JPH04113547U - 幼苗の接ぎ木具 - Google Patents

幼苗の接ぎ木具

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JPH04113547U
JPH04113547U JP2569091U JP2569091U JPH04113547U JP H04113547 U JPH04113547 U JP H04113547U JP 2569091 U JP2569091 U JP 2569091U JP 2569091 U JP2569091 U JP 2569091U JP H04113547 U JPH04113547 U JP H04113547U
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泰弘 那須野
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ナスニツクス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 台木と穂木の接ぎ木操作が容易に行なえる共
に、接ぎ木後に風や振動などで接ぎ木部分の活着が阻害
されるのを防止し、且つ、台木と穂木が活着後も、その
まゝ取付けて置いても何等支障がない幼苗の接ぎ木具を
得る。 【構成】 上下方向の割れ目2を一側に有する弾性プラ
スチックの筒形体1からなり、その内周3の上端部には
上向きに、下端部には下向きに夫々直径が拡大するテー
パ4,5を設けると共に、筒形体の周側の、前記割れ目
とは異なる位置に支柱への取付部材6を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、トマト、ナス、メロン、キウリ、スイカ等の果菜類の幼苗の接ぎ 木具に関する。
【0002】
【従来の技術】
キウリ、スイカの苗は、南瓜の苗の台木に、トマト、ナスは台木専用の同類の 苗に夫々接ぎ木して育てる。従来は台木になる苗の中部を斜めに切込み、キウリ 、スイカ、トマト、ナス等の穂木になる苗の中部を同程度の斜めの角度で切込み 、台木の斜めの切込みと、穂木の斜めの切込みを嵌め合わせることにより台木と 穂木を結合し、嵌め合わせた接ぎ木部分を洗濯バサミ式の接ぎ木クリップで挟ん で台木と穂木を活着させる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
台木の斜めの切込みと、穂木の斜めの切込みの嵌め合わせた状態を指で摘んで 保ち、その部分を接ぎ木クリップで挟む接ぎ木操作に非常に手数がかゝる。又、 活着後も接ぎ木クリップをそのまゝ取付けておくと、台木の根から穂木に養分が 行きにくくなり、成育が阻害されるので、活着したら接ぎ木クリップを外さねば ならず、これにも手数がかゝる。
【0004】 更に、接ぎ木した部分が風や振動で揺れて離れ、活着が妨げられるのを防止す るため、苗の傍らに支柱を立て、支柱に対して苗を紐などで縛って連結する作業 も必要であり、これにも手数がかゝる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の接ぎ木具は、上述した手数のかゝる作業を解消するために開発したの であって、上下方向の割れ目を一側に有する弾性プラスチックの筒形体からなり 、その内周の上端部には上向きに、下端部には下向きに夫々直径が拡大するテー パを設けると共に、筒形体の周側の、前記割れ目とは異なる位置に支柱への取付 部材を設けたのである。
【0006】
【実施例】
図示の実施例において、1は適度な弾性を有するプラスチック、例えばEVA で射出成形した筒形体で、その一側には内周に達する上下方向の割れ目2が形成 してある。筒形体は図示の実施例では円筒形であるが、円筒形以外の多角筒形で もよい。又、筒形体1の外径は上端から下端まで一定であってもよいが、図示の 実施例では上端部は上向きに外径が拡大するラッパ形になっている。一例として 寸法を示すと、筒形体の高さは14mm前後、上端の外径は9mm前後、下端の 外径は6mm前後、内周の直径は2mm前後である。
【0007】 筒形体1の内周3の上端部には上向きに、下端部には下向きに夫々直径が拡大 するテーパ4,5を設けてあり、テーパの最大径は4mm前後である。
【0008】 筒形体1の周側には、前記割れ目2とは異なった位置に支柱への取付け部材6 を設けてある。この実施例では筒形体の上端から水平に腕7を突出させ、上記取 付け部材6はこの腕の先端にリング状に設けてある。取付け部材6は地面から立 つ支柱8を把持し、筒形体1によって接ぎ木した苗が風などで倒されるのを防ぐ ためのものであるから、支柱8を把持できる構造であればよく、図示のリング状 以外に割れ目を有するC形、その他の構造でもよい。
【0009】 この接ぎ木具を使用するには、上部を斜めに切断して除いた台木9の上端部に 、筒形体1の下端内周を合わせて上から押し嵌め、台木の上端部を筒形体の内周 の下半部に収容する。このとき、台木の上端の斜めの切口9′の傾斜した上端部 (又は下端部)を割れ目2や、取付け部材6のどちらかに向けて置く。台木の上 端部を筒形体の内周の下半部に収容するための上記押し嵌め作業は、筒形体の内 周の下端部が直径を下向きに拡大したテーパ5を有することゝ、筒形体1が上下 方向の割れ目2を有し、割れ目を拡げて拡径可能であることによって容易に行な える。
【0010】 こうして筒形体の内周の下半部を台木の上端部に対して取付けたら、下部を斜 めに切断して除いた穂木10の下端部を、筒形体の内周の上端に合わせて該内周 中に上から挿入する。このとき、穂木の下端の斜めの切口10′の傾斜した下端 部(又は上端部)を、台木と同じ割れ目2又は取付け部材6に向けて置く。
【0011】 この挿入作業も、筒形体の内周の上端部が直径を上向きに拡大したテーパ4を 有することゝ、筒形体1が上下方向の割れ目2を有し、割れ目を拡げて拡径可能 であることによって容易に行なえる。
【0012】 こうして穂木を筒形体の内周の上半部に挿入すると、台木の上端の斜めの切口 9′と、穂木の下端の斜めの切口10′は、筒形体の内周中で相補状に対面する 。
【0013】 上記した接ぎ木操作は、沢山の台木の一本宛に上から筒形体を次々と押し嵌め 、その後、穂木を一本宛、筒形体に上から挿入することで非常に能率よく行なえ る。
【0014】 そして、筒形体1によって接ぎ木後、地面に刺して立てた支柱8に取付け部材 6を連結することで、接ぎ木部分の合わさった切口9′と10′とが風や振動な どで揺れて離れ、活着が阻害されるのが防げる。
【0015】 又、接ぎ木後に潅水すると筒形体の内周の上端部のテーパ4を穂木との間に形 成された空間中にその水の一部が溜るため、相補状に対面した台木と穂木の斜め の切口の活着性が高まる。
【0016】 上述の説明では、台木と穂木の斜めの切口を筒形体の内周中で相補状に対面さ せるため、斜めの各切口の傾斜した上端部や下端部を割れ目2又は取付け部材6 のどちらかに向けたが、筒形体の上端と下端に180°の位相で目印11と12 を肥厚して設け、この目印11と12に台木と穂木の斜めの切口の傾斜した上端 部や下端部を向けるようにしてもよい。図示の実施例では上端の目印11は三角 形、下端の目印12は粒状の突起であるが、目印11,12はこの形状以外でも よい。又、筒形体の周側の高さの中間位置には、筒形体の内周を台木の上端部に 押し嵌める際に、台木の上端の斜めの切口の傾斜した上端部を位置させる目安と なるマーク13を設けて置いてもよい。
【0017】 又、筒形体1は透明なプラスチックで成形することが好ましい。それは筒形体 の内周を台木の上端部に押し嵌める深さや、筒形体の内周中で台木と穂木の斜め の切口が正しく相補状に対面しているかどうかを外から透視できるからであって 、これにより上記した目印11,12や、マーク13を省略することも可能であ る。
【0018】 そして、台木と穂木を筒形体1で接ぎ木し、活着後も筒形体を取付けて置いて も、苗が生長し、太くなるにつれ筒形体は割れ目2で次第に拡がり、遂には苗か ら外れて地面に落ちるため、苗の生育を阻害しないと共に、活着後に外す手数も 不要になる。尚、太陽光などで崩壊するプラスチックで筒形体を成形すると、地 上に落ちた筒形体は土になるので好ましい。
【0019】 筒形体1には、内周に達する上下方向の割れ目2を一側に設けるほか、上記割 れ目2から離れた位置に、上端から下向きに途中までと、下端から上向きに途中 まで、内周に達する切れ目を一つ又は複数設け、台木や穂木を筒形体の内周に装 入し易くしてもよい。
【0020】
【考案の効果】
本案の接ぎ木具は筒形体の内周の下半部を台木に上から押し嵌め、穂木を内周 の上半部に上から挿入することによって台木と穂木を活着させるもので、内周の 下端部と上端部にはテーパ4,5が設けてあるため、このテーパでガイドして台 木と穂木を内周に収容でき、その際に台木や、穂木の切口を傷めず、スムースに 入れることができる。
【0021】 又、内周の上端部のテーパ4には潅水した水が溜るので台木と穂木の活着性が 高まる。
【0022】 接ぎ木後に、筒形体の周側にある取付け部材6で地面に立つ支柱に苗を連結し 、風や振動などで接ぎ木部分の活着が阻害されるのを防止できる。これにより、 紐などで苗を支柱に縛って連結する手数が解消する。
【0023】 筒形体は内周に達する上下方向の割れ目2で拡がるため、活着後も苗に取付け て置くと、苗が生長して太るにつれ拡がるので苗の生育を阻害しない。そして、 遂には拡がりきって苗から外れるので、活着後に取外す手数も不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】台木と穂木を接ぎ木している状態の断面図であ
る。
【図2】接ぎ木具の側面図である。
【図3】接ぎ木具の上面図である。
【図4】接ぎ木具の下面図である。
【図5】図3のV−V線での断面図である。
【符号の説明】
1 筒形体 2 割れ目 4 内周の上端部のテーパ 5 内周の下端部のテーパ 6 取付け部材 8 支柱 9 台木 10 穂木

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向の割れ目を一側に有する弾性プ
    ラスチックの筒形体からなり、その内周の上端部には上
    向きに、下端部には下向きに夫々直径が拡大するテーパ
    を設けると共に、筒形体の周側の、前記割れ目とは異な
    る位置に支柱への取付部材を設けたことを特徴とする幼
    苗の接ぎ木具。
JP2569091U 1991-03-26 1991-03-26 幼苗の接ぎ木具 Expired - Lifetime JP2504375Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009131230A (ja) * 2007-12-03 2009-06-18 Nasunikkusu Kk 幼苗の接ぎ木具
CN110679314A (zh) * 2019-06-03 2020-01-14 山东农业工程学院 辣椒嫁接固定装置及使用方法

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