JPH0411239B2 - - Google Patents

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JPH0411239B2
JPH0411239B2 JP58184033A JP18403383A JPH0411239B2 JP H0411239 B2 JPH0411239 B2 JP H0411239B2 JP 58184033 A JP58184033 A JP 58184033A JP 18403383 A JP18403383 A JP 18403383A JP H0411239 B2 JPH0411239 B2 JP H0411239B2
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thread take
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、針、単糸環縫用ルーパー、主糸取
上げ手段及び加工物保持手段を備え、一縫製サイ
クルの終了に際して前記加工物保持手段の移動を
停止することにより針を同一位置に複数回落下さ
せ、加工物の下面に結び目を形成するようにした
サイクルミシンに係り、特にその糸取上げ装置に
関するものである。
従来技術 従来、サイクルミシンの一種である単環ボタン
付けミシンを使用してボタン付けを行う場合に
は、糸のほつれを防止するために、一縫製サイク
ルの終了に際して、加工物の送りを停止して針を
同一位置に2回落下させていた。この最終針にお
いてはそれ以前の縫目形成時とは異なり、加工
物、すなわちボタン及び加工布に送りが付与され
ないため糸が消費されず、その結果、糸の緩みが
生じる。これを防止するには以下に述べる4種類
の要素が考えられる。
すなわち、 (1) 天秤による糸の吸収 (2) 一縫製サイクルの終了時において加工物を保
持した状態でその加工物保持手段を上昇させる
ことにより糸の緩みを吸収する。
(3) 最終針において糸にたるみを生じさせ、縫始
めにおいて加工布からの糸抜けを防止するため
にミシンアームの上面に配設された糸取りレバ
ーを一縫製サイクルの終了時に作動させること
によつて糸の緩みを吸収する。
(4) 最終針においてルーパーによつて糸が拡大さ
れる間に作動される糸切り装置の作動タミング
を変更し、ルーパーによつて糸の緩みを吸収す
る。
上述した4つの要素のうち第1項の天秤の作動
態様は針及びルーパーの作動態様と関連して設定
さるものであるから一定であり、これを変更する
ことはできない。第2項は、加工物保持手段を構
成するボタン挾持腕が縫製サイクルの終了時にボ
タンから離間した後その加工物保持手段が上昇さ
れるタイプのミシンにおいては適用することがで
きない。第3項において、糸取りレバーの作動タ
イミング及びストロークを変更すると、縫始めに
目飛びが生じるおそれがあるためこれを変更する
ことは犠性が大きい。又、第4項の糸切断タイミ
ングを変更すると、例えば速くすると切断後にお
いて針から垂下する糸残り量が少なくなり、目飛
びが発生するおそれがあるばかりか単環用ルーパ
ーによつて糸環の布側肢部が引張られなくなり、
最終針での結び目の糸しめが良好に行なわれなく
なる。
上述したように、最終針において糸締めを行う
には4つの要素を考慮する必要があり、その開発
が遅々として進まないという問題があつた。
発明の目的 この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので
あつて、その目的は、従来の天秤、糸取りレバー
及び糸切断装置の作動タイミングを変更すること
なく縫製サイクルの終了時における結び目の締上
げを確実に行うことができる新規な糸取上げ装置
を提供することにある。
発明の構成 上記の目的を達成するためにこの発明において
は、天秤よりも糸供給源側に配置されるととも
に、常には糸の通過を許容し、作動により糸の通
過を不能として糸供給源からの糸の供給を阻止す
る阻止手段と、その阻止手段よりも前記天秤側に
配置されるとともに、作動により糸に作用して前
記阻止手段よりも針側の糸を、前記天秤との協働
により取上げるための補助天秤と、最終針におけ
る前記天秤の糸緊張位置への上昇過程において前
記阻止手段を作動させ、糸供給源からの糸の供給
が阻止された状態で前記補助天秤を作動させる作
動手段とを設けている。
実施例 以下、この発明をサイクルミシンの一種である
単環ボタン付けミシンに具体化した一実施例を第
1図〜第6図に従つて説明する。第1図及び第2
図に示すようにミシンフレーム1のアーム部1a
先端部には針棒2が上下動可能に挿通支持され、
その下端には針3が装着されている。この針棒2
の上端近傍には針棒抱き4が取付けられている。
前記アーム部1a内には軸5aの周りで揺動する
揺動レバー5が設けられ、その先端には連結部材
6がその軸部6aにて揺動レバー5の長手方向へ
摺動可能に装着されている。又連結部材6の先端
膨出部6bは前記針棒抱き4の側面に突設された
軸4aに回動可能に嵌挿されている。従つて前記
揺動レバー5の揺動に伴い、連結部材6及び針棒
抱き4を介して針棒2が上下動される。
前記アーム部1aの前端面には面板7が取付け
られ、この面板7には上下に延びる長溝8が設け
られている。この長溝8を貫通して面板7の外面
に突出するように前記針棒抱き4には主糸取上げ
段としての天秤10が取付けられている。
一方、ミシンフレーム1のベツド部1b内には
前記針3と協働して単糸環縫縫目を形成し得る単
糸環縫用ルーパー11が一軸線の周りで回転可能
に支持されている。
前記ベツド部1bの上面には送り台12が前後
方向及び左右方向に移動可能に載置され、その送
り台12の前端部には送り板13が取付けられて
いる。この送り台12の後部近傍には軸12aの
周りで回動する押え腕14がその基端にて支持さ
れ、押え腕14の先端には前記送り板13との間
で加工布Cを挾持するとともに、ボタンBを挾持
し得るボタン挾持腕15が装着されている。前記
押え腕14の中間部には先端に係合ピン16を有
する起立片17が設けられている。
前記押え腕14の上方においてアーム部1aの
下面には支持ブラケツト18が取付けられ、その
前端には押え腕14を送り台12側へ押圧するた
めのばね19及びそのばね圧を調節するためのば
ね圧調節リング20等を備えた押え棒21が上下
動可能に挿通支持されている。前記支持ブラケツ
ト18の下端には軸18aの周りで回動する回動
部材23が設けられ、その回動部材23には前記
ボタン挾持腕15を開閉させるために押え腕14
に作動連結された作動部材24が設けられてい
る。この回動部材23はその上端部にて連結杆2
5を介し図示しない押え腕作動機構に連結されて
いる。
なお、前記記送り台に、送り板13、押え腕1
4、ボタン挾持腕15等により針3の上下動通路
を横切つて移動される加工物保持手段22が構成
されている。
そして、第1図に実線で示すよに連結杆25の
後方移動に伴い回動部材23が同図の時計方向へ
回動されたきには、作動部材24を介してボタン
挾持腕15のボタン挾持状態が解放された後、回
動部材23の前端部が係合ピン16に下方から係
合するため、ばね19の付勢力に抗して押え腕1
4とともにボタン挾持腕15が同図に実線で示す
上方位置まで上昇される。
又、前記押え腕14を第1図に実線で示す位置
に配置した状態で前記ボタン挾持腕15に第5図
に示すボタンBを装着し、そのボタン挾持腕15
と送り板13との間に第6図に示す加工布Cを挿
入した後、連結杆25が第1図の左方へ移動され
たときには、前記回動部材23の先端が係合ピン
16から離間する方向へ回動され、同図に鎖線で
示す位置に配置されるため、ばね19の付勢力に
基づき押え腕14が送り台12側へ回動され、ボ
タン挾持腕15と送り板13との間で加工布Cが
挾持される。
第1図及び第3図に示すようにアーム部1aの
上面には蓋体1cが取付けられ、その蓋体1c上
には軸26が突設されている。この軸26には糸
Yを挾持して張力を付与するための一対の糸調子
皿26aと、上方の糸調子皿26aを下方の糸調
子皿26aに向かつて付勢する図示しないばね
と、そのばねのばね圧を変更調整するための操作
つまみ27とが装着され、それらにより糸調子器
が構成されている。前記糸調子皿26aの前方に
おいて蓋体1c上には一対の糸掛けピン28が所
定の間隔をおいて突設された糸取り円盤29が回
転可能に装着されている。この糸取り円盤29の
外周縁部において蓋体1c上には一対の糸案内3
0が突設されている。前記糸取り円盤29の前方
において蓋体1c上にはねじ31が下端にて螺着
され、そのねじ31の軸部には角パイプにて形成
された糸挾持体32が挿通され、その糸挾持体3
2の上端とねじ31の頭部との間においてねじ3
1の軸部にはその糸挾持体32を蓋体1cに向か
つて付勢するばね33が挿通されている。
前記糸挾持体32の前方において蓋体1cの内
面には膨出部38が一体に突出形成され、その膨
出部38には蓋体1c上に突出する段付きねじ3
4が螺着されていて、その段付きねじ34には回
動レバー35がその右端部寄りにて回動可能に支
持されている。この回動レバー35の後部左側縁
には前記糸挾持体32に相対する糸挾持片36が
上方へ向かつて突出形成されるとともに、その回
動レバー35の後部寄り左側縁には蓋体1cの長
孔状の透孔39を介して蓋体1cの下方へ突出す
る突片37が一体形成されている。前記膨出部3
8外周には巻ばね41がその中間巻回部にて巻回
され、その巻ばね41の一端が前記突片37に係
止されるとともに、他端巻回部が蓋体1cの内面
に突設されたねじ40に巻回されていて、その巻
ばね41により回動レバー35が第3図の反時計
方向へ回動付勢されている。そして、巻きばね4
1のばね力により前記糸挾持片36と糸挾持体3
2との間で糸を挾持できるようになつている。
又、回動レバー35の前端左側縁には上方へ突出
する操作突片42が一体形成されている。そし
て、この操作突片42を把持し、巻きばね41の
ばね力に抗して回動レバー35を第3図の時計方
向へ回動操作すれば、糸挾持片36を糸挾持体3
2から離間させることができる。
前記蓋体1cの下方においてアーム部1a内に
は金属板にて断面ほぼ逆L字状に折曲形成された
作動部材43が配設され、その上方折曲部には前
後一対の長孔44a,44bが形成されている。
前記作動部材43はその各長孔44a,44bを
貫通して蓋体1cの下面に取付けられた段付きね
じ45a,45bにより長孔44a,44bに沿
つて前後に移動可能に支持されている。そして、
前方の長孔44a内には前記回動レバー35の突
片37が挿通され、かつ作動部材43の後端部に
は蓋体1cの長孔状透孔46を介して上方に突出
し、前記両糸調子皿26a間に進入し得る作動片
47が一体形成されている。又、作動部材43の
下方折曲部には下側縁にて開口する前後一対の係
合溝48が形成されている。
第1図及び第4図に示すように、作動部材43
の下方折曲部の右側においてアーム部1a内には
前後に延びる作動杆49が前後に移動可能に配設
され、その側面に突設された一対の係合ピン50
が前記係合溝48にそれぞれ係合されている。そ
して、前記連結杆25の後方移動に連動して作動
杆49が前方へ移動され、第1図及び第2図に実
線で示す位置に配置されたときには、作動片47
が両糸調子皿26a間に進入し、その糸調子皿2
6a間に挾持された糸Yが両糸調子皿26aから
解放される。又、これと同時に前記回動レバー3
5の突片37が前方の長孔44aのほぼ中間部に
配置されることにより、突片37が長孔44aの
後端内周から離間し、その突片37に対して巻き
ばね41のばね力が作用する状態となり、そのば
ね力に基づき糸挾持片36が糸挾持体32に当接
され、両者36,32間で糸Yが挾持されるよう
になつている。さらに、前記作動杆49の前方移
動に伴い、図示しない作動連結機構を介して糸取
り円盤29が第3図に鎖線で示す位置から同図に
実線で示す位置まで回動され、その回動に伴い糸
Yが図示しない糸供給源から繰り出される。
第1図及び第2図に示すようにアーム部1aの
前部内面に突設された軸52にはほぼL字状をな
す補助天秤51がその屈曲部近傍にて回動可能に
支持され、その補助天秤51の先端糸取上げ部5
3が面板7の上下に延びる長溝54を貫通して面
板7前方に突出している。前記軸52と作動杆4
9の先端との間には連結リンク55が設けられて
いる。前記補助天秤51の上端には調節溝56が
形成され、その調節溝56を介して調節ねじ57
が前記連結リンク55に螺合されている。従つ
て、調節ねじ57を緩めた状態で補助天秤51を
軸52の周りで回動操作した後その調節ねじ57
を締付ることにより、連結リンク55に対する補
助天秤51の連結位置を調節することができる。
そして、補助天秤51は前記作動杆49の前後動
に伴い、連結リンク55及び調節ねじ57を介
し、長溝54に沿つてその糸取上げ部53が上下
動されるようになつている。
前記面板7の前面には前記補助天秤51の左右
両側に位置する一対の糸掛け部58a,58bを
備えた糸案内体59が一対のねじ60により取付
けられ、その糸案内体59の上方において面板7
の上側縁には糸案内61が一体形成されるととも
に、面板7の下側縁部には針3の上方に位置する
糸案内62が同じく一体形成されている。そし
て、糸供給源からの糸Yはアーム部1a上の前記
糸調子皿26a、糸案内30、糸取り円盤29の
糸掛けピン28、糸挾持体32と糸挾持片36と
の間を介して面板上方の糸案内61に挿通された
後、糸案内体59の左方の糸掛け部58a、補助
天秤51の糸取上げ部53、糸案内体59の右方
の糸掛け部58bに順次係止された後、天秤10
に挿通され、面板下方の糸案内62を介して針3
に供給されるようになつている。
さて、次に上記のように構成されたミシンの作
用を説明する。このミシンが縫製運転中において
は、第1図に示す連結杆25が前方位置まで移動
され、それに伴い回動部材23の先端が第1図に
鎖線で示す位置に配置される。それにより、ばね
19の付勢力に基づき押え腕14とともにボタン
挾持腕15が送り台12側へ押圧される。そし
て、この状態においてボタン挾持腕15により第
5,6図に示すボタンBが挾持されるとともに、
そのボタン挾持腕15と送り板13との間で第6
図に示す加工布Cが挾持されている。
又、前記連結杆25と連動する作動杆49が第
1図に示す位置より後方の位置に配置され、連結
リンク55を介して補助天秤51の糸取上げ部5
3が糸案内体59より上方へ離間する位置、すな
わち第1図に鎖線で示す位置に配置されている。
さらに、前記作動杆49の後方配置に伴い、係
合ピン50と係合溝48との係合を介して作動部
材43が第1図及び第3図に鎖線で示す後方位置
に配置される。この状態においては、作動片47
が一対の糸調子皿26aから離間するとともに、
前方の長孔44aの前端縁が回動レバー35の突
片37の前側縁に係合し、その係合に基づき回動
レバー35が第3図に示す位置から時計方向へ巻
ばね41のばね力に抗して回動され、糸挾持片3
6が糸挾持体32から離間する位置に配置され
る。さらに、図示しない作動連結機構を介して糸
取り円盤29が第3図に鎖線で示す位置に配置さ
れる。この状態においてミシンが運転されると、
揺動レバー5の揺動に伴い連結部材6及び針棒抱
き4を介して針棒2が上下動され、その針棒2と
同期してルーパー11が所定方向へ回転される。
又、送り台12及び送り板13とともに押え腕1
4及びボタン挾持腕15が前後左右に移動され、
加工布C及びボタンBに送りが付与される。
さらに、前記針棒2と一体的に天秤10が糸緊
張位置(上死点)と糸弛緩位置(下死点)との間
で上下動される。
そして、ミシンの運転に伴つて糸供給源から糸
Yが針3に供給され、第6図に示す単糸環縫縫目
L7等が形成される。すなわち、糸供給源からの
糸Yは一対の糸調子皿26aの間で挾持され、所
定の糸張力を付与された状態で糸案内30及び糸
取り円盤29の糸掛けピン28を介して糸挾持体
32と糸挾持片36との間の間隙内に挿通され、
次に面板7の上方の糸案内61、糸案内体60の
一対の糸掛け部58a,58b、天秤10及び面
板7下方の糸案内62を介して針3に供給され
る。このとき、第1図に鎖線で示すように、補助
天秤51は糸案内体59の各糸掛け部58a,5
8bより上方に離間した位置に配置されているた
め、糸Yに接触することはない。
このようにして、第5図に示すように第1針目
から7針目までの縫製作業が行われた後、第8針
目すなわち一縫製サイクルの最終針においては、
送り台12の前後左右方向への移動が停止され、
加工布Cに対する送りが停止される。その状態で
針3が上下動され、第8針目においては針3が第
7針目と同一の位置に落下される。
そして、この第8針目において天秤10による
糸取上げ作用が行われる直前に、すなわち天秤1
0がその上下動範囲の上死点(糸緊張位置)に至
る直前に連結杆25と連動して作動杆49が第1
図に示す前方位置まで移動される。そして、この
作動杆49の前方移動に伴い、作動部材43が第
3図に鎖線で示す位置から同図に実線で示す位置
まで移動され、その移動に伴つて前方の長孔44
aの前端縁が突片37の前端から離間する。従つ
て、巻ばね41のばね力に基づき回動レバー35
が第3図に示す位置まで回動され、その糸挾持片
36が糸挾持体32に圧接される。それにより、
両者36,32の間で糸Yが挾持され、針3に対
する糸供給源からの糸Yの供給が阻止される。
さらに、前記作動部材43の前方移動に伴い、
作動片47が一対の糸調子皿26a間に進入して
両糸調子皿26a間に間隙が形成され、糸Yの挾
持が解放される。それと同時に糸取り円盤29が
第3図の鎖線位置から実線位置まで回動され糸Y
が糸供給源から若干引出される。この糸取り円盤
29の作動により糸Yのたるみが形成され、次回
の縫製開始時における針糸残り量が確保される。
そして、前記糸挾持体32及び糸挾持片36と
の協働により糸供給源からの糸の供給が阻止され
た後、補助天秤51が前記作動杆49の前方移動
に伴つて第1図の鎖線位置から実線位置まで下方
へ移動される。又、天秤10が針棒2と一体的に
その上下動範囲の上死点まで移動される。そし
て、前記補助天秤53の下方移動と天秤10の上
方移動とにより前記糸挾持体32よりも針側の糸
Yが取上げられ、第6図aに示す8針目の糸環L
8が締上げられる。それにより、第6図bに示す
ように、第7針目の糸環L7が小さくなり、加工
布Cの下面に結び目が形成される。その後、図示
しない糸切断装置が作動され、第6図bに×印で
示すように第8針目の糸環L8の布側肢部が切断
される。その後、押え腕14等が上昇され、加工
物保持手段22により加工布C、ボタンBの挾持
が解放される。
上記のようにこの実施例においては、糸供給源
から糸Yの供給が阻止された状態で最終針の糸環
L8が締上げられるため、結び目を確実に形成す
ることができる。又、天秤10や糸取り円盤29
の作動態様を変更する必要がなく、一縫製サイク
ルの終了時にボタン挾持腕15がボタンBから離
間した後上昇されるタイプの加工物保持手段を備
えたミシンに適用することができる。
尚、上述の実施例において、前記糸挾持体32
と回動レバー35により阻止手段が構成され、前
記作動部材43、作動杆49、連結リンク55等
により作動手段が構成されている。
発明の効果 以上詳述したようにこの発明は、天秤よりも糸
供給源側に配置されるとともに、常には糸の通過
を許容し、作動により糸の通過を不能として糸供
給源からの糸の供給を阻止する阻止手段と、その
阻止手段よりも前記天秤側に配置されるととも
に、作動により糸に作用して前記阻止手段よりも
針側の糸を、前記天秤との協働により取上げるた
めの補助天秤と、最終針における前記天秤の糸緊
張位置への上昇過程において前記阻止手段を作動
させ、糸供給源からの糸の供給が阻止された状態
で前記補助天秤を作動させる作動手段とを設けた
ので、主糸取上げ手段としての天秤や糸取りレバ
ーの作動態様を変更することなく、最終針におい
て余剰の糸を確実に吸収して結び目を形成するこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を具体化したサイクルミシン
の部分側断面図、第2図は正面図、第3図は部分
平面図、第4図は第3図のA−A線における断面
図、第5図はボタンの平面図、第6図a,bは最
終針における縫目形成状態を示す説明図である。 針3、主糸取上げ手段としての天秤10、単糸
環縫用ルーパー11、加工物保持手段22、糸挾
持体32、回動レバー35(前記32,35によ
り阻止手段が形成されている)、補助糸取上げ手
段としての補助天秤51、加工布C、ボタンB、
糸Y。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 上下動する針3と、 その針3と協働して単糸環縫縫目を形成するた
    めの単糸環縫用ルーパー11と、 それら針3及び単糸環縫用ルーパー11による
    単糸環縫縫目の形成に際し1針毎に糸を取上げる
    ために糸緊張位置と糸弛緩位置との間を上下動さ
    れる天秤10と、 ミシンのベツド面上に配置され前記針3の上下
    動通路を横切つて移動される加工物保持手段22
    と、 を備え、一縫製サイクルの終了に際して前記加工
    物保持手段22の移動を停止することにより前記
    針3を同一位置に複数回落下させ加工物B,Cの
    下面に結び目を形成するようにしたサイクルミシ
    ンにおいて、 前記天秤10よりも糸供給源側に配置されると
    ともに、常には糸の通過を許容し、作動により糸
    の通過を不能として糸供給源からの糸の供給を阻
    止する阻止手段32,35と、 その阻止手段32,35よりも前記天秤側に配
    置されるとともに、作動により糸Yに作用して前
    記阻止手段32,35よりも針側の糸Yを、前記
    天秤10との協働により取上げるための補助天秤
    51と、 最終針における前記天秤の糸緊張位置への上昇
    過程において前記阻止手段32,35を作動さ
    せ、糸供給源からの糸の供給が阻止された状態で
    前記補助天秤51を作動させる作動手段43,4
    9,55等と を設けたことを特徴とする糸取上げ装置。
JP18403383A 1983-10-01 1983-10-01 サイクルミシンの糸取上げ装置 Granted JPS6075082A (ja)

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JPS6075082A JPS6075082A (ja) 1985-04-27
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