JPH04116370U - 同軸型コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】同軸型コネクタの取付性、識別性を向上させ
る。 【構成】金属製外筒９に絶縁性樹脂１１を充填すると共
に該絶縁性樹脂に芯線１０を埋設したコネクタ部８を該
コネクタ部の一部を露出させて樹脂ブロック７に埋設
し、前記芯線、外筒に接続されたリードを前記樹脂ブロ
ックより延出させ、補助金具を必要とせず直ちに配線基
板への取付けを可能とし、更に絶縁性樹脂の少なくとも
露出端を色付けしたことで同軸型コネクタの識別性を向
上させた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、同軸型コネクタ、特にケース、配線基板等ユニット側に設けられる 同軸型コネクタに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ユニットとユニット、或はユニットとアンテナ等を同軸ケーブルを使用して接 続する場合に同軸型コネクタが使用される。同軸型コネクタは同軸ケーブル端に 設けられるものと、ユニット側に設けられるものとで対をなすが、ユニット側に 設けられる同軸型コネクタ１は、図３に見られる様に、固定用のフランジ２を有 し、取付ける場合には該フランジ２をボルトで固定していた。

【０００３】 従って、同軸型コネクタ１を配線基板４に固定する場合には、Ｌ字状の金具３ 等の補助取付け具を要し、該Ｌ字状の金具３を前記配線基板４に取付け、更に該 Ｌ字状の金具３に同軸型コネクタ１を取付けていた。

【０００４】 又、同軸型コネクタ１の外筒部及び芯線と配線基板４のパターンとは接続する リード線５，６を用いて半田付けによって行っていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記した従来の同軸型コネクタでは、取付けの為にＬ字状金具等の機械加工部 品を必要とし、コスト高になる。又、取付けもＬ字状金具の取付けを伴うので、 作業が面倒であると共にパターンとの接続も容易でないという問題があった。

【０００６】 更に、同軸ケーブルによりビデオ信号を送受信する場合は、色別信号毎に３本 の同軸ケーブルが必要であり、各３本の同軸ケーブルを前記した同軸型コネクタ を用いた場合には作業が更に煩雑になる。

【０００７】 更に又、同軸ケーブルによりビデオ信号を送受信する場合に於いて、前記３本 の同軸ケーブルをそれぞれ対応する同軸型コネクタに正しく接続しなければなら ないが、現状では特に識別する手段はないので作業者の注意に頼る外なく、誤作 業を生じやすい。

【０００８】 本考案は斯かる実情に鑑み、廉価で而も取付け作業の容易な同軸型コネクタ及 び同軸型コネクタが複数ある場合に識別の容易な同軸型コネクタを提供しようと するものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、金属製外筒に絶縁性樹脂を充填すると共に該絶縁性樹脂に芯線を埋 設したコネクタ部を該コネクタ部の一部を露出させて樹脂ブロックに埋設し、前 記芯線、外筒に接続されたリードを前記樹脂ブロックより延出させたことを特徴 とするものであり、又絶縁性樹脂の少なくとも露出端を色付けしたものである。

【００１０】

【作用】

樹脂ブロックを直接配線基板に取付けられ、補助金具を必要としない。又、絶 縁性樹脂の色付けにより同軸型コネクタの識別が容易となる。

【００１１】

【実施例】

以下、図１、図２に基づき本考案の一実施例を説明する。

【００１２】 金属製外筒９に絶縁性樹脂１１を充填し、又該絶縁性樹脂１１に外筒９の中心 に沿って芯線１０を埋設し、該芯線１０は更に延出し、下方に曲げられリード線 １３を形成する。前記外筒９には、下方に延びるリード線１２を固着する。

【００１３】 斯かる外筒９、絶縁性樹脂１１、芯線１０、リード線１２から成るコネクタ部 ８を樹脂ブロック７に所要数（図１では３個）埋設する。尚、前記リード線１２ 、リード線１３は樹脂ブロック７の下面より突出させる。

【００１４】 以上の如く構成した同軸型コネクタを配線基板４に取付ける場合は、前記リー ド線１２，１３を配線基板４のスルーホールに挿通させ、半田付けして行う。

【００１５】 又、ボルトにより配線基板４と樹脂ブロック７とを固定しても良い。

【００１６】 次に、前記した様に、コネクタ部８を複数設ける場合は、絶縁性樹脂１１の端 面に色付けし、且コネクタ部８をそれぞれ色分けする。而して、コネクタ部８を 容易に識別可能とする。更に、コネクタ部８の色分けは絶縁性樹脂１１自体の色 を変えても良い。

【００１７】 従って、同軸型コネクタの取付け、接続作業性が良くなると共にコネクタ部の 識別も容易となる。

【００１８】

【考案の効果】

以上述べた如く本考案によれば、同軸型コネクタの取付けに補助金具を必要と せず、複数の場合にも１つの場合と大差なく取付けが可能で、更に配線パターン との接続も別途リード線を必要としない等、接続作業も大幅に簡略化される。

【００１９】 又、コネクタ部絶縁性樹脂の色付けでコネクタ部の識別が容易になる等、種々 の優れた効果を発揮できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ矢視図である。

【図３】従来例の説明図である。

【符号の説明】

７ 樹脂ブロック ８ コネクタ部 ９ 外筒 １０ 芯線 １１ 絶縁性樹脂 １２ リード線 １３ リード線

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金属製外筒に絶縁性樹脂を充填すると共
   に該絶縁性樹脂に芯線を埋設したコネクタ部を該コネク
   タ部の一部を露出させて樹脂ブロックに埋設し、前記芯
   線、外筒に接続されたリードを前記樹脂ブロックより延
   出させたことを特徴とする同軸型コネクタ。
2. 【請求項２】 絶縁性樹脂の少なくとも露出端を色付け
   した請求項１の同軸型コネクタ。
3. 【請求項３】 樹脂ブロックに複数のコネクタ部を埋設
   し、該複数のコネクタ部の絶縁性樹脂の少なくとも露出
   端を色分けした請求項１の同軸型コネクタ。