JPS5836872Y2 - 水中用垂直遠心ポンプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は垂直遠心ポンプ、特に水中ポンプに関するもの
である。

前記遠心ポンプは電動機を包囲する細長い管状ケーシン
グをもち、前記電動機は入口チャンバを通して上向きに
延びる駆動シャフトをもち、前記チャンバは木取入用の
孔をもち、前記シャフトは１つ以上のポンプチャンバを
通して延び、前記各室は駆動シャフト上に取付けた遠心
羽根車を収容して３す、最上段のポンプ室はポンプ管に
連結されている。

このようなポンプではポンプに水不足が生ずることがあ
る。

例えば成る水中ポンプでは、ポンプを据付ける穴内の水
位が下がって羽根車が水面上に現われ、このためにポン
プに多少とも水が入り込むという事態が生じる。

最も高い位置にあるポンプチャンバとポンプ管の間には
普通逆止弁がある。

この弁は閉じたままに保たれるが、その理由は水柱の圧
力が存在するからであり、水の汲出しはポンプがこの逆
止弁を開く圧力を生ずるまでは始昔らない。

充分な水がないときにはポンプは水と空気の混合物を汲
出すことになる。

空気は重さが軽いため駆動シャフトの近くに集まり、何
時間か後にはここの空気は最初の羽根車への入口をふさ
ぐ程の量になり、このようになった後にはポンプ活動は
停止する。

もしこのような事態の起るのを防止する手段を何も採用
しないならば、ポンプは水なし状態で回転し、ポンプの
軸受に悪影響を及ぼすことになる。

上記の如き事態は次の如くして防止できる。

すなわち穴内の水レベルが低くなシ過ぎれば電動機の始
動と回転を阻止するようになすことによって防止するこ
とができる。

この防止は水レベル指示器を使用して達成することがで
きる。

この指示器は電気制御装置により電動機の始動を制御し
そしてもし水レベルが低過ぎればその回転を止めるもの
である。

かかる制御装置はしかし複雑なものである。

また、頂部に開口をもち、その開口を通してポンプを通
過する空気が逃出できるようになったポンプは既知であ
る。

しかしかかる開口が存在すると正規運転中に水が逃出す
ることにもなり、ポンプ効率は低下する。

本考案のポンプは、電動機を包囲する細長い管状ケーシ
ングを有し、電動機の１駆動シヤフトが水入口用の孔を
備えた入口チャンバを通して上向きに延びており、また
前記駆動シャフトは１つ昔たはそれより多いポンプチャ
ンバを通して延びてトリ、前記ポンプチャンバの各々は
１駆動シヤフト上に取付けた遠心羽根車を包囲して釦り
、最上位のポンプチャンバはポンプ管に連結されており
、駆動シャフトは螺旋状翼装置を備え、この翼装置は前
記１駆動シヤフトに隣接した水を最下位の羽根車の入口
まで押上げるように構成した型式の水中用垂直遠心ポン
プにおいて、螺旋状翼装置は前記入口チャンバ内に配置
し、かつ弾性材料の帯からなり、前記帯はその材料の弾
性により駆動シャフト上の所定位置に抱き締め保持せし
められることを特徴とする。

本考案によれば、駆動シャフトに弾性材料からなる螺旋
状翼装置が取付けられ、前記翼装置は所定の形状と配列
を有していて、翼装置により駆動シャフトに隣接した水
が最も低い羽根車の入口まで押上げられるが、入口チャ
ンバ内の水の大部分は翼装置の活動域の外を通過すると
いう特色がある。

水不足のために上記の翼装置を準備しているポンプは、
翼装置が常に水中に完全に又は部分的に沈んでおれば、
水の供給量の減少に応じて吐出容量は減少するが正規の
水圧で汲出しを行なうことができるので、ポンプに空気
が入り込むことは起らず、ポンプの水乾れ回転を防止す
ることかできることが経験上分った。

翼装置は１駆動シヤフトに隣接した水に上向き押上げ作
用を与え、それ放水は最初の羽根車用の入口に向って押
上げられ、ポンプ中の水と空気間の平衡が乱され、翼装
置がポンプ内に送り込む水の一部がポンプ内に保持され
ることになる。

かくしてポンプはポンプ内の空気と置換えることのでき
る新しい水を受は入れ、こうしてポンプは再び正規運転
をするように活動させられることになる。

取入れ水の大部分は翼装置の活動域の外を通るので、こ
れらの翼装置は正規運転中にポンプの作用に極めて小さ
な影響を与えるに過ぎない。

従つてポンプの吐出能力は重要な程度には制限を受けな
い。

翼装置の回転に要する動力は割合に小さく、ポンプの全
効率には大きな影響を与えない。

本考案の垂直遠心ポンプは、螺旋状翼装置が小石や珪土
質砂利の如き比較的大きな粒子を含む液体をくみ出すこ
とができること、螺旋状翼装置は駆動シャフト上に簡単
に取付けかつ締着することができ、この締着も極めてき
つくできること、螺旋状翼装置は羽根車による正規のポ
ンプ機能を妨害しないこと等の利点を有する。

以下、図に基づき本考案の実施例を説明する。

ポンプは細長い管状ケーシング１をもち、その底部に電
動機２を取付けている。

電動機の駆動シャフト３はケーシングを通して上向きに
延びている。

電動機の上には複数個の孔５をもつ入口チャンバ４が取
付けられて耘り、前記孔を通して水はポンプ内に入るこ
とができる。

入口チャンバ４の上にはポンプ本体が配置されている。

図示のポンプは２つの段階をもち、各段階のポンプチャ
ンバ内には入口γをもつ遠心羽根車６が配置されている
。

上部のポンプ段階の圧力端はポンプ管８に連結されてお
り、前記ポンプ管は穴を通して上方に連続しており、こ
の穴内にポンプは据付けられている。

ポンプ管８と最上位のポンプチャンバの間に逆止弁が配
置されて釦り、この弁は円盤形弁体９をもち、前記弁体
にポンプ管８内の水柱か作用して逆止弁を閉鎖するよう
に働く。

また前記弁は最上位のポンプ室内の圧力が弁体９を持上
げるに充分の高さに上昇したとき開かれる。

孔５と実質的に同じレベルで翼装置１０は駆動シャフト
３上に取付けられており、翼装置は螺旋歯車状の形をな
しており、前記螺旋状翼装置は前記シャフトが回転した
ときシャフト付近の水を押上げるような形状をもってい
る。

翼装置の外周と入口チャンバ４の内壁間の水は翼装置に
よる影響を受けず、羽根車６により生じた吸引作用によ
りポンプの正規の運転中上方に進む。

それ故翼装置は通常はポンプ用の送り装置として働かな
い。

前記翼装置１０は弾性材料の帯を螺旋状翼形に成形して
作られ、この螺旋翼はシャフトの！わりに取付けたとき
前記弾性材料の弾性によりシャフトを抱き締めて、ンヤ
フトの所定位置に締付けられて保持されるように構成す
る。

前記翼装置、即ち螺旋翼は、シャフトを抱き締めた正規
の取付は位置での螺旋ピッチを締めるように螺旋翼を軸
線方向に圧縮することによって螺旋翼内周を半径方向外
方へ拡開せしめてシャフトへの取付け、取外しを容易に
なすことができる。

図に示す如き取付は位置では翼装置は材料の弾性により
生ずる力によりシャフト表面を抱き締めてこの表面に対
して押付けられている。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の水中用遠心ポンプの一部を断面で示す立面
図である。 １・・・管状ケーシング、２・・・電動機、３・・・駆
動シャフト、４・・・入口チャンバ、５・・・複数個の
孔、６・・・遠心羽根車、１・・・入口、８・・・ポン
プ管、８・・・円盤形弁、１０・・・螺旋状翼装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動機２を包囲する細長い管状ケーシング１を有し、電
   動機の駆動シャフト３が水入口用の孔５を備えた入口チ
   ャンバ４を通して上向きに延びており、筐た前記駆動シ
   ャフトは１つ筐たはそれより多いポンプチャンバを通し
   て延びており、前記ポンプチャンバの各々は駆動シャフ
   ト３上に取付けた遠心羽根車６を包囲しており、最上位
   のポンプチャンバはポンプ管８に連結されて釦り、駆動
   シャフト３は螺旋状翼装置１０を備え、この翼装置は前
   記駆動シャフトに隣接した水を最下位の羽根車６の入口
   γまで押上げるように構成した型式の水中用垂直遠心ポ
   ンプにおいて、螺旋状翼装置１０は前記入口チャンバ４
   内に配置し、かつ弾性材料の帯からなり、前記帯はその
   材料の弾性によシ駆動シャフト３上の所定位置に抱き締
   め保持せしめられることを特徴とする水中用垂直遠心ポ
   ンプ。