JPH04116525U - 竪樋の取付構造 - Google Patents

竪樋の取付構造

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JPH04116525U
JPH04116525U JP2030191U JP2030191U JPH04116525U JP H04116525 U JPH04116525 U JP H04116525U JP 2030191 U JP2030191 U JP 2030191U JP 2030191 U JP2030191 U JP 2030191U JP H04116525 U JPH04116525 U JP H04116525U
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downpipe
gutter
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清吾 相崎
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積水化学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付具が目立たず外観的に優れ、しかも、高
い取付強度で竪樋を取り付けることができる竪樋の取付
構造を提供する。 【構成】 所定の間隔を置いて対向している手摺壁4の
壁面41とベランダ空間を仕切る隔板5の端面51との
間に、4隅に凹部11が設けられている略正四角筒状の
竪樋1が配設され、該竪樋1が、4隅の内の隣接する2
箇所の凹部11,11と嵌合して竪樋1を把持した取付
具2を介して前記手摺壁4の壁面41に取り付けられて
いると共に、残り2箇所の凹部11,11と嵌合して竪
樋1を把持した取付具2を介して前記隔板5の端面51
に取り付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、竪樋の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
竪樋を建物に取り付ける手段として従来から知られているものには、実公昭6 1−32039号公報に記載されているような手段や、実開昭62−89436 号公報に記載されているような手段がある。まず、前者の手段は、取付具にリン グ状に閉じることができる把持部を設け、この把持部内に竪樋を通す構造になっ ている。また、後者の手段は、取付部にコの字状の把持部を設け、この把持部と 竪樋の側面に形成した一対の溝部とを嵌合させる構造になっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の手段にあっては次のような問題がある。まず前者の 手段にあっては、竪樋の外周に取付具が表われるため、建物の外観を損ねるとい う問題がある。また、後者の手段にあっては、竪樋に抜け方向の外力が作用する と竪樋が取付具から抜け外れるという問題がある。本考案は、上記従来の問題に 着目し、取付具が目立たず外観的に優れ、しかも、高い取付強度で竪樋を取り付 けることができる竪樋の取付構造を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段として、請求項1記載の竪樋の取付構造では、 所定の間隔を置いて対向している第1の対向面と第2の対向面との間に、4隅に 凹部が設けられている略正四角筒状の竪樋が配設され、該竪樋が、4隅の内の隣 接する2箇所の凹部と嵌合して竪樋を把持した第1の取付具を介して前記第1の 対向面に取り付けられていると共に、残り2箇所の凹部と嵌合して竪樋を把持し た第2の取付具を介して前記第2の対向面に取り付けられている。所定の間隔を 置いて対向している第1の対向面と第2の対向面には、例えば、手摺壁の壁面と 、この手摺壁と外壁との間に形成されたベランダ空間を仕切る隔板の端面とがあ る。
【0005】 また、上記目的を達成するための手段として、請求項3の竪樋の取付構造では 、直角に角度を持たせて配設されている第1のコーナー面と第2のコーナー面と で形成されたコーナー部に、4隅に凹部が設けられている略正四角筒状の竪樋が 配設され、該竪樋が、4隅の内の隣接する2箇所の凹部と嵌合して竪樋を把持し た第1の取付具を介して前記第1のコーナー面に取り付けられていると共に、隣 接する2箇所の凹部と嵌合して竪樋を把持した第2の取付具を介して前記第2の コーナー面に取り付けられている。
【0006】
【作用】
本考案の竪樋の取付構造にあっては、竪樋の側面が取付具に把持されて取り付 けられているので、竪樋の外周に取付具が表わない。
【0007】 また、請求項1記載の取付構造にあっては、竪樋が第1の取付具から抜ける方 向の外力は、竪樋を第2の取付具に嵌合させる方向に作用し、逆に、竪樋が第2 の取付具から抜ける方向の外力は、竪樋を第2の取付具に嵌合させる方向に作用 する。
【0008】 更に、請求項3記載の取付構造にあっては、竪樋が第1の取付具から抜ける方 向の外力は、竪樋を第2の取付具から抜ける方向とは直交方向に作用し、逆に、 竪樋が第2の取付具から抜ける方向の外力は、竪樋が第1の取付具から抜ける方 向とは直交方向に作用する。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の第1実施例を図1〜図4に基づいて詳述する。まず、図1は実 施例の竪樋を示す斜視図で、この竪樋1は合成樹脂製の押し出し成形品である。 次にこの竪樋1の形状について説明すると、4隅にコの字形状の凹部11が形成 された略正四角筒状に形成されており、各凹部11は、断面の中心部に向けて形 成されている。更に、各凹部11の両側にはリブ12が形成されており、これら のリブ12は前記凹部11の底を形成している部分と円筒状に連続させて形成さ れている。
【0010】 図2は、前記竪樋用の取付具を示す斜視図で、この取付具2は、T字板21と 2枚のL字板22,22とで構成されている。前記T字板21は、一対の短片2 11,211が壁や柱等の固定対称に固定される。また前記各L字板22は、先 端に折返し部221が形成された折返し片222と、真直な平片223とで構成 されており、平片223が前記T字板21の長片212に対しボルト23とナッ ト24で締結固定されている。尚、前記L字板22は、T字板21の長片212 を中心に対称形状になる向きで固定されている。
【0011】 次に、図3は、前記竪樋1が取り付けられたベランダを示す縦断面図で、図中 は、外壁3と手摺壁4との間に形成されたベランダ空間を仕切る隔板5である。 この隔板5は、数個の固定金具6によって建物の外壁3に取り付けられている。 竪樋1は、この手摺壁4の壁面41と隔板5の端面51との間に配設され、2個 の取付具2,2を介して前記手摺壁4の壁面41と隔板5の端面51とに取り付 けられている。
【0012】 更に、図4に基づいて前記竪樋1の取付構造の詳細について説明すると、前記 一方の取付具2は、4隅の内の隣接する2箇所の凹部11,11と嵌合して竪樋 1を把持し、そして手摺壁4の壁面41に固定されている。また、他方の取付具 2は、残り2箇所の凹部11,11と嵌合して竪樋1を把持し、前記隔板4の端 面41に取り付けられている。
【0013】 尚、取付具2に竪樋1を把持させる作業は、ボルト23とナット24を緩めて 2枚のL字板22,22の間隔を広げ、各L字板22の折返し部221を竪樋1 の凹部11に嵌合させてからボルト23とナット24を締めるようにしてもよい し、L字板22が弾性変形させ易い素材のものであれば、ボルト23とナット2 4を締めたまま2枚のL字板22,22を押し広げながら竪樋1を嵌め込むよう にしてもよい。また、作業の手順としては、一方の取付具2を手摺壁4の壁面4 1(隔板5の端面51でもよい)に竪樋1を把持させた状態で固定し、次に、他 方の取付具2のT字板21のみを先に隔板5の端面51(最初の取付具2を隔板 5の端面51に取り付けた場合には手摺壁4の壁面41となる)に固定させ、最 後に2枚のL字板22,22を竪樋1の凹部11,11と嵌合させてボルト23 とナット24で締結するようにすると、狭い場所でも竪樋1及び取付具2を痛め ずに能率的に作業できる。
【0014】 上述のような竪樋1の取付構造にあっては、竪樋1の側面を取付具2に把持さ せて取り付けているので、竪樋1の外周に取付具2が表われず、外観的に優れて いる。しかも、一側面を取付具2に把持させて手摺壁4の壁面41に取り付けて いると共に、その反対側の側面を取付具2に把持させて隔板5の端面51に取り 付けているので、竪樋1が手摺壁4側の取付具2から抜ける方向の外力は、竪樋 1を隔板5側の取付具2に嵌合させる方向に作用し、逆に、竪樋1が隔板5側の 取付具2から抜ける方向の外力は、竪樋1を手摺壁4側の取付具2に嵌合させる 方向に作用する。つまり、竪樋1が外力によって取付具2から抜け外れ難い構造 になっている。
【0015】 また、本実施例の竪樋1は、凹部11の両側にリブ12が形成されているので 、凹部11が広がるような変形が生じ難い構造になっており、そのことによって も竪樋1が外力によって取付具2から抜け外れ難くなっている。
【0016】 次に、図5に基づいて第2実施例について説明する。図5は、ベランダの手摺 壁4,4のコーナー部における竪樋の取付構造を示した横断面図で、竪樋1は、 この手摺壁4,4のコーナー部に配設され、2個の取付具2,2を介して前記手 摺壁4の壁面41と隔板5の端面51とに取り付けられている。前記一方の取付 具2は、4隅の内の隣接する2箇所の凹部11,11と嵌合して竪樋1を把持し 、一方の手摺壁4の壁面41に取り付けられている。また、他方の取付具2は、 4隅の内の隣接する2箇所の凹部11,11と嵌合して竪樋1を把持し、他方の 端面41に取り付けられている。
【0017】 上述のような竪樋1の取付構造にあっては、竪樋1の側面を取付具2に把持さ せて取り付けているので、竪樋1の外周に取付具2が表われず、外観的に優れて いる。しかも、一側面を取付具2に把持させて手摺壁4の壁面41に取り付けて いると共に、その隣の側面を取付具2に把持させて隔板5の端面51に取り付け ているので、竪樋1が一方の取付具2から抜ける方向の外力は、竪樋1が他方の 取付具2から抜ける方向とは直交方向に作用する。つまり、竪樋1が外力によっ て取付具2から抜け外れ難い構造になっている。
【0018】 ちなみに、中高層の集合住宅のベランダ等において、一階の手摺壁4と隔板5 の隙間の真上に、二階の手摺壁4,4のコーナー部が設けられている場合には、 一階では第1実施例のように2個の取付具2,2を介して前記手摺壁4の壁面4 1と隔板5の端面51とに竪樋1を取り付け、二階では第2実施例のように2個 の取付具2,2を介して各手摺壁4の壁面41に竪樋1を取り付けるといったこ とも可能である。
【0019】 次に、図6〜図8に基づいて竪樋の変形例を説明する。まず、図8の竪樋1a は、各凹部11aの両側に形成されているリブ12aが、前記凹部11aの底を 形成している部分と略正四角筒状に連続させて形成されている。また、図9の竪 樋を示す斜視図で、この竪樋1bは、断面外周形状が、正四角形の4隅に中心部 に向けて凹部11bを設けた形状に形成され、断面内周形状が円形状に形成され ており、内周面と外周面との間が中実に形成されている。また、図10の竪樋1 cは、リブが設けられておらず、4隅に形成された凹溝11cの形状がそのまま 内周面にも表われている。これらの竪樋1a,1b,1cは、第1実施例及び第 2実施例の取付構造にそのまま適用することができる。
【0020】 以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施 例に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更 等があっても本考案に含まれる。例えば、実施例では、竪樋の2側面を同一構造 の取付具に把持させて取り付けた取付構造を示したが、異なる構造の取付具に把 持させて取り付けてもよい。また、実施例では、4隅に長手方向に連続する凹部 が形成されている合成樹脂製の竪樋を示したが、竪樋の素材は合成樹脂に限らず 金属であってもよいし、また、凹部が長手方向に連続している必要もない。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の竪樋の取付構造にあっては、竪樋の側面が取付 具に把持されて取り付けられているので、竪樋の外周に取付具が表われず、外観 的に優れている。しかも、竪樋の2側面が第1の取付具と第2の取付具とに把持 されて取り付けられているので、高い取付強度を確保することができるという効 果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の竪樋を示す断面図である。
【図2】前記竪樋用の取付具を示す斜視図である。
【図3】前記竪樋が配管されたベランダを示す縦断面図
である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】第2実施例の竪樋の取付構造を示す横断面図で
ある。
【図6】竪樋の変形例を示す斜視図である。
【図7】竪樋の変形例を示す斜視図である。
【図8】竪樋の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 竪樋 11 凹部 12 リブ 2 取付具 3 外壁 4 手摺壁 41 壁面 5 隔板 51 端面

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔を置いて対向している第1の
    対向面と第2の対向面との間に、4隅に凹部が設けられ
    ている略正四角筒状の竪樋が配設され、該竪樋が、4隅
    の内の隣接する2箇所の凹部と嵌合して竪樋を把持した
    第1の取付具を介して前記第1の対向面に取り付けられ
    ていると共に、残り2箇所の凹部と嵌合して竪樋を把持
    した第2の取付具を介して前記第2の対向面に取り付け
    られていることを特徴とする竪樋の取付構造。
  2. 【請求項2】 第1の対向面が手摺壁の壁面であり、第
    2の対向面が前記手摺壁と外壁との間に形成されたベラ
    ンダ空間を仕切る隔板の端面である請求項1記載の竪樋
    の取付構造。
  3. 【請求項3】 直角に角度を持たせて配設されている第
    1のコーナー面と第2のコーナー面とで形成されたコー
    ナー部に、4隅に凹部が設けられている略正四角筒状の
    竪樋が配設され、該竪樋が、4隅の内の隣接する2箇所
    の凹部と嵌合して竪樋を把持した第1の取付具を介して
    前記第1のコーナー面に取り付けられていると共に、隣
    接する2箇所の凹部と嵌合して竪樋を把持した第2の取
    付具を介して前記第2のコーナー面に取り付けられてい
    ることを特徴とする竪樋の取付構造。
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