JPH04114073A - 焼付型缶内面塗料用樹脂組成物 - Google Patents

焼付型缶内面塗料用樹脂組成物

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JPH04114073A
JPH04114073A JP23544390A JP23544390A JPH04114073A JP H04114073 A JPH04114073 A JP H04114073A JP 23544390 A JP23544390 A JP 23544390A JP 23544390 A JP23544390 A JP 23544390A JP H04114073 A JPH04114073 A JP H04114073A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は缶内面塗料用樹脂組成物に関する。
さらに詳しくは、食物などを保存する缶詰や飲料用缶な
どの缶内面に好適に使用しつる缶内面塗料用樹脂組成物
に関する。
[従来の技術] 従来より、食物などを保存する缶詰や飲料用缶などの金
属製缶の内面には、その表面を腐食などから保護するた
めに金属用塗料が塗布されている。かかる金属用塗料と
しては、主としてエポキシ樹脂塗料、ポリエステル系樹
脂塗料などが用いられている。
しかしながら、前記エポキシ樹脂塗料は、耐食性および
耐薬品性にすぐれたものであるが、耐衝撃性および可撓
性に劣ったものであるため、金属製缶に変形などが生じ
たときにはその皮膜にワレが生じたり、ハガレが生じる
という欠点があった。また、ポリエステル系樹脂は、耐
衝撃性および可撓性にすぐれたものであるが、耐食性お
よび耐薬品性に劣るという欠点があった。
[発明が解決しようとする課題] そこで、本発明者らは、前記従来技術に鑑みて、耐食性
、耐薬品性、耐衝撃性および可撓性が同時にすぐれた缶
内面塗料用樹脂組成物を開発するべく鋭意研究を重ねた
結果、これらの物性のいずれにもすぐれた缶内面塗料用
樹脂組成物をようやく見出し、本発明を完成するにいた
った。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は両末端にカルボキシル基を有するポ
リエステル5〜95重量%およびエポキシ樹脂5〜95
重量%からなるブロックコポリマーを主成分とする缶内
面塗料用樹脂組成物に関する。
[作用および実施例] 本発明の缶内面塗料用樹脂組成物は、前記したように、
ポリエステルとエポキシ樹脂からなるブロックコポリマ
ーを主成分としたものであり、かかるブロックコポリマ
ーのポリエステルセグメントに起因して耐衝撃性および
可撓性が同時に付与され、またエポキシ樹脂セグメント
に起因して耐薬品性および耐食性が同時に付与されるの
である。
本発明に用いられる両末端にカルボキシル基を有するポ
リエステルは、二塩基酸および多祿アルコールを縮合反
応せしめることによりえられる。
前記二塩基酸としては、たとえばフタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸なとの芳香族二塩基酸、ジフェノリッ
ク酸、これら芳香族二塩基酸の酸無水物および水添物、
コハク酸、アンピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ド
デカンジオイック酸などの飽和脂肪族二塩基酸およびそ
の酸無水物、不飽和脂肪酸から誘導されたダイマー酸類
などがあげられ、これらの二塩基酸は通常単独でまたは
2種以上を混合して用いられる。これらの二塩基酸のな
かでは、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、ダイマー酸類、ジフェノリック酸
などは、人体に対する安全性にすぐれたものであるから
、とくに好適に使用しつるものである。
前記多価アルコールとしては、たとえばエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコール
、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、1.3−ブタンジオール、2
.3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2.
2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(ネオペンチ
ルグリコール)、2.2−ジアルキル−1,3−プロパ
ンジオール、ブチレングリコール、1.6−ヘキサンジ
オールなとの直鎖状ジオール類;シクロヘキサンジオー
ル、シクロヘキサンジメタツール、水添ビスフェノール
Aなどの脂環構造を有するジオール類っビスフェノール
Aのエチレンオキサイドの付加物、ビスフェノールAの
プロピレンオキサイドの付加物などの二価アルコールな
どがあげられる。
これらの多価アルコールのなかでは、エチレングリコー
ル、−ジエチレングリコール、トリエチレングリコール
、ネオペンチルグリコール、ブチレングリコールなどは
、人体に対する安全性にすぐれたものであるから、とく
に好適に使用しうるちのである。
前記二塩基酸および前記多価アルコールの配合割合は、
通常二塩基酸のカルボキシル基/多価アルコールの水酸
基の当量比が1.OL/ 1〜2/1となるように調整
される。かかる当量比が1、吋/1よりも小さいばあい
には、えられるポリエステルの分子量が大きくなって粘
度が大きくなりすぎ、エポキシ樹脂との反応性に乏しく
なるようになり、また2/1をこえるばあいには、未反
応の二塩基酸が残存し、塗液のにこりや塗膜の物性の低
下をまねくことになる。
本発明に用いられるポリエステルの数平均分子量(以下
、Finという)は、前記二塩基酸および前記多価アル
コールの配合割合によって決定され、一般に300〜1
00o口、好ましくは500〜6000である。Rnが
前記範囲よりも小さいばあいには、ブロックの効果が発
現されず、エポキシ樹脂の加工性の改良などの効果が発
現されにくくなり、また前記範囲をこえるばあいには、
粘度が大きくなり、エポキシ樹脂との反応性に乏しくな
るようになる。
前記エポキシ樹脂としては、たとえば脂肪族系ジエボキ
シドをはじめ、ビスフェノールAやビスフェノールFな
どのポリクリシジルエーテルなとかあげられ、これらの
エポキシ樹脂は通常単独でまたは2種以上を混合して用
いられる。
これらのエポキシ樹脂のなかでは、ビスフェノールAの
ポリグリシシリエーテル、いわゆるエピビス型エポキシ
樹脂が人体に対する安全面でとくに好ましい。
前記エポキシ樹脂1分子中に含まれるエポキシ基の数は
平均して1.1〜2個、とくに好ましくは2個である。
前記エポキシ基の数は1.1個よりも少ないばあいには
、ポリエステルとの反応性に乏しくなり、また2個をこ
えるばあいには、ポリエステルとのブロックコポリマー
の合成時に反応系が高粘度となり、著しいばあいにはゲ
ル化するようになる。
また、前記エポキシ樹脂のRnは、340〜20000
、なかんづ<340〜4000であることが好ましい。
かかるRnが前記範囲よりも小さいばあいには、未反応
のエポキシ樹脂が存在したときに缶内容物に抽出される
ため、缶内面塗料として好ましくないようになり、前記
範囲をこえるばあいには、粘度か大きくなりすぎてポリ
エステルとの反応性に乏しくなるようになる。
前記エポキシ樹脂とポリエステルの配合割合(重量比)
は、通常5/95〜9515、好ましくはto/ 90
〜90/ 10となるように調整される。かかる配合割
合は5/95よりも小さいばあいには、ポリエステル樹
脂と類似の性質を示し、また9515をこえるばあいに
は、エポキシ樹脂と同一の物性となり、ブロックによる
効果が充分に発現されにくくなる。
なお、本発明においては、前記エポキシ樹脂とポリエス
テルを配合するにあたっては、未反応のポリエステルま
たはエポキシ樹脂が残存しないようにするために、前記
ポリエステルのカルボキシル基と前記エポキシ樹脂のエ
ポキシ基との当量比が172〜2/1となるように調整
することが好ましい。
前記ポリエステルとエポキシ樹脂の反応は、通常の溶液
重合法によって行なうことができる。
かかる溶液重合法の一例をあげれば、たとえば所望量の
ポリエステルとエポキシ樹脂を調整し、これを溶剤に溶
解し、たとえばチッ素ガスなとの不活性ガス雰囲気中で
100〜200℃で30分〜6時間加熱する方法などが
あげられる。前記溶剤としては、副反応をおこさないも
のが選ばれ、たとえばシクロヘキサノン、キシレンなど
があげられる。なお、反応の際には、たとえば3級アミ
ンなどの塩基性触媒を適宜配合して反応を促進させても
よい。
かくしてえられる前記ポリエステルとエポキシ樹脂から
なるブロックコポリマーのMnは、1000〜3000
0、好ましくは3000〜20000である。
かかる出は前記範囲よりも小さいばあいには、抽出する
有機物の量が多くなって缶内面塗料としてふされしくな
いようになり、また前記範囲をこえるばあいには、粘度
が大きくなりすぎて塗工作業性が低下するようになる。
本発明の樹脂組成物は、前記したように、前記ブロック
コポリマーを主成分として含有したものであり、使用に
際しては樹脂組成物中のブロックコポリマーの樹脂固形
分の含有量は5〜70重量%、好ましくは10〜50重
量%となるようにたとえば溶剤などを添加して調整され
ることが望ましい。前記ブロックコポリマーの樹脂固形
分の含有量が5重量%未満であるばあいには、公知の塗
装方法では均質な皮膜の形成が困難となり、また70重
量%をこえるばあいには、塗液に要求される流動性を失
ない塗装するのが困難となる傾向がある。
本発明の樹脂組成物を缶用内面塗料として用いるばあい
には、そのままの状態で使用することも考えられるが、
多くのばあいには、メラミン樹脂やフェノール樹脂など
を適宜配合して熱硬化型塗料として使用することが一般
的である。
なお、本発明の樹脂組成物には、その他必要に応じてた
とえば可塑剤、着色剤などを配合することができる。
本発明の樹脂組成物を適用しうる缶の素材としては、た
とえば鉄、ブリキ、ステンレス鋼、チタン、銅、アルミ
ニウムなどがあげられる。
本発明の樹脂組成物を塗布する手段についてはとくに限
定はなく、任意である。かかる手段としては、jことえ
ばハケ塗り、ヘラ塗り、スプレーコーティング、ロール
コーティングなとかあげられる。
本発明の樹脂組成物が形成された乾燥後の塗膜の厚さは
、その用途によって異なるが、通常1〜100.1jT
nの範囲内となるように調整される。
かくして本発明の樹脂組成物を基材上に形成してえられ
た塗膜は、すぐれた耐食性、耐薬品性、耐衝撃性および
可撓性を有するものである。
つぎに本発明の樹脂組成物を実施例に基づいてさらに詳
細に説明するか、本発明はかかる実施例のみに限定され
るものではない。
実施例1 水と多価アルコールを分離しうる分溜器を有する内容量
が3gの4つロフラスコに、イソフタル酸2.0モル、
アジピン酸2.2モル、ネオペンチルグリコール1.4
モル、■、6−ヘキサンジオール1.4モルおよびエチ
レングリコール1.2モルを仕込み、加熱をはじめた。
液温か約160℃に達した時点てエステル化によって水
が留出しはしめ、液温か250℃に達した。つぎに、こ
の温度でフラスコ内にチッ素ガスを通し、水を追い出し
て反応を完了させた。
えられたポリエステルは、出か5000、酸価か22m
gKOHのものであった。
つぎに、えられたポリエステル500gを内容量が3g
の4つロフラスコに入れ、ついてエポキシ樹脂としてエ
ピコート1001 (油化シェルエポキシ轢製、商品名
、エポキシ当量:460、Rn:1000) 135.
5 gを添加したのち、撹拌しながら150℃まで加熱
し、塩基性触媒としてジメチルベンジルアミン6.4g
を添加して3時間反応を行なったところ、反応系内の酸
価が1゜OmgKOH以下となったので、反応を終了し
た。
えられたブロックコポリマーのFfnは13(100。
重量平均分子量(以下、んという)は29000、ガラ
ス転移温度は40℃であった。また、エポキシ樹脂セグ
メントは21.3重量%であった。
なお、重合開始時からの生成ブロックコポリマーの分子
量を高速液体クロマトグラフィー(■島津製作所製、品
番: LC−2、カラム: H2C−40+H3G−2
0)および紫外吸光光度計を用いて調べた。その結果を
第1図に示す。
第1図において、横軸は保持容量(ml)、縦軸はピー
ク強度(−)を示し、(1)はポリエステルのクロマト
グラム、(a、(3)および(4)はそれぞれ反応開始
1.2および3時間経過後のブロックコポリマーのクロ
マトグラムを示す。
第1図に示された結果から、ポリエステルがエポキシ樹
脂と反応し、経時とともにブロックコポリマーが成長し
ていることがわかる。
反応終了後、フラスコ内にキシレンとブチルセロソルブ
の混合溶剤(混合割合(重量比)−1:1)をブロック
コポリマーの樹脂固形分量が40重量%となるように添
加してブロックコポリマー溶成をえた。
つぎにブロックコポリマー溶液80重量部(樹脂固形分
量)とメラミン樹脂(三井すイナミ・ラド■製、商品名
:サイメル303)20重量部を混合して焼付型塗料を
調製した。
えられた焼付型塗料を乾燥後の塗膜の厚さか20虜とな
るように、たて10国、よこ20(1)のブリキ板(#
 25)塗布したのち、200℃で120秒間加熱して
サンプルを作製した。
えられたサンプルの物性として密着性、折り曲げ性、耐
レトルト性および耐食性を以下の方法にしたがって調べ
た。その結果を第1表に示す。
イ)密着性 カッターナイフを用いて2III11×211I11の
基盤目状の切目を100個入れたのち、七ロ/%ン粘着
テープを貼付し、ついて剥離して残存している基盤目状
の塗膜の個数をカウントした。
(01折り曲げ性 ITでの折り曲げを行ない、エナメルレータ−で折り曲
げ部の通電量(mA)を測定した。
(/〜耐レトルト性 サンプルを2gのステンレス製バットに入れ、水1gを
加えたのち、これを圧力釜中に入れ、130℃で30分
間加熱したのち、塗膜のにごりの有無を目視にて調べ、
以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準) O:白化が認められず。
×:白化か認められる。
(司耐食性 サンプル板を缶蓋に成形した。別途、充分に塗装された
缶胴に1%食塩水を加え、巻き締めたのち、130℃1
時間レトルト後に55℃で7日間放置した。
つぎに、サンプルを開缶し、塗膜に異状がないかどうか
を目視にて調べ、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準) O:異状が認められず。
△:小さいブリスターが認められる。
X:塗膜の全面に浮きが認められる。
比較例1〜2 実施例1において、ブロックコポリマー溶液80重量部
(樹脂固形分量)のかわりにフェノキシ樹脂(UCC社
製、PKHH樹脂)溶液80重量部(樹脂固形分量)(
比較例1)または高分子ポリエステル(東洋紡績■製、
バイロン290)溶液80重量部(樹脂固形分量)(比
較例2)を用いたほかは実施例1と同様にして塗料を調
製し、サンプルを作製してその物性を調べた。その結果
を第1表に示す。
[以下余白コ 第1表に示した結果から明らかなように、フェノキシ樹
脂を用いたばあいには(比較例1)、基材との密着性に
劣るものであるため、耐食性を調べたときに、塗膜の全
面に浮きが見受けられ、結果として耐食性に劣った。ま
たポリエステルを用いたばあいには(比較例2)、基材
との密着性にすぐれるとはいうものの、バリア性が劣る
ため、耐レトルト性および耐食性がわるかった。
一方、本発明の樹脂組成物を用いたばあいには(実施例
1)、密着性、折り曲げ性、耐レトルト性および耐食性
のいずれにもすぐれた塗膜が形成された。
実施例2 水と多価アルコールを分・離しうる分溜器を有する内容
量が3gの4つロフラスコに、アジピン酸1.1モルお
よびエチレングリコール1.0モルを仕込んだほかは、
実施例1と同様にしてポリエステルを調製した。
えられたポリエステルは、iが2300.酸価が50m
gKOHのものであった。
つぎに、えられたポリエステル500gを内容量か3g
の4つロフラスコに入れ、エポキシ樹脂としてR−38
6(三井石油化学■製、商品名、エポキシ当量: 10
10、Rn : 2050) 600 gを添加したほ
かは、実施例1と同様にしてブロックコポリマーを調製
した。
えられたブロックコポリマーのFjnは13000 。
〜は35000 、酸価は11g KOH以下、ガラス
転移温度は62℃であった。
つぎに、フラスコ内にキシレンとブチルセロソルブの混
合溶剤(混合割合(重量比)−1;1)をブロックコポ
リマーの樹脂固形分量が40重量%となるように添加し
てブロックコポリマー溶液をえた。
つぎにブロックコポリマー溶液70重量部(樹脂固形分
量)、フェノール樹脂としてヒタノール4020 (日
立化成■製、商品名)30重量部および触媒としてリン
酸1重量部を配合し、フェノール変性の塗料を調製した
えられた塗料を代表的な缶用アルミニウム材である50
52材(たてl0cm、よこ20clTl)に乾燥後の
塗膜の厚さが20ipとなるように塗布したのち、20
0℃で4分間加熱して塗膜を形成させ、ついで缶蓋に加
工し、成形した。
つぎに、近年ツナ缶なとの食缶ではブリキの缶胴にアル
ミニウムのイージーオープンエンドを設けることか多く
、異種金属の接触によるアルミニウム蓋の腐食が問題と
なっているため、前記缶蓋を無塗装のブリキ缶に巻きし
めたのち、実施例1と同様にして密着性および折り曲げ
性を調べ、さらに以下の方法で耐食性を調べた。
その結果を第2表に示す。
(ホ)耐食性 無塗装のブリキ缶に醤油を全容量の90%になるように
加え、前記缶蓋をまきしめたのち、圧力釜にて130℃
で1時間加熱し、ついて55℃の雰囲気中で3日間保存
した。つぎに缶蓋を取り出し、異状の有無を目視により
観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準) O:異常なし。
△ニブリスターが認められる。
×:穿孔缶となる。
比較例3〜4 実施例2において、ブロックコポリマー溶液70重量部
(樹脂固形分量)のかわりに比較例1で用いたのと同じ
フェノキシ樹脂溶液70重量部(樹脂固形分量)(比較
例3)または比較例2で用いたのと同じ高分子ポリエス
テル溶液70重量部(樹脂固形分量)(比較例4)を用
いたほかは実施例2と同様にして塗料を調製し、塗布し
て缶蓋を作製した。つぎに缶蓋の物性を実施例2と同様
にして調べた。その結果を第2表に示す。
[以下余白コ 第2表に示した結果から明らかなように、フェノキシ樹
脂を用いたばあいには(比較例3)平面部で耐食性を呈
するが、加工が施されたプレッシャーリッジ部およびリ
ング部に穿孔か認められた。またポリエステルを用いた
ばあいには(比較例4)、塗膜全面にブリスターか認め
られ、はなはたしいものは、穿孔していた。
一方、本発明の樹脂組成物を用いたばあいには、加工が
施された部分でややブリスターが認められたが、穿孔ま
でにはいたらず、平面部では異状かまったく認められな
かった。
実施例3 二塩基酸および多価アルコールとして、アジピン酸4モ
ルおよびエチレングリコール3モルを用いたほかは、実
施例1と同様にしてポリエステルを調製した。
えられたポリエステルは、Mnが700、酸価が150
 mgKOHのものであった。
つぎに、えられたポリエステル140 gを内容量が3
gの4つロフラスコに入れ、エポキシ樹脂としてR−3
67(三井石油化学■製、商品名、エポキシ当量: 1
250、Ftn: 2580) 1000gを添加した
ほかは、実施例1と同様にしてブロックコポリマー資調
製した。
えられたブロックコポリマーのiは5500、〜は17
000 、酸価は1mgKOH以下、ガラス転移温度は
92℃であった。
つぎに、フラスコ内にキシレンとブチルセロソルブの混
合溶剤(混合割合(重量比)−1:1)をブロックコポ
リマーの樹脂固形分量が40重量%となるように添加し
てブロックコポリマー溶液をえた。
つぎにブロックコポリマー溶液80重量部(樹脂固形分
量)およびフェノール樹脂としてヒタノール−4020
20重量部を配合して塗料を調製した。
えられた塗料をたてlocm、よこ20cmのブリキ板
に乾燥後の塗膜の厚さが20遍となるように塗布したの
ち、210℃で2分間加熱して塗膜を形成させ、サンプ
ルをえた。
つぎに実施例1−と同様にして密着性、折り曲げ性およ
び耐食性を調べた。
また、缶用内面塗料は一般に5〜10加の膜厚でエポキ
シ−フェノール系の塗料が塗布され、その後、1〜3m
/seeの熱風で乾燥される。
従来のエポキシ樹脂では10遍以上の膜厚では乾燥時の
送風のために塗液の表面に凹凸が生じ、発泡やニスダレ
の原因となることがある。したがって、以下の方法によ
り、実施例3でえられたブロックコポリマーと従来のエ
ポキシ樹脂の送風時の表面状態を比較した。その結果を
第3表に示す。
(へ)送風時の表面状態 10elX 20c寵のブリキ板に膜厚が20.になる
ように塗装された塗装板を用意した。塗装置後に200
℃の熱風が3 m /secで送風されているオーブン
に塗装板が送風方向に平行になるように塗装板を置き、
10分間焼付を行なった。
焼付けられた板の表面状態を目視により、以下の評価基
準にて評価した。
(評価基準) ○;壁塗膜平滑であり、発泡やニスダレが認められない
×:塗膜に凹凸があり、発泡やニスダレが認められる。
比較例5 実施例3において、ブロックコポリマー溶液80重量部
(樹脂固形分量)のかわりにエポキシ樹脂としてVD−
020H(東部化成■製、商品名、l−約5000)溶
液80重量部(樹脂固形分量)を用いたほかは、実施例
3と同様にして塗料を調製し、サンプルを作製した。つ
ぎにサンプルの物性を実施例3と同様にして調べた。そ
の結果を第3表に示す。
[以下余白] 第3表に示した結果から明らかなように、本発明の実施
例3てえられた樹脂組成物は、比較例5てえられたエポ
キシ樹脂を用いた樹脂組成物とほぼ同等のすくれた耐食
性を有するか、密着性、折り曲げ性および送付時の表面
状態のいずれにもすくれたものである。
以上の結果から、本発明のポリエステルおよびエポキシ
樹脂からなるブロックコポリマーを主成分とする樹脂組
成物は、加工性および密着性にすぐれると同時に、焼付
時に平滑性にすくれな塗膜を形成しうることかわかる。
[発明の効果〕 本発明の缶内面塗料用樹脂組成物は、耐食性、耐薬品性
、耐衝撃性および可撓性が同時にすぐれた塗膜を形成し
うるちのであるので、たとえば食物などを保存する缶詰
や飲料用缶などの金属製缶の缶内面塗料として好適に使
用しうるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例1でえられたブロックコポリ
マーのクロマトグラムである。 シーへ私制

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 両末端にカルボキシル基を有するポリエステル5〜
    95重量%およびエポキシ樹脂5〜95重量%からなる
    ブロックコポリマーを主成分とする缶内面塗料用樹脂組
    成物。 2 前記ポリエステルのカルボキシル基と前記エポキシ
    樹脂のエポキシ基との当量比が1/2〜2/1となるよ
    うに調整してなる請求項1記載の樹脂組成物。
JP23544390A 1990-09-04 1990-09-04 焼付型缶内面塗料用樹脂組成物 Expired - Lifetime JP2865401B2 (ja)

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