JPH04116885U - 車両用電照広告器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 補助制動灯を広告器の蓋板の上面に固定する
ことによって、広告板を幅広くして広告機能を向上さ
せ、かつ、蓋板の下面にはバルブ電球を配設したプリン
ト基板を固定することによって、メインテナンスを簡便
にすると同時に、広告器全体を合成樹脂製にでき、軽
量、かつ、安全性を確保する。 【構成】 広告板１に対向する背板２、蓋板３に対向す
る底板４及び左側板５に対向する右側板６によって合成
樹脂製の立方体７を形成し、かつ、蓋板３の上面８には
補助制動灯９を、また、下面１０にはバルブ電球１１を
配設したプリント基板１２をそれぞれ固定し、背板２に
穿った穴１３の表側１４にはフイルター１５を、また、
裏側１６には空気清浄機１７を取り付けることによっ
て、該空気清浄機１７及び前記プリント基板１２を立方
体７内に設けるとともに、補助制動灯９、プリント基板
１２並びに空気清浄機１７をそれぞれの電源に接続して
なる車両用電照広告器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、主にタクシーやハイヤー等の営業車のリヤートレイに取り付けら れる車両用電照広告器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の広告器は、図７にみられるように一面をプラスチックス製の広 告板３７とし、他面を鉄板で形成した立方体３８内に、白熱電球を固定方式によ り取り付け、該立方体３８の両側部に補助制動灯３９、４０を一連にして設け、 これを車両のリヤートレイ上に設定したものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来の広告器３８は、その両側部を補助制動灯３９、４０によって 拘束されているから、広告板３７の幅（長さ）Ｄが自ずから短くなり、その機能 を十分に発揮できず、しかも、その殆どの部分が鉄板で製されているので、重く 、かつ、安全性の面からも問題点があった。

【０００４】 さらに、広告器３８内に設置した白熱電球は、振動等によって切れ易く、しか も、その交換作業は、上板４１を取り外してから、リヤートレイ２２に設定され たままの状態で立方体３８内を手さぐりによって行っていた。従って、作業が行 いにくく、それに費やす時間や労力を無駄にしていた。

【０００５】 さらに、近来一定地域のタクシーやハイヤーには、その室内の何れかの場所に 空気清浄機を取り付けねばならず、該空気清浄機の取付個所が自ずからリヤート レイ上になってしまい、かつ、リヤートレイ上のスペースも差ほど広くない関係 上、空気清浄機、立方体及び補助制動灯等の取付位置関係が極めて困難である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 この考案は、前記従来技術の問題点をことごとく解決するために鋭意研究の結 果開発されたものであり、これを実施例に対応する図面の符号に基づいて説明す る。

【０００７】 すなわち、この考案は、広告板１に対向する背板２、蓋板３に対向する底板４ 及び左側板５に対向する右側板６によって合成樹脂製の立方体７を形成し、かつ 、蓋板３の上面８には補助制動灯９を、また、下面１０にはバルブ電球１１を配 設したプリント基板１２をそれぞれ固定し、背板２に穿った穴１３の表側１４に はフイルター１５を、また、裏側１６には空気清浄機１７を取り付けることによ って、該空気清浄機１７及び前記プリント基板１２を立方体７内に設けるととも に、補助制動灯９、プリント基板１２並びに空気清浄機１７をそれぞれの電源に 接続してなる車両用電照広告器を提供するにある。

【０００８】 そして、広告板１、背板２、底板４、左側板５及び右側板６を合成樹脂材によ って一体成形することもでき、また、必要に応じて背板２の裏側１８に係止溝１ ９を設け、さらに、立方体７内の空間には脱臭具２１を装備することもできる。

【０００９】

【作用】

この考案による車両用電照広告器は、車両のリヤートレイ２２上に設定され、 そして、広告器の電源を入れると、プリント基板１２のバルブ電球１１が一斉に 点灯し、夜間においては広告板１に描かれた文字・図形・模様・色彩等を描写し 、また、フートブレーキを踏み込むと、車両後部の主制動灯２３とともに、補助 制動灯９も同時に点灯する。従って、広告板１並びに補助制動灯９の何れもが後 続車両の乗員に注目を与えることができる。

【００１０】 さらに、空気清浄機１７の電源を入れると、該空気清浄機１７内のファンが稼 働し、室内２４の汚塵空気を吸い込み、底板４等に穿った穴２５から室外へ排気 される。このとき、フイルター１５が塵埃を捕捉し、除塵するが、フイルター１ ５に目詰まりが生じた場合には、該フイルター１５を取外し、洗浄してから再び 取り付けるか、又は新規のフイルターに交換すればよい。なお、室内２４の悪臭 は種々の隙間から立方体７内に侵入し、脱臭具２１によって除臭されるが、立方 体７の背板２に導入口２６を設けて自然導入したり、又は空気清浄機１７内に脱 臭具２１を組み込んで、空気清浄機１７のファンによって強制導入させることも できる。これらの回転が続けば、室内２４の空気は迅速に浄化される。

【００１１】 また、プリント基板１２のバルブ電球１１が万一切れた場合には、蓋板３を取 り外すことによって、プリント基板１２は自ずから該蓋板３に付随して取り出す ことができ、同時に脱臭具２１の交換もできる。

【００１２】

【実施例】

次に、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【００１３】 広告板１、背板２、蓋板３、底板４、左側板５及び右側板６をプラスチックス 材でそれぞれ製し、広告板１の表面２７には色彩を施した文字２８を描き、背板 ２にはその中央下部に穿った穴１３の表側１４に、留具２９を介してフイルター １５を取り付けるとともに、裏側１６には空気清浄機１７を接合し、また、蓋板 ３にはその上面８に補助制動灯９を、下面１０にバルブ電球１１を配設したプリ ント基板１２を斜向してボルト３０、３１によって固定した。

【００１４】 そして、背板２を底板４から直立せしめるとともに、底板４に斜向する広告板 １を背板２に対向して設け、左側板５及び右側板６を嵌合固定した。さらに、上 面開口部に蓋板３を嵌めて立方体７を構成した。なお、背板２の上部内面長手方 向に、係止溝１９を設けておけば、蓋板３を閉じた際にプリント基板１２の下端 部２０が嵌まり込んで固定される。この係止溝１９は、背板２に所望する形状の 溝レールを突設したり、或いは背板自体に凹溝を設けてもよい。

【００１５】 また、プリント基板１２と広告板１が互いに逆向きに斜向し、ハ字状の末広が りを形成していて、恰も電灯のかさ状を呈し、その上部に位置するバルブ電球１ １は、広告板１の下部にまで効率的に照射することができる。また、背板２に対 しても、広告板１が末広がり状になっているので、空気清浄機１７や脱臭具２１ の安定収納に役立ち、同時に立方体７自体をも安定して設定でき、広告板１の視 覚性が極めてよい。

【００１６】 そして、上記本案の広告器において、先端に爪３２を有する二本のアクリル樹 脂製のアーム３３を底板４に固定するとともに、該アーム３３を乗用車３４の左 右後席背当３５とリヤートレイ２２間の隙間３６に挿入し、立方体７をリヤート レイ２２上に設定した。

【００１７】 これによると、エンジンを始動してフートブレーキを踏み込んだ際に、主制動 灯２３とともに補助制動灯９が点灯し、幅灯を点灯したときにはプリント基板１ ２のバルブ電球１１が点灯し、さらに、スイッチをＯＮにしたときに空気清浄機 １７が稼働した。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によると、補助制動灯が立方体の上面に位置してい るので、広告板の幅がリヤートレイの幅まで最大限に採れる。従って、広告機能 が頗る向上する。

【００１９】 また、従来の白熱電球に代えてバルブ電球を適用したので、バルブ電球は振動 に耐え、切れにくく、万一切れた場合であっても蓋体を取り外すことによって、 自ずから該蓋体にプリント基板が付随し、バルブ電球の洗浄や交換作業が視覚を 通じて極めて簡便であり、フイルターも立方体の外面から着脱できるので、全体 として保守・管理等のメインテナンスも容易である。

【００２０】 さらに、バルブ電球が差ほど熱を発散させないことに関連して、立方体を合成 樹脂製としたので、長期間の使用に耐え、かつ、安全性においても飛躍的な向上 をなした。また、補助制動灯は勿論、空気清浄機が広告器と一体、つまり、三者 一体であるため、従来のようにタクシー会社が空気清浄機を単独に購入するよう な出費が避けられ、全てが広告収入でまかなえられるし、その上自社の広告もで き、営業収益の向上が図れる。

【００２１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示した斜視図である。

【図２】本考案の一実施例の蓋板を示した斜視図であ
る。

【図３】本考案の一実施例の中央縦断側面図である。

【図４】本考案の一実施例の縦断正面図である。

【図５】本考案の一実施例の背面図である。

【図６】本考案の実施態様を示す説明図である。

【図７】従来品の斜視図である。

【符号の説明】

１ 広告板 ２ 背板 ３ 蓋板 ４ 底板 ５ 左側板 ６ 右側板 ７ 立方体 ８ 上面 ９ 補助制動灯 １０ 下面 １１ バルブ電球 １２ プリント基板 １３ 穴 １４ 表側 １５ フイルター １６ 裏側 １７ 空気洗浄機 １８ 裏側 １９ 係止溝 ２０ 下端部 ２１ 脱臭具

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 広告板に対向する背板、蓋板に対向する
   底板及び左側板に対向する右側板によって合成樹脂製の
   立方体を形成し、かつ、蓋板の上面には補助制動灯を、
   また、下面にはバルブ電球を配設したプリント基板をそ
   れぞれ固定し、背板に穿った穴の表側にはフイルター
   を、また、裏側には空気清浄機を取り付けることによっ
   て該空気清浄機及び前記プリント基板を立方体内に設け
   るとともに、補助制動灯、プリント基板並びに空気清浄
   機をそれぞれの電源に接続してなる車両用電照広告器。
2. 【請求項２】 広告板、背板、底板、左側板及び右側板
   を一体成形した請求項１記載の車両用電照広告器。
3. 【請求項３】 背板の裏側に係止溝を設け、該係止溝に
   プリント基板の下端部を係合した請求項１又は２記載の
   車両用電照広告器。
4. 【請求項４】 立方体内に、脱臭具を内設した請求項１
   又は２又は３記載の車両用電照広告器。