JPH04116017U - 等速ジヨイントと駆動軸の連結構造 - Google Patents

等速ジヨイントと駆動軸の連結構造

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JPH04116017U
JPH04116017U JP2000991U JP2000991U JPH04116017U JP H04116017 U JPH04116017 U JP H04116017U JP 2000991 U JP2000991 U JP 2000991U JP 2000991 U JP2000991 U JP 2000991U JP H04116017 U JPH04116017 U JP H04116017U
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torque
connection structure
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豊 谷垣
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エヌテイエヌ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、等速ジョイントとそれを片持ち支
持する駆動軸の連結構造において、応力の集中をなく
し、強度の向上を図る。 【構成】 駆動軸1の端部に設けたセレーション歯2の
歯厚Tを、端部から奥側に向かって漸次小さく形成し、
そのセレーション歯2に、等速ジョイントの内輪3に設
けた係合溝4を嵌合させる。これにより、駆動軸のセレ
ーション歯の厚みがトルク入力側で小さくなるため、連
結部に加わる応力の集中がなくなり、連結部の破壊強度
を向上できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、等速ジョイントと駆動軸の連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、等速ジョイントと駆動軸の連結は、図4に示すように駆動軸11の端部 に、セレーション歯やスプライン歯などの軸方向に延びる肉厚の等しいトルク伝 達用突起12を設け、その突起12に、等速ジョイントAの内輪13の内径面に 形成した係合溝14を嵌合させて、両者を共回りさせる構造をとっている。
【0003】 しかし、このように、駆動軸11に等速ジョイントAを片持ち支持する構造で は、両者の連結部におけるトルク入力側の端部に負荷トルクが集中するため、駆 動軸11からトルクを加えた場合、トルク伝達用突起12に加わる応力が、図3 (b)に示すようにトルク入力側で大きく、その反対側で小さくなる。
【0004】 このため、負荷されるトルクが大きくなると、連結部のトルク入力側端部の応 力が反対側に対して著しく大きくなり、その連結部の端部の強度が不足する問題 があった。
【0005】 そこで、この考案は、駆動軸のトルク伝達用突起の形状に工夫を加えることに より、駆動軸と等速ジョイントの連結部におけるトルク入力側での応力の集中を なくし、耐破壊強度の向上を図った連結構造を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この考案は、駆動軸のトルク伝達用突起の厚みを 、駆動軸の端部から奥側に向かって漸次小さく形成した構成としたものである。
【0007】
【作用】 上記のように構成すると、駆動軸のトルク入力側端部のトルク伝達用突起の厚 みが、反対側の突起の厚みに比べて小さくなるため、トルク入力側で負荷トルク によって突起に加わる応力は、対策前のそれより低減する。
【0008】
【実施例】
図1(a)(b)(c)に示す実施例は、駆動軸1の端部に、トルク伝達用突 起として、軸方向に延びる複数のセレーション歯2を設けた例を示している。
【0009】 図に示すように、この駆動軸1のセレーション歯2は、歯厚Tが駆動軸1の端 部から奥側に向かうにしたがって、漸次小さくなるように形成されており、一方 、セレーション歯2に嵌合する内輪3の係合溝4は、歯厚が最大となる駆動軸端 部のセレーション歯2に対して嵌合に必要な微小すき間を設けた溝幅寸法で、ス トレートな形状に形成されている。このため、内輪3が駆動軸1に嵌合させた状 態で、係合溝4とセレーション歯2の間に間隔は、図1の(b)(c)に示すよ うに、駆動軸1の端部側で小さく、奥側(トルク入力側)で大きくなっている。
【0010】 上記の構造では、駆動軸1が回転すると、先ず駆動軸1の端部側のセレーショ ン歯2と内輪3の係合溝4が当接し、ついでセレーション歯2のテーパ形状に沿 って内輪3が傾き、トルク入力側のセレーション歯2と係合歯4が当接する。( 図1(c)の破線の状態) このように、負荷のトルクが一挙に連結部のトルク入力側に加わらず、駆動軸 の端部から徐々に加わるため、トルク入力側のセレーション歯と係合歯に加わる トルク伝達の衝撃が小さくなり、亀裂の発生が防止される。
【0011】 このため、この負荷トルクの大きさで決定される連結部における応力分布を、 図3(b)に示す従来の応力に比べて、図3(c)に示すごとくトルク入力側で 低くするか(P2 <P1 )、図3(d)に示すように平均化する(P3 ≒P4 ) ことにより、駆動軸と内輪の連結部の破壊強度を向上させることができる。
【0012】 上記のようなセレーション歯2の歯厚は、図2に示すように、直径方向に対抗 させてセレーション歯の間に挿入したピン5、5の間の径(D)を測定すること により、正確に知ることができるので、その径(D)寸法に基づいて上述したよ うな歯厚の設定を精度良く行うことができる。
【0013】 なお、実施例では、トルク伝達用突起としてセレーション歯を示したが、スプ ライン歯やその他の形状の突起であってもよい。
【0014】 また、等速ジョイントとしてダブルオフセット型のものを示したが、他の片持 ち支持の等速ジョイントと駆動軸の連結構造についても、この考案を同様に実施 することができる。
【0015】
【効果】
以上のように、この考案は、駆動軸のトルク伝達用突起の厚みをトルク入力側 で小さくし、連結部に加わる応力の集中をなくしたので、連結部の破壊強度を向 上でき、高い耐久寿命を備える連結構造を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】aは実施例の一部縦断正面図、bはaのB−B
線に沿った断面図、cはaのC−C線に沿った断面図
【図2】セレーション歯の歯厚の測定方法を示す図
【図3】aは駆動軸と内輪の連結構造を示す図、b乃至
dはそれぞれ応力分布を示す図
【図4】等速ジョイントと駆動軸の連結構造を示す縦断
正面図
【符号の説明】
1 駆動軸 2 セレーション歯 3 内輪 4 係合溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸の端部に、複数の軸方向に延びる
    トルク伝達用突起を設け、そのトルク伝達用突起に、等
    速ジョイントの内輪に形成した係合溝を嵌合させた等速
    ジョイントと駆動軸の連結構造において、上記駆動軸の
    トルク伝達用突起の厚みを、駆動軸の端部から奥側に向
    かって漸次小さく形成したことを特徴とする等速ジョイ
    ントと駆動軸の連結構造。
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