JPH04115333U - テープレコーダのテープ走行切換装置 - Google Patents

テープレコーダのテープ走行切換装置

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JPH04115333U
JPH04115333U JP2007291U JP2007291U JPH04115333U JP H04115333 U JPH04115333 U JP H04115333U JP 2007291 U JP2007291 U JP 2007291U JP 2007291 U JP2007291 U JP 2007291U JP H04115333 U JPH04115333 U JP H04115333U
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徹也 山本
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アイワ株式会社
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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】プレイ状態でフリクションギヤの回転を停止さ
せる。 【構成】プレイ操作釦(図示せず)が押されると、クラ
ッチ1が時計方向に回転する。このとき、カム6が適宜
な手段で時計方向に少しだけ回転させられて、コネクト
ギヤ19と噛合する。これによって、クラッチ1の回転
がカム6に伝達され、カム6が時計方向に回転する。そ
して、カム溝6aの小径部6a−1に係入していたピン
16がカム溝6aに沿って外側に移動することによりレ
バー5がシャフト15を支点として時計方向に回転す
る。これに伴って、レバー5の先端に固設されたスプリ
ング13がピン14を介してフリクションレバー4を反
時計方向に回転させる。そして、フリクションレバー4
に吊持されたフリクションアーム3が上方に移動する。
従って、フリクションアーム3に回転自在に軸支された
フリクションギヤ2も上方へ移動してクラッチ1との噛
合が解除される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、テープレコーダのテープ走行切換装置に関し、特にモータの正逆 回転に伴いクラッチを介して正逆回転し、早送り(FF)や巻戻し(REW)を 行なうテープ走行切換用のフリクションギヤをプレイ状態においては回転中のク ラッチから外すテープレコーダのテープ走行切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テープレコーダのテープ走行切換装置は、モータを正逆転させてFFか らREWへ、REWからFFに切り換えるために、クラッチと噛み合うフリクシ ョンギヤが広く使用されている。
【0003】 そして、プレイ状態においても回転するクラッチとフリクションギヤが噛み合 い、フリクションギヤが回転する構造となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
プレイ状態においても、モータの正逆回転に応動して選択的に早送り(FF) 、巻戻し(REW)を行なうテープ走行切換用のフリクションギヤがクラッチと 噛み合って回転すると、フリクションギヤを回転させる分だけ電流が消費され、 電源電池の寿命を短くしていた。
【0005】 この考案は、上記のような問題点に鑑みなされたもので、上記フリクションギ ヤをプレイ状態においてはクラッチから外すことによって消費電流のロスを解消 するテープレコーダのテープ走行切換装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、この考案においては、回転駆動用のクラッチと、 クラッチと噛み合いフリクションアームに軸支されたフリクションギヤと、クラ ッチと同心で揺動するフリクションアームおよびフリクションアームを軸支する フリクションレバーと、カムと係合してフリクションレバーを揺動させるレバー と、クラッチとコネクタギヤで噛み合い回転系を形成するカムとからなることを 特徴とするものである。
【0007】
【作用】
この考案の実施例を示す図1において、図示しないプレイ操作釦が操作される と、クラッチ1が時計方向に回転し、コネクタギヤ19によりカム6も時計方向 に回転する。
【0008】 カム6が時計方向に回転すると、レバー5がシャフト15を支点として時計方 向に回転し、レバー5に取り付けられたスプリング13によってフリクションレ バー4の先端部がシャフト10を支点として持ち上げられる。
【0009】 これによってフリクションレバー4がシャフト10を支点として反時計方向に 回転することにより、フリクションギヤ2が図4で示すようにクラッチ1から外 れる。
【0010】
【実施例】
続いて、この考案に係るテープレコーダのテープ走行切換装置の実施の一例に ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0011】 図1は、この考案に係るテープレコーダのテープ走行切換装置の実施の一例に おけるストップ状態を示す平面図である。図2は同状態の位置関係を示す上面図 である。
【0012】 図1,2において、テープレコーダのテープ走行切換装置は、回転伝達用のク ラッチ1と、テープ走行切換用のフリクションギヤ2と、フリクションアーム3 およびフリクションレバー4と、レバー5と、カム6と、コネクトギヤ19とか ら主要部材が構成されている。
【0013】 回転伝達用のクラッチ1は、その周面にギヤが形成されており、メカシャーシ 7に垂設したシャフト8に回転自在な状態で軸支され、正逆する駆動用のモータ (図示しない)と回転伝達機構で連絡されて回転する。
【0014】 テープ走行切換用のフリクションギヤ2は、フリクションアーム3に垂設され たシャフト9に回転自在な状態で軸支され、ストップ時およびFF,REW時に クラッチ1と噛み合うと共に、後述するようにプレイ状態においてのみクラッチ 1から外れる。
【0015】 フリクションアーム3は、図3にも示すように内側がクラッチ1と同心の円弧 板状で、上記のようにフリクションギヤ2を略中央で軸支すると共に、左右にク ラッチ1と同心円弧上のスライド溝3a,3bが穿設され、図3の右側上部に示 す如くフック3cが形成され、その右端が後述するカム6のカム壁6bと係合す る下向きの先端3dが板面に対し立ち上げ形成される。
【0016】 さて、図1,2においてフリクションレバー4は、メカシャーシ7に垂設した シャフト10に揺動自在な状態で軸支され、フリクションアーム3を吊持するシ ャフト11,12が垂設されると共に、レバー5に固設されたスプリング13の 先端を掛止するピン14が垂設されている。
【0017】 レバー5は、二股状のレバーでメカシャーシ7に垂設したシャフト15に回転 自在な状態で軸支され、下側に分岐した先端の作動ピン16がカム6のカム溝6 aと係合し、上側に分岐した先端側でスプリング13の基端をピン17で軸支す ると共に、スプリング13を中立位置に保持するためのストッパー13aが設け られ、さらに先端に係止片5aが形成される。
【0018】 カム6は、メカシャーシ7に垂設されたシャフト18に回転自在な状態で軸支 され、コネクトギヤ19と噛み合うギヤが周面に刻設され、下面にレバー5の作 動ピン16が係入するカム溝6aが設けられると共に、上面にフリクションアー ム3の先端3dが当接するカム壁6bが形成された両面カム構成となっている。
【0019】 コネクトギヤ19は、クラッチ1とカム6とを連動させるギヤで、ストップ状 態ではカム6の欠歯部6cに入っている。
【0020】 このストップ状態では、フリクションギヤ2は、クラッチ1と噛み合っている 。また、レバー5の作動ピン16は、カム6のカム溝6aにおける小径部6a− 1に係入している。
【0021】 この状態で早送り操作(FF)または巻戻し操作(REW)がなされると、こ の操作に応じて図示しないモータの正逆転の回転によりクラッチ1も時計または 反時計方向に回転し、クラッチ1と噛合するフリクションギヤ2の移動に伴い、 フリクションアーム3が右動または左動し、図示しない手段によりFFまたはR EWモードを得る。
【0022】 このストップ状態で、例えばプレイ操作釦(図示しない)が操作されると、モ ータの回転に伴いクラッチ1が時計方向に回転する。このとき、図示しないプラ ンジャーがカム6を少し時計方向に回転させ、コネクトギヤ19と噛み合わせる 。カム6がコネクトギヤ19と噛み合うと、クラッチ1の回転がカム6に伝達さ れる。
【0023】 また、カム6が時計方向に回転すると、カム溝6aに係入している作動ピン1 6がカム溝6aに沿って外側に移動する。このときには、カム壁6bによってフ リクションアーム3が先端3dを介して僅かに左動させられる。これは後述する プレイ状態からストップ状態を得る際、レバー5の係止片5aとフリクションア ーム3の係止片3cとが係合して、フリクションアーム3の移動を阻止する動作 を確実に行なわしめるための準備動作である。
【0024】 作動ピン16が外側に移動すると、レバー5はシャフト15を支点として時計 方向に回転する。すると、レバー5のスプリング13で抑えられていたフリクシ ョンレバー4が解放され、シャフト10を支点として反時計方向に回転する。
【0025】 フリクションレバー4が反時計方向に回転すると、フリクションレバー4に吊 持されているフリクションアーム3も上方へ一体的に移動する。このフリクショ ンアーム3の移動に伴って、フリクションアーム3に軸支されたフリクションギ ヤ2がクラッチ1から外れる。このようにしてカム6が時計方向に約270度回 転すると、図示しない手段により図4で示すプレイ状態となる。このプレイ状態 では、フリクションギヤ2はクラッチ1から完全に外れている。
【0026】 このプレイ状態からストップ状態を得るには、ストップ操作釦(図示しない) が操作されると、図示しないプランジャがカム6を時計方向に少し回転させ、カ ム6をコネクトギヤ19と噛合させ、カム6をさらに時計方向に90°回転させ ることにより得られる。
【0027】 つまり、カム6が図4の位置から時計方向に回転すると、図5で示すようにカ ム溝6aに係入している作動ピン16がカム溝6aに沿って小径部6a−1に入 る。これによって作動ピン16がカム6の内側に移動すると、レバー5はシャフ ト15を支点として反時計方向に回転し、フリクションレバー4を押し下げる。
【0028】 フリクションレバー4が押し下げられると、フリクションギヤ2がクラッチ1 と噛み合いフリクションアーム3をクラッチ1の円周に沿って時計方向に回転さ せようとするが、ある程度フリクションアーム3が回転移動するとフリクション アーム3のフック3cがレバー5の係止片5aによって係止されるので、図6に 示すように、フリクションアーム3の時計方向の回転が阻止され、FFまたはR EW状態となることが妨げられる。
【0029】 フリクションアーム3のフック3cが、レバー5の係止片5aに当接した後、 さらに、カム6が回転するとコネクトギヤ19がカム6の欠歯部6cに入り、こ こでカム6の回転が停止する。
【0030】 カム6の回転が停止すると、これが検出手段(図示せず)で検出され、これに よってモータの回転が反転されるとクラッチ1と噛合するフリクションギヤ2も クラッチ1の回転方向へ移動するので、フリクションアーム3がクラッチ1の円 周に沿って反時計方向に回転し、フリクションアーム3のフック3cとレバー5 の係止片5aの係合が外れ、レバー5はスプリング13によって時計方向に回動 し、図1に示すストップ状態に復帰する。
【0031】
【考案の効果】
以上のように、この考案に係るテープレコーダのテープ走行切換装置は、テー プ走行切換用のカムの回転に連動して、プレイ時にクラッチからフリクションギ ヤを切り離すようにしたものである。
【0032】 したがって、プレイ時にフリクションギヤを回転させる消費電流が下がり、電 源電池の寿命を延ばし、長時間のプレイが可能になるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るテープレコーダのテープ走行切
換装置の実施例におけるストップ状態を示す平面図であ
る。
【図2】同状態の上面図である。
【図3】フリクションアームの拡大平面図である。
【図4】プレイ状態を示す平面図である。
【図5】プレイ状態からストップ状態に移行する状態を
示す平面図である。
【図6】プレイ状態からストップ状態に移行する状態を
示す平面図である。
【符号の説明】
1 クラッチ 2 フリクションギヤ 3 フリクションアーム 4 フリクションレバー 5 レバー 6 カム 19 コネクトギヤ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動用のクラッチと、クラッチと噛
    み合いフリクションアームに軸支されたフリクションギ
    ヤと、クラッチと同心で揺動するフリクションアームお
    よびフリクションアームを吊持するフリクションレバー
    と、カムと係合してフリクションレバーを揺動させるレ
    バーと、クラッチとコネクタギヤで噛み合い回転系を形
    成するカムとからなることを特徴とするテープレコーダ
    のテープ走行切換装置。
JP1991020072U 1991-03-29 1991-03-29 テープレコーダのテープ走行切換装置 Expired - Fee Related JP2534542Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62139160A (ja) * 1985-12-12 1987-06-22 Clarion Co Ltd テ−プレコ−ダのカム機構

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62139160A (ja) * 1985-12-12 1987-06-22 Clarion Co Ltd テ−プレコ−ダのカム機構

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