JPH04115989A - 熱転写シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は通電発熱型熱転写シートに関し、更に詳しくは
特定の構成の検知マークを設けた通電発熱型熱転写シー
トに関する。

（従来の技術） 従来、熱転写方法でカラー画像を形成する方法としては
、連続した基材フィルム上に、例えば、イエロー、マゼ
ンダ及びシアン（更に必要に応じてブラック）の着色熱
転写層からなる単位熱転写層を面順次に多数設けた長尺
熱転写シートを用いる熱転写方法が行なわれている。

これらの長尺熱転写シートは大別すると、それらの熱転
写層が加熱によって軟化して画像状に被熱転写材に熱転
写される、いわゆるワックスタイプの長尺熱転写シート
と、加熱によって熱転写層中の染料が昇華（熱移行）し
て染料のみが画像状に被熱転写材上に熱転写する、いわ
ゆる昇華タイプの長尺熱転写シートとに大別される。

いずれのタイプにおいても上記の単位熱転写層は連続基
材フィルム上に５０〜１００単位という多数の単位数で
設けられ、ロール状に巻かれて保管及び使用される。

又、これら熱転写シートを用いてプリンタによりカラー
画像を形成する為には、被熱転写材上に所定の順序、例
えば、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの如く
所定の順序で熱転写が行われること及び印字部に存在す
る色相が何色であるかをプリンタに検知させることが必
要であることから、この様な機能を有する検知マークが
熱転写シートのいずれかの領域に形成されているのが普
通である。

この様な検知マークをプリンタに検知させる方法として
は第４図及び第５図に示す如き方法が行われている。

即ち、第４図示の場合にはプリンタ内に投光器５を設け
、一方、熱転写シート１０の反対側に受光センサー６を
設置し、熱転写シート１０が移動することによって、熱
転写シート１０に存在している黒色で光吸収性の検知マ
ーク４によって投光器５の検知光７が部分的に遮断され
ることを検知して、熱転写シート１０の位置と感熱転写
層の色相を判別する。

第５図示の方法は、同様の検知マーク４を有する熱転写
シート１０の一方の側に投光器５及び受光センサー６を
設け、他方の側に反射板９を設けたものであり、反射光
８の有無によって熱転写シート１０の位置及び色相を検
知する。

（発明が解決しようとしている問題点）しかしながら、
上記の如き方法を通電発熱型熱転写シートに応用しよう
とする場合、該通電型熱転写シートの場合には基材フィ
ルムの背面に抵抗発熱層が形成され又は基材フィルム自
体が発熱抵抗層を兼ねており、該抵抗発熱層は通常カー
ボンブラック等によって強（着色されている結果、この
層内を検知光が通過することが出来ず、上記従来方法は
適用することが出来ないという問題がある。又、熱転写
シートの片側又は両側に発熱抵抗層を形成しない領域を
設け、この部分に従来の方法により検知マークを設ける
ことは可能であるが、この場合には印画領域に比べて熱
転写シートの幅を広くしなければならないという問題が
ある。

従って、本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決
し、熱転写シートの位置及び／又は色相等をプリンタに
検知させることが出来る通電発熱型熱転写シートを提供
することである。

（問題点を解決する為の手段） 上記目的は以下の本発明によって達成される。

即ち、本発明は、熱転写層と抵抗発熱層とを設けてなる
通電型熱転写シートにおいて、上記抵抗発熱層の表面に
、熱転写シートの位置及び／又は色相等をプリンタに検
知させる検知マークが形成され、該検知マークがその周
囲よりも検知光に対して高い反射率又は高い透過率を有
することを特徴とする熱転写シートである。

（作　　用） 光不透過性の抵抗発熱層を光吸収領域として利用するこ
とによって、熱転写シートの位置及び／又は色相等をプ
リンタに検知させることが出来る通電発熱型熱転写シー
トが提供される。

（実施例） 次に好ましい実施例を図解的に示す添付図面を参照して
本発明を更に具体的に説明する。

第１図は本発明の好ましい１実施例の熱転写シート１０
の背面を、そして第２図はそのＡ−Ａ′断面を図解的に
示す図であり、この実施例の熱転写シート１０は、基材
フィルム１上にイエロー（Ｙ）％マゼンタ（Ｍ）、シア
ン（Ｃ）及びブラック（Ｂｋ）の各色相領域からなる熱
転写層２が形成され、且つ背面には例えば導電性カーボ
ンを含む抵抗発熱層３が形成され、且つこの発熱層の表
面には銀インキからなる検知マーク４が形成されている
。

この様な本発明の熱転写シート１０を、第２図示の如く
投光器５と受光センサー６とを一方の側に有するプリン
タに装着して熱転写を行うと、熱転写シート１０の走行
に従って投光器５から発射した検知光７は検知マーク４
のところでは反射され、反射光８は受光センサー６によ
り受光される。検知マーク４の存在しない領域では黒色
の抵抗発熱層３によって光が吸収されるので検知光７は
受光センサー６に至らない。従って検知光７は選択的に
反射されて受光センサー６によって反射光８が検出され
る。検知マーク４の幅及び形状、本数或いは間隔等によ
って反射光８が変化するので、それによってプリンタは
熱転写シートの位置及び／又は色相を検知することが出
来る。

第３図は本発明の他の好ましい実施例を示すものであっ
て、検知マーク４は抵抗発熱層３の白抜き印刷部として
形成されている。この場合は抵抗発熱層を除く熱転写シ
ートが検知光７を通過すること及び投光器５と受光セン
サー６とが熱転写シート１０を挾んで設けられているこ
とを除いて、第１図〜第２図と同様に作動して同様な効
果を奏する。

上記第１図示における検知マーク４は、例えば、アルミ
ニウム等の金属蒸着層、アルミニウム顔料等を含むイン
キや塗料の塗膜或いは白色インキや白色塗料の塗膜とし
て容易に形成することが出来る。又、第２図示の例にお
ける検知マークは、例えば、基材フィルム１上に塗工方
法によって抵抗発熱層３を形成する場合、適当なグラビ
ア版を用いて検知マーク４となる部分を白抜き状とすれ
ばよい。

以上の例は基材フィルム上に発熱抵抗層を設けた例であ
るが、基材フィルム自体に適当な導電剤が練り込まれて
基材フィルム自体が通電によって発熱する通電型熱転写
シートにも同様に本発明は適用可能である。

以上が本発明の主要部であり、本発明は前述の如くワッ
クスタイプ及び昇華タイプの両方の長尺熱転写シートに
利用出来る。

ワックスタイプの長尺熱転写シートは、熱転写用の電極
ヘッドからの通電によって抵抗発熱層が発熱し、その熱
によりインキ層が軟化して被熱転写材に粘着し且つ基材
フィルムから剥離するタイプであり、それ自体は周知で
あり、本発明はいずれのワックスタイプの長尺熱転写シ
ートも利用出来る。

又、昇華タイプの長尺熱転写シートは連続基材フィルム
上に昇華性の染料をバインダーにより担持させたもので
、熱転写用の電極ヘッドからの通電によって抵抗発熱層
が発熱し、染料が昇華して染料のみが被熱転写材に移行
して画像を形成するタイプであり、それ自体は周知であ
り、本発明はいずれの昇華タイプの長尺熱転写シートに
も利用出来る。

（効　　果） 以上の如き本発明によれば、光不透過性の抵抗発熱層を
光吸収領域として利用することによって、熱転写シート
の位置及び／又は色相等をプリンタに検知させることが
出来る通電発熱型熱転写シートが提供される。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の熱転写シート及びその作用効
果を図解的に示す図であり、第４図及び第５図は従来例
を示す図である。 １、基材フィルム ３；抵抗発熱層 ５；投光器 ７；検知光 ９；反射板 ２：熱転写層 ４；検知マーク ６；受光センサー ８；反射光 １０；熱転写シート

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）熱転写層と抵抗発熱層とを設けてなる通電型熱転
   写シートにおいて、上記抵抗発熱層の表面に、熱転写シ
   ートの位置及び／又は色相等をプリンタに検知させる検
   知マークが形成され、該検知マークがその周囲よりも検
   知光に対して高い反射率又は高い透過率を有することを
   特徴とする熱転写シート。
2. （２）抵抗発熱層が基材フィルム上に形成されている請
   求項１に記載の熱転写シート。
3. （３）基材フィルム自体が抵抗発熱層を兼ねる請求項１
   に記載の熱転写シート。
4. （４）検知マークが光反射性であり、且つその周囲が光
   吸収性である請求項１に記載の熱転写シート。
5. （５）検知マークが抵抗発熱層の白抜き印刷部である請
   求項１に記載の熱転写シート。
6. （６）熱転写シートが昇華転写タイプである請求項１に
   記載の熱転写シート。
7. （７）熱転写シートがワックスタイプである請求項１に
   記載の熱転写シート。
8. （８）熱転写層がイエロー、マゼンタ及びシアン又はこ
   れらに加えてブラックの色相の各領域からなる請求項１
   に記載の熱転写シート。