JPH04110263A - 車両のアンチスキッドブレーキ装置 - Google Patents

車両のアンチスキッドブレーキ装置

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JPH04110263A
JPH04110263A JP23015690A JP23015690A JPH04110263A JP H04110263 A JPH04110263 A JP H04110263A JP 23015690 A JP23015690 A JP 23015690A JP 23015690 A JP23015690 A JP 23015690A JP H04110263 A JPH04110263 A JP H04110263A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、制動時に車輪のブレーキ液圧等の制動力を制
御してアンチスキッド制御を行なう車両のアンチスキッ
ドブレーキ装置に関する。
(従来の技術) 従来より、例えば特公昭61.−226号公報に記載さ
れている様に、制動時に、過大ブレーキ液圧によって車
輪かロック状態となり制動性等が損なわれるのを防止す
るため、各車輪のスリップ率を別途設定される目標スリ
ップ率(通常は車輪と路面との間の最大摩擦係数か得ら
れるスリップ率)とすべく各車輪のブレーキ液圧を制御
するアンチスキッドブレーキ装置か知られている。
上記の如きアンチスキッドブレーキ装置は、例えばそれ
ぞれか異なる車輪にブレーキ液圧を制御可能に付与する
複数の制動系、例えば左前輪にブレーキ液圧を制御可能
に付与する左前輪制動系と右前輪にブレーキ液圧を制御
可能に付与する右前輪制動系と左右後輪にブレーキ液圧
を共通に制御可能に付与する左右後輪制動系とを備え、
制動時こは制御手段により上記各制動系のブレーキ液圧
を別個独立に制御して各制動系毎に車輪のスリップ率を
制御するように構成される。
また、制動力制御としては、例えば、各制動系毎に車輪
速の変化に基づき制御フェーズ(増圧)ニーズ、減圧フ
ェーズ、保持フェーズ)を判定し、判定された各フェー
ズに従ってブレーキ液圧の増減保持か行なわれる、より
具体的には、例えば車輪のスリップ率か大きくなってロ
ック傾向にあると判定したら減圧フェーズと判定して減
圧し、スリップ率の上昇が止まったら保持フェーズと判
定して保持し、その保持状態でスリップ率か所定値まで
低下したら増圧フェーズと判定して増圧し、以後この減
圧、保持、増圧のサイクルを繰り返してスリップ率を目
標スリップ率に収束させる制御が行なわれる。
(発明が解決しようとする課8) しかしながら、上記の様なアンチスキッド制御において
は、上記全ての制動系か同期して同じ様に増圧したり減
圧したりする場合か生じ得る。そして、その様に全ての
制動系が同期して増圧したり減圧したりすると、それに
よって車両の減速度か大きく変化し、車両か前後に振動
したりドライバに不快感を与えることとなる。
また、特に全ての制動系が同時に減圧すると、各車輪の
制動力か同時に低下して車両の減速度が急に小さくなり
、運転者に減速度の急変による違和感を与えることとな
り好ましくない。
本発明の目的は、上記事情に鑑み、制動時における車両
減速度の大きな変化、特に車両減速度の大きな低下を生
じさせる恐れのない車両のアンチスキッドブレーキ装置
を提供することにある。
(課題を解決するだめの手段) 本発明に係る車両のアンチスキッドブレーキ装置は、上
記目的を達成するため、 それぞれが異なる車輪に制動力を制御可能に付与する複
数の制動系と、制動時に各制動系を別個独立に制御して
各制動系の制動力を制御する制御手段とを備えて成る車
両のアンチスキッドブレーキ装置であって、 上記制御手段か、上記各制動系の制動力制御フェーズか
同時に全て制動力減少フェーズで一致することのないよ
うに上記各制動系を制御するものであることを特徴とす
る。
上記各制動系の制動力制御フェーズか同時に全て制動力
減少フェーズで一致することのないように制御するにあ
たっては、上記制動系か左前輪用と右前輪用と左右後輪
用との3チヤンネルとされている場合、左前輪制動系と
右前輪制動系の制動力制御フェーズが所定時間内に共に
制動力増大フェーズに移行したときには、左右後輪制動
系か制動力増大フェーズに移行すべき状態になっても所
定期間は該制動力増大フェーズへの移行を閉止すること
により行なうことかできる。
(作  用) 上記車両のアンチスキッドブレーキ装置は、全ての制動
系が同時に制動力減少フェーズになることのない様に制
御されるので、全ての制動系の車輪の制動力か同時に低
下して車両減速度が急に小さくなることが防止され、そ
れによって車両の前後のゆれや上記したドライバーの違
和感や不快感を回避することができる。
また、前述の様に、制動力の制御は例えば減圧。
保持、増圧のサイクルを繰り返すことにより行なわれ、
従って例えば各制動系で減圧フェーズが一致すると他の
フェーズも一致して各制動系間で制御全体が同期してし
まうが、減圧フェーズをずらして不一致とすると他のフ
ェーズもずれて各制動系間における制御全体の同期を回
避することができる。よって、上述の様に減圧フェーズ
の同期を回避すれば、単に減圧フェーズての同期回避の
みでなく制御全体での同期回避も行なわれ、車両減速度
の変化を十分に防止することができる。
また、一般に車両の減速度の変化は、特に前輪と後輪と
が同期して増圧したり減圧したりした場合に顕著に生じ
、よってその車両減速度の変化を防止するためには、前
輪の制御フェーズと後輪の制御フェーズとが一致しない
ようにするのが良い。
この場合、前輪と後輪の制御フェーズの一致を回避する
方法として種々のものか考えられるか、上述の様な3チ
ヤンネル制動系とされている場合は、左右の前輪が共に
増圧フェーズとなっているときに左右後輪が増圧フェー
ズに移行しようとしたらその左右後輪の増圧フェーズへ
の移行を所定期間禁止して該増圧フェーズへの移行をす
らす様にすると、車輪のロックを回避すると共に制動力
もある程度確保しつつ前輪と後輪との制御フェーズの一
致を防止することかでき、好都合である。
なぜならば、前後輪の制御フェーズの一致を回避するた
めには、例えば減圧フェーズての一致を回避すべく前後
輪の一方か減圧フェーズとなっているとき他方の減圧フ
ェーズへの移行を遅らすようにしても良いが、そうする
とその他方の車輪は増圧フェーズのまま待っていること
となり、該他方の車輪かロックしてしまう恐れがある。
これに対し、上述の様に増圧フェーズでの一致を回避す
べく一方の増圧フェーズへの移行を遅らす場合には、そ
の一方の車輪がロックする恐れはない。
また、上述の増圧フェーズへの移行を待つということは
、制動力が小さい状態で待つということであり、従って
前輪に比して制動性への寄与の小さい後輪側を待つこと
により、前輪側を待つ場合に比して制動性の低下を防止
でき、車両全体としての制動力をある程度確保すること
ができる。
(実 施 例) 以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細
に説明する。
以下に示す実施例は、制動系が左前輪1右前輪および左
右後輪の3チヤンネルとされ、かつそれらの制動系が増
圧フェーズで一致しないようにし、そうすることによっ
て減圧フェーズでも一致しないようにするものである。
第1図において、Aは本実施例に係るアンチスキッドブ
レーキ装置を備えた自動車である。自動車Aは、左右の
前輪IFLとIFRとが従動輪とされ、左右の後輪IR
LとIRRとが駆動輪とされている。すなわち、車体前
部に搭載されたエンジン2の発生トルクが、自動変速機
3.プロペラシャフト4.デファレンシャルギア5を経
た後、左駆動軸6Lを介して左後輪IRLへ伝達される
一方、右駆動軸6Rを介して右後輪IRRへ伝達される
自動変速機の構成 上記自動変速機3は、トルクコンバータ11と多段変速
歯車機構12とから構成されている。変速は、変速歯車
機構12の油圧回路に組込まれた複数のソレノイド13
aの励磁と消磁との組合わせを変更することにより行な
われる。また、トルクコンバータ11は、油圧作動式の
ロックアツプクラッチIIAを有しており、該クラッチ
の油圧回路に組込まれたソレノイド13bの励磁と消磁
とを切換えることにより、ロックアツプクラッチIIA
の締結と締結解除が行なわれる。
上記ソレノイド13a 、 13bは、自動変速機用の
制御ユニットUATによって制御される。この制御ユニ
ットUATは、既知のように変速特性とロックアツプ特
性をあらかじめ記憶しており、この特性に基づいて変速
制御とロックアツプ制御とを行なう。この制御のため、
制御ユニットUATは、吸気通路41に配設されアクセ
ルペダル42に連結されたスロットル弁43の開度を検
出するスロットル開度センサ61からのスロットル開度
信号と、車速を検出する車速センサB2からの車速信号
(実施例ではプロペラシャフト4の回転数信号)とか人
力される。
車輪制動系の構成 各車輪IFR〜ユRRには、ブレーキ21FR〜2]、
RRが設けられている。この各ブレーキ21F R〜2
1RRのキャリパ(ブレーキシリンダ)22FR〜22
RRには、配管23FR〜23RRを介して、ブレーキ
液圧が供給される。
各ブレーキ21FR〜21RR対するブレーキ液圧の供
給のための構成は、次のように戸っている。
先ず、ブレーキペダル25の踏込力が、ハイドロリック
ブースタを用いた倍力装置26によって倍力されて、タ
ンデム型のマスクシリンダ27に伝達される。このマス
クシリンダ27に伝達された液圧は、マスクシリンダ2
7の第1の吐出口27aに接続されたブレーキ配管23
FL、 23FRを介して左右の前輪用ブレーキ21F
L、21FRに、マスクシリンダ27の第2の吐出口2
7bに接続されたブレーキ配管23RL、23RRを介
して左右の後輪用ブレーキ21RL、21RRに、それ
ぞれ伝達される。
上記ブレーキ配管23FL、23FRには、それぞれブ
レーキ配管23FL、23FRを通って左右の前輪用ブ
レーキ21FL  2]、FRに供給されるブレーキ液
圧を調整する液圧調整手段30FL、30FRか配設さ
れ、また上記ブレーキ配管23RL、23RRの共通部
分であるブレーキ配管23Rには両ブレーキ配管23R
L、23RRを通って左右の後輪用ブレーキ21RL、
21RRに供給されるブレーキ液圧を共通に調整する液
圧調整手段30Rか配設されている。
上記各液圧調整手段30FL、30FR,30Rは、そ
れぞれ電磁開閉弁31FL、31FR,31Rと、該弁
31FL、 31FR,31Rの下流側にれそれ接続さ
れたリリーフ配管32FL、32FR,32Rに配設さ
れた電磁開閉弁33FL、33FR,33Rとで構成さ
れている。
上述した各液圧調整手段30FL、 30FR,3DR
は、アンチスキッド制御用の制御ユニットUABによっ
て制御される。すなわち、アンチスキッド制御を行なわ
ないときは、図示のように路弁33FL、33FR,3
3Rが閉じ、路弁31FL、31FR31Rか開かれ、
これによりブレーキペダル25か踏込まれると、各ブレ
ーキ21FR,21FL、21RL21RRに対してマ
スクシリンダ27を介してブレーキ液圧か供給される。
後述するように、各車輪IFL、IFR,IRL、1.
RRの路面に対するスリップ率か大きくなってアンチス
キッド制御を行なうときは、路弁31FL  33FL
、 3]、FR,33FR,31R,33Rのデユティ
−制御によって、ブレーキ液圧の増圧、減圧および保持
が行なわれる。より具体的には、路弁31FL、 33
FL、 31FR,33FR,31R,33Rが閉じて
いるときがブレーキ液圧の保持となり、弁31FL、 
31FR,31Rか開き、弁33FL、 33FR,3
3Rが閉じているときが増圧となり、弁31FL、 3
1FR,31Rか閉じ、弁33FL、 33FR,33
Rか開いているときが減圧となる。
なお、上記ブレーキ配管23FLと液圧調整手段30F
Lとは左前輪にブレーキ液圧を制御可能に付与する左前
輪制動系を構成し、上記ブレーキ配管23FRと液圧調
整手段30FRとは右前輪にブレーキ液圧を制御可能に
付与する右前輪制動系を構成し、上記ブレーキ配管23
R,23RL、23RRと液圧調整手段30Rとは左右
後輪にブレーキ液圧を共通に制御可能に付与する左右後
輪制動系を構成する。
制御ユニットの構成 上記各制動系を制御する、より具体的には各制動系の液
圧調整手段30FL、30FR,30Rを制御する制御
手段であるアンチスキッド制御用の制御ユニットUAB
には、各車輪速を検出する車輪速センサB4〜67から
の信号が入力される。
また、制御ユニットUABは上記各センサからの各信号
を受は入れる入力インターフェイスと、CPUとROM
とRAMとから成るマイクロコンピュータと、出力イン
ターフェイスと、上記各弁31FL、’ 33FL、 
31FR,33FR,31R,33Rを駆動する駆動回
路とを備えており、ROMにはアンチスキッド制御に必
要な制御プログラム、各種マツプ等が格納され、またR
AMには制御を実行するのに必要な各種メモリか設けら
れている。
アンチスキッド制御の内容 次に、制御ユニットUABによるアンチスキッド制御の
内容を、第2図に基づいて説明する。
第2図はアンチスキッド制御の対象となった車輪の車輪
速およびブレーキ液圧の変化の一例を示す図である。
図示の如く、今t1時点でブレーキペダルを踏み込んで
制動を開始したとする。すると、該ペダルの踏み込みに
よりブレーキ液圧が増大し、それに伴なって車輪速が低
下し始め、ロック傾向になったとする。そうすると、上
記制御ユニットUTBは、この車輪の車輪速の変化から
ロック傾向になったことを判定し、t2時点で減圧フェ
ーズと判定して直ちに減圧を開始する。このロック傾向
になったことの判定は、例えば車輪減速度が所定値以り
になったことによりあるいはスリップ率か所定のしきい
値より大になったこと等により適宜行なわれる。
なお、スリップ率は、車輪のスリップの程度を示す数値
であればどの様なものでも良いが、ここでは 推定車体速 を採用し、推定車体速としては4輪の車輪速のうちの最
大車輪速もしくは制動開始時近傍の車体速(車輪速)か
ら路面の摩擦係数μに応じた減速度、例えば1.−2 
g(高μ)〜0.3 !? (低μ)によって減速させ
た車体速を用いることができる。
そして、ブレーキ液圧を減圧し、スリップ率の上昇が止
まった時点、即ち車輪減速度が零になった時点t3で保
持フェーズと判定してブレーキ液圧を保持し、該保持に
より車輪速が増加してスリップ率が上記しきい値まで低
下した時点もしくは車輪加速度が所定値以上になった時
点t4で増圧フェーズと判定して再びブレーキ液圧を増
加し、以下同様にしてスリップ率が上記しきい値を越え
たもしくは車輪減速度が所定値以上となった時間t5で
減圧し、スリップ率の増加か止まった時点t6で保持し
、スリップ率がしきい値まで低下したもしくは車輪加速
度が所定値以上となった時点t7で増圧し、この様な減
圧、保持、増圧のサイクルを繰り返しながらスリップ率
を目標スリップ率に収束させる制御が行なわれる。
減圧フェーズの一致回避制御 ところで、上記の如きアンチスキッド制御は、左前輪制
動系と、右前輪制動系と、左右後輪制動系のそれぞれに
おいて別個独立に行なわれる。
即ち、左前輪制動系においては、左前輪IFLの車輪速
に基づいて上述の様な判定基準で制御フェーズ(増圧フ
ェーズ、減圧フェーズ、保持フェーズ)を判定し、判定
された制御フェーズに従って液圧調整手段30FLを制
御して左前輪ブレーキ液圧の増減保持を行ない、右前輪
制動系においては右前輪IFRの車輪速に基づいて上記
と同様の方法で液圧調整手段30FRを制御して右前輪
ブレーキ液圧の増減保持を行ない、左右後輪制動系にお
いては左右後輪IRF、IRRのうちよりロック傾向の
大きい方の車輪の車輪速に基づいて上記と同様の方法で
液圧調整手段30Rを制御して左右後輪のブレーキ液圧
の増減保持を行なう。
従って、状況により上記3つの制動系が同時に減圧フェ
ーズになる場合が生じ得るが、本発明ではその場合上記
3つの全ての制動系が同時に減圧フェーズとなることを
回避するように構成されている。
そして、本実施例では、上記3つの全ての制動系が同時
に増圧フェーズになるのを回避し、そうすることによっ
て3つの全ての制動系か共に同時に減圧フェーズになる
のを回避するように構成されている。
以下、第3図を参照しながら、本実施例における上記増
圧フェーズ一致回避制御について説明する。
まず、Slにおいて前輪と後輪、即ち上記3つの制動系
か全てアンチスキッド制御中か否かを判断し、制御中の
場合はS2において左前輪と右前輪の両方か増圧フェー
ズか否かを判断し、両方増圧フェーズであればS3にお
いてそれらは所定時間Tl内に共に増圧フェーズに移行
したか否かを判断し、Tl内に共に移行していればS4
において左右後輪か増圧フェーズに移行すべき状態にな
ったか否かを判断し、移行すべき状態になったら上記右
前輪と左前輪は未だ増圧フェーズか否かを判断し、いず
れか一方でも増圧フェーズでなくなった、つまり減圧フ
ェーズもしくは保持フェーズになっていればS7に進ん
で左右後輪を増圧フェーズとし、共に増圧フェーズてあ
ればS6で左右後輪が増圧フェーズに移行すべき状態に
なった後設定時間:2が経過したか否かを判断し、経過
したらS7で左右後輪を増圧フェーズに移行させる。
そして、上記S1〜S4およびS6においてN。
の場合はそれぞれその−まりターンに進む。
つまり、左前輪と右前輪とか所定時間Tl内に共に増圧
フェーズに移行したときは、その後左右後輪が増圧フェ
ーズに移行すべき状態になったとしても、所定期間は増
圧フェーズに移行するのを禁止し、所定期間経過後にお
いても今だ左右後輪か増圧フェーズに移行すべき状態て
あれば、その所定期間経過後に増圧フェーズに移行させ
る。
上記において左右後輪の増圧フェーズへの移行禁止を左
前輪と右前輪とか所定時間TI (上記S3参照)内に
共に増圧フェーズに移行した場合のみとしたのは、左前
輪と右前輪とか所定時間T1以上置いて、つまりある程
度時間を置いて共に均圧フェーズに移行した場合は、共
に増圧フェーズ;なっていてもそれらの増圧フェーズは
相当位相かすれており、従って左右後輪を増圧フェーズ
に移行させても、右前輪と左前輪のいずれかはすぐに他
のフェーズに移行するから増圧フェーズか全て一致する
ことによる不都合は殆ど生じず、実質的に増圧フェーズ
の一致を回避することができるからである。
また、上記所定期間とは、上記実施例では上記S5にお
ける右前輪と左前輪のいずれかか増圧フェーズ以外のフ
ェーズになるまでの期間もしくは上記S6における設定
時間T2を意味する。また、この設定時間T2経過後は
上記右前輪と左前輪の双方が増圧フェーズであっても左
右後輪の増圧フェーズへの移行を許可するのは、その設
定時間T2経過後であれば前輪と後輪が共に増圧フェー
ズになってもそれらの増圧フェーズは十分に位相かずれ
ており、上記同様実質的に増圧フェーズの一致を回避す
ることができるからである。
(発明の効果) 以上詳細に説明した様に、本発明に係るアンチスキッド
ブレーキ装置は、複数の制動系の全てか同時に制動力減
少フェーズで一致することのないように構成されている
ので、車両減速度の急な低下を防止でき、車両の前後振
動やドライバーの違和感2不快感を防止できる。
また、同時に制動力減少フェーズで一致しないようにす
るにあたって、制動力増大フェーズをずらすようにし、
かつその際後輪側の制動力増大フェーズへの移行を待つ
ようにしたので、上述の様に車輪のロックを回避しかつ
制動力もある程度確保しつつ制御フェーズの一致を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を備えた自動車を示す図、 第2図はアンチスキッド制御の一例における車輪速とブ
レーキ液圧の変化を示す図、 第3図は減圧フエーズ不一致制御の一例を示すフローチ
ャートである。 IFL、IFR,IRR,IRL・・車輪23FL、3
0FL・・・左前輪制動系23FR,30FR・・・右
前輪制動系23R,23RL、23RR,30R・・・
左右後輪制動系UAB・・・制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)それぞれが異なる車輪に制動力を制御可能に付与
    する複数の制動系と、制動時に各制動系を別個独立に制
    御して各制動系の制動力を制御する制御手段とを備えて
    成る車両のアンチスキッドブレーキ装置であって、 上記制御手段が、上記各制動系の制動力制御フェーズが
    同時に全て制動力減少フェーズで一致することのないよ
    うに上記各制動系を制御するものであることを特徴とす
    る車両のアンチスキッドブレーキ装置。
  2. (2)左前輪に制動力を制御可能に付与する左前輪制動
    系と、右前輪に制動力を制御可能に付与する右前輪制動
    系と、左右後輪に制動力を共通に制御可能に付与する左
    右後輪制動系と、制動時に各制動系を別個独立に制御し
    て各制動系の制動力を制御する制御手段とを備えて成る
    車両のアンチスキッドブレーキ装置であって、 上記制御手段が、上記左前輪制動系と右前輪制動系の制
    動力制御フェーズが所定時間内に共に制動力増大フェー
    ズに移行した場合には、上記左右後輪制動系が制動力増
    大フェーズに移行すべき状態になっても所定期間は該制
    動力増大フェーズへの移行を禁止するものであることを
    特徴とする車両のアンチスキッドブレーキ装置。
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