JPH04113797U - ポンプ装置 - Google Patents

ポンプ装置

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JPH04113797U
JPH04113797U JP2529891U JP2529891U JPH04113797U JP H04113797 U JPH04113797 U JP H04113797U JP 2529891 U JP2529891 U JP 2529891U JP 2529891 U JP2529891 U JP 2529891U JP H04113797 U JPH04113797 U JP H04113797U
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impeller
suction
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和明 宮▲崎▼
一彦 矢政
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新明和工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸引性能を向上させることにより、ポンプ重
量を低減させる。 【構成】 案内羽根40の基板41の外周縁部を径方向
に延長して残留促進片44を形成する。空気が混在され
た汚水が吸い込まれると、汚水は残留促進片44の下面
側での残留が促進される一方、空気は残留促進片に影響
されずにスムーズに上方に発散される。こうして、案内
羽根40の側方位置での空気溜りの発生が防止されて吸
引性能が確保される。また、残留促進片44によって空
気溜りの発生が防止される結果、外ケーシングの径寸法
を小さく設定でき、ポンプ装置自体の小型化,軽量化が
図られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、固形物、泥土類の混在する汚水・汚物等の被吸引物、例えば空気 の吸い込み易い溜り水、底水および沈殿物等を吸排するためのポンプ装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来、建設現場等における湧水や溜り水の吸排処理に用いられる汚水・汚物吸 排用ポンプ装置として、例えば特願平2−199295号公報に開示されたもの がある。
【0003】 図5にその種のポンプ装置の断面図を示す。同図に示すように、外ケーシング 1の上部には吸引口2および吐出口3が形成される。さらに、外ケーシング1内 にはモータケーシング4が収容されるとともに、モータケーシング4内にはモー タ5が収容されている。
【0004】 モータ5の回転軸6はモータケーシング4の底部を貫通して、その下端に羽根 車7が取り付けられるとともに、羽根車7の外周には案内羽根8が配置される。 また、外ケーシング1内において、吸引口2には吸引管9の一端が連結されると ともに、その吸引管9の他端が羽根車7の下方に対向配置される。
【0005】 このポンプ装置において、汚水・汚物等(以下、単に「汚水」と称す)の吸排 処理を行う場合、外ケーシング1内に所定量の呼び水を収容しておき、その状態 でモータ5を駆動させる。これにより、羽根車7が回転してその遠心力により羽 根車7周辺部の呼び水が側方に押し出されて、羽根車7の下辺部が減圧される。 この減圧によりホース10の先端から汚水が吸い込まれて、吸引口2および吸引 管9を通って羽根車7の周辺部まで吸い込まれる。さらに、その汚水は上記遠心 力により羽根車7の側方に押し出されて案内羽根8間を通り、外ケーシング1内 に押し出される。この動作が連続的に繰り返されて、外ケーシング1内が汚水で 満たされると、汚水が吐出口3から吐出される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のポンプ装置では、吸排処理中に汚水とともに空気が吸い 込まれた場合、外ケーシング1の径寸法が小さく設定されていると、案内羽根8 から外ケーシング1内に押し出された空気の分散が抑制されて案内羽根8の側方 位置に空気溜りが形成され、吸引性能が著しく低下するという問題が生じる。こ のため、従来のポンプ装置では、案内羽根8の側方位置での空気溜りの発生を防 止するために、外ケーシング1の径寸法を大きく設定する必要があり、その結果 ポンプ装置自体が大型化するとともに、ポンプ重量も重くなるという問題があっ た。特に、吸引開始時には、外ケーシング1内に呼び水を収容しておく必要があ るため、大きい寸法の外ケーシング1内に呼び水を収容するとなると、多量の呼 び水を収容せねばならず、その状態でのポンプ重量がかなり重くなって、ポンプ 装置の持ち運びや設置作業にも支障を来すことになる。
【0007】 この考案は、上記従来技術の問題を解消し、吸引性能を低下させることなく小 型化,軽量化を図れるポンプ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上部に吐出口が形成された外ケーシング内にモータケーシングを 収容し、前記モータケーシング内から下方に引き出されたモータ回転軸の下端に 羽根車が取り付けられるとともに、その羽根車外周に配置される案内羽根が基板 と、その基板の下面に突設された複数の羽根本体とで構成される一方、吸引管の 一端を前記羽根車の下方に対向配置して、前記吸引管の他端から吸い込まれた被 吸引物が前記吸引管を通って前記羽根車により側方に押し出され、さらに前記複 数の羽根本体間および前記外ケーシング内を通って前記吐出口から吐出されるよ うにしたポンプ装置であって、上記目的を達成するため、前記基板の外周縁部を 、前記複数の羽根本体の外周位置よりも基板の径方向に突出するように延長させ て被吸引物残留促進片を形成している。
【0009】
【作用】
この考案のポンプ装置によれば、案内羽根の基板の外周縁部を、案内羽根の複 数の羽根本体の外周位置よりも基板の径方向に突出するように延長させて被吸引 物残留促進片を形成しているため、空気が混在した被吸引物が吸引管に吸い込ま れたとしても、それらが案内羽根の複数の羽根本体間を通過した後、被吸引物は 被吸引物残留促進片の下面側への残留が促進される一方、空気は残留促進片に影 響されずにスムーズに上方に発散し、案内羽根側方位置での空気溜りの発生が防 止されて吸引性能が確保される。
【0010】
【実施例】
図1はこの考案の第1の実施例であるポンプ装置を示す断面図である。同図に 示すように、外ケーシング11は、上部に吐出口14が形成された縦断面略U字 形のケーシング本体12と、そのケーシング本体12の上部開口に取り付けられ たケーシングカバー13とで構成される。ケーシングカバー13にはその一側に 吸引穴(吸引口)15が形成されて、その吸引穴15により外部と外ケーシング 11内とが連通される。
【0011】 外ケーシング11内において、ケーシングカバー13の下面中央には、縦断面 略U字形のモータケーシング20の上端縁が取り付けられる。モータケーシング 20内には、モータ21がその回転軸22を鉛直方向に配置した状態で、しかも その回転軸22の下部をモータケーシング20の底部に貫通させるようにして収 容される。また、モータケーシング20の下面には、下方へ突出するようにして 3本の埋込みボルト16(図1において1本のみ示す)が取り付けられる。そし て、その埋込みボルト16を介して、シールブラケット23がモータケーシング 20の下面に取り付けられるとともに、そのシールブラケット23の中央に上記 回転軸22の下部が密封状態で貫通される。さらに、シールブラケット23から 下方に引き出された回転軸22の下端には羽根車30が固定される。
【0012】 図2に羽根車30の周辺部の水平断面図を示す。図1および図2に示すように 、羽根車30は、回転軸22に固定されている回転板31と、その回転板31の 下面側にそれぞれ突設され、それぞれ渦巻状に形成された複数の回転羽根32と で構成される。
【0013】 また、羽根車30の外周に配置される案内羽根40は、上記3本の埋込みボル ト16にそれぞれ対応して3個のボルト貫通穴43が形成されたリング状の基板 41と、基板41の下面に渦巻方向が上記羽根車30の渦巻方向と逆方向になる ように突設された複数の羽根本体42とで構成される。さらに、基板41は、そ の外周縁部が複数の羽根本体42の外周位置よりも基板41の径方向に突出され るように延長されて残留促進片44が形成される。
【0014】 一方、案内羽根40の下方に配置されるU字パイプ50には、その一端外周に フランジ51が形成されており、上記3本の埋込みボルト16が案内羽根40の ボルト貫通穴43およびフランジ51にそれぞれ貫通された状態で、各埋込みボ ルト16にナット52がそれぞれ締結される。これにより、案内羽根40がシー ルブラケット23とU字パイプ50とで加圧挟持される。
【0015】 また、U字パイプ50の他端には吸引管53の下端が連結されるとともに、吸 引管53の上端がケーシングカバー13に形成された吸引穴15の内端側に連結 される。さらに、吸引穴15の外端側にはホース54の一端が連結される。
【0016】 このポンプ装置において、汚水の吸排処理を行うには、まず外ケーシング11 内に半分程度呼び水を収容しておき、モータ21を駆動させる。これにより、羽 根車30が回転しその遠心力によって、羽根車30の周辺部の呼び水が側方に押 し出されて羽根車30の下辺部が減圧される。この減圧により汚水がホース54 の先端からホース54内に吸い込まれて、吸引穴15、吸引管53およびU字パ イプ50内を通り、羽根車30の周辺部まで吸い込まれる。さらに、その汚水は 、上記遠心力により羽根車30の側方へ押し出されて、案内羽根40の複数の羽 根本体42間を通り、外ケーシング11内に押し出される。このとき、汚水とと もに吸い込まれた空気も案内羽根40の側方に押し出されることになるが、案内 羽根40の基板41の外周縁部を径方向に延長して残留促進片44を形成してい るため、汚水は残留促進片44の下面側での残留が促進される一方、空気は残留 促進片44に影響されずに残留促進片44と外ケーシング11の内壁面間を通っ てスムーズに上方へ発散する。このような動作が繰り返されて、外ケーシング1 1内が汚水で満たされると、汚水が吐出口14から吐出される。
【0017】 このポンプ装置によれば、案内羽根40の基板41の外周縁部を径方向に延長 して残留促進片44を形成しているため、空気が混在された汚水がホース54か ら吸い込まれたとしても、それらが案内羽根40の複数の羽根本体42間を通過 した後、汚水は残留促進片44の下面側への残留が促進される一方、空気は残留 促進片44に影響されずに残留促進片44と外ケーシング11の内壁面間を通っ てスムーズに上方に発散する。このため、案内羽根40の側方位置に空気溜りが 形成されず、真空度の低下が防止されて吸引性能が向上する。
【0018】 こうして、残留促進片44により空気溜りの発生が防止される結果、従来のよ うに外ケーシング11の径寸法を大きく設定する必要がなくなり、ポンプ装置自 体を小型化かつ軽量化できる。この場合、吸引開始時に収容する呼び水の量も少 なくなるので、その呼び水の減少量を考慮すると、従来のポンプ装置に比べてか なりポンプ重量を低減できて、ポンプ装置の持ち運びや設置作業が容易になる。
【0019】 図3はこの考案の第2の実施例であるポンプ装置を示す断面図である。同図に 示すように、外ケーシング111には、上部に吐出口114を有する断面略逆U 字形のケーシング本体112が設けられるとともに、このケーシング本体112 の下端が軸受ケース113の外壁部に固定されている。さらに、ケーシング本体 112内に収容されるモータケーシング120の下端が軸受ケース113の中央 片に取り付けられるとともに、モータケーシング120内に収容されるモータ1 21の回転軸122が軸受ケース113の中央片に貫通されて下方に引き出され る。
【0020】 また、軸受ケース113の下面にはシールブラケット123が取り付けられる とともに、そのシールブラケット123の中央にモータ121の回転軸122が 貫通される。こうしてシールブラケット123の下方に引き出された回転軸12 2の下端には羽根車130が取り付けられる。
【0021】 羽根車130の外周に配置される案内羽根140は、上記第1の実施例と同様 で、リング状の基板141と、その基板141の下面に突設された複数の羽根本 体142とで構成される。さらに、基板141の外周縁部は径方向に延長されて 残留促進片144が形成される。
【0022】 また、軸受ケース113の外壁部の下端に取り付けられる下ケーシング160 には、吸引管153が一体的に形成されており、その吸引管153の一端開口部 が羽根車130の下方に対向している。さらに、吸引管153の他端には、連結 管161を介してホース154の一端が連結される。
【0023】 なお、外ケーシング111は、ケーシング本体112と、軸受ケース113の 外壁部と、下ケーシング160により構成されている。
【0024】 このポンプ装置において、汚水の吸排処理を行うには、外ケーシング111内 に呼び水を、水面位置Hに相当する位置ぐらいまで収容しておき、モータ121 を駆動する。そうすると、上記第1の実施例と同様にして、汚水がホース154 の先端から吸い込まれて、連結管161および吸引管153を通って羽根車13 0の周辺部まで吸い込まれ、さらに羽根車130の遠心力により側方に押し出さ れて、案内羽根140の複数の羽根本体142間を通り、外ケーシング111内 に押し出される。このとき、汚水は案内羽根140に形成された残留促進片14 4の下面側での残留が促進される一方、汚水とともに吸い込まれた空気は残留促 進片44に影響されずにスムーズに上方へ発散する。このような動作が繰り返さ れて、外ケーシング111内が汚水で満たされると、汚水が吐出口114から吐 出される。
【0025】 この第2の実施例のポンプ装置も上記第1の実施例のポンプ装置と同様で、案 内羽根140の基板141の外周縁部を径方向に延長して残留促進片144を形 成しているため、汚水は残留促進片144の下面側での残留が促進される一方、 空気は残留促進片144に影響されずにスムーズに上方に発散する。このため、 空気溜りが形成されず真空度の低下が防止されて吸引性能が向上する。
【0026】 例えば、図4の実線Bに示すように、この第2の実施例のポンプ装置における 羽根車130の下方位置での真空度は、残留促進片144が形成されないポンプ 装置の真空度(同図の破線Aに示す)と比較した場合、特に吸込空気量が少ない 範囲で高くなっていることが判る。
【0027】
【考案の効果】
以上のように、この考案のポンプ装置によれば、案内羽根の基板の外周縁部を 径方向に延長して被吸引物残留促進片を形成しているため、空気が混在した被吸 引物が吸引管に吸い込まれたとしても、それらが案内羽根の複数の羽根本体間を 通過した後、被吸引物は被吸引物残留促進片の下面側での残留が促進される一方 、空気は被吸引物残留促進片に影響されることなくスムーズに上方に発散して、 空気溜りが形成されず吸引性能が向上する。こうして、残留促進片により空気溜 りの発生が防止される結果、外ケーシングの径寸法を小さくして、吸引性能を低 下させることなく小型化,軽量化を図れるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例であるポンプ装置を示
す断面図である。
【図2】上記第1の実施例のポンプ装置の要部を示す水
平断面図である。
【図3】この考案の第2の実施例であるポンプ装置を示
す断面図である。
【図4】この考案のポンプ装置の吸引力を示す真空性能
グラフである。
【図5】従来のポンプ装置を示す断面図である。
【符号の説明】
11,111 外ケーシング 14,114 吐出口 20,120 モータケーシング 21,121 モータ 22,122 回転軸 30,130 羽根車 40,140 案内羽根 41,141 基板 42,142 羽根本体 44,144 残留促進片 53,153 吸引管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に吐出口が形成された外ケーシング
    内にモータケーシングを収容し、前記モータケーシング
    内から下方に引き出されたモータ回転軸の下端に羽根車
    が取り付けられるとともに、その羽根車外周に配置され
    る案内羽根が基板と、その基板の下面に突設された複数
    の羽根本体とで構成される一方、吸引管の一端を前記羽
    根車の下方に対向配置して、前記吸引管の他端から吸い
    込まれた被吸引物が前記吸引管を通って前記羽根車によ
    り側方に押し出され、さらに前記複数の羽根本体間およ
    び前記外ケーシング内を通って前記吐出口から吐出され
    るようにしたポンプ装置において、前記基板の外周縁部
    を、前記複数の羽根本体の外周位置よりも基板の径方向
    に突出するように延長させて被吸引物残留促進片を形成
    したことを特徴とするポンプ装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5210721U (ja) * 1975-07-10 1977-01-25
JPS63277886A (ja) * 1987-04-16 1988-11-15 エルンスト・コルトハウス 自吸形回転ポンプ
JPH02199295A (ja) * 1988-10-03 1990-08-07 Shin Meiwa Ind Co Ltd ポンプ装置

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