JPH0721914Y2 - 溶存ガス混入防止装置 - Google Patents
溶存ガス混入防止装置Info
- Publication number
- JPH0721914Y2 JPH0721914Y2 JP2903891U JP2903891U JPH0721914Y2 JP H0721914 Y2 JPH0721914 Y2 JP H0721914Y2 JP 2903891 U JP2903891 U JP 2903891U JP 2903891 U JP2903891 U JP 2903891U JP H0721914 Y2 JPH0721914 Y2 JP H0721914Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dissolved gas
- water
- prevention device
- diameter
- gas mixture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は水中モーターポンプの
ストレーナー部の外側に装着し、水中モーターポンプが
水とともに水溶性のガスなどの気体を吸い込むことを防
止する溶存ガス混入防止装置に関する。
ストレーナー部の外側に装着し、水中モーターポンプが
水とともに水溶性のガスなどの気体を吸い込むことを防
止する溶存ガス混入防止装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、水中ガスの混入によっても起こる
キャビテーションの防止策としては羽根車の回転数を落
したり羽根車の角度を変えたり、羽根車のシャフトに近
い部分に蒸気やガス抜きの小穴を空けて蒸気やガスを逃
がしたりしてキャビテーションの防止を行っていた。
キャビテーションの防止策としては羽根車の回転数を落
したり羽根車の角度を変えたり、羽根車のシャフトに近
い部分に蒸気やガス抜きの小穴を空けて蒸気やガスを逃
がしたりしてキャビテーションの防止を行っていた。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の防止策ではポンプの回転数が落ちて揚水量が減った
り、揚水中に気泡が混じったりして揚水量の把握には困
難が生じたりしていた。
来の防止策ではポンプの回転数が落ちて揚水量が減った
り、揚水中に気泡が混じったりして揚水量の把握には困
難が生じたりしていた。
【０００４】本考案は上記事情に鑑みて完成されたもの
であり、特にポンプのストレーナーから吸い込まれる水
溶性のガスを事前に分離し、水だけをポンプに送って羽
根車の部分でおこる気泡の発生を防止する溶存ガス混入
防止装置を提供することを目的としている。
であり、特にポンプのストレーナーから吸い込まれる水
溶性のガスを事前に分離し、水だけをポンプに送って羽
根車の部分でおこる気泡の発生を防止する溶存ガス混入
防止装置を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために水中モーターポンプの外周に装着する円筒状
溶存ガス混入防止装置において、最上部の直径が中間部
分の直径より大きく、最下部に装着部を有し、この装着
部を水中モーターポンプのストレーナー部の下部に密着
して装着できるようにしたことを特徴とする溶存ガス混
入防止装置である。
するために水中モーターポンプの外周に装着する円筒状
溶存ガス混入防止装置において、最上部の直径が中間部
分の直径より大きく、最下部に装着部を有し、この装着
部を水中モーターポンプのストレーナー部の下部に密着
して装着できるようにしたことを特徴とする溶存ガス混
入防止装置である。
【０００６】
【作用】上記の構成によるこの考案の作用を説明する。
この考案の溶存ガス混入防止装置を装着した水中モータ
ポンプが作動すると、水溶性ガスを含む地下水や温泉水
が円筒状本体の外側周囲をゆっくりと上昇して水圧が下
がって水中の溶存ガスが気泡となり、さらに円筒状本体
の最上部では圧力がさらに下がるために気泡の大きさは
一層大きくなり、また最上部では流速が最大となるため
大きく成長した気泡は流速のはやい気泡となって上方に
抜け、溶存ガスの分離が行われる。そして本装置の上部
の水だけが反転して下降をはじめるが、この際最上部の
直径が大きく、下方に向かうにしたがって直径が次第に
小さくなっているから、上昇から反転して下方に向かう
水の流速は最初は遅く、そのためここで溶存ガスが完全
に分離され、溶存ガスを含まない水だけが下方へ次第々
々に速く流れるために気泡をよび込むことがなく、溶存
ガスの分離された水だけが円筒状本体の内部を下降して
ストレーナー部からポンプに吸い込まれ揚水される。
この考案の溶存ガス混入防止装置を装着した水中モータ
ポンプが作動すると、水溶性ガスを含む地下水や温泉水
が円筒状本体の外側周囲をゆっくりと上昇して水圧が下
がって水中の溶存ガスが気泡となり、さらに円筒状本体
の最上部では圧力がさらに下がるために気泡の大きさは
一層大きくなり、また最上部では流速が最大となるため
大きく成長した気泡は流速のはやい気泡となって上方に
抜け、溶存ガスの分離が行われる。そして本装置の上部
の水だけが反転して下降をはじめるが、この際最上部の
直径が大きく、下方に向かうにしたがって直径が次第に
小さくなっているから、上昇から反転して下方に向かう
水の流速は最初は遅く、そのためここで溶存ガスが完全
に分離され、溶存ガスを含まない水だけが下方へ次第々
々に速く流れるために気泡をよび込むことがなく、溶存
ガスの分離された水だけが円筒状本体の内部を下降して
ストレーナー部からポンプに吸い込まれ揚水される。
【０００７】
【実施例】次に本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。図１はこの考案の溶存ガス混入防止装置を井戸の内
部に設置した水中モーターポンプに適用した場合の一実
施例が示されている。この考案の溶存ガス混入防止装置
１を実施するためには井戸２内に設置した水中モーター
ポンプ３のストレーナー４の下部に、円筒状溶存ガス混
入防止装置１の装着部１ａの内面に設けられた弾性体を
密着して装着させる。また、この防止装置１の中間部分
は前記水中モーターポンプ３および揚水管５を適宜な長
さで外側から囲ってあり、上記防止装置１の上部は上面
に向かって開き、最上部の直径は中間部分よりも大きな
直径を有している。また、この実施例においては、最上
部の直径はゆるやかに広がっているが複数の違径ソケッ
トを多段に順次接続して、最上部の口径を大きくしても
よい。
る。図１はこの考案の溶存ガス混入防止装置を井戸の内
部に設置した水中モーターポンプに適用した場合の一実
施例が示されている。この考案の溶存ガス混入防止装置
１を実施するためには井戸２内に設置した水中モーター
ポンプ３のストレーナー４の下部に、円筒状溶存ガス混
入防止装置１の装着部１ａの内面に設けられた弾性体を
密着して装着させる。また、この防止装置１の中間部分
は前記水中モーターポンプ３および揚水管５を適宜な長
さで外側から囲ってあり、上記防止装置１の上部は上面
に向かって開き、最上部の直径は中間部分よりも大きな
直径を有している。また、この実施例においては、最上
部の直径はゆるやかに広がっているが複数の違径ソケッ
トを多段に順次接続して、最上部の口径を大きくしても
よい。
【０００８】このように構成された本実施例での溶存ガ
ス混入防止装置１の装着部１ａを取り付けた水中モータ
ーポンプ３で水溶性ガスを含む水を汲み上げる際には、
最初に溶存ガス混入防止装置１の外周と井戸２のケーシ
ングパイプ６との間にある水が水中モータポンプ３の運
転とともに上昇し、水圧が減少して気泡７が次第々々に
大きくなる。つづいて前記防止装置の上部では直径が大
きくなっているために井戸２のケーシングパイプ６との
隙間が次第に小さくなりこの間を上昇する水の流速も次
第に速くなるため気泡は上部に抜けてしまう。
ス混入防止装置１の装着部１ａを取り付けた水中モータ
ーポンプ３で水溶性ガスを含む水を汲み上げる際には、
最初に溶存ガス混入防止装置１の外周と井戸２のケーシ
ングパイプ６との間にある水が水中モータポンプ３の運
転とともに上昇し、水圧が減少して気泡７が次第々々に
大きくなる。つづいて前記防止装置の上部では直径が大
きくなっているために井戸２のケーシングパイプ６との
隙間が次第に小さくなりこの間を上昇する水の流速も次
第に速くなるため気泡は上部に抜けてしまう。
【０００９】続いて前記防止装置１の上部において水だ
けが反転して防止装置の内部を下降するが、上部の直径
が大きいために下降する際の最初のところでは流速が遅
く、溶存ガスが完全に分離され、溶存ガスを含まない水
が次第々々に速くなって水中モータポンプ３のストレー
ナー４部分に吸い込まれて揚水される。
けが反転して防止装置の内部を下降するが、上部の直径
が大きいために下降する際の最初のところでは流速が遅
く、溶存ガスが完全に分離され、溶存ガスを含まない水
が次第々々に速くなって水中モータポンプ３のストレー
ナー４部分に吸い込まれて揚水される。
【００１０】
【考案の効果】本考案は以上のような構成を有している
から次のような効果を奏する。本考案に係る溶存ガス混
入防止装置は下部が水中モータポンプのストレーナー下
部に密着して装着され、中間部分は円筒状をなし上部に
向かって大きな直径で上面に向かって開口しているため
本装置の外側に沿って上昇する水の水圧が次第々々に小
さくなるため気泡が大きくなり、また本装置の最上部で
は流速が最大となるため大きく成長した気泡はそのまま
上方へ抜ける。一方本装置の上部での水流だけが反転し
て下降をはじめるが、この際最上部の直径が大きく、下
方に向かうに従って直径が次第に小さくなっているか
ら、上昇から反転して下方に向かう水の流速は最初は遅
く、そのため溶存ガスが完全に分離され、溶存ガスを含
まない水だけが下方へ次第々々に速くなるために気泡を
よび込むことがないから、水中モータポンプにガスが全
く混入することがなく、安定した揚水が行える効果があ
る。
から次のような効果を奏する。本考案に係る溶存ガス混
入防止装置は下部が水中モータポンプのストレーナー下
部に密着して装着され、中間部分は円筒状をなし上部に
向かって大きな直径で上面に向かって開口しているため
本装置の外側に沿って上昇する水の水圧が次第々々に小
さくなるため気泡が大きくなり、また本装置の最上部で
は流速が最大となるため大きく成長した気泡はそのまま
上方へ抜ける。一方本装置の上部での水流だけが反転し
て下降をはじめるが、この際最上部の直径が大きく、下
方に向かうに従って直径が次第に小さくなっているか
ら、上昇から反転して下方に向かう水の流速は最初は遅
く、そのため溶存ガスが完全に分離され、溶存ガスを含
まない水だけが下方へ次第々々に速くなるために気泡を
よび込むことがないから、水中モータポンプにガスが全
く混入することがなく、安定した揚水が行える効果があ
る。
【図１】この考案の一実施例を井戸のケーシングパイプ
内に設置した一部破断斜視図である。
内に設置した一部破断斜視図である。
１ 溶存ガス混入防止装置 ２ 井戸 ３ 水中モーターポンプ ４ ストレーナー ５ 揚水管 ６ ケーシングパイプ ７ 気泡
Claims (1)
- 【請求項１】 水中モーターポンプの外周に装着する円
筒状溶存ガス混入防止装置において、最上部の直径が中
間部分の直径より大きく、最下部に装着部を有し、該装
着部を水中モーターポンプのストレーナー部の下部に密
着して装着できるようにしたことを特徴とする溶存ガス
混入防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2903891U JPH0721914Y2 (ja) | 1991-04-01 | 1991-04-01 | 溶存ガス混入防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2903891U JPH0721914Y2 (ja) | 1991-04-01 | 1991-04-01 | 溶存ガス混入防止装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04117198U JPH04117198U (ja) | 1992-10-20 |
| JPH0721914Y2 true JPH0721914Y2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=31912978
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2903891U Expired - Lifetime JPH0721914Y2 (ja) | 1991-04-01 | 1991-04-01 | 溶存ガス混入防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0721914Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-01 JP JP2903891U patent/JPH0721914Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04117198U (ja) | 1992-10-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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