用では上記範囲のTg
が得られない場合には、他の高分子化合物を組み合わせ
て使用したり公知の配合剤を添加して、Tgを所要値に
調整する。
アクリル系共重合体のうち好ましいものは、アルキル基
の平均炭素数4以上、好ましくは4〜18の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルを少なくとも50重量%含む
共重合物である。
この共重合物は、皮膚への密着性および薬物に対する溶
解性が良好であり、しがち皮膚を刺激することが少なく
、薬物を安定的に保持する。
このアクリル系共重合物は、少なくとも60重量%の(
メタ)アクリル酸アルキルエステルと、0〜40重量%
好ましくは0.5〜30重量%の範囲の前記共重合性モ
ノマーとを主体とする。
該モノマーは、その種類と共重合比によって共重合物の
凝集性、薬物の溶解性および薬物の放出性を調節する機
能を有する。したがって、このアクリル系重合物あるい
はそれらの混合物は、5G81534を担持する粘着基
剤として好適なものである。
アクリル系共重合物を構成するのに使用されるアクリル
系モノマーとしては、n−ブチルアクリレート、n−ブ
チルメタクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチ
ルブチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2
−エチルへキシル了クリレート、2−エチルへキシルメ
タクリレート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレ
ート、ドデシルメタクリレート、トリデシルアクリレー
ト、トリデシルメタクリレートなどの(メタ)アクリル
酸エステルが例示される。
前記アクリル系モノマーと共重合可能なモノマーとして
は、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無
水マレイン酸、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロ
キシプロピルアクリレート、アクリルアミド、ジメチル
アクリルアミド、アクリロニトリル、(メタ)アクリル
酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチ
ルアミノエチル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビ
ニルピロリドンなどが例示される。
前記粘着基剤には、その保形性を維持するために、ある
いは皮膚の薬物吸収能を高めるために、充填剤や吸収促
進剤などを配合することもある。充填剤の例としては微
粉末シリカ、チタン白、炭酸カルシウムなどが挙げられ
、吸収促進剤としてはプロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール、1,3−ブタンジオール、ミリスチン
酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ポリオキ
シエチレン詣肪族エステル・エーテルなどが例示される
。充填剤は貼付層に対して20重量%以下の量で使用さ
れ、吸収促進剤は30重量%以下の量で用いられる。
また、粘着基剤には一般的な粘着付与樹脂、軟化剤など
の配合剤を適宜添加したり、カユミ止め剤、抗酸化剤な
どの他の薬物を小量添加してもよい。
II)  本発明による経皮吸収貼付剤に使用される薬
物は、降圧剤として高血圧症などの治療に適用される5
GB1534ないしその薬理上許容される酸付加塩であ
る。酸付加塩として特に好ましいものは塩酸塩である。
その他の薬理上許容される酸付加塩としては、硝酸塩、
硫酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、クエン酸塩、酒石酸
塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、乳酸塩、メシル酸塩
、酢酸塩などが例示される。
本薬物の含有量は、貼付層中に好ましくは0゜1〜20
重量%の範囲である。この含有量が0゜1重量%未満で
あると、所期の薬効を発現させるに充分な量の薬物を吸
収せしめるために貼付剤のサイズを著しく大きくし、貼
付面積を拡げる必要がある。このような大型の貼付剤は
、使い勝手が悪い上に、貼付中の使用感が悪く、しかも
長時間の貼付が困難なものとなる。また、この含有量が
20重量%を越えると、本薬物が粘着基剤中に過飽和状
態となり粘着基剤の表面に薬物の結晶が析出して貼付性
を低下させ、やはり長時間の貼付が困難になる。5G8
1534の特に好ましい含有量は貼付層中に0.5〜1
5重量%の範囲である。
111)支持体は、柔軟であるが経皮吸収貼付剤に自己
支持性を付与し、かつ貼付層中の薬物の揮散や移行を防
止する役目を果たすものであって、薬物非透過性のシー
トないしフィルムやこれらのラミネート、これらに金属
蒸着したもの、織布ないし不織布、紙、箔などで構成さ
れている。支持体の材料の例としては、酢酸セルロース
、エチルセルロース、ポリエチレンテレフタレート、酢
酸ビニル−塩化ビニル共重合体、ナイロン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、可塑化ポリ塩化ビニル、ポリウレ
タン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、アルミニウ
ムなどが挙げられる。これら素材のうち、皮膚面に対し
て追従性を有する素材が好適に用いられる。特に、ポリ
エチレンテレフタレートとエチレン酢酸ビニル共重合体
とのラミネートフィルムなどが好ましい。支持体の厚み
は500μm以下、好ましくは5〜150μmである。
実質的に通気性または透湿性を有さない素材で構成され
ている支持体は、皮膚の角質中の水分量を増し、経皮吸
収を刺激なく促進する作用を有するが、皮膚にカユミな
どを発生させる場合には物理的または化学的手法により
支持体に孔、切れ目などを形成するのが好ましい。
また、貼付剤が剥がれるのを防止たり貼付による違和感
を少なくするには、支持体の10重量%以上、好ましく
は50重量%以上を伸延性の材料で構成するか、または
伸縮加工を施したものを使用するのが好ましい。
iv)  本発明による経皮吸収貼付剤は通常はその貼
付面に剥離紙を有している。剥離紙としてはポリエチレ
ンテレフタレートのフィルムをシリコン処理して成るも
のがよく用いられるが、もちろん剥離紙はこれに限定さ
れない。剥離紙の厚みは100μm以下、好ましくは5
〜50μmである。
■) 本発明による経皮吸収貼付剤の製法としては、通
常の粘着テープの製造方法か適用できる。その代表例は
溶剤塗工法であり、これ以外にもエマルジョン塗工法、
ホ・ントメルト法、電子線架橋による方法などが用いら
れる。本発明による経皮吸収貼付剤を溶剤塗工法で製造
するには、たとえば、粘着基剤、薬物および吸収促進剤
、さらに必要に応じて配合剤を適当な溶媒に溶解ないし
分散させ、得られた溶液ないし分散液を支持体表面に直
接塗布・乾燥し、厚み5〜300μ園の貼付層を形成す
る。また、この溶液ないし分散液を保護用の剥離紙上に
塗布し、乾燥後に得られた貼付層を支持体に密着させて
もよい。
貼付層は、支持体上に全面に形成しても、あるいは部分
的例えば筋状、格子状、波形状などに形成してもよい。
本発明による貼付剤の好ましい変形例として、一つの支
持体上に、異なる組成、厚みおよび/または薬物含有量
をそれぞれ有する二つ以上の異種の貼付層を、支持体の
一端から他端へ所定幅で順次形成したり、所定幅で交互
に形成したり、または海島状に形成したりすることもで
きる。このような混成パターンタイプの貼付剤は、異種
の貼付層の使用によって薬物の放出速度または放出量を
異ならしめることができるので、単一タイプの貼付剤に
比べて、全体として放出時間を長くすることができると
いう利点がある。
他の一つの好ましい変形例は、一つの支持体上に、異な
る組成、厚みおよび/または薬物含有量をそれぞれ有す
る二つ以上の異種の粘着物を層状に重ね合わせて、貼付
層を形成したものである。この場合、貼付層中の薬物量
が同層の外部から内部に行くに従い多くなるように貼付
層を構成し、薬物が層内部から外部へ徐々に供給される
ようにしておく。かかる積層タイプの貼付剤は、製剤を
皮膚に密着させた直後に、時に大量の薬物が経皮吸収す
るのを防止する効果がある。
(発明の効果) 本発明による経皮吸収貼付剤は、粘着基剤と薬物5G8
1534ないしその薬理上許容される酸付加塩を含む貼
付層を支持体上に保持して成るものであるので、本書冒
頭で述べた薬物の経口投与の場合の諸問題点を全て克服
し、5GB1534の血中濃度を投与初期には穏やかに
上昇させることができると共に、投与中は有効血中濃度
を長時間にわたって一定値に維持でき、しかも簡便性、
機能性などの向上を果たすことができる。
また、他の経皮吸収投与タイプの医薬製剤、たとえば薬
物を含む溶液を皮膚にスプレー塗布したり、軟膏を塗布
するなどの場合には、投与量のばらつきが生じたり、ス
プレー液や軟膏が衣服に付着して衣服を汚すといった種
々の問題が起きるが、本発明の貼付剤はこのような問題
を招く恐れの全くないものである。
(実 施 例) つぎに、上述した本発明の効果を実証するために、本発
明の具体的な実施例をいくつか示す。
実施例1 1) ゴム系粘着基剤 ・スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(
シェル化学社製 カリフレックスTR1107)   
          14 、6 g・ポリブテン(白
石化学社製 HV−300)4.9g ・脂環族飽和炭化水素(アルコンP−70)41.2g ・流動パラフィン       36.3g上記組成の
成分を配合し、ゴム系粘着基剤を調製した(Tg−−4
9℃)。
if)  テトラヒドロフラン233.3gに5G81
534を3gとゴム系粘着基剤を97g配合し、この配
合物をデイシルバーにて均一に混合して溶液を得た。か
くして、固形分(粘着基剤および薬物の重量和)濃度3
0重量%の貼付用配合物を含有する塗工液を調製した。
1ii)  厚さ48μmのポリエチレンテレフタレー
ト(PET)フィルムをシリコン処理して成る剥離紙上
に、工程it)で得られた塗工液を塗布した後、60℃
で30分間ギヤオーブン内で乾燥し、厚さ80μmの貼
付層を形成した。ついで、ポリエチレンフィルムより成
る厚さ20μmの支持体を貼付層に密着させた。かくし
て、経皮吸収貼付剤を調製した。
実施例2 1) アクリル酸−2−エチルヘキシル65モル%(3
02,0g)、ビニルピロリドン35モル%(98,0
g) 、およびジメタクリル酸1.6−へキサメチレン
グリコール0゜02モル%(40,0mg)をセパラブ
ルフラスコに仕込み、さらに酢酸エチル400gを加え
て、モノマー濃度を50重量%に調整した。この溶液を
窒素雰囲気下に温度60℃に加熱し、2gの過酸化ラウ
ロイルをシクロヘキサン100gと酢酸エチル240g
の混合溶媒に溶解して成る重合開始剤溶液を少しずつ添
加し、12時間にわたり重合反応を行なった。かくして
、固形分濃度35重量%を有するアクリル系粘着基剤の
酢酸エチル溶液を得た。
it)  ゴム系粘着基剤の代わりに工程i)で得られ
たアクリル系粘着基剤を用い、実施例1の工程11)と
同様に、テトラヒドロフラン233.3部にSGB 1
534を3部とアクリル系粘着基剤を97部溶解し、固
形分濃度30重量%の貼付用配合物を含有する塗工液を
調製した。
11i)  実施例1の工程111)と同じ操作により
、シリコン処理PETフィルムより成る剥離紙上に貼付
層を形成し、この層にポリエチレンフィルムより成る支
持体を密着させて、経皮吸収貼付剤を調製した。
実施例3 粘着基剤の原料として、アクリル酸2−エチルヘキシル
10モル%(35,0g) 、メタクリル酸−2−エチ
ルヘキシル80モル%(301,0g)、メタクリル酸
ドデシル10モル%(48,2g) 、ジメタアクリル
酸1,6−へキサメチレングリコール0.02モル%(
50mg)をセパラブルフラスコに仕込み、さらに酢酸
エチルを165.0g加えて、モノマー濃度を70重量
%に調整した。この溶液を80℃に加熱し、4gの過酸
化ラウロイルをシクロヘキサン50gと酢酸エチル36
0gの混合溶媒に溶解して成る重合開始剤溶液を少しず
つ添加し、24時間重合反応を行なった。かくして、固
形分濃度40重量%を有するアクリル系粘着基剤の酢酸
エチル溶液を得た。
ついで、実施例2で得られた貼付剤の皮膚貼付面に、上
記塗工液を塗布した後、60℃で30分間ギヤオーブン
内で乾燥し、実施例2の貼付剤の皮膚貼付面上に厚さ1
0μmの貼付層を形成した。かくして、積層タイプの貼
付剤を調製した。
比較例1 0.5%カルボキシメチルセルロースナトリウムを含む
蒸留水に5GB1534を0.01%の濃度で懸濁し、
経口投与用の懸濁液製剤を調製した。
(b)  経皮吸収貼付剤の性能評価 i) 皮膚粘着性試験 実施例1〜3で得られた各経皮吸収貼付剤について、試
験1に示す手法によりヘアレスウサギの皮膚に対する薬
物の粘着性試験を行なった。
試験1 ウサギにュージーランド・ホワイト種)の背部をバリカ
ンついでシェーバ−で刺毛し、この刺毛部に経皮吸収貼
付剤の試験片(面積3゜14cv2)を貼付した。貼付
時および24時間後、この試験片の面積に対する試験片
の付着保持面積の割合を求めた。この試験の繰り返し回
数は各製剤ごとに3回とした。求めた値の平均値(各回
における値の総和を繰り返し回数3で割った値)を各々
の経皮吸収貼付剤の皮膚粘着性指数とした。
各経皮吸収貼付剤についてこの値に基づく価を表1に示
す。
表1 評 [評価基準] ・皮膚粘着性 a) 貼付時 優:皮膚貼付面積100% 良:皮膚貼付面積70%以上〜100%未満可:皮膚貼
付面積70%未満 不可:皮膚に全く付着しない b)24時間後 優:皮膚貼付面積100%かつ糊残りなし良:皮膚貼付
面積70%以上〜100%未満かつ糊残りなし 可:皮膚貼付面積70%未満かつ糊残りなし不可:皮膚
に全く付着しないかまたは糊のこりあり ・刺激性 1)紅斑と面皮形成 0:紅斑なし 1;ごく軽度(辛うじて認められる程度)の紅斑 2:明らかな紅斑 3:中等度から強い紅斑゛ 4:深紅色の強い紅斑に軽い面皮形成 2)浮腫形成 0:浮腫なし 1:ご(軽度(辛うじて認められる程度)の浮腫 2:周囲と明らかに区別が可能な浮腫 3:中等度の浮腫 4:強い浮腫 評価は、1)紅斑と面皮形成および2)浮腫形成の評点
を加算した値で示す。
表1から明らかなように、本発明による経皮吸収貼付剤
は、優れた皮膚粘着性を有し、かつ皮膚刺激、面皮およ
び浮腫の形成を全く誘発しないものであることが認めら
れる。
)i)  皮膚刺激性試験 実施例1〜3で得られた各経皮吸収貼付剤について、試
験2に示す手法によりウサギの皮膚に対する刺激性試験
を行なった。
試験2 試験1と同じ手法で刺毛処理したウサギの背部皮膚に経
皮吸収貼付剤の試験片(面積3.14cm2)を貼付し
、24時間後この試験片を剥離した。そして貼付剤剥離
後、1時間たってから貼付部の皮膚の紅斑状態を目視で
観察した。
この試験の繰り返し回数は各製剤ごとに3回とした。な
お、本試験において、面皮および浮腫の形成の有無も併
せて観測した。
紅斑の程度は5段階で行ない、評点の平均値(各回にお
ける評点の総和を繰り返し回数3で割った値)を各々の
経皮吸収貼付剤の皮膚刺激指数とした。
各経皮吸収貼付剤についてこの観察結果を表1に示す。
111)血中濃度測定 実施例1〜3で得られた各経皮吸収貼付剤について試験
3に示す手法により、また比較例1で得られた懸濁液製
剤については試験4に示す手法により、それぞれヘアレ
スラットの血中における5GB1534濃度を測定した
試験3 ラットの背部を試験1におけるウサギの場合と同様に刺
毛処理し、この刺毛部に経皮吸収貼付剤の試験片(面積
5×5C■2)を24時間貼付した。この貼付時間中に
所定時間に血液を1゜51ずつ採取し、血中の5G81
534濃度を測定した。この測定結果を表2に示す。
試験4 比較例1で得られた懸濁液製剤をラットに10m1/k
g(SGB1534 1mg/kg)となるように経口
投与し、投与後15分、30分、45分、1時間、2時
間、4時間後、試験3と同様に採血を行ない、血中の5
G81534濃度を測定した。この測定結果をやはり表
2に示す。
(以下余白) 表 ラット血中濃度 (ng/−1) 一、データなし N、D。
検出限界以下 貼付後4時間で剥離 表2から明らかなように、本発明による経皮吸収貼付剤
(実施例1.2および3)は、経口投与用の懸濁液製剤
(比較例1)に比べ、5G81534の血中濃度を投与
初期には穏やかに上昇させることができると共に、投与
中は有効血中濃度を長時間にわたって一定値に維持でき
るものであることが認められる。
iv)  血圧測定 ラットの背部を試験1におけるウサギの場合と同様に刺
毛処理し、この刺毛部に実施例2で得られた経皮吸収貼
付剤の試験片(面積5×5cm2)を8時間貼付した後
、剥離した。貼付前、貼付4時間後、8時間後、24時
間後および28時間後に5HR−8Hラツト血圧を測定
した。
(以下余白) 表 ラット血圧 (ssHg) 表3から明らかなように、本発明による経皮吸収貼付剤
の剥離後は5G81534か速やかに血中から消失した
ことか認められる。
以上 特許出願人  積水化学工業株式会社 同    中外製薬株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)粘着基剤と薬物3−{2−[4−(2−メトキシ
    フェニル)−1−ピペラジニル]エチル}−2,4−(
    1H,3H)−キナゾリンジオンないしその薬理上許容
    される酸付加塩を含む貼付層を支持体上に保持して成る
    経皮吸収貼付剤。
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