JPH04112291U

JPH04112291U - 掲示・案内板

Info

Publication number: JPH04112291U
Application number: JP2236591U
Authority: JP
Inventors: 隆雄宮森; 康哲山本; 玲子松村; 祥正古林
Original assignee: 三菱レイヨン株式会社
Priority date: 1991-03-13
Filing date: 1991-03-13
Publication date: 1992-09-30

Abstract

(57)【要約】【構成】シート５の一方の面に粘着剤６を塗布した粘
着性シート７の複数枚を、各々の粘着性シート７の粘着
剤６を塗布した方の面と、他の粘着性シート７の粘着剤
６を塗布していない方の面とが接するように重ね合わせ
てなるシート状積層体２を備え、かつ該シート状積層体
２の最外層をなす粘着性シート７の粘着剤層表面を被掲
示物の貼着面Ａとする。【効果】紙等の掲示物を上記貼着面Ａに軽く押しつけ
るだけで掲示物を簡単に掲示することができ、かつ掲示
物の除去も簡単である。また、掲示物が貼り付けられて
いる粘着性シート７の掲示物貼着面Ａの粘着力が劣化し
ても、最外層の粘着性シート７を剥して、次層の粘着性
シート７の粘着剤６塗布面を新たな掲示物貼着面Ａとす
ることにより簡単に粘着力の回復を図ることができる。
また、掲示補助具を用いずに掲示物を貼着できるので、
掲示・案内板１の美観を損ねない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、紙等の被掲示物をその表面に貼り付けて用いる掲示・案内板に関し、被掲示物の貼着・離脱が容易となるような構成としたものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来用いられている掲示・案内板（以下、掲示板等と略記する）は、例えばポスター、広告、ちらし、時刻表等の被掲示物を画鋲、ピン、マグネット、マグネットバー、マグネットシート、セロファンテープ等（以下、掲示補助具という）を用いて掲示板等の掲示面上に貼着する方法が採られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記したように被掲示物を掲示補助具を用いて掲示板等の掲示面上に貼着する方式にあっては以下に示すような種々の不都合があった。

【０００４】例えば、画鋲・ピンなどを用いると、掲示板等の掲示面上に画鋲・ピンの刺し跡（小孔）が形成されるため、使用回数が多くなるにつれて上記小孔も多数形成され、これら多数の小孔が掲示板等の美観を損ね、さらに掲示板等の掲示面が傷むという問題があった。

【０００５】また、マグネットやマグネットバーあるいはマグネットシートを使用する場合には、掲示板等の基板を鉄製のものに限定しなければならないという問題があった。

【０００６】また、セロファンテープを使用する場合には掲示する度にセロファンテープをカットしなければならないので手間がかかる上、そのセロファンテープのカットはカッターあるいは鋏等できれいにカットしないと掲示板の美観を損ねるという問題があった。

【０００７】本考案は、上記種々の問題点に鑑みなされたもので、美観を損ねることなく、かつ掲示板への被掲示物の貼着、離脱が容易な掲示・案内板の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決しようとする手段】

かかる課題は、シートの一方の面に粘着剤を塗布した粘着性シートの複数枚を、各々の粘着性シートの粘着剤を塗布した方の面と、他の粘着性シートの粘着剤を塗布していない方の面とが接するように重ね合わせてなるシート状積層体を備え、かつ該シート状積層体の最外層をなす粘着性シートの粘着剤層表面を被掲示物の貼着面とした構成とする事により解決される。

【０００９】

【作用】

以上述べたように、本考案の掲示・案内板にあっては、シートの一方の面に粘着剤を塗布した粘着性シートの複数枚を、各々の粘着性シートの粘着剤を塗布した方の面と、他の粘着性シートの粘着剤を塗布していない方の面とが接するように重ね合わせてシート状積層体とし、かつ該シート状積層体の最外層をなす粘着性シートの粘着剤層表面を被掲示物の貼着面とする構成としたので、画鋲、ピン、マグネット、マグネットバー、マグネットシート、セロファンテープ等の掲示補助具なしに、被掲示物を掲示・案内板に貼着可能となる。

【００１０】

【実施例】

図１は、本考案にかかる掲示・案内板の一実施例を示すもので図中符号１は掲示・案内板である。

【００１１】上記掲示・案内板１は、シート状積層体２と、基板３と、フレーム４とから構成されている。

【００１２】上記シート状積層体２は、図２および図３に示すようにシート５の一方の面に粘着剤６を塗布した粘着性シート７の複数枚を、粘着性シート７の粘着剤６を塗布した方の面（Ａ）と別の粘着性シート７の粘着剤６を塗布していない方の面（Ｂ）とが接するように重ね合わせた構成となっている。上記シート５としては、ポリエチレン、ポリエチレンとエチレン酢酸ビニル共重合体との配合物、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の材料をシート状あるいはフィルム状に成型したものや、紙や、不織布などの材料が適宜用いられる。なお、上記シート部材５は着色されていてもよく、さらに美観を向上させる目的で幾何学的模様等を施してもよい。また、粘着性シート７の端部にめくりしろ８を形成している。

【００１３】なお、上記粘着剤６としては上記粘着性シート７を積層させたシート状積層体２において、上記粘着性シート７のめくりしろ８を摘んでめくり上げた時、上記粘着性シート７を１枚ずつ剥離させ得る程度の粘着力を有する粘着剤が好ましく、例えばスチレン−ブタジエン系ゴム、ブチルゴム、アクリレート系ゴム等の粘着剤などが好ましい。

【００１４】また、上記粘着性シート７の端部に形成されているめくりしろ８は、残り枚数が分かりやすいように最後の５〜６枚をそれぞれ異なる色で着色しておくと便利である。

【００１５】上記構成のシート状積層体２は、図３および図４に示すように粘着剤６を塗布した方の面側が最上部表面Ａ（掲示物貼着面Ａ）となり、かつ他方の粘着剤６を塗布していない方の面を基板９に接するようにし、さらにこの基板９とその周縁部に設けられたフレーム１０とで、上記シート状積層体２の周縁部を挟み込むようにして基板９に固定されている。また、上記シート状積層体２の周縁部には、図１中破線Ｍで示すフレーム１０の内縁に沿った切り込みが入っている。

【００１６】なお、本例においては、図４に示すようにシート状積層体２を基板９とその周縁部に設けられたフレーム１０とで、上記シート状積層体２の周縁部を挟み込むようにして基板９に固定する構成としたが、シート状積層体２の基板９への固定方式は上記に限定されることなく、例えば図５に示すように粘着剤６ａを介して基板９に直接固定しても良い。

【００１７】上記構成の本実施例における掲示・案内板１は、粘着剤６が塗布された掲示物貼着面Ａに、印刷物等の掲示物を貼り付けて用い、さらにその掲示物が不要となった時は、上記掲示物を引っ張って剥離すればよい。また掲示物が貼り付けられている粘着性シート７の掲示物貼着面Ａの粘着力が劣化してきたら、めくりしろ８を引っ張ってその粘着性シート７一枚だけを剥がせばよい。

【００１８】以上述べたように本実施例の掲示・案内板１にあっては、シート５の一方の面に粘着剤６を塗布した粘着性シート７の複数枚を、各々の粘着性シート７の粘着剤６を塗布した方の面Ａと、他の粘着性シート７の粘着剤６を塗布していない方の面Ｂとが接するように重ね合わせてなるシート状積層体２を備え、かつそのシート状積層体２の最外層をなす粘着性シート７の粘着剤６塗布面を被掲示物Ａとする構成としたので、画鋲、ピン、マグネット、マグネットバー、マグネットシート、セロファンテープ等の掲示補助具なしで簡単に掲示物を掲示でき、かつ掲示物の除去も簡単である。

【００１９】また、粘着性シート７の端部の１箇所ないし全箇所に粘着剤６を塗布しない部分を設け、この部分にめくりしろ８を形成しているので、粘着性シート７を一枚づつ簡単に剥離することができる。

【００２０】また、シート状積層体２の周縁部にフレーム１０の内縁に沿った切り込みが入れられているので、本例のように基板９とその周縁部に設けられているフレーム１０とで、上記シート状積層体２の周縁部を挟み込むようにして基板９に固定されている構成であっても、めくりしろ８を引っ張って粘着性シート７めくり挙げる際、粘着性シート７が上記切り込み部分で破断されるので、粘着性シート７を一枚づつ簡単に剥離することができる。

【００２１】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案の掲示・案内板にあっては、シートの一方の面に粘着剤を塗布した粘着性シートの複数枚を、各々の粘着性シートの粘着剤を塗布した方の面と、他の粘着性シートの粘着剤を塗布していない方の面とが接するように重ね合わせてなるシート状積層体を備え、かつ該シート状積層体の最外層をなす粘着性シートの粘着剤塗布面を被掲示物の貼着面とする構成としたので、紙等の掲示物を上記貼着面に軽く押しつけるだけで掲示物を簡単に掲示することができ、かつ掲示物の除去も簡単である。

【００２２】また、本考案の掲示・案内板は上記構成としたので、掲示物が貼り付けられている粘着性シートの掲示物貼着面の粘着力が劣化しても、最外層の粘着性シートを剥して、次層の粘着性シートの貼着剤塗布面を新たな掲示物貼着面とすることにより簡単に、粘着力の回復を図ることができる。

【００２３】また、本考案の掲示・案内板は上記構成としたので、掲示・案内板の美観を損ねる恐れのある画鋲、ピン、マグネット、マグネットバー、マグネットシート、セロファンテープ等の掲示補助具を用いずに掲示物を掲示・案内板に貼着できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る掲示・案内板の一実施例を示す斜
視図である。

【図２】図１中符号７で示される粘着性シートの斜視図
である。

【図３】図１中符号２で示されるシート状積層体の断面
図である。

【図４】図１に示す掲示・案内板のＬＬ線断面図であ
る。

【図５】図１に示す掲示・案内板の変形例を説明するた
めの図である。

【符号の説明】

１掲示・案内板２シート状積層体５シート６粘着剤７粘着性シート

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者古林祥正広島県大竹市御幸町20番１号三菱レイヨン株式会社中央研究所内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シートの一方の面に粘着剤を塗布した粘
着性シートの複数枚を、各々の粘着性シートの粘着剤を
塗布した方の面と、他の粘着性シートの粘着剤を塗布し
ていない方の面とが接するように重ね合わせてなるシー
ト状積層体を備え、かつ該シート状積層体の最外層をな
す粘着性シートの粘着剤層表面を被掲示物の貼着面とす
ることを特徴とする掲示・案内板。