JPH0411632Y2 - - Google Patents

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JPH0411632Y2
JPH0411632Y2 JP1985140514U JP14051485U JPH0411632Y2 JP H0411632 Y2 JPH0411632 Y2 JP H0411632Y2 JP 1985140514 U JP1985140514 U JP 1985140514U JP 14051485 U JP14051485 U JP 14051485U JP H0411632 Y2 JPH0411632 Y2 JP H0411632Y2
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heat
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は熱エネルギー拡散防止器に関し、とく
に調理用、工業用その他種々の分野において使用
される加熱焼成手段において、加熱源からの熱の
拡散を防いで、熱エネルギーの有効利用効率を70
%以上にすることを可能にした焼き網用熱エネル
ギー拡散防止器に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、ガスバーナー、電熱器、石油バーナーそ
の他の熱源からの熱エネルギーによつて被加熱対
象を焼成・加熱する場合、対象や目的に応じて直
火で加熱したり、或は金属板、金属製の網等の加
熱媒体を介在させて加熱するのが一般である。金
属板や金属網等の加熱媒体を介して加熱を行う理
由は主として均一加熱、加熱状態の微調整といつ
たところにある。このような加熱媒体として例え
ば、魚、肉、野菜等の調理において使用される鉄
板や焼網等を挙げることができる。これらの加熱
媒体を用いて行われる焼成においては、通常被加
熱対象の加熱のために費やされる熱エネルギーよ
りも離散する熱エネルギーの方が多く、熱効率は
70%以下である。また、実公昭53−36220号公報
には、ステンレス等の帯材・線材等をメツシユ状
に絡み合せた金属たわし状のものを全体としてリ
ング状に成形した、ナベ、ヤカン等の吸熱袴が開
示されている。この吸熱袴は、ヤベ、ヤカンを加
熱する際の補助手段として専ら従属的に使用され
るものであり、この吸熱袴自体に直接被調理物
(魚、野菜、肉等)を載せて加熱調理することは
できない。
また、焼き魚用の焼網等をリング状の吸熱袴上
に載せて下からバーナー等で加熱すると、多くの
熱量がリング中央の中空部から上方に拡散し、熱
効率はさほど高まらない。特に、焼き魚、肉、野
菜等を焼き網で加熱調理する場合、焦げ、汁、た
れ、調味料等が落下して金属たわしの如き性状を
有する吸熱袴内に侵入し、除去することが不可能
となり、不潔である。また、下方に位置するガス
バーナ等の熱源の汚れをも防止できる。同公報に
は袴の外周側にだけアルミ箔を巻き付ける旨の記
載があるが、この程度の被覆では袴内部への汚れ
の侵入を阻止することは不可能である。汚れが早
い結果、長期間の使用に耐えることが不可能であ
り、寿命が短いものとなる。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記に鑑みてなされたものであり、熱
源からのエネルギーの拡散損失を減少させて70%
以上の熱効率を得ることを可能にするため、耐熱
性の材料からなる中空の収容器と、該収容器内に
流動自在な状態で充填された耐熱性及び熱伝導性
の良好な保温材とから成り、該保温材は複数の小
単位から成るとともに該各小単位は隣接し合う小
単位との間に保温空間を形成した焼き網用熱エネ
ルギー拡散防止器を提供するものである。
(実施例) 以下、本考案の焼き網用熱エネルギー拡散防止
器について詳細に説明する。
第1図イ及びロは本考案の一実施例の構成説明
図及びその内部の拡大図であり、この拡散防止器
1は、銅、アルミ、鉄、その他の金属の薄板或は
金属箔等から成る中空の収容器2と、該収容器2
内に充填される銅、アルミ、鉄等の金属或はセラ
ミツクス等からなる細かい小単位4の集合体であ
る保温材3とから構成されている。収容器として
は箱状、袋状、板状(いずれの形状としても厚さ
を均一にして上面を平坦にする)その他種々のも
のを適用可能である。小単位4としては、金属の
ように耐熱性及び熱伝導性の高い物質から成る粒
状体、粉状体、糸状体、帯状体、その他の不定形
のもの(表面積が大きいもの)が好ましく、コス
トの点からは金属を切削加工する際に出る削り屑
等の廃材が好ましい。セラミツクスからなる小単
位4としては、例えばソフトセラミツクスと呼ば
れる多孔質の粒状体が好ましい。あるいはまた、
金属製の小単位とセラミツクス製の小単位を混在
させてもよい。何れにしても、保温材3を構成す
る小単位4は収容器2の中空内部に、流動的に、
かつ隣接し合う小単位間に保温用空間5を形成す
るような密度で充填される。なお、収容器2に通
気孔を形成しておいてもよい。また、収容器2を
金属フイルム等変形・破損しやすい材料で構成す
る場合は、補強用フレームを併用するのが好まし
い。
拡散防止器を使用する前に、シエイクすること
によつて内部の保温材3の流動性を高めれば、熱
伝導効率、及び保温性を大幅に増大させることが
できる。
第2図イ,ロ,ハは、保温材3を構成する小単
位としての金属の削り屑を示す写真であり、第2
図イは細帯状の削り屑、ロはイより短い細帯状の
削り屑、ハはさらに小さい不定形の削り屑を示
す。
第3図イ,ロは、本考案の拡散防止器1を焼網
に利用した応用例を示し、市販されている焼網1
0の下面全体に拡散防止器1を図示しないクリツ
プその他の固定手段によつて添設固定したもので
ある。第3図ロのように2枚の焼網10で拡散防
止器を挟んで固定してもよい。
第4図は本考案の第2の応用例であり、焼網1
0の下面に拡散防止器1、スペーサ6、拡散防止
器1を順次積層したものである。スペーサ6とし
ては金属等からなるリング状の枠体を用い、スペ
ーサ6の上下面にそれぞれ拡散防止器1が密着す
ることによつて両拡散防止器1の間に保温スペー
スが形成されるように構成する。
第5図は本考案の第3の応用例であり、拡散防
止器1を薄い金属板から成る箱体状の収容器2
と、箱体内部に充填した小単位(図示せず)とか
ら構成するとともに、この拡散防止器1から回動
軸15を一体的に突出形成したものを、図示のよ
うな枠体16に回動自在に複数並列させたもので
ある。即ち枠体16は、耐熱性の良好な材料から
なる中空の枠であり、その対向し合う一対の上縁
部には所定間隔をおいて軸受用の凹所(または
孔)17が形成され、この凹所17内に拡散防止
器1の各回動軸15が回動自在に軸支される。各
回動軸15の外側端部にはレバー18を一体的に
固定することによつて、各拡散防止器1を開閉位
置で停止できるように構成する。各凹所17の形
成間隔は、拡散防止器1の幅方向長さとほぼ同等
になるように設定する。このように設定すれば、
全部の拡散防止器を水平にして閉鎖状態にしたと
きに枠体16を完全に閉塞することができる。ま
た、開放状態にすることによつて、コンロ19の
火力を直接上方へ伝えることもできる。
第6図イ及びロは本考案の第4の応用例及びそ
の内部の一部拡大図であり、フライパン(鍋や釜
であつてもよい)の肉厚内部に中空部を形成して
保温材3を充填したものである。
第7図は本考案の第5の応用例であり、軟質の
金属箔、例えばアルミ箔を袋状に形成してその内
部に保温材を充填することによつて薄いシート状
の拡散防止器としたものである。この構成によれ
ば、拡散防止器をアルミホイールのような用途
(被加熱対象20を包んで加熱する等)に用いる
ことができる。なお、本考案の要旨はあくまで焼
き網を用いて被加熱対象を焼成する時における熱
効率の向上を図りながら、熱源や拡散防止器自体
の汚損を防止する構成に存するため、第6図イ,
ロ、第7図に示した応用例は請求の範囲に含まれ
るものではない。
以上の構成において、第3図ロに示すように拡
散防止器1を熱源と被加熱対象との間に介在させ
て加熱を行うと、熱源からの熱エネルギーの大半
は拡散防止器1内に吸収されて拡散防止器の平面
方向へ展開されるとともに保温用空間5によつて
熱エネルギーが保持されるため、拡散防止器全体
に渡つて均一の加熱状態となり、被加熱対象を均
一に加熱することができる(熱源からの熱エネル
ギーの吸収・展開効果)。さらに保温性が良いた
め、必要最小限の火力で加熱することができると
ともに余熱の有効利用が可能となり、省エネルギ
ー性においても優れた特性を有している(熱エネ
ルギーの保存効果)。登山用、キヤンプ用、緊急
用の加熱器具或は暖房器具等にあつては、熱エネ
ルギーの有効利用は重要な課題であるため、これ
らの分野において本考案の存在価値は大きい。ま
た、収容器内に保温材を流動的に充填することに
よつて、一ケ所だけが加熱されることによる劣化
を防止し、寿命を伸ばすことができる。以上のよ
うに本考案の拡散防止器は、中空の箱状・板状の
収容器内に保温材を密封状態で充填したため、そ
の上面に焼き網等を載置して下から加熱した場合
に生じ易い熱の拡散や、熱源の汚れを防止でき
る。また、本考案の拡散防止器は全体の厚さが均
一な箱或は板状体であるため、その上面に焼き網
等を載置した場合の座りがよく、しかも魚、肉、
野菜等からの汁、焦げ等の汚れが付着しても収容
器外周を洗浄すれば除去が容易である。従つて、
清潔な状態を長期にわたつて維持することがで
き、製品の寿命を延ばすことができる。
(考案の効果) 以上のように本考案の焼き網用熱エネルギー拡
散防止器によれば、耐熱性の材料からなる中空の
収容器と、該収容器内に流動自在な状態で充填さ
れた耐熱性及び熱伝導性の良好な保温材とから成
り、該保温材は複数の小単位から成るとともに該
各小単位は隣接し合う小単位との間に保温空間を
形成したため、熱源からのエネルギーの拡散損失
を減少させて70%以上の熱効率を得ることを可能
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図イ及びロは本考案の一実施例の構成説明
図及びその内部の一部拡大図、第2図イ,ロ,ハ
は、保温材を構成する小単位としての金属の削り
屑を示す写真であり、第2図イは細帯状の削り屑
(金属繊維、粒子構造)、ロはイより短い細帯状の
削り屑、ハはさらに小さい不定形の削り屑を示
す。第3図イ,ロは本考案の拡散防止器を焼網に
利用した応用例の構成説明図及びその使用状態の
説明図、第4図、第5図、第6図イ,ロ及び第7
図はそれぞれ本考案の第2、第3、第4及び第5
の応用例を示す説明図である。 符号、1……拡散防止器、2……収容器、3…
…保温材、4……小単位、5……保温用空間、6
……スペーサ、10……焼網、15……回動軸、
16……枠体、17……凹所、18……レバー、
19……コンロ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 高耐熱性の材料から成る中空の収容器と、該
    収容器内に充填された耐熱性及び熱伝導性の良
    好な小単位から成る保温材とから成る焼き網用
    熱エネルギー拡散防止器であつて、 前記中空の収容器は厚さが均一な箱状・板状
    であり、 前記保温材を構成する各小単位は金属の切り
    屑であつて、しかも隣接し合う小単位の間に保
    温空間を形成しているとともに、流動自在な状
    態で前記収容器内に充填されていることを特徴
    とする焼き網用熱エネルギー拡散防止器。 (2) 前記保温材はセラミツクスから成る実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の焼き網用熱エネル
    ギー拡散防止器。
JP1985140514U 1985-09-13 1985-09-13 Expired JPH0411632Y2 (ja)

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JPS5336220U (ja) * 1976-09-02 1978-03-30

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