JPH04114787A - 被処理水の処理方法 - Google Patents

被処理水の処理方法

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JPH04114787A
JPH04114787A JP23672590A JP23672590A JPH04114787A JP H04114787 A JPH04114787 A JP H04114787A JP 23672590 A JP23672590 A JP 23672590A JP 23672590 A JP23672590 A JP 23672590A JP H04114787 A JPH04114787 A JP H04114787A
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water
treated
cathode
electrolytic cell
ozone
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JP23672590A
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Takeshi Takahashi
剛 高橋
Nobutaka Goshima
伸隆 五嶋
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、被処理水の電気化学的改質処理方法に関し、
より詳細にはオゾン、過酸化水素等の酸化性薬剤を使用
して各種用水の処理を行った後の該用水中に残留する前
記酸化性薬剤を固定床型陰極を収容した電解槽を使用し
て電気化学的に処理することにより前記酸化性薬剤の分
解を行うための方法に関する。
(従来技術) オゾンは強力な酸化力を有する薬剤として、各種用水の
殺菌、脱臭、脱色等又はNOxガスの分解等に顕著な効
果を有し、更に酸化作用後には酸素に分解し二次公害の
問題が生じないため、水処理や食品殺菌等の分野で広く
使用されている。しかしこのオゾンは水中に溶存した状
態では比較的安定で前記殺菌等に使用された以外の余剰
オゾンは前記用水中に溶存しこのオゾン含有水をそのま
ま下水等に排水すると環境汚染に繋がることもあり、容
易にオゾン含有水中のオゾンを分解するための方法が望
まれている。
又過酸化水素も食品殺菌の分野で広範に使用され、その
強力な殺菌力により効果的な食品殺菌剤として認識され
ている。しかし該過酸化水素も前記オゾンと同様な強力
な酸化剤(殺菌剤)であるが故に殺菌された食品やその
用水中に残留すると過酸化水素含有水が前記環境汚染を
誘起するだけでなく食品を摂取する人体の健康に多大な
悪影響を及ぼすことになる。特に過酸化水素はオゾンよ
りも分解し難いため、容易かつ確実に分解するための方
法が要請されている。
(発明が解決しようとする問題点) 従来は前記オゾン及び過酸化水素等の酸化性薬剤を分解
するにはヒドラジン、亜硫酸等の還元剤で還元分解した
り、あるいは活性炭を使用して吸着除去するようにして
いる。しかしながらこの方法では被処理水中に未反応の
還元剤や還元生成物あるいは活性炭が残留し該残留物の
除去に更に手間が掛かるという問題点が生している。
(発明の目的) 本発明は、オゾンや過酸化水素等の酸化性薬剤を含む被
処理水を電気化学的に処理することにより、環境汚染を
生じさせたり人体に悪影響を及ぼす前記酸化性薬剤を効
率良く分解して酸化性薬剤の存在しない被処理水を得る
ための方法を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明方法は、酸化性薬剤を含有する被処理水を、固定
床型陰極が設置された電解槽に供給し、該陰極で前記酸
化性薬剤を分解して前記被処理水の改質を行うことを特
徴とする被処理水の処理方法である。なお本発明では電
極等の表面上で実質的な電気化学反応を生起しないこと
があるため本発明に使用される槽は電気化学的処理槽と
いうべきであるが、一般呼称に従って電解槽と称する。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明は、酸化性薬剤を含む被処理水を、活性炭処理等
の不確実で煩雑な操作に代えて、多孔質の三次元電極方
式の陰極等を収容した電解槽に供給し該多孔質陰極等に
十分接触させることにより前記酸化性薬剤例えばオゾン
や過酸化水素を電気化学的に還元分解することを特徴と
する。本発明方法により処理される被処理水は、オゾン
処理により段面消毒された各種用水、オゾン処理により
NOx分解が行われた処理水、過酸化水素により殺菌さ
れた食品用水等が含まれる。
この分解反応では、分解される酸化性薬剤が陰極面上で
反応することが必要であり、該反応はこれらの酸化性薬
剤の陰極面への拡散移動が律速となる反応である。この
拡散を良好に行わせるためには陰掻上発生し前記分解反
応自体には不要である水素ガスが還元反応を目的とする
拡散分子の陰極面上への接近を阻害しないようにするこ
とが必要である。つまり陰極面上で水素ガスが多量に発
生すると陰極の周囲に水素ガスのマスキングが生じると
前記酸化性薬剤分子の陰極への接近が阻害される。この
場合の水素ガスによる阻害の程度は陰極の単位面積当た
りの水素ガスの発生量に比例し従って陰極電流密度に比
例する。つまり陰極電流密度を低くするほど前記イオン
又は分子は前記分解又は還元反応の生ずる陰極面上に接
近し易(なる。本発明者らの検討によると、陰極電流密
度を変化させて前S己反応を行わせると0.5A/dm
2を境にして処理後の被処理水中の酸化性薬剤濃度が大
きく変動し0.5A / dmz未満であると該濃度が
非常に低くなり酸化性薬剤の除去効率が向上することが
判明した。
陰極電流密度は(陰極電流量)÷(陰極表面積)で算出
される。従って本発明で陰極電流密度を上記範囲に維持
するためには電流量又は陰極表面積を適宜調節すればよ
い。本発明では多孔質材料から成る三次元型陰極を好ま
しく使用することができ、該陰極では細孔が内部にまで
入り込んでいるが、本発明では前記陰極電流密度の算出
に際して前記細孔の表面積を考慮に入れず表面に露出し
ている部分のみの陰極表面積から算出される見掛は上の
陰極電流密度とする。
陰極で発生する水素ガスが陰極面上又はその近傍に滞留
すると、前述のように処理効率が低下するので、陰極電
流密度を前記範囲内に維持するだけでなく他のガス滞留
防止手段を設けてもよい。
例えば被処理水を電解槽の下方から該被処理水の流れが
上方向を向くように供給すると、発生ガスが該被処理水
とともに槽外に取り出されるためガス滞留が殆どなくな
り処理効率が上昇する。
−船釣にはこれらの電気化学的反応では電子が消費され
るため電流を流して実質的な電解反応を生じさせること
が必要である。しかし被処理水中に含有される酸化性薬
剤が微量つまり数ppmである場合は、陰極上に滞留す
る電荷が存在すれば十分に被処理水の処理を行うことが
できる。従って本発明における被処理水処理ではガス発
生を伴っても伴わなくてもよいが、ガス発生が生ずると
被処理水に変化が生じ該変化に起因する味覚変化等が生
ずる恐れがあるため、特に食品用水の場合には実質的な
ガス発生が生じない陰極電位つまり0.1〜−1.OV
 (vs、!JE)の陰極電位が生ずるよう電圧を印加
することが好ましい。
実質的なガス発生を生じさせない電圧を印加しながら処
理を行うと流れる電流量がほぼ零に等しく従って消費さ
れる電気量も零に等しいため、電力コストをほぼ零に維
持したまま従来の還元剤添加法等とほぼ等しい効率で酸
化性薬剤を含有する被処理水の改質処理を行うことがで
きる。
本発明方法では処理される被処理水中の酸化性薬剤成分
が微量であることが多いため電流量を上昇させることは
不要であり、むしろ副反応を生じさせることになるため
、電流量は比較的小さい範囲例えば陰極電流濃度が0.
1 A/i未満となる範囲に維持することが好ましい。
本発明方法による被処理水の処理では、該被処理水が陰
極と接触する機会が多いほど処理効率が上昇する。従っ
て前述の通り本発明に係わる電解槽はその内部を前記被
処理水が流通可能な固定床型三次元陰極(以下この陰極
を「多孔質陰極jということがある)が設置された電解
槽特に単極式電解槽とすることが望ましい。単極式電解
槽とは通常陰極が1個で陽極が1個であることを意味す
るが、これに限定されず陰極や陽極が一物理的に複数個
存在してもそれぞれの陰極あるいは陽極が電気的に接続
されて同一電位になっていれば単極式電解槽に含まれる
。単極式電解槽は同一電位の陽極及び陰極はそれぞれ1
個しか存在しないため印加電圧が複極式電解槽よりも小
さくてすむ。
この単極式電解槽を使用して被処理水の処理を行う場合
には陽極側から陰極側に被処理水を流れるように被処理
水の供給及び電解槽の構造を選択することが望ましい。
本発明方法では前述の単極式電解槽の他に複極式電解槽
も使用することができる。該複極式電解槽は、陽陰極に
分極する多孔質誘電体を使用する電解槽と、単独で陽極
及び陰極として機能する陽極材料及び陰極材料特に多孔
質陰極材料を交互に設置した電解槽を含む。前者の電解
槽では多孔質誘電体の一端が分極して多孔質陰極を構成
し、後者では多孔質陰極自体が陰極として機能する。
前記電解槽内を流通する被処理水を効率良く、望ましく
は全ての被処理水を前記多孔質陰極と接触させるため、
該電解槽の被処理水の流通方向の断面積と実質的に同一
め断面積を有する多孔質陰極を前記電解槽内に該電解槽
の内壁との間に間隙が生じないように収容することが好
ましい。これにより被処理水内の実質的に全ての酸化性
薬剤が除去される。
本発明方法に使用できる電解槽における陰極は、前記被
処理水が透過可能な多孔質材料、例えば粒状、球状、フ
ェルト状、網状、織布状、多孔質ブロック状、多数の貫
通孔を形成した中実体等の形状を有する活性炭、グラフ
ァイト、炭素繊維等の炭素系材料、あるいはその中に例
えば銅、ニッケル、鉄及び貴金属等を含有する前記炭素
系材料、あるいはニッケル等の金属焼結体等から成る三
次元電極とすることが好ましいが、板状、棒状、エクス
パンドメツシュ状の陰極を使用してもよい。
本発明による被処理水処理を行うためには該被処理水が
前記陰極特に多孔質陰極と可能な限り接触することが必
要であり、これを達成するためには被処理水の前記多孔
質陰極内の滞留時間をなるべく長(、換言すると被処理
水が可能な限り前記多孔質陰極の内部に浸透しかつ透過
することが必要である。被処理水を多孔質陰極内に浸透
させるためには、該陰極の材料の導体抵抗が小さくかつ
過電圧が大きいことが望ましい。つまり導体抵抗が小さ
いと電流が電極全体に均一に分散でき、過電圧が大きい
と表面だけでなく内部でも所定の反応が生じ易くなるの
である。過電圧が小さいと陽極に面した陰極表面のみで
反応が生ずるため多孔質陰極を使用する意味が減殺され
る。
前記炭素系材料はこの要件つまり導体抵抗が小さく過電
圧が大きいという要件を満足する本発明において有効に
使用される材料である。更に該炭素系材料は毒性が全く
なくかつイオンやその水酸化物を形成しないため飲料水
等の体内に摂取される被処理水の処理用として好ましい
。又表面積が真人であり酸化性薬剤が接触する機会が非
常に大きくなり処理効率が大幅に上昇する。更に炭素系
材料は安価であり、他の金属材耕種と異なり電解を停止
しても腐食が生じないため、経済的にも操作性の面から
も有利である。なおこれらの多孔質陰極の開口率は流通
する被処理水の移動を妨害しないように10%以上95
%以下好ましくは20%以上80%以下とし、貫通孔の
開孔径は被処理水が透過できる程度の孔径の微細孔とす
ることが好ましい。
本発明に使用される陽極では酸化性薬剤の分解が生ずる
ことがない。従って前記被処理水は該陽極に接触する必
要はな(その形状は特に限定されないが、該陽極を通っ
て被処理水が流れる場合にはその形状は多孔質でなくと
もよいが被処理水の流通を円滑にするためメツシュ状と
することが好ましい。陽極として多孔質陽極を使用する
場合にはその多孔買置は陰極の多孔買置より小さく(陽
極電流密度を陰極電流密度より大きく)することが望ま
しく、該陽極の材質としてはグラファイト材、炭素材、
白金族金属酸化物被覆チタン材(寸法安定性電極)、白
金被覆チタン材、ニッケル、フェライト等を使用するこ
とができる。
本発明に使用できる電解槽では、前記陰極及び陽極を隔
膜を使用して区画して陰極室及び陽極室を形成しないこ
とが望ましいが、本発明は隔膜の使用を排除するもので
はなく、織布、素焼板、粒子焼結プラスチック、多孔板
、イオン交換膜等の隔膜を使用してもよい。両極を接近
させて電圧の低減を意図する場合には、両極間の短絡防
止のため電気絶縁性のスペーサとして例えば有機高分子
材料で作製した網状スペーサ等を挿入することが好まし
い。
このような構成から成る電解槽は、オゾン処理工程の後
や過酸化水素による食品処理の後のライン等に設置され
、これらの被処理水の全部又は−部を前記電解槽に導入
して該電解槽中で該被処理水を処理し酸化性薬剤を分解
により除去するようにする。これにより酸化性薬剤が十
分に陰極に接触して被処理水中の該成分をほぼ完全に分
解して毒性のない被処理水を提供することができる。
なお電解槽に供給される被処理液が層流であると陰極の
表面と充分に接触することなく前記電解槽を通過するこ
とがあるため、前述のように前記多孔質陰極を電解槽内
に間隙なく収容するだけでなく、電解槽内を通過する被
処理液は500以上のレイノルズ数を有する乱流として
、横方向の移動を十分に行わせてながら前記電解槽を通
過させることが好ましい。
このような電解槽を使用して被処理水の処理を行うと、
多(の場合該電解槽を1回通過させるのみでつまり一過
性処理(ワンバス処理)で十分酸化性薬剤の除去を行う
ことができ、操作効率が向上する。
又本発明方法に使用できる電解槽では該電解槽に漏洩電
流が生じ該漏洩電流が電解槽から処理すベき被処理水を
通して他の金属製部材例えば水道管に流れ込み、該部材
に溶出等の電気化学的な腐食を生じさせることがある。
そのため電解槽内の両極が相対しない該電極背面部及び
/又は前記電解槽の出入口配管内に、被処理水より導電
性の高い部材をその一端を接地可能なように設置して前
記漏洩電流を遮断することができる。
次に添付図面に基づいて本発明に係わる電解槽の好まし
い例を説明するが、該電解槽及び本発明方法に使用でき
る電解槽は、この電解槽に限定されるものではない。
第1図は、本発明方法の電解槽として使用可能な単極型
固定床式電解槽の第1の例を示す概略縦断面図である。
底板中央に被処理水供給口1を、又天板中央に被処理水
取出口2をそれぞれ有する円筒状の電解槽本体3内の下
部には、炭素質材料や金属焼結体等から形成される短寸
円柱形の多孔質固定床型陰極4が前記本体3の内壁と僅
かな間隙を形成するように収容され、該陰極4上には若
干の間隙を介して例えばメツシュ状の白金族金属酸化物
被覆チタン材から成る陽極5が収容されている。前記電
解槽本体3は、長期間の使用又は再度の使用にも耐え得
る電気絶縁材料で形成することが好ましく、特に合成樹
脂であるポリエピクロルヒドリン、ポリビニルメタクリ
レート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化エチレン、フェノール−ホルムアルデヒド
樹脂等が好ましく使用できる。
このような構成から成る電解槽本体3は例えば半導体洗
浄用オゾン含有水の排出口に設置され、該本体3にその
被処理水供給口1から、前記オゾン含有水を供給すると
、該オゾン含有水は多孔質陰極4の下面に接触し、更に
該陰極4内を透過しその間に十分に酸化性薬剤が分解さ
れて酸素に変換され無毒化された後、前記被処理水取出
口2から槽外へ取り出される。なお本電解槽では液流が
上向きであるため、電解反応によって微量発生する水素
ガスや酸素ガスが容易に液流とともに電解槽外へ排出さ
れる。
二の場合にオゾン含有水中のオゾンは十分に陰極4と接
触しかつ前記分解反応は電気化学の法則に従って進行す
る。つまり活性炭吸着処理のような不確実で手間の掛か
る方法と異なり、確実にオゾン含有水中のオゾン分解を
行うことができる。
更に活性炭吸着処理と異なり、処理を長期間継続しても
消耗する部材が殆どなく、分解や洗浄あるいは部材の交
換を必要とすることなく大量の被処理水の処理を行うこ
とができる。
第2図は、本発明方法の電解槽として使用可能な単極型
固定床式電解槽の第2の例を示す概略縦断面図であり、
第2図の電解槽は第1図の電解槽の改良に係わるもので
あり、第1図と同一部材には同一符号を付して説明を省
略する。
電解槽本体3“は第1図の電解槽本体3よりも縦方向の
長さが長(なるよう成形され、該電解槽本体3′内には
上下1対の多孔質陰極4と該陰極4間に挾まれたメツシ
ュ状陽極5が収容され、両陰極4と前記陽極5間には短
絡防止用の例えば有機高分子材料製のスペーサ6が設置
されている。
前記両多孔質陰極4は電気的に接続されて同一電位に維
持されている。
このような構成から成る電解槽本体3°に第1図の場合
と同様にその被処理水供給口1から、オゾン含有水を供
給すると、該オゾン含有水は下側の多孔質陰極4の下面
に接触して該陰極4内を透過し次いで上側の多孔質陰極
4で更に十分に酸化性薬剤の分解が行われた後、前記被
処理水取出口2から槽外へ取り出される。
第3図は、本発明方法の電解槽として使用可能な単極型
固定床式電解槽の第3の例を示す概略縦断面図であり、
第3図の電解槽は第1図及び第2図の電解槽の改良に係
わるものであり、第1図あるいは第2図と同一部材には
同一符号を付して説明を省略する。
電解槽本体3″は第2図の電解槽本体3“よりも縦方向
の長さが僅かに短くなるよう成形され、該電解槽本体3
″内には上下1対のメツシュ状陽極5と該陽極5間に挟
まれた多孔質陰極4が収容され、前記両陽極5は電気的
に接続されて同−電位に維持されている。
このような構成から成る電解槽本体3°′に第1図の場
合と同様にその被処理水供給口1から、オゾン含有水を
供給すると、該オゾン含有水は下側の陽極5のメツシュ
を透過した後、多孔質陰極4に接触して該陰極4内を透
過して十分にオゾンの分解が行われた後、上側の陽極5
のメツシュを透過して前記被処理水取出口2から槽外へ
取り出される。
第4図は、本発明方法の電解槽として使用可能な単極型
固定床式電解槽の第4の例を示す概略縦断面図である。
底板中央に被処理水供給口11を、又天板中央に被処理
水取出口12をそれぞれ有する円筒状でその内壁面が陽
極としての機能を有する電解槽本体13内の内部には、
その上面に邪魔板14が該本体13の内下面との間に若
干の間隙が形成されるように一体的に設置された円柱形
の多孔質陰極15が収容され、該陰極15にはその下面
中央から切込み16が切設され該切込み16は前記邪魔
板14の若干下方に達している。該陰極15の下面と前
記本体13の内下面との間にはOリング17が設置され
て被処理水の該間隙への漏入を防止している。
このような構成から成る電解槽本体13にその被処理水
供給口11から、オゾン含有水を供給すると、該オゾン
含有水は前記○リング17により本体13内下面と陰極
15下面間の間隙を透過することが抑止されるため、前
記切込み16内を上昇した後、前記多孔質陰極15を透
過して該陰極15の外周面に達し更に上昇して前記邪魔
板14の上面の間隙を通って前記被処理水取出口12か
ら槽外に取り出される。
第5図は、本発明方法の電解槽として使用可能な単極型
固定床式電解槽の第5の例を示す概略縦断面図である。
上面が開口する円筒箱型の電解槽本体21の内部中央に
は棒状の陽極22が設置され、かつ該陽極22の周囲に
は間隙を介してドーナツ状の多孔質陰極23が、前記本
体21の内下面と0リング24を介して接触するように
収容されている。前記本体21の側面上外端部には螺部
25が形成され、該螺部25には周縁部が下向きに折曲
された円板状差体26の前託折曲部内面に形成された螺
部が螺合されかつ前記本体21の側面上部及び蓋体26
内面間に配設されたOリング27により密封状態を形成
している。前記蓋体26の上面中央には被処理水取出口
28が又該蓋体26の該取出口28のやや円周側には被
処理水供給口29が設置され、該蓋体26下面と前記陰
極23上面間にはOリング30が配設されている占この
ような構成から成る電解槽本体21にその被処理水供給
口29から、オゾン含有水を供給すると、該オゾン含有
水は前記多孔質陰極23の周囲から該陰極23を透過し
てオゾン分解が行われた後、該ドーナツ状陰極23の内
部に達し、該空間を上昇して前記被処理水取出口28か
ら槽外に取り出される。
第6図は、本発明方法の電解槽として使用可能な単極型
固定床式電解槽の第6の例を示す概略縦断面図である。
上面が開口する円筒箱型の電解槽本体31の内部中央に
は円柱状の多孔質陰極32が設置され該陰極32にはそ
の上面中央から切込み33が切設され該切込み33は該
陰極32の下面中央のやや上方に達している。該陰極3
2の周囲には若干の間隙を介してドーナツ状でメツシュ
を有する陽極34が同心状に設置され、該陽極34の下
面は0リング35を介して前記本体31の内下面に接触
している。該陽極34の周囲にはドーナツ状の多孔質陰
極36が同心状に設置され、該陰極36の下面は0リン
グ37を介して前記本体31の内下面に接触している。
両多孔質陰極32.36は電気的に接続されて同一電位
に維持されている。前記本体31の側面上外端部には、
周縁部が下向きに折曲された円板状蓋体38の前記折曲
部が係合しかつ前記本体31の側面上部及び蓋体38内
面間に配設されたOリング39により密封状態を形成し
ている。前記蓋体38の上面中央には被処理水供給口4
0が又該蓋体38の該供給口40のやや円周側には被処
理水取出口41が設置され、該蓋体38下面と前記陰極
36上面間及び該蓋体38下面と前記陽極34上面間に
はそれぞれ1対のOリング42.43が配設されている
このような構成から成る電解槽本体31にその被処理水
供給口40から、オゾン含有水を供給すると、該オゾン
含有水は中央の前記多孔質陰極32の切込み33から下
降しながら該陰極32を透過してその周囲に達し、更に
外側の陰極36で同様に処理されて該陰極36の外側の
空間を上昇して前記被処理水取出口41から槽外に取り
出される。
第7図は、本発明方法の電解槽として使用可能な単極型
固定床式電解槽の第7の例を示す縦断面図である。
有底円筒形の電解槽本体51の底板52中央に穿設され
た通孔53を通して給電用ボルト54が螺合され、該給
電用ボルト54には前記底板52上の絶縁体55を介し
て陽極基部56が螺合され、更に該陽極基部56の上周
縁部には、メツシュ状円筒形の陽極57が溶接等により
固定されている。前記底板52には、前記通孔53の他
に2個の通孔58が前記通孔53から等間隔で穿設され
、該通孔58にはそれぞれ給電用長寸ボルト59が螺合
されている。前記底板52上には、前記通孔53を中心
としかつ前記両道孔58を通るように短寸ドーナツ状の
絶縁体60が配置され、該絶縁体60上には平面形状が
該絶縁体60と同一である炭素系材料から成る長寸ドー
ナツ状の陰極61が設置され、該陰極61は前記絶縁体
60とともに前記給電用長寸ボルト59により前記底板
52に締着されている。なお62は電解槽本体51の側
面下部に横向きに形成された被処理水取出口である。
前記装置本体51の上周縁部には内開き膨出部63が形
成され該膨出部63の上面にはバッキング64が配置さ
れ、かつ中央上面に被処理水供給口65が上向きに形成
された円板状の蓋体66の周縁部と前記膨出部63とが
ねじ67により締着されている。前記蓋体66下面及び
陰極61上面の対向箇所にはそれぞれ平面視円周形のV
字溝68が刻設され、両v字溝68間にはOリング69
が配設されている。
このような構成から成る電解槽本体51の両極57.6
1間に通電しながら被処理水供給口65からオゾン含有
水等の被処理水を供給すると、該被処理水は中央の前記
メツシュ状陽極57を通過した後、炭素系多孔質材料か
ら成る陰極61の内周面に達し、該陰極61内を透過す
る際に十分に改質処理が行われて該陰極61の外周面に
達し、前記被処理水取出口62から槽外に取り出される
第8図は、本発明方法の電解槽として使用可能な単極型
固定床式電解槽の第8の例を示す横断面図、第9図は、
第8図のIX−IX線縦断面図である。
底板71のやや円周寄りの箇所に被処理水供給ロア2が
下向きに形成された有底円筒形の電解槽本体73内の下
側部には3個の断面視り字状の絶縁体74がほぼ等間隔
をなすように設置されている。この3個の絶縁体74上
には無孔の円板状邪魔板75が載置され、該邪魔板75
上には円周方向から中心に向かって順に、メツシュ状陽
極76、絶縁用スペーサ77、多孔質炭素系材料から成
る長寸ドーナツ陰極78、メツシュ状給電材料79が互
いに接触状態で設置されている。
前記陽極76には、電解槽本体73の底板71を貫通し
て外部電源に達する陽極給電体80が接続され、かつ前
記陰極78には、前記メソシュ状給電材料79を介して
、電解槽本体73の底板71を貫通して外部電源に達す
る陰極給電体81が接続されて両極間に通電されるよう
になっている。
前記電解槽本体73の上面開口部には、中央上面に被処
理水取出口82が形成された蓋体83が係合され、前記
本体73の側壁上縁部と前記蓋体83の下面に形成され
た取付溝84間には、Oリング85が配設されている。
86は前記陰極78上面と蓋体83下面間に設置された
ドーナツ状スペーサである。
このような構成から成る電解槽本体73の両極76.7
8間に両給電体80.81により通電しながら被処理水
供給ロア2からオゾン含有水等の被処理水を供給すると
、該被処理水は邪魔板75に接触して本体73内の周縁
方向に移動し、更にメンシュ状陽極76、スペーサ77
を順に通過して前記多孔質陰極78内を透過する際に十
分に電解処理が行われて該陰極7日の内周面に達して上
昇し、前記被処理水取出口82から槽外に取り出される
第10図は、本発明方法の電解槽として使用可能な固定
床型複極式電解槽の一例を示す概略縦断面図である。
上下にフランジ91を有する円筒形の電解槽本体92の
内部上端近傍及び下端近傍にはそれぞれメツシュ状の給
電用陽極ターミナル93と給電用陰極ターミナル94が
設けられている。該画電極ターミナル93.94間には
複数個の図示の例では3個のスポンジ状の固定床95が
積層され、かつ該固定床95間及び該固定床95と前記
画電極ターミナル93.94間に4枚のメソシュ状隔膜
又はスペーサー96が挟持されている。各固定床95は
電解槽本体92の内壁に密着し固定床95の内部を通過
せず、固定床95と電解槽本体92の側壁との間を流れ
る被処理水の漏洩流がなるべく少なくなるように配置さ
れている。
このような構成から成る電解槽に下方から矢印で示すよ
うに被処理水を供給しながら通電を行うと、前記各固定
床95が図示の如く下面が正に上面が負に分極して各固
定床95の上面に多孔質陰極が形成され、前記被処理水
はこの多孔質陰極に接触して該被処理水中のオゾンや過
酸化水素等の酸化性薬剤が分解されて除去されその後前
記電解槽の上方に取り出される。
第11図は、本発明方法に使用できる複極型固定床式電
解槽の他の例を示すもので、該電解槽は第1O図の電解
槽の固定床95の給電用陰極94に向かう側つまり陽分
極する側にメツシュ状の不溶性金属材料97を密着状態
で設置したものであり、他の部材は第1O図と同一であ
るので同一符号を付して説明を省略する。
直流電圧が印加された固定床95はその両端部において
最も大きく分極が生じ、ガス発生が伴う場合には該両端
部においてガス発生が生じ易い。従って最も強く陽分極
するつまり最も激しく酸素ガスが発生する固定床95の
給電用陰極94に向かう端部には最も速く溶解が生じる
。図示の通りこの部分に不溶性金属材料97を設置して
おくと、該不溶性金属材t497の過電圧が固定床95
を形成する炭素系材料の過電圧より低いため殆どの酸素
ガスが前記不溶性金属材料97から発生し固定床95は
殆ど酸素ガスと接触しなくなるため、前記固定床95の
溶解は効果的に抑制される。又該電解槽92ムこ供給さ
れた被処理水は第10図の場合と同様に処理され酸化性
薬剤の除去が行われる。
第12図は、本発明方法に使用できる複極型固定床式電
解槽の他の例を示すものである。
上下にフランジ101を有する円筒形の電解槽本体10
2の内部上端近傍及び下端近傍にはそれぞれメツシュ状
の給電用陽極103と給電用陰極104が設けられてい
る。電解槽本体102は、長期間の使用又は再度の使用
にも耐え得る電気絶縁材料特に合成樹脂で形成すること
が好ましい。
前記再給電用電極103.104間には、導電性材料例
えば炭素系材料で形成された多数の固定床形成用多孔質
粒子105と該固定床形成用粒子105より少数の例え
ば合成樹脂製の絶縁粒子10日とがほぼ均一に混在して
いる。該絶縁粒子108は、前記給電用陽極103及び
給電用陰極104が完全に短絡することを防止する機能
を有している。
このような構成から成る電解槽に下方から矢印で示すよ
うに被処理水を供給しながら通電を行うと、前記各固定
床形成用多孔質粒子105が給電用陽極103側が負に
又給電用陰極104側が正に分極して表面積が真人な多
孔質電極として機能し、第10図及び第11図の電解槽
と同様にして前被処理水中の酸化性薬剤の分解等の改質
処理が行われて該電解槽の上方から取り出される。
第13図は、本発明方法に使用できる他の単極型固定床
式電解槽を例示するものである。
上下にフランジ111を有する円筒形の電解槽本体11
2の内部上端近傍及び下端近傍にはそれぞれメソシュ状
の給電用陽極113と給電用陰極114が設けられてい
る。電解槽本体112は、長期間の使用又は再度の使用
にも耐え得る電気絶縁材料特に合成樹脂で形成すること
が好ましい。
前記再給電用電極113.114間には、隔膜116を
挟んで導電性材料例えば炭素繊維をフェルト状に成形し
た1対の固定床115が陽極室内及び陰極室内に充填さ
れ、前記陽極室内及び陰極室内のフェルト状炭素繊維は
それぞれ前記給電用陽極113と給電用陰極114に電
気的に接続され、陽極室内の固定床は正に陰極室内の固
定床は負に帯電されている。
この電解槽に下方から矢印で示すように被処理水を供給
しながら通電を行うと、前述の電解槽の場合と同様に固
定床115が表面積が真人な三次元電極として機能して
被処理水中の酸化性薬剤の分解等の改質処理が行われて
該電解槽の上方から取り出される。
第14図は、本発明方法に使用できる複極式電解槽の他
の例をフィルタ本体とともに示す斜視図、第15図は、
第14図の電解槽要部の縦断面図、第15図は、第14
図及び第15図の電解槽で使用できる可撓性シートで一
体化された複数の固定床及びスペーサを収容したカート
リッジ電極の斜視図である。
箱型の電解槽本体121内には、固定床型複極式電解槽
122とフィルタ本体123が収容されている。
該本体121の内壁124の下部には、前記電解槽12
2を設置するための底板125が溶接等により固定され
、該底板125には円孔126が穿設されている。該円
孔126には前記フィルタ本体123により濾過された
被処理水が被処理水供給管127を通して供給され、該
被処理水供給管127は前記底板125のやや下方で部
分されている。該分断部に形成された1対のフランジ1
28間にはメツシュ状で被処理水より導電性の高い部材
で形成されたアース電極129が挟持され、該アース電
極129の他端は接地されている。
前言己底板125上には、前記円孔126を中心とする
円筒形の好ましくは透明な硬質合成樹脂から成る筒状体
130がその底面のフランジ部131をボルト132締
着することにより固定されている。該筒状体130の内
下縁の段部133には0リング134を介して給電用陰
極ターミナル135が配設されている。
該給電用陰極ターミナル135上には、複数個の、図示
の例では9個の固定床136が積層され、かつ該固定床
136間、及び最下位の固定床136と前記給電用陰極
ターミナル135、及び最上位の固定床136と後述す
る給電用陽極ターミナル間には10枚のドーナツ状のス
ペーサ137が挟持されている。各固定床136は前記
電解槽122の内壁に僅かの間隙をもって近接し該固定
床136の内部を通過せず、固定床136と電解槽12
2の側壁との間を流れる被処理水の漏洩流がなるべく少
なくなるように配置されている。このように積層された
複数の固定床136及びスペーサ137は、帯状の薄厚
で透明な合成樹脂シート138を前記積層体に巻き付け
て上下両端を該積層体の内方に向けて折り曲げることに
より一体化され、前記シート138の上縁部には2個の
取出用耳片139(第16図)が添着されている。
前記筒状体130の上内端で前記シート138の折曲部
の基端上にはOリング139を介して、前記給電用陰極
ターミナル135に対向して正の電流を流す給電用陽極
ターミナル140が配設されている。
該給電用陽極ターミナル140の側方の前記内壁124
には上面視り字状の連結片141の基端部が固設され、
該連結片141の他端部の下部には回動軸142が配設
されている。この回動軸142には下向きコ字状の蓋体
143の基端部が軸支され、第2図に2点鎖線で示すよ
うに前記回動軸142を中心に回転できるようになって
いる。該蓋体143の前記回動軸142と相対する部分
には係合凹部144が形成され、該係合凹部144は前
記電解槽124の底板125の右方上面にその下端が固
定されかつ垂直に延びる支持板145の上端やや下方に
外向きに装着された係合片146に係合することにより
前記蓋体143及び前記筒状体130を所定位置に固定
している。
前記蓋体143のほぼ中央には円孔147が穿設され、
該円孔147には前記固定床136により改質処理され
た被処理水を電解槽122外に排出するための被処理水
取出管14Bの基端部が嵌合され、該被処理水取出管1
48は前記蓋体143のやや上方で部分されている。該
分断部に形成された1対のフランジ149間にはメソシ
ュ状で被処理水より導電性の高い部材で形成されたアー
ス電極150が挟持され、該アース電極150の他端は
接地されている。
151は、逆り字状の固定片32により電解槽本体12
2の内壁に固定されかつ内部に濾過体を充填した、前記
電解槽122に供給する前の被処理水を濾過して不純物
を除去するための筒状のフィルタであり、該フィルタ1
51には電解槽本体121の壁面に設置された導入管1
53を通してバルブ154を開閉することにより電解槽
本体121外から被処理水が供給される。又前記電解槽
122の被処理水取出管148から排出される被処理水
は同様に該被処理水取出管148に設置されたバルブ1
55を開閉することにより電解槽本体121外に取り出
される。
本電解槽の複数の固定床を一体化するためムこは、第1
6図に示したシートによる手段の他に、例えば第17図
に示すように下端内縁部に鍔体(図示せず)を連設しか
つ上縁外側に外向きフランジ156を連設した円筒体1
57内に前記固定床136及び必要に応じて前記スペー
サ137を積層し該円筒体157を前記電解槽122内
に収容する手段があり、この場合は前記フランジ36を
前記電解槽の蓋体と筒状体間に挟持できる構造としてお
くと、該円筒体157を極めて安定な状態で前記電解槽
122内に収容しかつ容易に電解槽から取り出すことが
できる。
このような構成から成る電解槽及びフィルタを含む電解
槽本体を使用して被処理水の処理を行う際には、前記バ
ルブ154.155を開いて導入管153から被処理水
を導入しながら前記電解槽122に両給電用電極ターミ
ナル135.140から通電すると、被処理水は前記フ
ィルタ123で不純物を濾過により除去された後、被処
理水供給管127を通して前記筒状体130に下方から
供給される。通電により前記各固定床136は下面が正
に上面が負に分極して固定床136内及び固定床136
間に電位が生じ、前記筒状体140内を流通する被処理
水はこの電位により正又は負に分極された固定床136
に接触して該被処理水中の酸化性薬剤の分解が行われる
酸化性薬剤の分解が行われた被処理水は前記被処理水取
出口148から前記バルブ155を通って電解槽本体1
21外に取り出され、必要に応じて更に前記導入管15
3から再度前記フィルタ123に供給されて処理が継続
される。
この電気化学的処理の継続につれて特に酸素ガスの発生
を伴うことがあり前記固定床が炭素質材料で形成されて
いると、固定床が消耗してその交換が必要になる。この
場合には、第15図に示すように前記蓋体143を前記
回動軸142を中心に上向きに2点鎖線で示す位置まで
回転させて上方の開口部を開放し前記筒状体130内に
収容されたシート138を前記耳片139を把持して上
方へ引き上げると、該シート138とともに前記固定床
136及びスペーサ137を電解槽122から取り出す
ことができる。そして新しい固定床136及びスペーサ
137を再度前記シーH38と同様のシートを使用して
積層状態で一体化し、該積層体を前記筒状体130内の
所定の位置に設置し、かつ前記蓋体143を逆方向に回
転させて該蓋体143の係合凹部144を前記支持板1
45の係合片146に係合することにより前記固定床1
36とスペーサ137から成る積層体を前記筒状体13
0内に設置して電解槽122の再組み立てを行う。
この筒状体135の電解槽122からの取り出し及び再
設置、つまり電解槽の分解及び組み立て操作において、
積層された固定床136がシート138ムこより一体化
されて個々の固定床の離脱が抑制されているため、単独
の固定床の離脱に注意を払うことなく電解槽の分解及び
組み立て繰作を行うことが可能になり、作業能率の大幅
な向上が達成される。
なお本電解槽では、被処理水供給管を電解槽底板に被処
理水取出管を電解槽蓋体に設置したが、両管は電解槽底
板又は電解槽蓋体のいずれか一方に設置するようにして
もよい。
(実施例) 次に本発明方法による被処理水の酸化性薬剤の分解の実
施例を記載するが、該実施例は本発明を限定するもので
はない。
実施班上 透明な硬質ポリ塩化ビニル樹脂製の高さ60IIII1
1、内径40mmの第1図に示した電解槽を使用して試
験用被処理水の処理を行った。該電解槽内には、炭素繊
維から成る開口率80%で直径39mm、厚さ10閣の
陰極1個と、直径39mm、厚さ1mmで開口率38%
の白金を被覆したメツシュ状チタン材を図示のように設
置した。前記試験用被処理水は水道水にオゾン含有ガス
を吹き込んでオゾン濃度が0.5〜20.0ppmとな
るように調製した。
被処理水供給量を2.51.7分に、印加電圧値を3.
5■に、電流値を60mAにそれぞれ固定し、該電解条
件下で被処理水中のオゾン濃度を第1表に示すように変
化させて該被処理水の処理を行い、電解槽通過後の被処
理水中のオゾン濃度を規定濃第 表 度のオゾン溶解水で検量線を作成し、酸化還元計を用い
て測定したところ、第1表に示す結果が得られた。
、比較順目− 粒径2〜5閣の活性炭40gを直径40cmのガラス製
カラムに充填した。なおこの活性炭は既に有効塩素2p
pmの水を1500 f通過させたものを使用した。二
〇カラムに第1表に示した濃度のオゾンを含有する実施
例1と同一の試験用被処理水を2.51/分の速度で供
給し、該カラムから流出する該被処理水中のオゾン濃度
を実施例1と同一の方法で測定した。その結果を第1表
に纏めた。
皇廉■又 陰極として直径39mm、厚さ1mmであるニッケル金
属製メツシュ状陰極を使用したこと以外は実施例1と同
様にして実施例工の試験被処理水の処理を行い、実施例
1と同一の方法で処理後の被処理水中のオゾン濃度を測
定した。その結果を第1表に纏めた。
第1表から多孔質陰極又はメソシュ状陰極を使用するこ
とにより、活性炭処理の場合よりオゾン濃度が大きく減
少することが判る。
皇隻拠主 被処理水のオゾン濃度を10ppmに固定し、第2表に
示すように電流値をlθ〜500 mA (見掛は陰極
電流密度を0.08〜1.40A /drR2)まで変
化させたこと以外は実施例1と同様にして前記被処理水
の処理を行い、更に実施例1と同様にして電解第   
 2    表 第    3    表 槽通過後のオゾン濃度を測定し、第2表に示す結果が得
られた。
皇族■土 固定床を形成する電極物質を代えたこと以外は実施例1
と同一の電解槽を使用して被処理水の処理処理を行った
試験用被処理水としてはオゾン含有ガス吹き込んでオゾ
ン濃度を10.0ppmとした水道水を使用し、該試験
用被処理水を2.517分の流速で第3表に示した物質
を使用して構成した電解槽に供給して前記被処理水の改
質処理を行い、その被処理水取出口におけるオゾン濃度
を実施例1と同一の方法で測定した。その結果を第3表
に纏めた。
第3表から電極構成物質が炭素系材料であるとオゾンが
ほぼ100%に近い値で分解するのに対し、他の金属材
料では分解効率が減少することが判る。
1旌JLL 多孔質陰極をグラファイトとした実施例1の電解槽を使
用し、グラファイトの開口率を変化させ第 表 た場合の被処理水取出口におけるオゾン濃度(初期濃度
2ppm)及び電解槽の被処理水供給口と被処理水取出
口の圧力差つまり圧力損失を測定した。その結果を第4
表に纏めた。
第4表から10〜95%の開口率の範囲で満足できるオ
ゾン分解を達成ができたことが判る。
(発明の効果) 本発明方法は、酸化性薬剤を含有する被処理水を、固定
床型陰極が設置された電解槽に供給し、該陰極で前記酸
化性薬剤を分解して前記被処理水の改質を行うことを特
徴とする被処理水の処理方法である(請求項1)。
オゾンや過酸化水素は強力な酸化力を有する薬剤として
、例えば食品殺菌水等の各種用水の殺菌、脱臭、脱色等
又はNOxガスの分解等に顕著な効果を有し、又二次公
害の問題が生じないため広範な分野で使用されている。
しかしこれらの強力な酸化性薬剤が処理済の被処理水中
に残存すると、それを廃棄すると環境汚染に繋がること
もあり、あるいはこれら酸化性薬剤を含む被処理水を人
間が摂取すると人体の健康に多大な悪影響を及ぼすこと
になる。
従来の還元剤や活性炭処理を主とする酸化性薬剤の分解
方法と異なり、本発明では電気化学の法則を利用してい
るため、確実にオゾンや過酸化水素等の酸化性薬剤を分
解して酸素に変換することができ、しかも電解槽内の部
材の消耗が殆ど無く、長期間に亘って被処理水の処理を
継続することができる。
この分解反応は、被処理水中の酸化性薬剤の陰極面への
拡散移動が律速となる反応であり、陰極面上で水素ガス
が多量に発生すると陰極の周囲に水素ガスのバリアが生
じて前記酸化性薬剤の陰極への接近を阻害する。しかし
本発明方法で、陰極電流密度を0.5A/da+2未満
という低い値に維持すると(請求項2)、前記酸化性薬
剤の陰極面への接近を阻害するほどの水素ガスが発生す
ることがないと推測され、これにより酸化性薬剤が十分
に陰極に接触して被処理水中の該成分をほぼ完全に分解
処理して、無害な被処理水を提供することができる。
本発明方法における反応は陰極上で電子の授受が起こる
電解反応であるが、被処理水に含有されるオゾン濃度は
通常数ppmのオーダーであり、実質的に陰極上でガス
発生を伴う電解反応を生じさせることなく被処理水の処
理を行うことができ、陰極電位は実質的なガス発生が生
じない−0,1〜−1,OV (vs、5HE)とする
ことが望ましい(請求項3)。又この電位範囲では消費
される電気量が零に等しいため、電力コストを大きく節
減することができる。
操作効率の面から、電解槽で処理した被処理水を再度該
電解槽に循環させないいわゆる一過性処理(ワンパス処
理)を行うことが望ましく(請求項4)、この一過性処
理を可能にするためには後述する多孔質陰極の設置法や
開口率を調整して被処理水の電解槽内の滞留時間を長く
したり電解槽内で乱流状態を形成するようにする。
本発明方法に使用する電解槽の陰極は多孔質三次元電極
とすることが望ましく(請求項5)、該三次元陰極は表
面積が真人であるため、被処理水が十分に前記陰極に接
触して酸化性薬剤をほぼ完全に分解して除去することが
できる。
又該陰極は炭素質材料で構成すると(請求項6)、該炭
素質材料から成る陰極は、前述の通り表面積が真人であ
り酸化性薬剤が接触する機会が非常に太き(なるだけで
なく、導体抵抗が小さく過電圧が大きいという要件を満
足するため、被処理水の陰極内部への浸透を促進し多孔
質陰極の全面で被処理水の処理を行うことを可能にする
ため他の材料と比較して処理効率が大幅に向上する。更
に該炭素系材料は毒性が全くなくかつイオンやその水酸
化物を形成しないため体内に摂取される被処理水の処理
用として好ましい。又炭素系材料は安価であり、他の金
属材料棒と異なり電解を停止しても腐食が生じないため
、経済的にも操作性の面からも有利である。
又多孔質陰極の開口率は10%以上95%以下であるこ
とが好ましく(請求項7)、この範囲において満足でき
る酸化性薬剤の分解効果を達成することができる。
更に本発明に使用できる電解槽では該電解槽に漏洩電流
が生じ該漏洩電流が他の金属製部材例えば水道配管に流
れ込み、該部材に溶出等の電気化学的な腐食を生じさせ
ることがある。これを防止するためには画電極が相対し
ない適切な箇所に、被処理水より導電性の高い部材をそ
の一端を接地可能なように設置して(請求項8)前記漏
洩電流を地面に放散させることができる。
又電解槽内を流れる被処理水が層流であると該被処理水
が多孔質陰極と十分に接触することなく電解槽を通り抜
けてしまうことがあるため、前記被処理水はレイノルズ
数が500以上の乱流として(請求項9)前記被処理水
が横方向にも移動して十分に前記陰極と接触するように
するが好ましい。
又本発明方法による被処理水処理では陰極電流濃度が高
すぎると不要な副反応が生ずる恐れがあるため、該陰極
電流濃度は0.1 A、71未満の範囲内とすることが
望ましい(請求項10)。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第4図、第5図、第6図及び
第7図は、それぞれ本発明方法に使用できる単極式電解
槽の第1から第7までの例を示す縦断面図、第8図は同
じく第8の例を示す横断平面図、第9図は第8図のIX
−IX線縦断面図、第10図、第11図及び第12図は
、それぞれ本発明方法に使用できる複極式電解槽の第1
から第3までの例を示す縦断面図、第13図は、本発明
に使用できる単極式電解槽の他の例を示す縦断面図、第
14図は、本発明方法に使用できる複極式電解槽の他の
例をフィルタ本体とともに示す斜視図、第15図は、第
14図の電解槽要部の縦断面図、第16図及び第17図
は、それぞれ第14図及び第15図の電解槽で使用でき
るカートリッジ電極の斜視図である。 1・−被処理水供給口 2・・被処理水取出口3.3“
、3″・・・電解槽本体 4・・・多孔質陰極 5・・・陽極 11・・被処理水供給口 12・・被処理水取出口13
・・−電解槽本体 15−・・多孔質陰極21−・・電
解槽本体 22・・−陽極23・・−多孔質陰極 28
・・被処理水取出口29・−被処理水供給口 31・・
・電解槽本体32.36−・・多孔質陰極 34・・・
陽極40・・被処理水供給口 41・・被処理水取出口
51・・・電解槽本体 57・・・陽極61・・・陰極
 62・・−被処理水取出口65.72・−被処理水供
給口 73・−電解槽本体76・−・陽極 78・・・
陰極 82・・・被処理水取出口 92・・・電解槽本体・固
定床 97・・・ 電解槽本体 105  ・ ・・絶縁粒子 112 −・固定床 121  ・ ・・電解槽 123 ・ ・・被処理水供給管 ・・被処理水取出管 不溶性金属材料 ・固定床形成粒子 ・・・電解槽本体 ・・電解槽本体 ・・フィルタ本体 136−・・固定床 第5因 第6図 第3図 第4図 第7図 第10園 第11図 第12図 第13図 第16図

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸化性薬剤を含有する被処理水を、固定床型陰極
    が設置された電解槽に供給し、該陰極で前記酸化性薬剤
    を分解して前記被処理水の改質を行うことを特徴とする
    被処理水の処理方法。
  2. (2)陰極電流密度を0.5A/dm^2未満として処
    理を行う請求項1に記載の方法。
  3. (3)陰極電位が−0.1〜−1.0V(vs.SHE
    )である請求項1又は2に記載の方法。
  4. (4)被処理水を電解槽に供給して一過性処理を行う請
    求項1から3までのいずれかに記載の方法。
  5. (5)その内部を被処理水が流通可能な多孔質三次元電
    極材料を陰極として使用する請求項1から4までのいず
    れかに記載の方法。
  6. (6)多孔質材料が炭素質材料である請求項5に記載の
    方法。
  7. (7)陰極を構成する多孔質材料の開口率が10%以上
    95%以下である請求項5又は6に記載の方法。
  8. (8)その電極が相対しない該電極背面及び/又はその
    出入口配管内に、被処理水より導電性の高い部材をその
    一端を接地可能に設置した電解槽を使用して被処理水の
    処理を行う請求項1から7までのいずれかに記載の方法
  9. (9)電解槽内を流れる被処理水のレイノルズ数が50
    0以上である請求項1から8までのいずれかに記載の方
    法。
  10. (10)陰極電流濃度が0.1A/l未満である請求項
    1から9までのいずれかに記載の方法。
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