JPH04111938U - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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JPH04111938U
JPH04111938U JP2444091U JP2444091U JPH04111938U JP H04111938 U JPH04111938 U JP H04111938U JP 2444091 U JP2444091 U JP 2444091U JP 2444091 U JP2444091 U JP 2444091U JP H04111938 U JPH04111938 U JP H04111938U
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JP
Japan
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shock absorber
cap
outer cylinder
cylinder
cylindrical
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Application number
JP2444091U
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English (en)
Inventor
誉士 田中
Original Assignee
トキコ株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、キャップが緩衝器本体に対して周
方向に位置ずれしても、キャップと緩衝器本体との間に
浸入した雨水等を外部に放出する。 【構成】 筒部23の各凸面部23Aが外筒1の各カシ
メ部1Aに対応して組付けられた場合には、各放出溝2
3Cと各流通口1Bとが連通し、外筒1内に浸入した雨
水等を各流通口1Bから各放出溝23Cを介して外部に
放出する。また、各凹面部23Bが外筒1の各カシメ部
1Aに対応して組付けられた場合には、各流通口1Bと
各放出穴24とが連通し、外筒1内の雨水等を各流通口
1Bから各放出穴24を介して外部に放出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車等の車両の振動を緩衝するのに用いて好適な油圧緩衝 器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3ないし図5に従来技術による油圧緩衝器を自動車に用いた場合を例に挙げ て示す。
【0003】 図において、1は緩衝器本体を構成する外筒を示し、該外筒1の一端側には周 方向に90度づつ離間する4個のカシメ部1A,1A,…が設けられ、該各カシ メ部1Aによって外筒1の一端側と後述のキャップ7との間に4個の流通口1B ,1B,…を確保している。2は該外筒1内に同軸に配設され、該外筒1よりも 短尺に形成された内筒を示し、該内筒2内にはピストン(図示せず)が摺動可能 に挿嵌され、該ピストンによって内筒2内は2つの油室に画成されている。
【0004】 3は前記外筒1の一端内周側に嵌合して設けられた段付筒状のロッドガイドを 示し、該ロッドガイド3の内周側には後述するピストンロッド6を軸方向に摺動 可能に保持するブッシュ3Aが固着されている。
【0005】 4は外筒1内の油液が外部に流出するのを防止するシール部材で、該シール部 材4は略円板状の芯金4Aと、該芯金4Aの内周側に配置された筒状のオイルシ ール4Bと、芯金4Aの外周側に配置された環状のリップシール4Cとから構成 されている。また、該シール部材4の一端側には環状のシール押え(ワッシャ) 5が、基端側には前記ロッドガイド3が配設されている。そして、該シール部材 4は内筒2の一端側内周にロッドガイド3を嵌合させた後、シール部材4および シール押え5を外筒1の内周側に挿入して、シール押え5を軸方向他端側に向け て押圧しながら該外筒1の一端側のカシメ部1A,1A,…を内側に曲げてカシ メ固定する。
【0006】 6は一端側がロッドガイド3、シール部材4を介して外筒1外に突出したピス トンロッドを示し、該ピストンロッド6の他端側は内筒2内でピストンと連結さ れている。
【0007】 7は外筒1の一端側を施蓋するように圧入固着されたキャップを示し、該キャ ップ7は図4に示す如く、中央部にはピストンロッド6が挿通される挿通穴8A が穿設された蓋部8と、該蓋部8の外周側から他端側に向けて突出形成された筒 部9とから有蓋筒状に形成され、該筒部9の外周側には、外筒1の各カシメ部1 Aと対応して周方向に90度づつ離間して位置し、径方向外向きに突出形成され た4個の凸面部9A,9A,…と、該各凸面部9Aの間に形成された4個の凹面 部9B,9B,…とが設けられ、該各凸面部9Aの内周側には外筒1内に浸入し た雨水等を外部に放出するための放出溝9C,9C,…が軸方向にそれぞれ形成 されている。そして、該キャップ7を、図5に示す如く外筒1の各カシメ部1A に筒部9の各凸面部9Aを対応させて外筒1に圧入することにより、外筒1の各 流通口1Bと筒部9の各放出溝9Cとが連通するようになっている。
【0008】 従来技術による油圧緩衝器は上述の如き構成を有するもので、内筒2の一端側 にロッドガイド3を嵌合し、シール部材4、シール押え5を外筒1の一端内周側 に挿入して、これらを外筒1の各カシメ部1Aによりカシメ固定した後、外筒1 の各カシメ部1Aに筒部9の各凸面部9Aが対応するようにして、キャップ7を 外筒1の一端側に圧入することにより組立てられ、自動車の車体側と車軸側との 間に取付けられる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、図5に示す如く、外筒1の各カシメ部1A に筒部9の各凸面部9Aを対応させて、キャップ7を外筒1に圧入することによ り、外筒1の各流通口1Bと筒部9の各放出溝9Cを連通させて、外筒1内に浸 入した雨水等を各流通口1Bから各放出溝9Cを介して外部に放出するようにな っている。
【0010】 然るに、図6,図7に示す如く、外筒1にキャップ7を圧入するときに、該キ ャップ7が周方向に位置ずれして誤組付けされる場合がある。この場合には、外 筒1の各流通口1Bが筒部9の各凹面部9B内周側によって閉塞されてしまい、 各流通口1Bと放出溝9Cとの間が遮断されて外筒1内に浸入した雨水や粉塵が 残存するという問題がある。
【0011】 このため上述した従来技術によるものでは、キャップ7の圧入時に周方向の位 置決めをしなくてはならず、組立て作業に手間がかかるばかりか、外筒1内に溜 った雨水によってピストンロッド6等に錆が生じたり、粉塵によってピストンロ ッド6に傷が生じたりして、油圧緩衝器の寿命や信頼性が大幅に低下するという 問題がある。
【0012】 本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、キャップを緩衝器本 体に組付けるとき、周方向に対する誤組付け状態をなくし、どのような状態で組 付けても内部に浸入した雨水等を外部に放出できるようにした油圧緩衝器を提供 することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本考案が採用する構成の特徴は、キャップの 凹面部には蓋部側に位置して貫通穴を穿設したことにある。
【0014】
【作用】
上記構成により、カシメ部に筒部の凸面部が対応して取付けられた場合には、 蓋部とカシメ部との間は凸面部の内周側と緩衝器本体の外周側との間の隙間に連 通し、キャップと緩衝器本体との間に浸入した雨水等を外部に放出できる。
【0015】 また、カシメ部に筒部の凹面部が対応して取付けられた場合には、蓋部とカシ メ部との間は貫通穴に連通し、キャップと緩衝器本体との間に浸入した雨水等を 該貫通穴を介して外部に放出できる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1および図2に基づいて説明する。なお、本実施例 では前述した図3ないし図7に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付 し、その説明を省略するものとする。
【0017】 図中、21は本実施例によるキャップを示し、該キャップ21は従来技術で述 べたキャップ7とほぼ同様に、挿通穴22Aが穿設された蓋部22と、周方向に 4個の凸面部23A、凹面部23Bがそれぞれ設けられた筒部23とから有蓋筒 状に形成され、該筒部23の各凸面部23A内周側には放出溝23C,23C, …が形成されているものの、前記各凹面部23Bには後述する放出穴24,24 ,…がそれぞれ穿設されている。
【0018】 即ち、24,24,…は筒部23の各凹面部23Bの蓋部22側に位置して該 各凹面部23Bにそれぞれ穿設された貫通穴としての放出穴を示し、該各放出穴 24は外筒1の各カシメ部1Aに筒部23の各凹面部23Bが対応して取付けら れた場合に、外筒1の各流通口1Bとそれぞれ連通するようになっている。
【0019】 本実施例による油圧緩衝器は上述の如き構成を有するもので、その基本的動作 については従来技術によるものと格別差異はない。
【0020】 然るに本実施例では、筒部23の各凹面部23Bに蓋部22側に位置して各放 出穴24を穿設したから、従来技術で述べた如く、外筒1にキャップ21を圧入 するときに周方向に位置ずれを生じ、外筒1の各カシメ部1Aに筒部23の各凹 面部23Bが対応して組付けられた場合でも、外筒1の各流通口1Bと各放出穴 24とを連通させることができる。これにより外筒1にキャップ21を圧入固定 するときの位置決め作業を簡略化することができ、組付け作業性を大幅に向上す ることができる。
【0021】 従って、本実施例によれば、各カシメ部1Aに筒部23の各凸面部23Aが対 応して組付けられた場合には、外筒1の各流通口1Bと筒部23の各放出溝23 Cとを連通させることができる。この場合は、図3,図4と同一の状態となる。 また、図1に示すように、外筒1の各カシメ部1Aに筒部23の各凹面部23B が対応して組付けられた場合には、外筒1の各流通口1Bと各放出穴24とを連 通させることができるから、キャップ21が外筒1に対して周方向の如何なる位 置に組付けられても、外筒1内に浸入した雨水等を外部に放出でき、キャップ2 1と外筒1との周方向の位置決めを不要にして組立て作業の作業効率を大幅に向 上させることができ、信頼性や寿命を大幅に向上することができる。
【0022】 なお、前記実施例では、筒部23の各凹面部23Bに各放出穴24を蓋部22 側に位置して穿設するものとして述べたが、本考案はこれに限らず、放出穴24 を各凹面部23Bの他に各凸面部23Aにも穿設してもよく、あるいは、放出穴 を各凹面部23Bから蓋部22に亘って穿設してもよい。
【0023】 また、前記実施例では、筒部23の外周側には周方向に各凸面部23Aと各凹 面部23Bとが設けられるものとして述べたが、これに替えて、例えば筒部を厚 肉な筒状に形成し、該筒部の内周側周方向に各凸面部と各凹面部とをそれぞれ設 けてもよい。
【0024】 さらに、前記実施例による油圧緩衝器をサスペンション装置等に用いる場合に は、キャップ21の蓋部22にバンプラバー受となるプレートを固着して設ける 構成としてもよい。
【0025】
【考案の効果】
以上詳述した通り、本考案によれば、キャップの凹面部には蓋部側に位置して 貫通穴を穿設したから、カシメ部に凸面部が対応して組付けられた場合には、蓋 部とカシメ部との間を凸面部の内周側と緩衝器本体の外周側との隙間に連通させ ることができ、カシメ部に凹面部が対応して組付けられた場合には、蓋部とカシ メ部との間を貫通穴に連通させることができる。この結果、キャップが緩衝器本 体に対して周方向の如何なる位置に組付けられても、キャップと緩衝器本体との 間に浸入した雨水等を、蓋部とカシメ部との間から凸面部の内周側と緩衝器本体 との隙間、あるいは貫通穴を介して外部に放出することができ、キャップと緩衝 器本体との周方向の位置決めを不要にして、組立て作業の作業効率を向上できる 上に、当該油圧緩衝器の信頼性や寿命を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による油圧緩衝器の一部を拡大
して示す縦断面図である。
【図2】図1中のキャップを示す外観斜視図である。
【図3】従来技術による油圧緩衝器の一部を拡大して示
す縦断面図である。
【図4】図3中のキャップを示す外観斜視図である。
【図5】図3中の矢示V −V 方向断面図である。
【図6】従来技術による油圧緩衝器の外筒にキャップを
誤組付けした状態を示す縦断面図である。
【図7】図6中の矢示VII −VII 方向断面図である。
【符号の説明】
1 外筒 1A カシメ部 1B 流通口 6 ピストンロッド 21 キャップ 22 蓋部 23 筒部 23A 凸面部 23B 凹面部 23C 放出溝 24 放出穴(貫通穴)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向の一端側に位置し、内部部品を保
    持すべく内側に向けて曲げられた複数箇所のカシメ部を
    有する筒状の緩衝器本体と、蓋部と筒部とから有蓋筒状
    に形成されると共に、該筒部が前記カシメ部と対応して
    周方向に凸面部と凹面部を有してなり、該緩衝器の一端
    側を施蓋したキャップと、一端側が該キャップを介して
    前記緩衝器本体外に突出し、他端側が緩衝器本体内に挿
    入されてピストンと連結されたピストンロッドとからな
    る油圧緩衝器において、前記キャップの凹面部には蓋部
    側に位置して貫通穴を穿設したことを特徴とする油圧緩
    衝器。
JP2444091U 1991-03-19 1991-03-19 油圧緩衝器 Pending JPH04111938U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990049120A (ko) * 1997-12-11 1999-07-05 오상수 쇽 업소버
KR100766004B1 (ko) * 2006-01-04 2007-10-10 주식회사 만도 쇽업소버
JP2008082481A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Hitachi Ltd シリンダ装置

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