JP3637424B2 - 新規アクリルモノマーおよびその製造法 - Google Patents
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Description
本発明の背景
本発明は、エステル化された水酸基およびカーボネート結合を有する新規なアクリルモノマーおよびその製造法に関する。
【0002】
近年、排気ガス規制対策や性能の向上を目的としたエンジンの改良の結果、例えば自動車に使用されるゴム部品の使用環境はますます苛酷になり、よりすぐれた耐熱性、耐油性、耐寒性などを持つ材料が要求されている。
【0003】
アクリルゴムとして知られるアクリル酸エチルの重合体は、そのすぐれた耐熱性、耐油性等により前記分野を含む広い分野で利用されているが、耐寒性が満足でない欠点がある。
【0004】
本発明者は、先に特願平5−294508号においてカーボネート結合を有する水酸基含有アクリルモノマーを開示した。さらに研究の結果、このモノマーの末端水酸基を脂肪族モノカルボン酸でアシル化することにより、共重合体エラストマーの耐寒性を向上し得る新しいモノマーの開発に成功した。
【0005】
本発明の開示
本発明は、式I
【0006】
【化3】
【0007】
(式中R1 は水素またはメチル、R2 ,R3 およびR5 は独立に炭素数2〜8のアルキレン鎖、R5 は水素または炭素数5までのアルキル基、nは0または1〜6の整数、mは1〜6の整数である。)を有するアクリルモノマーを提供する。
【0008】
本発明はまた、式II
【0009】
【化4】
【0010】
(符号は前記に同じ。)を有する水酸基含有アクリルモノマーに、炭素数6までの飽和脂肪族モノカルボン酸の反応性誘導体でエステル化することよりなる、前記アクリルモノマーの製造法を提供する。
【0011】
詳細な議論
式IIの水酸基含有アクリルモノマーは、先に挙げた同一出願人の特願平5−67446号に開示されている。該出願に記載されているように、該モノマーは、式III
【0012】
【化5】
【0013】
(式中、R1 ,R2 ,R3 およびnは前記に同じ。)のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートまたはそのラクトン付加体と、式IVの環状カーボネート
【0014】
【化6】
【0015】
(式中、R4 は前記に同じ。)とを、触媒の存在下反応させることによって合成することができる。
【0016】
出発原料のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートまたはそのラクトン付加体は、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートおよび、そのようなヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートを開始剤とし、対応するラクトンを開環付加(重合)することによって得られる付加体である。ヒドロキシエチル(メタ)クリレートの各種ε−カプロラクトン付加(重合)体は、PLC−FAおよびFMシリーズとしてダイセル化学工業(株)から市販されている。
【0017】
他方の原料である環状脂肪族カーボネートは、グリコールとジアルキルカーボネートとの反応によって得られるポリマーを解重合する方法(特開平2−56356号公報参照)、または対応するアルキレンオキシドと二酸化炭素の反応によって合成することができる。環状カーボネートは、5員環,6員環または7員環構造を有し、その具体例は5員環としてエチレンカーボネート、6員環として1,3−プロピレンカーボネートおよびネオペンチルグリコールカーボネート(ジメチルトリメチレンカーボネートと命名し得る。)および7員環として、1,4−ブタンジオールカーボネート等が含まれる。ネオペンチルグリコールカーボネートが好ましい。その理由は本化合物は工業的に容易に入手し得る原料から比較的短いステップで合成可能であり、通常の状態で安定であるが触媒の存在下比較的緩和な条件下ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートまたはそのラクトン付加体と開環付加反応するからである。
【0018】
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートまたはそのラクトン付加体に対する環式脂肪族カーボネートの仕込量はモル比で1:0.5以上であればよい。1:1より過剰に仕込むときは、少なくとも一部の環式カーボネートが順次開環付加重合する。
【0019】
触媒としては、ジブチルスズオキシド、ジブチルスズジラウレート、モノブチルトリクロロスズ、ジブチルジクロロスズ、トリブチルモノクロロスズ、ヒドロキシブチルスズオキシド等の有機スズ化合物、さらには、塩化第1スズ、臭化第1スズ、ヨウ化第1スズ等を用いることができる。さらに、リンタングステン酸、ケイタングステン酸も用いることができる。また、アンバーリスト15のような強酸性陽イオン交換樹脂、フッ化水素、塩化水素、臭化水素、硫酸、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸等のブレーンステッド酸が挙げられる。また、ブレーンステッド酸陰イオンオニウム塩として、窒素、イオウ、リンまたはヨードのオニウム塩が挙げられる。以下にそれらの典型例をいくつか挙げる。
【0020】
(i)4級アンモニウム塩型化合物:
N,N−ジメチル−N−ベンジルアニリニウム六フッ化アンチモン
N,N−ジエチル−N−ベンジルアニリニウム四フッ化ホウ素
N,N−ジエチル−N−ベンジルピリジニウム六フッ化アンチモン
N,N−ジエチル−N−ベンジルピリジニウムトリフルオロメタンスルホン酸
N,N−ジメチル−N−(4−メトキシベンジル)ピリジニウム六フッ化アンチモン
N,N−ジエチル−N−(4−メトキシベンジル)ピリジニウム六フッ化アンチモン
N,N−ジエチル−N−(4−メトキシベンジル)トルイジニウム六フッ化アンチモン
N,N−ジメチル−N−(4−メトキシベンジル)トルイジニウム六フッ化アンチモン
(ii)スルホニウム塩型化合物:
トリフェニルスルホニウム四フッ化ホウ素
トリフェニルスルホニウム六フッ化アンチモン
トリフェエルスルホニウム六フッ化ヒ素
アデカCP−66(旭電化工業製)
アデカCP−77(旭電化工業製)
トリ(4−メトキシフェニル)スルホニウム六フッ化ヒ素
ジフェニル(4−フェニルチオフェニル)スルホニウム六フッ化ヒ素
(iii)ホスホニウム塩型化合物:
エチルトリフェニルホスホニウム六フッ化アンチモン
テトラブチルホスホニウム六フッ化アンチモン
(iv)ヨードニウム塩型化合物:
ジフェニルヨードニウム六フッ化ヒ素
ジ−4−クロロフェニルヨードニウム六フッ化ヒ素
ジ−4−ブロムフェニルヨードニウム六フッ化ヒ素
ジ−p−トリルヨードニウム六フッ化ヒ素
フェニル(4−メトキシフェニル)ヨードニウム六フッ化ヒ素
【0021】
上に挙げたオニウム塩の陰イオン成分が例えば酢酸、プロピオン酸、オクタン酸、ラウリン酸、ステアリン酸等の脂肪族カルボン酸、安息香酸等の芳香族カルボン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等の芳香族スルホン酸、または過塩素酸などの陰イオン成分に置換したオニウム塩を用いてもよい。
【0022】
また、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウムなどのアルキルアルカリ金属、Li−、Na−、K−エチラート、−ブチラート、−イソブチラート、−t−ブチラート、−オクチラートなどのアルカリ金属アルコラートなども有効な触媒である。また、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジブチルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、ジメチルベンジルアミン、ヘキサメチレンテトラミン、1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウンデセン等のアミン類も有効な触媒である。
【0023】
触媒の添加量は、1ppm〜5%、好ましくは5〜5000ppmである。
【0024】
触媒の添加量が1ppmより少なくなると重合反応速度がきわめて遅く、実用的な意味を持たず、逆に5%より多くなると脱炭酸やエステル交換による副反応が多く発生するようになり好ましくない。
【0025】
反応温度は、室温〜150℃好ましくは室温〜80℃である。室温より低いと、反応が遅く、逆に150℃より高いと反応中にアクリルの熱重合が起こり、ゲル化する可能性がある。反応系には、重合禁止剤を添加することが好ましい。重合禁止剤としては、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ)、フェノチアジン等を0.01〜5%好ましくは0.05〜1.0%の範囲で用いる。重合禁止剤の使用量が0.01%未満の場合、その禁止効果が少ないため添加する意味がない。逆に5%以上添加することは製品の着色等の面で好ましくなく、さらに、モノマーをアクリル酸エステルなどと共重合する際、重合を阻害するなどの問題を生じる。
【0026】
反応は、無溶剤で行ってもよいし、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の活性水素を持たない不活性な溶媒中で行っても良い。反応系には、窒素のような不活性ガスを通じるとラジカル重合が起こりやすくなるため、全くガスを通さないか、あるいは、空気等を通じることが反応物の熱重合を防止するのに役立つ。
【0027】
溶剤を使用するのは、反応終了後の系内の反応粗液の粘度を低下させる効果があり、かつ、系内を均一にすることにより反応中の温度コントロールなどを容易にするためである。不活性な溶剤の使用量は、5〜80重量%、好ましくは10〜50重量%である。
【0028】
溶剤の使用量が80重量%より多くなると重合反応が遅くなるため好ましくない。逆に溶剤の使用量が5重量%より少なくなると粘度低下の効果が少ない。
【0029】
通常、反応は溶媒、ヒギロイシアルキル(メタ)アクリレートまたはそのラクトン付加体、環状カーボネート化合物および触媒の順序で反応器に仕込み、次いで前記のような温度範囲で上昇させる。
【0030】
脂肪族環式カーボネートの付加反応の終点はガスクロマトグラフィーで行い、通常は脂肪族環式カーボネートの濃度が1%以下になった時点を反応の終点とみなす。溶剤を使用したとしても生成物から特に除去する必要はない。
【0031】
次にこのようにして得られたカーボネート化合物の末端水酸基のエステル化について述べる。エステル化剤は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸などの炭素数6までの飽和脂肪族モノカルボン酸の反応性誘導体である。反応性誘導体としては、塩化アセチルなどの酸ハライド、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸、無水吉草酸などの酸無水物を挙げることができる。また、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステルとのエステル交換反応を行っても良い。
【0032】
エステル化反応またはエステル交換反応の際、触媒は使用しなくてもよいが、硫酸、トルエンスルホン酸などのプロトン酸、BF3 、SnCl2 などのルイス酸およびその錯塩、ピリジン、NaOHなどの塩基類またはイオン交換樹脂など通常用いられる触媒を使用することもできる。
【0033】
触媒の使用量は、種類によって異なるが、出発原料に対して10%以下好ましくは5%以下である。
【0034】
エステル化反応およびエステル交換反応の温度は60〜150℃好ましくは80〜140℃である。80℃より低いと反応が遅く、150℃より高いと、反応中にアクリルの熱重合が起こり、ゲル化する可能性がある。反応をコントロールするために、溶媒を使用することもできる。
【0035】
用いる溶媒としては、メチルエチルケトン、メチルイソブチレンのようなケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族溶媒その他エーテル、脂肪族炭化水素を使用することができる。
【0036】
生成物は、種々の方法で精製を行うことができる。本反応においては、微量不純物を生成する場合があるためこれを除去するために水洗を行うことが好ましい。水洗を行うにあたり、反応粗液にベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族化合物あるいは、ヘキサン、ヘプタン、オクタンのような炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類を加えることができる。水洗量は、反応粗液容量の0.1〜10倍、好ましくは1〜5倍である。
【0037】
また、微量の酸を除くためにアルカリ水溶液で洗浄し、さらに水で洗浄することも有効な方法である。用いるアルカリ水溶液としては例えばNaOH、KOH、K2 CO3 、Na2 CO3 、NaHCO3 、KHCO3 、NH3 などのようなアルカリ性物質の水溶液を使用することができる。使用する際の濃度は、広い範囲で自由に選択することができる。アルカリ水洗および水洗は10〜90℃、好ましくは10〜50℃の温度範囲で行うのがよい。
【0038】
水洗した液を2層に分離させた後有機層を取り出し、脱溶剤し製品を取り出すことができる。
【0039】
脱溶剤は、50〜200℃、好ましくは80〜160℃であり、各溶剤類の沸点に応じて減圧度を調節して行うことができる。同時に重合ゲル化を防止する点で空気等の酸素を含有した気体を流通することも有効である。
【0040】
かくして得られる本発明のアクリルモノマーは、ゴム改質剤、アクリル樹脂、アクリル塗料、ウレタン塗料等の成分として用いることができる。
【0041】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが本発明の範囲は、これに制限されるものではない。
【0042】
合成例1
空気導入管、温度計、冷却管、攪拌装置を備えた2L4口フラスコに4−ヒドロキシブチルアクリレート630.7g、ジメチルトリメチレンカーボネート(DMTMC)596.3g、触媒としてアンバーリスト15を120.0g(対仕込み10%)、MEHQ6.0gを一括で仕込み、60℃で5時間反応させた。反応は、ガスクロマトグラフィーによりDMTMCを追跡し、残存濃度が0.73%となったため、反応を終了した。(原料Aと略す)
【0043】
合成例2
合成例1と同様の反応装置に、ラクトン変性(1mol付加)2−ヒドロキシメチルメタクリレート(PCLFM1 ダイセル化学工業(株)製)732.0g、ジメチルトリメチレンカーボネート(DMTMC)390.3g、触媒としてアンバーリスト15を112.2g(対仕込み10%)、MEHQを5.6gを一括で仕込み60℃で2時間反応させた。反応はガスクロマトグラフィーによりDMTMCを追跡し、残存濃度が0.85%となったため反応を終了した。(原料Bと略す)
【0044】
実施例1
合成例1と同様の装置を備えた500mlのフラスコに、原料A274.2g、無水酢酸112.3gを仕込み、空気を吹き込みながら、反応温度90℃で、2.5時間反応させた。反応の追跡は、酸価測定を行い、樹脂酸価が176.2(KOHmg/g)に達したので、反応を終了した。(理論終了酸価;174.2KOHmg/g)
【0045】
反応終了後、副生する酢酸、及び未反応無水酢酸を除去するため以下示す水洗操作を行った。
【0046】
まず、反応粗液200gをサンプリングし、これを等量の酢酸エチル200gに溶解した。この粗液400gを等量の水400gを用い4回水洗した。その後、酢酸エチル、微量の水を除去するため、アスピレーター(70〜80mmHg)で1時間、真空ポンプ(5〜10mmHg)で30分間、減圧処理することで目的とする生成物を得た。
【0047】
1H−NMRスペクトルは、日本電子(株)のJNM−EX270分光機を用い、CDCl3 中、室温で測定することにより得られた。
【0048】
そのスペクトル図において、アクリル基の二重結合の水素は、δ5.6〜6.4ppm、酸素に隣接するメチレン水素δ4.1〜4.2ppm、末端エステル基に隣接するメチレン水素δ3.9〜4.0ppm、カーボネート結合に隣接したメチレン水素δ3.8ppm、末端エステル基のメチル基水素δ2.0ppm、内部メチレン水素δ1.7ppm付近、内部メチル基水素δ11.0ppm付近にそれぞれ帰属できる。
【0049】
次にIRスペクトルを観測した。原料AのIRスペクトルでは、約3500cm-1付近に水酸基に由来する吸収が見られるのに対し、反応生成物では、水酸基に起因する吸収がほぼ消失しているのが分かる。
【0050】
また、1740cm-1にカーボネート結合に由来する吸収、1720cm-1にエステル結合に由来する吸収が見られ、1620cm-1、1640cm-1付近にアクリル基に起因する吸収が観測された。
【0051】
以上の結果、生成物は4−ヒドロキシブチルメタアクリレート/ε−カプロラクトン(1モル)付加体へジメチルトリメチレンカーボネート1モルが付加し、該付加体の末端水酸基がアセチル化された構造を有することが確認された。
【0052】
実施例2
合成例1と同様の装置を備えた500mlのフラスコに、原料B374.3g、無水酢酸112.3gを仕込み、空気を吹き込みながら、反応温度90℃で3時間反応させた。
【0053】
反応の追跡は、酸価測定により行い、樹脂酸価が142.3(KOHmg/g)に達したので、反応を終了した。(理論終了酸価;138.4KOHmg/g)
【0054】
反応終了後、副生する酢酸及び未反応無水酢酸を除去するため以下に示す水洗操作を実施した。
【0055】
まず、反応粗液200gをサンプリングし、これを等量の酢酸エチル200gに溶解した。この粗液400gを等量の水400gを用い4回水洗した。その後、酢酸エチル、微量の水を除去するためアスピレーター(70〜80mmHg)で1時間、真空ポンプ(5〜10mmHg)で30分間、減圧処理することで目的とする生成物を得た。
【0056】
実施例3
空気導入間、温度計、冷却管、攪拌装置、分離器のついた1L4つ口フラスコに、原料A274.2g、酢酸メチル135.1g、トルエン200.0g、パラトルエンスルホン酸4.0gを仕込み、空気を通じながら105〜110℃で15時間反応させた。
【0057】
反応により生成する水は、溶剤とともに蒸留凝縮し、分離器により系外にとり除き、溶剤のみを反応系中に戻した。水の生成がなくなった時点で冷却し反応を終了した。得られた反応粗液を10%水酸化ナトリウム水溶液150gで2回洗浄し、その後150gの水で2回洗浄した。
【0058】
その後、トルエン、微量の水を除去するため、アスピレーター(70〜80mmHg)で1時間、真空ポンプ(5〜10mmHg)で30分間、減圧処理することで目的とする生成物を得た。
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