JPH041169Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、フイラメントワインデイング用腕付
きストツパーに関するものである。

〈従来の技術〉 フイラメントワインデイングにおいて、ヘリカ
ル巻きにより、格子模様を描く成形法がある。こ
の場合、両側の折り返し部分で、ロービングが内
側に引き寄せられる傾向がある。この格子模様が
くずれるのを防止する為に、従来は、折り返し部
に直方体のブロツクを固定していた。しかし、ブ
ロツクの形状が、単なる立方体又は、直方体であ
つた為に、しばしば、ロービングが、ブロツクか
ら外れて、格子模様を乱し、そのため成形速度を
低く抑えたり、格子模様の形状も限られていた。

〈考案が解決しようとする問題点〉 本考案は、上記、問題点を解決すべくなされた
ものであり、その目的は、フイラメントワインデ
イング法によるヘリカル巻き成形速度を向上せし
め、又、自在な格子模様を可能にするストツパー
を提供するにある。

〈問題点を解決するための手段〉 マンドレルに固着するフイラメントワインデイ
ング用ストツパーであつて直方体のブロツクの上
面の向い合う両辺から、水平より上方向に突き出
ていて、且つ該ブロツクの両辺の長さ以下の幅で
相対する腕を備えることを特徴とするフイラメン
トワインデイング用腕付きストツパーである。

以下、本考案を図面により詳細に説明する。

第１〜４図は、本考案に係る腕付きストツパー
を示し、第１図は、フイラメントワインデイン用
マンドレル１に腕付きストツパーを取付け、ヘリ
カル巻き成形を実施している状態を斜視図で示
す。第２〜４図は、腕付きストツパーの斜視図で
ある。

マンドレル１にロービング３を格子模様に成形
する場合、両端の折り返し部分で、鈍角に屈曲す
る部分が発生する。この屈曲部に腕付きストツパ
ー２を取付ける。

第２〜４図は、腕付きストツパーの例である。
ブロツクの高さは、ロービング成形品の厚みに近
似したものが良い。又腕の長さは、ヘリカル巻き
する際の成形ルートにかからない程度であれば良
い。腕の取付け角度は、マンドレル円周の接線に
対して、低角度の方が好ましい。ブロツクの材質
は、木、ゴム、プラスチツク、金属のいずれでも
良く、腕の材質も同様である。但し、腕とブロツ
クは、一体化して、変形、衝撃に対して分離しな
い強度が求められる。腕付きストツパー２のマン
ドレルへの取付は、第１図に示す様に、腕が伸び
ている方をマンドレルの接線方向に行い、かつ、
成形ルートの外側に向けると良い。マンドレルと
の固定方法は、テーピング、ボルト締め、接着
剤、磁力、はめ込みのいずれでも良いが、脱型の
際に容易に取り外せる必要がある。

〈考案の効果〉 本考案の腕付きストツパーを用いる事により、
ヘリカル巻きで格子模様を描く際に、ロービング
の成形速度を速めたり、あるいは、両側の折り返
し角度が急角度になろうともロービングがストツ
パーから外れるのを防ぐことができる。

マンドレルに巻かれたロービングが、両側の折
り返し部で成形ルートの内側に戻ろうとしても、
腕の下に潜り込むのみで、乗り越えて外れる事は
ない。このようにして、成形されたものは、スト
ツパーのある折り返し部分においても、所定の厚
さを保持できるばかりでなく、任意の形状の格子
模様を描く事ができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図は、本考案に係る腕付きストツパー
を示し、第１図は、フイラメントワインデイング
用マンドレル１に腕付きストツパーを取付け、ヘ
リカル巻き成形を実施している状態を斜視図で示
す。第２図、第３図、第４図は、腕付きストツパ
ーの斜視図である。 １……マンドレル、２……腕付ストツパー、３
……ロービング、４……腕、５……ブロツク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. マンドレルに固着するフイラメントワインデイ
   ング用ストツパーであつて、直方体のブロツクの
   上面の向い合う両辺から、水平より上方向に突き
   出ていて、且つ該ブロツクの両辺の長さ以下の幅
   で相対する腕を備えることを特徴とするフイラメ
   ントワインデイング用腕付きストツパー。