JPH0411628A - ポリカーボネート化合物の製造方法 - Google Patents

ポリカーボネート化合物の製造方法

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JPH0411628A
JPH0411628A JP2264289A JP26428990A JPH0411628A JP H0411628 A JPH0411628 A JP H0411628A JP 2264289 A JP2264289 A JP 2264289A JP 26428990 A JP26428990 A JP 26428990A JP H0411628 A JPH0411628 A JP H0411628A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 皮東上皇■朋光団 本発明は、一般式(I) R’(OH)m (式中、R1は炭素数4〜600の脂肪族炭化水素基を
示し、エーテル結合を含んでいてもよい。mは2〜12
の整数を示す。) で表わされるポリオールと、例えば、ジメチルカーボネ
ートのような一般式(II) R”0COOR2 (式中、R2は、炭素数1〜20のアルキル基を示す。
) で表わされるカーボネート化合物とから、一般式(II
I) R’ (OCOO−R”)m (式中、R1,RZ及びmは、前記と同じである。)で
表わされるポリカーボネート化合物を収率よく製造する
方法に関する。
l米■艮歪 カーボネート化合物は、種々の潤滑油又はその成分とし
て有効である。
−iに、モノアルコールにジメチルカーボネートのよう
なカーボネート化合物を反応させて、カーボネート化合
物を得ることができることは、既に、知られている。
しかしながら、塩基触媒の存在下に上記の反応を前記ポ
リオール(1)に適用し、反応終了後、未反応のカーボ
ネート化合物(II)を加熱留去し、酸にて触媒を中和
する従来の方法によれば、上記未反応のカーボネート化
合物を留去する段階で重合が起こり、目的とするポリカ
ーボネート化合物(III)を収率よく得ることができ
ない。
が” しようと る 本発明は、上記した問題を解決するためになされたもの
であって、前記ポリカーボネート化合物(II[)を収
率よく製造する方法を提供することを目的とする。
i を”′するための 本発明によるポリアルキレングリコールジカーボネート
の製造方法は、 (a)  一般式(1) %式%) (式中、R1は炭素数4〜600の脂肪族炭化水素基を
示し、エーテル結合を含んでいてもよい。mは2〜12
の整数を示す。) で表わされるポリオール及び (b)  一般式(II) R”0COOR” (式中、R2は、炭素数1〜20のアルキル基を示す。
) で表わされ、R20Hの沸点が前記ポリオール(1)よ
りも低く、(II) / (m x (I) )のモル
比が2〜50の範囲の量のカーボネート化合物 を塩基触媒の存在下に加熱し、生成するアルコールを蒸
留によって反応系外に除去して、反応率95%以上まで
反応させ、次いで、前記塩基触媒を除去した後、未反応
の上記カーボネート化合物を蒸留によって反応系外に除
去することによって、一般式(DI) R’ (OCOO−R”)m (式中、R1、R2及びmは、前記と同じである。)で
表わされるポリカーボネート化合物を得ることを特徴と
する。
本発明の方法において、前記一般式(I)で表わされる
ポリオールとしては、例えば、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ト
リプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを共重合
したジオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリス
リトール、トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリ
コール、ペンタエリスリトール又はジペンタエリスリト
ールとエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイドと
の反応生成物からなるポリオール、プロピレンオキサイ
ド又はエチレンオキサイドとヒドロキシメチルエチレン
オキサイド又はグリセリンとの反応生成物からなるポリ
オール等が好ましく用いられるが、ジエチレングリコー
ル、トリブチレングリコール、ポリブチレングリコール
等も用いられる。
更に、本発明においては、前記ポリオールとして、糖類
、特に、五炭糖又は六炭糖、少糖類、それらの糖アルコ
ール、これら糖類へのエチレンオキサイド及び/又はプ
ロピレンオキサイド付加物等も好適に用いられる。
上記糖類及びそれらの誘導体としては、例えば、アラビ
ノース、キシロース、リボース、デオキシリボース、キ
シルロース、ラムノース、フコース、グルコース、グル
コン酸、ソルビトール、ソルボース、マンノース、ガラ
クトース、フラクトース、マルトース、ラクトース、シ
ュクロース、α−カ′ラクトースーL6−α−グルコー
ス−1,2−βフルクトース等を挙げることができる。
また、上記tJi類及びそれらの誘導体へのエチレンオ
キサイド及び/又はプロピレンオキサイド付加物として
は、例えば、 Hz0 (C3H,0)IIH H20 (C3H60)IIH Hz0 (CJ60)、1H CI(20 (C,H60)、、H HzO (C3H60)、、H H3 (C:1H60)、11( H20 (C:1l(60) 、H C)+20− (C,)160) 、1Hcttz。
(C:1H60) 、H CH2O−(C3H60) I、)l O CH−0−(C:1H60) 、H C)I−0−(C311,O) IIHCHzO−(C
d2O) −H CH2O−(CffH60) 、1H CH−0−(C3H60) 1lH CH−0−(CJbO)ゎH CH−0−(C3H60)ゎH CH−0−(Cd2O) nH CH3 (上式中、 CH20 CH−O CH−O CH−O CH−O CH20 nは1〜1 (Cd2O)、、H (C3H60)、、H (C8H60) 、H (C3H60)nH (C3H60) 、1H (C3H60)計 2の数である。) CH20 CH−O CH−O CH−O CH20 (Cd2O)、、H (CJ、O)、H (C,H,0)。H (C:1H60)I、H (CjH60)。H CH20−(C:1860) 、、H CH3 CH−0−(Cd2O) nH cH−0−(C:+H60) 、1H cHzO−(CJi、O) llH 等を挙げることができる。
また、前記一般式(n)で表わされるカーボネート化合
物としては、例えば、ジメチルカーボネート、ジエチル
カーボネート、ジプロピルカーボネート、ジブチルカー
ボネート、ジエチルカーボネート、ジオクチルカーボネ
ート、ジシクロへキシルカーボネート等が好ましく用い
られる。
本発明においては、カーボネート化反応で生成するアル
コールを反応系外に蒸留にて除去しつつ、カーボネート
化反応を進行させるので、この反応で生成するアルコー
ル、即ち、R2011で表わされるアルコールは、前記
ポリオールよりも沸点が低いことが必要である。
また、カーボネート化合物は、反応において、高重合度
のポリカーボネートの生成を抑制するために、(II)
 / (m x (1) )のモル比が2〜50の範囲
であるように用いられる。
本発明の方法においては、反応は、上記したポリオール
とカーボネート化合物を反応容器に仕込み、塩基触媒の
存在下に加熱し、生成するアルコ−ルを蒸留によって反
応系外に除去して、反応率95%以上まで反応させ、次
いで、前記塩基触媒を除去した後、未反応の上記カーボ
ネート化合物を蒸留によって反応系外に除去する。反応
率95%以上とは、上記生成するアルコールが(mX(
I))のモル数の0.95倍モル以上生成するまで、反
応させることをいう。
上記塩基触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩や炭酸水素塩、
ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、リチウム
メトキシド、セシウムメトキシド等のアルカリ金属アル
コラード、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド等のア
ルカリ金属化合物が好ましく用いられる。これらのうち
では、特に、アルカリ金属アルコラードが好ましい。こ
のほか、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム等のアルカリ土類金属化合物、トリメチルアミン、ト
リエチルアミン、イミダゾール、テトラメチルアンモニ
ウムハイドロオキシド等の有機アミノ化合物も用いられ
る。これら触媒の使用量は、通常、触媒/(mx、(1
))モル比が10−’〜10−7、好ましくは、10−
”〜10−5となる範囲で用いられる。
本発明の方法においては、反応は、通常、50〜300
°C,好ましくは、60〜200°Cの範囲で行なわれ
る。反応時間は、通常、0.5/200時間、好ましく
は1〜100時間である。
反応終了後の触媒の除去は、水洗又は酸で中和すること
によって行なわれる。酸としては、スルホン酸型イオン
交換樹脂等の固体酸、炭酸、炭酸アンモニウム、塩化ア
ンモニウム、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、酢酸、フ
ェノール等の有機酸が用いられる。これらのなかでは、
例えば、スルホン酸型イオン交換樹脂や、炭酸アンモニ
ウムのような弱酸の無機酸が好ましく用いられる。
本発明の方法によれば、このように、塩基触媒を除去し
た後、未反応のカーボネート化合物を減圧下にf留によ
って除去することによって、塩基触媒の存在下で未反応
のカーボネート化合物を蒸留によって除去するときに生
じるポリカーボネート(III)の重合を防止して、高
収率にて目的とするポリカーボネート化合′IjyJ(
I)を得ることができる。
このようにして得られたポリカーボネート化合物は、必
要に応して、活性白土、活性炭等の吸着剤にて処理又は
水洗して、微量の不純物を除去してもよい。特に、かか
る処理によれば、微量のイオン性化合物や極性化合物を
除去できるので、得られたポリカーボネート化合物を安
定に保持することができる。
本発明の方法によれば、前記した反応において、カーボ
ネート化合物としてジメチルカーボネートを用いる場合
、メタノールをジメチルカーボネートとの共沸物として
反応系から除去する代わりに、予め反応系にシクロヘキ
サン、ベンゼン、ヘキサン等を共沸溶剤として加え、メ
タノールをこれら共沸溶剤との共沸物として、反応系外
に除去することもできる。上記共沸溶剤は、ジメチルカ
ーボネートに対して、通常、5〜100重量%用いられ
る。
この方法によれば、反応において、メタノールを上記共
沸溶剤との共沸物として、反応系外に除去し、反応の終
了後、反応混合物から未反応ジメチルカーボネートを回
収するので、その回収率を高めることができる。
また、別の方法として、前述したように、メタノールを
ジメチルカーボネートとの共沸物として回収した後、こ
の共沸物に前記共沸溶剤を加え、メタノールをこれら共
沸溶剤との共沸物としてジメチルカーボネートから除去
して、ジメチルカーボネートを回収することもできる。
主所Ω四釆 以上のように、本発明の方法によれば、ポリオールとカ
ーボネート化合物との反応の終了後、用いた塩基触媒を
除去した後、未反応のカーボネート化合物を除去するの
で、目的とするポリカーボネート化合物(III)を高
収率にて得ることができる。
尖施± 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
尚、ポリカーボネートの分析とポリカーボネートの潤滑
油としての性能の評価は以下の試験方法による。
ポリカーボネートのゝ (a)  平均分子量 島津GPCシステムを用い、ポリスチレン基準にて平均
分子量を求めた。測定条件を下に示す。
カラム:ポリスチレンゲル4本(G−2000HXL+
G−2000HXL十G−3000HXL+G−300
0HXL) 検出器:示差屈折計 温度:40℃ 溶媒:テトラヒドロフラン 溶出速度:0.7ml/分 [有])赤外線吸収スペクトル 日本分光製赤外分光計A−302にてKBr板間に試料
を塗布して測定した。
(C)NMR分析 一般式(I[[)で表わされるポリカーボネートにおけ
るnの値はプロトンNMR法(日本電子製JNM−GX
270)にて求めた。
M攬迫立旦工■立皿 (a)  動粘度 JIS K−2283による。
(b)  耐荷重値 ファレックス(Falex)試験機を用い、2501b
fの荷重で5分間慣らし運転をした後、加重してゆき、
焼付きが生したときの荷重値を求め、これを耐荷重値と
した。
(C)  フロンR−134aとの相溶性(1)内径1
0胴、深さ20cmの試験管に試料1mlを採り、ドラ
イアイス−アセトン浴で冷却しながら、これにフロンR
−134aをボンベからゆっ(りと導入し、試料の量よ
り多めに溜めた。次に、スパチュラ−を入れて攪拌し、
−20℃の冷媒浴に移し、試料/フロンR−134aの
容積比が1/1になったときの溶解性を調べた。完全に
均一であれば○とし、溶解しないときを×とした。
(2)ポリカーボネートとフロンR−134aとの相溶
性を更に詳しく調べるために、ポリカーボネートとフロ
ンR−134aとをその割合を種々に変えてガラス管に
封入し、両者が相溶する限界の温度を臨界温度として求
めた。
実施例1 蒸留塔(10段シーブトレー式)を備えた1p容量フラ
スコに平均分子量1000のポリプロピレングリコール
509g(0,51モル)、ジメチルカーポネー)92
6g(10,29モル)及び28重量%ナトリウムメト
キシドのメタノール溶液0.1g(0,001モル)を
仕込んだ。
この混合物を常圧下に120〜130°Cに加熱し、生
成するメタノールをジメチルカーボネートとの共沸物と
して留去しつつ、反応を行なったところ、7時間後にメ
タノールの流出が止まった。
生成したメタノールは31g(0,98モル)であって
、用いたグリコールの水酸基のモル数に対するメタノー
ルモル%(反応率)は96%であった。
このようにして得られた反応混合物をアンバーリスト−
13(オルガノ■製酸量4.5 mmol / g )
12gを充填したカラムに通し、触媒を中和し、その後
、未反応のジメチルカーボネートを蒸留除去し、カーボ
ネート化合物557gを得た。
得られたカーボネート化合物は粘稠な液体であって、プ
ロトンNMR分析の結果、分子両末端がメチルカーボネ
ートのポリプロピレングリコールであった。GPCによ
る分析の結果、重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn
は1.0であった。100°Cの動粘度は11.7セン
チストークスであった。ナトリウム残存量は1 ppm
であった。
実施例2 実施例1と同様にして、容量32の反応器に平均分子量
400のポリエチレングリコール502g(1,25モ
ル)、ジメチルカーボネート1134g(12,59モ
ル)及び28重量%ナトリウムメトキシドのメタノール
溶液0.2g(0,001モル)を仕込んだ。
この混合物を常圧下に120〜150°Cに加熱し、生
成するメタノールをジメチルカーボネートとの共沸物と
して留去しつつ、反応を行なったところ、16時間後に
メタノールの流出が止まった。
生成したメタノールは80g(2,5モル)であって、
メタノール収率は100%であった。
このようにして得られた反応混合物をアンバーリスト−
13(オルガノ■製酸量4.5 mmol/ g )1
2gを充填したカラムに通し、触媒を中和し、その後、
未反応のジメチルカーボネートを蒸留除去し、カーボネ
ート化合物609gを得た。
得られたカーボネート化合物は粘稠な液体であって、プ
ロトンNMR及びGPC分析の結果、ポリエチレングリ
コールジメチルカーボネートを主生成物とするものであ
った。GPCによるポリスチレン換算の数平均分子量M
nは850であり、重量平均分子量Mw/数平均分子量
Mnは1.2であった。また、100°Cの動粘度は8
.8センチストークスであった。
実施例3 実施例1と同様にして、容量5!の反応器に平均分子量
1000のポリプロピレングリコール1206g(1,
21モル)、平均分子量700のポリプロピレングリコ
ール840g(1,20モル)、ジメチルカーボネート
2164g(24,0モル)及び28重量%ナトリウム
メトキシドのメタノール溶液0.14g(0,003モ
ル)を仕込んだ。
この混合物を常圧下に110〜120″Cに加熱し、生
成するメタノールをジメチルカーボネートとの共沸物と
して留去しつつ、反応を行なったところ、9時間後にメ
タノールの流出が止まった。
生成したメタノールは155g(4,83モル)であっ
て、メタノール収率は100%であった。
このようにして得られた反応混合物にヘキサンを加え、
用いたナトリウムメトキシドの5倍モル量の炭酸アンモ
ニウムを含有する水溶液で触媒を中和し、水洗した後、
ヘキサンと未反応のジメチルカーボネートを除去して、
カーボネート化合物2314gを得た。
得られたカーボネート化合物は粘稠な液体であって、プ
ロトンNMR及びGPC分析の結果、ポリプロピレング
リコールジメチルカーボネートを主生成物とするもので
あった。GPCによる重量平均分子量Mw/数平均分子
量Mnは1.1であった。また、100°Cの動粘度は
10センチストークスであった。また、ナトリウムの残
存量は0.05 ppm以下であった。
実施例4 実施例1と同様にして、容量21の反応器に平均分子量
1000のポリプロピレントリグリコール(三井東圧化
学■製PPG−TriolシリーズMN1000)49
9g (0,48モル)、ジメチルカーボネート928
g(10,31モル)及び28重量%ナトリウムメトキ
シドのメタノール溶液0.14g(0,003モル)を
仕込んだ。
この混合物を常圧下に110〜120°Cに加熱し、生
成するメタノールをジメチルカーボネートとの共沸物と
して留去しつつ、反応を行なったところ、7時間後にメ
タノールの流出が止まった。
生成したメタノールは46.3 gであって、メタノー
ル収率は101%であった。
このようにして得られた反応混合物を実施例3と同様に
処理して、カーボネート化合物576gを粘稠な液体と
して得た。このカーボふ一ト化合物は、プロトンNMR
,GPC及びIR分析の結果、ポリプロピレングリコー
ルトリメチルカーボネートを主生成物とするものであっ
た。GPCによる重量平均分子量Mw/数平均分子量M
nは1゜1であった。100°0の動粘度は15.2セ
ンチストークスであった。また、ナトリウムの残存量は
0、O5ppm以下、全酸価0.01以下であった。
実施例5 実施例1と同様にして、容量2!の反応器に平均分子量
500のペンタエリスリトールのプロピレンオキサイド
付加物(三井東圧化学■製PPG多官能シリーズPE−
450) 318 g (0,64モル)、ジメチルカ
ーボネー1−111−1l53.8モル)及び28重量
%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液0.28 g
 (0,006モル)を仕込み、実施例1と同様に反応
を行なった。生成したメタノールは83.7g(2,6
1モル)であって、メタノール収率は102%であった
このようにして得られた反応混合物を実施例3と同様に
処理して、カーボネート化合物457gを粘稠な液体と
して得た。このカーボネート化合物は、プロトンNMR
,GPC及びIR分析の結果、式 %式% GPCによる重量平均分子量Mw/数平均分子量Mnは
1.18であった。100℃の動粘度は16.5センチ
ストークスであった。また、ナトリウムの残存量は0.
05 ppm以下、全酸価0.O1以下であった。
上記カーボネート化合物は新規化合物であって、その赤
外線吸収スペクトルを第1図に示す。また、プロトンN
MRスペクトルによる解析は以下のとおりである。
δ(ppm)、内部標準TMS (a)  1.15.1.3 (d) (b)  3.2−3.7 (c)  3.8  (s) (d)  4.2  (s) (e)  4.9 実施例6 蒸留塔(10段シーブトレー式)を備えた51容量の反
応器に平均分子量740のシュクロースのプロピレンオ
キサイド付加物(三井東圧化学■製SU−460)76
4g (0,97モル)、ジメチルカーボネート237
0g(26,33モル)及び28重重量ナトリウムメト
キシドのメタノール溶液0.73 g (0,004モ
ル)を仕込んだ。
この混合物を常圧下に110〜120°Cに加熱し、生
成するメタノールをジメチルカーボネートとの共沸物と
して留去しつつ、反応を行なったところ、9時間後にメ
タノールの流出が止まった。
生成したメタノールは189g(5,90モル)であっ
て、メタノール収率はほぼ100%であった。
このようにして得られた反応混合物にヘキサンを加え、
用いたナトリウムメトキシドの5倍モル蓋の炭酸アンモ
ニウムを含有する水溶液で触媒を中和し、水洗した後、
ヘキサンと未反応のジメチルカーボネートを除去して、
カーボネート化合物1067gを得た。
得られたカーボネート化合物は粘稠な液体であって、プ
ロトンNMR分析、”C−NMR分析、赤外分析及びG
PC分析の結果、下記の構造を有するものであった。n
はO〜2の数であった。
ケミカルシフト(δppm ) 、CDCl3■ 16
−17 ■ 54−55 ■ 6ロー67.5 ■ 69−70 ■ 70−72 ■ 72−73 ■ 73−74 ■ 74−76 ■ 76.5−78 [相] 78−79 ■ 79−80 @  80−81.5 6 81.5−83 @)  83−85 ■ 88−90 ■ 103−105 ■ 154〜155 また、得られたカーボネート化合物の赤外線吸収スペク
トルを第2図に示す。
vC−H2800−3000cm= δC−H1440cm−’ νC=0 1745 cm−’ シC−0  1250−1290  cm−!シC−0
−C1100cm GPCによる重量平均分子量Mw/数平均分子量Mnは
1.51であり、ポリスチレン換算による重量平均分子
量は1337であった。100°Cの動粘度は30.9
センチストークス、ナトリウムの残存量は0.01pp
m以下、全酸価0.01以下であった。更に、潤滑油と
しての評価結果を第1表に示す。
実施例7 実施例6において、平均分子量740のシュクロースの
プロピレンオキサイド付加物を350g(0,47モル
)及び28重量%ナトリウムメトキシドのメタノール溶
液を0.3 g (0,0016モル)を用い、ジメチ
ルカーボネートに代えて、ジ(2エチルへキシル)カー
ボネート4354g (15,2モル)を用いた以外は
、実施例6と同様にして、カーボネート化合物713g
を得た。2−エチルヘキサノールの生成量は377g(
2,89モル)であり、2−エチル・\キサノールの収
率はほぼ100%であった。
得られたカーボネート化合物は粘稠な液体であって、プ
ロトンNMR分析、”C−NMR分析、赤外分析及びG
PC分析の結果、下記の構造を有するものであった。
OROR0R CH30C2H5 但し、R=−(CH2−CHO) 、1−C0H2−C
)l (CH2) 3CH3であって、nは1〜3の数
である。
GPCによる重量平均分子量Mw/数平均分子量Mnは
1.76であり、ポリスチレン換算による重量平均分子
量は1890であった。100°Cの動粘度は31.6
センチストークス、ナトリウムの残存量は0.01pp
m以下であった。また、潤滑油としての評価結果を第1
表に示す。
実施例8 実施例6において、ポリオールとして、平均分子量80
0のシュクロースのプロピルオキサイド付加物(旭電化
■製5C−800)を352g(0,44モル)、ジメ
チルカーボネート1632g(18,12モル)及び2
8重量%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液0.3
 g (0,0016モル)を用いた以外は、実施例6
と同様にして、カーボネート化合物526gを得た。メ
タノールの生成量は111.9 g (3,49モル)
であり、メタノール収率は99%であった。
得られたカーボネート化合物は粘稠な液体であって、プ
ロトンNMR分析、”C−NMR分析、赤外分析及びG
PC分析の結果、下記の構造を有するものであった。
て、nは0〜2の数である。
ケミカルシフト(δppm ) 、CDCl3■ 16
−17 ■ 54−55 ■ 6ロー67.5 ■ 69−70 ■ 70−72 ■ 72−73 ■ 73−74 ■ 74−76 ■ 76.5−78 [相] 7B−79 ■ 79−80 @  80−81.5 ■ 81.5−83 Q  83−85 [相] 88−90 @)  103−105 @  154−155 また、得られたカーボネート化合物の赤外線吸収スペク
トルデータを下に示す。
v C−)1 2800−3000 cm−’δC−H
1445cm−’ νC=0 1740 cm−’ シc−0 1240−1295  cm−’シC−0−
C1100cm−’ GPCによる重量平均分子量Mw/数平均分子iMnは
1.43であり、ポリスチレン換算による重量平均分子
量は■076であった。100″Cの動粘度は24.8
センチストークス、ナトリウムの残存量は0.01pp
m以下、全酸価0.O1以下であった。更に、潤滑油と
しての評価結果を第1表に示す。
実施例9 実施例6において、ポリオールとして、ソルビトールの
プロピレンオキサイド付加物(旭電化■製5P−600
)を356g(0,59モル)、ジメチルカーボネート
1607g(17,84モル)及び28重量%ナトリウ
ムメトキシドのメタノール溶液0.34g(0,001
8モル)を用いた以外は、実施例6と同様にして、カー
ボネート化合物535gを得た。メタノールの生成量は
110g(3,44モル)であり、メタノール収率は9
7%であった。
得られたカーボネート化合物は粘稠な液体であって、プ
ロトンNMR分析、′3C−NMR分析、赤外分析及び
GPC分析の結果、下記の構造を有するものであった。
CH,0R RO−C−)I −C−OR 0−C−H 0−C−H CH!OR て、nは0〜2の数である。
ケミカルシフト(δppm ) 、CDCl3■ 16
−17.5 ■ 54−55 ■ 66−68 ■ 68.5−70 ■ 70−72 ■ 72−73 ■ 73−74.5 ■ 74.5−76 ■ 76−78 [相] 78−79 ■ 79−80 ■ 154−156 また、得られたカーボネート化合物の赤外線吸収スペク
トルを第3図に示す。
GPCによる重量平均分子量Mw/数平均分子量Mnは
1.23であり、ポリスチレン換算による重量平均分子
量は778であった。100°Cの動粘度は14.2セ
ンチストークス、ナトリウムの残存量は0.01 pp
m以下、全酸価は0.01以下であった。また、潤滑油
としての評価結果を第1表に示すように、性能にすくれ
るものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ペンタエリスリトールのプロピレンオキサイ
ド付加物から導かれた本発明によるカーボネート化合物
の赤外線吸収スペクトル、第2図は、シュクロースのプ
ロピレンオキサイド付加物から導かれた本発明によるカ
ーボネート化合物の赤外線吸収スペクトル、第3図は、
ソルビトールのプロピレンオキサイド付加物から導かれ
た本発明によるカーボネート化合物の赤外線吸収スペク
トルである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)一般式( I ) R^1(OH)_m (式中、R^1は炭素数4〜600の脂肪族炭化水素基
    を示し、エーテル結合を含んでいてもよい。mは2〜1
    2の整数を示す。) で表わされるポリオール及び
  2. (2)一般式(II) R^OCOOR^2 (式中、R^2は、炭素数1〜20のアルキル基を示す
    。) で表わされ、R^2OHの沸点が前記ポリオール( I
    )よりも低く、(II)/{mx( I )}のモル比が2
    〜50の範囲の量のカーボネート化合物 を塩基触媒の存在下に加熱し、生成するアルコールを蒸
    留によつて反応系外に除去して、反応率95%以上まで
    反応させ、次いで、前記塩基触媒を除去した後、未反応
    の上記カーボネート化合物を蒸留によつて反応系外に除
    去することを特徴とする一般式(III) R^1(OCOO−R^2)_m (式中、R^1、R^2及びmは、前記と同じである。 )で表わされるポリカーボネート化合物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012153797A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Hitachi Ltd 植物由来ポリカーボネート樹脂及びその製造方法

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US7635501B2 (en) 2000-02-14 2009-12-22 Ebara Corporation Exhaust pipe having means for preventing deposition of a reaction by-product and method for preventing deposition of a reaction by-product
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