JPH04115941A - レトルト包材用フィルム - Google Patents

レトルト包材用フィルム

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JPH04115941A
JPH04115941A JP2237886A JP23788690A JPH04115941A JP H04115941 A JPH04115941 A JP H04115941A JP 2237886 A JP2237886 A JP 2237886A JP 23788690 A JP23788690 A JP 23788690A JP H04115941 A JPH04115941 A JP H04115941A
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JP
Japan
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film
layer
adhesive
base material
retort
Prior art date
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Pending
Application number
JP2237886A
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English (en)
Inventor
Mika Nishitani
西谷 美香
Hiroyuki Yasujima
安島 廣行
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レトルト包材用フィルムに係わり、さらに言
えば、防湿、保香、酸化防止等のガスバリア性に優れ、
かつ耐熱性および強度、可撓性の高く、無色透明のレト
ルト包材用フィルムに関する。
〔従来の技術〕
近年、家庭における電子レンジの普及に伴い、常温流通
が可能で、包材ごと電子レンジに適用できるレトルト包
材用フィルムにより包装されたレトルト食品の市場が拡
大している。
レトルト包材用フィルムに求められる特性としては、 ■ 防湿、保香、酸化防止等のガスバリア性に優れるこ
と、 ■ 強度、可撓性が充分であること、 ■ 加熱、加圧殺菌が適用出来ること、などがある。
従来、上記の特性を満たす材料として、フレキシブルプ
ラスチックフィルムを基材とし、この表面に、酸化アル
ミニウム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素等の金属酸化
物を蒸着し、蒸着面に他のフィルムを積層した包装用フ
ィルムが提案されている(特開昭58−148759号
、特開乎1−206036号、特開平1−267036
号、特開平2−34330号公報参照)。
なかでも、酸化ケイ素を真空蒸着したレトルト包材用フ
ィルムは、耐水性に優れるため、レトルト殺菌前後、あ
るいは包材や食品が置かれる環境変化によるガスバリア
性の劣化が少なく、上記の特性を満たすレトルト包材と
して使用されつつある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、酸化ケイ素薄膜層を用いた場合、■ 酸化ケイ
素″a膜で、常温長期保存が可能なガスバリア性を持た
せようとすると、1500人〜2000人成膜させなけ
ればならず、コスト高である。
■ 折り曲げにより膜にクランクが生じ昌く、ガスバリ
ア性および密着性に問題が生しる。そのため、スタンデ
ィング・パウチなと折り曲げ゛る状態を避けることがで
きる包装形態に用途が限られる。
■ SiOを原料として、蒸着法で作成したS IOx
層は、透明ではあるが、薄黄色に着色しているので見栄
えが悪く、食品包材としては相応しくない。また、5i
Ozを原料とした場合は、真空蒸着法により無色透明な
S + 02膜が成膜できるが、蒸気圧が低いので蒸発
速度が遅く、レトルト包材用フィルムのような大面積大
量生産に向かない。
などの欠点が依然解決されずに残っていた。
本発明は、防湿、保香、酸化防止等のガスバリア性に優
れ、耐熱性および強度、可撓性の高く、かつ、無色透明
のレトルト包材用フィルムを提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は従来存在していた課題を解決するた
めになされたものであって、フレキシブルプラスチック
フィルムからなる基材の少なくとも片面に、SiOx層
(0≦x〈2)とSiC2膜とが順次積層されてなる第
1フィルムと、フレキシブルプラスチックフィルムから
なる第2フィルムとが接着層を介して積層されているこ
とを特徴とするレトルト包材用フィルムによって上記課
題を解決した。
〔作用〕
本発明に係わるレトルト包材用フィルムには、フレキシ
ブルプラスチックからなる基材の少なくトモ片面に、基
材側からSin、層(0≦χ〈2)、Stow膜が順次
積層された第1フィルムを有しており、前記Sin、層
は、基材組織とS i OX組織が相互に混在した状態
となっている。
これにより基材とS i Ox層の界面に5i−3i結
合が形成されるので、優れたガスバリア性と基材の可撓
性を失うことなく、基材と膜との高い密着強度を発現す
る。
〔発明の詳細な 説明のレトルト包材用フィルムは、第1フィルムと第2
フィルムとが接着層を介して積層されているものである
まず、第1フィルムを説明する。第1フィルムの基材と
なるフレキシブルプラスチックフィルムとは、ポリエチ
レン ポリプロピレン エチレンを主成分として含む共
重合体、プロピレンを主成分として含む共重合体などの
オレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンテレフタレートなどのポリエステル類、ナイロ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニル
アルコールなどのフィルムがあげられる。これらのフィ
ルムはどの様な方法で製造されたものであってもよく、
また未延伸のものでも、延伸されたものでもいずれであ
ってもよい。
基材の厚さは5〜1000μmの範囲で選ぶのが好まし
く、特に10〜100μmの範囲が好ましい。
なお、基材と薄膜層との密着性を向上させる目的で、基
材の薄膜層を形成する面をあらかしめ前処理しておくこ
とが好ましい。前処理としては、放電処理、火炎処理、
薬品処理、アンカーコート剤の塗布などがあげられる。
基材に薄膜層を作成する方法は、包材という用途からコ
ストを抑えること、生産性を高めるという観点から通常
の真空蒸着法が好ましい。
薄膜層を作成するための原料は、蒸気圧の高いものの方
が良く、SiOが適する。
次に、基材組織と混在したSin、層を作成するために
は、酸素のない雰囲気で、成膜粒子に数十〜数百eVの
エネルギーを付与する必要がある。
そのために、蒸発源と基板の間で、Arプラズマを発生
させて成膜粒子をイオン化したり、熱電子を成膜粒子に
照射することによりイオン化する方法などがあるが、基
材組織に食い込むようにS i Ox層と基材の混在層
が作れるようなエネルギーを成膜粒子に付与できるなら
ばこの限りではない。
なお、Sin、層の厚さは、所望のガスバリア性を発現
するためには、最低10人程度必要である。また、Si
n、層の厚さが厚いと無色透明性が失われるので50〜
100人の範囲で設定することが好ましい。
さらに、このSjO,層の上に作成するSiO□膜は、
SiOを原料として真空蒸着法で成膜する場合、通常酸
化度を上げるために、雰囲気中にO2ガスを導入する。
また、膜質を改善するために、02ガス雰囲気でプラズ
マを発生し、成膜を行なうことができる。0/S1比が
2であれば、無色透明な膜になるため、このような組成
の膜が作成可能な方法であれば、特に限定されるもので
はない。
なお、5iOz膜の厚さであるが、薄ければ薄いほど製
造コストの削減につながるが、ガスバリア性劣化を招く
こととなる。従来のレトルト包材用フィルムは、150
0人程度0膜厚で成膜されたものであってもガスバリア
性は充分ではないが、本発明におけるレトルト包材用フ
ィルムでは、SiO2膜の膜厚が1500Å以下でも良
好なガスバリア性を有するが、好ましい5iOz膜の厚
さは500〜1200人の範囲である。
また、本発明におけるレトルト包材用フィルムの第1フ
ィルムは、フレキシブルプラスチックフィルムからなる
基材表面に、無色透明であるSi0g薄膜をまず成膜し
、その後、Sing薄膜表面から膜と基材の界面にSi
イオンを注入することにより作成することも可能である
。この場合も薄膜作成方法はCVD法、スパッタリング
法。
真空茅着法などどのような方法でもよい。
以上の様な工程で第1フィルムは作製される。
第2フィルムは、レトルト包材用フィルムの強度、ヒー
トシール特性等を向上させる機能を果たすもので、第1
フィルムの基材と同様なものでよいが、特に低密度ポリ
エチレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリプロピ
レン、アイオノマー等が好ましい。
第1フィルムと第2フィルムを積層する接着剤としては
、レトルト包材用フィルムの色相が変色しに<<、耐候
性を向上させる機能を果たすものとして、脂肪族ウレタ
ン系接着剤が適当である。
接着剤層はこの様な接着剤を第1フィルムまたは第2フ
ィルムに塗布後、2枚のフィルムを重ね合わせ、加熱硬
化することによって設けられる。接着後の接着剤層の厚
みは、接着力や柔軟性を考慮すると0.5〜20μmが
好ましい。
〔実施例〕
本発明に係わるレトルト包材用フィルムの一実施例を第
1図を用いて詳細に説明する。
図中1.2.3は第1フィルムのそれぞれStow膜、
SiOx層、基材を、5は第1フィルムの基材を、4は
第1フィルムと第2フィルムとを積層する接着剤層を示
す。基材1とSin。
層2の界面は、後述する通り相互の組織が混在している
ものと思われる。
第1フィルムの基材1として、厚さ12μmのPETフ
ィルム(ティジン(株)製)表面に、Arイオンブレー
ティング法により5iOx(X=1.7)層を100人
成膜し、その上にOtガス反応蒸着法により5iOz膜
を1100人成膜し包装用フィルムを作製した。なお、
蒸発材料はS i O(5〜l Omesh  大阪チ
タニウム (株)製)を用いた。
また、第1フィルムの膜厚方向の構造を、光電子分光分
析法によりESCAスペクトル(Sigr。
C+s、 01s)を測定したところ、基材とSiOx
層の界面に5i−3i結合の存在を示すスペクトルが現
れた。また、膜厚方向へのArイオンビームエツチング
を行い、基材であるPETが露出したときの同様な測定
において、CISとSiの存在を示すスペクトルが現れ
た。このことにより、基材とSiO++層の界面におい
て両者の組織が混在した状態にあり、さらにその部分に
5i−5i結合が存在することが判った。
以上の工程で得られた第1フィルムにポリエステル−ウ
レタン系接着剤(東洋モートン社製 商品名AD−81
0)をグラビアコーターで塗布しく塗布量3〜4g/m
t)、第2フィルムの基材となるCPP (昭和電工社
製 商品名ショーレンクスアロマーU)と積層し、オー
ブン内で加熱硬化を行いレトルト包材用フィルムが完成
した。
上記のレトルト包材用フィルムを10100X200の
大きさに切断し、第2フィルム面を内側にして2枚重ね
、3方をインパルスシールして、開口部側100mm、
長さ200mmの袋を多数調整した。得られた袋のそれ
ぞれに水道水200グラムを充填し、袋の開口部にイン
パルスシールを行った。その時のレトルト包材用フィル
ムからなる袋の酸素透過度を表1に示す。
次に前記袋に加熱水式レトルト処理を行なった。
なお、加熱水式レトルト処理条件は、125°Cl2O
分、2.1Kg/cm2.冷却1分である。
上記の加熱水式レトルト処理条件を行なった後の袋の酸
素透過度を表1に示す。
〔比較例〕
実施例と同様な第1フィルム基材を用い、実施例1と同
様な方法で、5iOz膜のみを1200人作製レム、よ
って、本比較例には5iC1+層が存在しない。
実施例と同様な第2フィルムと接着剤を用いレトルト包
材用フィルムを製造し、同様に袋を製作した。その時の
レトルト包材用フィルムからなる袋の酸素透過度を表1
に示す。
実施例と同様な条件で加熱水式レトルト処理を行なった
。酸素透過度を表1に示す。
(以下余白) 表1 加熱水式レトルト処理前後の酸素透過量5・・・
基材 〔発明の効果〕 本発明に係わるレトルト包材用フィルムは、防湿、保香
、酸化防止等のガスバリア性に優れ、かつ耐熱性および
強度、可撓性の高く、無色透明なものである。
さらに、大面積、大量生産が可能で、折り曲げる状態の
包装形態に適用ができ、さらに無色透明であるので見栄
えがよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係わるレトルト包材用フィルムの一
実施例を示す断面図である。 1・・・SiO□膜 2・・・Sin、層 3・・・基材 4・・・接着剤層 特  許  出  願  人 凸版印刷株式会社 代表者 鈴木和夫

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フレキシブルプラスチックフィルムからなる基材
    の少なくとも片面に、SiOx層(0≦X<2)とSi
    O_2膜とが順次積層されてなる第1フィルムと、フレ
    キシブルプラスチックフィルムからなる第2フィルムと
    が接着層を介して積層されていることを特徴とするレト
    ルト包材用フィルム。
  2. (2)第1フィルムのSiOx層が基材組織と混在して
    いることを特徴とする請求項(1)記載のレトルト包材
    用フィルム。
JP2237886A 1990-09-07 1990-09-07 レトルト包材用フィルム Pending JPH04115941A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2724368A1 (fr) * 1994-09-12 1996-03-15 Atochem Elf Sa Materiau d'emballage comprenant une couche d'oxyde de silicium et une couche de polyolefine
US8833855B2 (en) 2010-01-14 2014-09-16 Johnson Controls Technology Company Vehicle seat having a movable backrest part

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2724368A1 (fr) * 1994-09-12 1996-03-15 Atochem Elf Sa Materiau d'emballage comprenant une couche d'oxyde de silicium et une couche de polyolefine
WO1996008368A1 (fr) * 1994-09-12 1996-03-21 Elf Atochem S.A. Materiau d'emballage comprenant une couche d'oxyde de silicium et une couche de polyolefine
US8833855B2 (en) 2010-01-14 2014-09-16 Johnson Controls Technology Company Vehicle seat having a movable backrest part

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