JPH04110008U - 導体パターンへの同軸ケーブル接続用端子構造 - Google Patents
導体パターンへの同軸ケーブル接続用端子構造Info
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- JPH04110008U JPH04110008U JP1963191U JP1963191U JPH04110008U JP H04110008 U JPH04110008 U JP H04110008U JP 1963191 U JP1963191 U JP 1963191U JP 1963191 U JP1963191 U JP 1963191U JP H04110008 U JPH04110008 U JP H04110008U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】自動車などのガラス面に形成されるアンテナ用
線状プリント導体などの導体パターンの側に同軸ケーブ
ルを高周波伝送における損失を少なくして接続する。 【構成】同軸ケーブルCの先端部を導入して保持する端
子本体部11と、同軸ケーブルCの内部導体32と導体
パターン1とを導通させるための接続用端子部21とで
構成される。端子本体部11は、同軸ケーブルCを導入
保持する略U字状の抱持部13の両側開放端部をそれぞ
れ外方に折曲した取付用支脚部15と、環状固着部16
とで形成される。接続用端子部21は、導体パターン1
に接続される固着部22と、内部導体32を挟持した環
状接続部23と、連結部25とで形成される。
線状プリント導体などの導体パターンの側に同軸ケーブ
ルを高周波伝送における損失を少なくして接続する。 【構成】同軸ケーブルCの先端部を導入して保持する端
子本体部11と、同軸ケーブルCの内部導体32と導体
パターン1とを導通させるための接続用端子部21とで
構成される。端子本体部11は、同軸ケーブルCを導入
保持する略U字状の抱持部13の両側開放端部をそれぞ
れ外方に折曲した取付用支脚部15と、環状固着部16
とで形成される。接続用端子部21は、導体パターン1
に接続される固着部22と、内部導体32を挟持した環
状接続部23と、連結部25とで形成される。
Description
【0001】
本考案は、導体パターンへの同軸ケーブル接続用端子構造に係り、さらに詳し
くは、自動車などのガラス面に形成されるアンテナ用線状プリント導体などの導
体パターンの側に同軸ケーブルを高周波伝送における損失を少なくして接続する
ことができる導体パターンへの同軸ケーブル接続用端子構造に関する。
【0002】
近時、乗用自動車などの車両のリヤガラスやサイドガラスなどの適宜のガラス
面には、銀ペーストなどの導電ペーストを適宜のパターンで塗布して焼結した線
状プリント導体からなる導体パターンが形成され、自動車電話などの各種車載通
信機器のためのガラスアンテナとして用いられる傾向がある。
【0003】
また、乗用自動車などのリヤガラス面には、同じく線状プリント導体からなる
導体パターンにより防曇用発熱導体を形成している例も多く、さらに、この防曇
用発熱導体を前記車載通信機器のためのガラスアンテナに共用する例もある。
【0004】
そして、ガラスアンテナや防曇用発熱導体として用いられる前記導体パターン
に対しては、通常、同軸ケーブルの外部導体側を車体に接続してアースをとり、
内部導体側を導体パターンの所定位置に形成される給電部に適宜構造のコネクタ
を介するなどして接続して給電する構造のものが採用されている。
【0005】
ところで、通常、車体側のアース位置と導体パターンの給電部位置とは、ある
程度離間していることから、アース位置と給電部位置との間を結ぶ内部導体も前
記離間距離に対応する長さが必要になり、この部分の内部導体も導体パターンの
一部を構成することになる。
【0006】
このような構造のもとで前記導体パターンを自動車電話等の高い周波数の通信
機器のアンテナなどとして用いる場合には、アース位置と給電部位置との間を結
ぶ内部導体の長さや引き回し方の如何によりアンテナのインピーダンスに重大な
影響を及ぼし、アンテナ特性を著しく劣化させるなど、高周波伝送における損失
を多くする不都合があった。
【0007】
本考案は、従来技術にみられた上記課題に鑑みてなされたものであり、その構
成上の特徴は、同軸ケーブルの先端部を導入して保持する導電性金属材からなる
端子本体部と、前記同軸ケーブルから導出される内部導体と導体パターンとを導
通させるために介在配置される導電性金属材からなる接続用端子部とで構成され
、前記端子本体部は、同軸ケーブルの導入保持が可能な略U字状を呈する抱持部
の両側開放端部をそれぞれ外方に折曲して取付用支脚部を設けてなる案内部と、
この案内部の先端側に延設されて前記同軸ケーブルの先端側の圧着保持を可能と
した環状固着部とで形成し、前記接続用端子部は、前記導体パターンの側に接続
される固着部と、同軸ケーブルから導出させた前記内部導体を導入してその挟持
を可能とした環状接続部と、この環状接続部と前記固着部との間を連結する連結
部とで形成したことにある。
【0008】
なお、本考案の端子本体部における前記環状保持部及び/又は接続用端子部に
おける前記環状接続部には、径の拡縮を容易化するためのスリットを設けておく
のが好ましく、さらに、端子本体部には、導入保持された同軸ケーブルにおける
外部導体をはんだ付けして一体固着するための開口部を設けておくのが望ましい
。
【0009】
このため、導体パターン近傍にまで導かれた同軸ケーブルの先端部は、ガラス
面に固着させた端子本体部の側に外部導体共々導入保持させておくことができる
。
また、同軸ケーブルの先端側から導出させた内部導体は、固着部を導体パター
ンの給電部に固着させた接続用端子部における環状接続部に導入して挟持させる
ことができる。
したがって、同軸ケーブルにおける内部導体は、必要最小限に短くして給電部
と導通させることができるので、高周波伝送における損失を少なくすることがで
きる。
【0010】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
図1は、本考案に係る導体パターンへの同軸ケーブル接続用端子構造を用いて
の実装状態の一例を示すものであり、図2と図3とは、本考案における端子本体
部の側の構成を、図4と図5とは、接続用端子部の側の構成をそれぞれ示す。
【0011】
すなわち、本考案に係る導体パターンへの同軸ケーブル接続用端子構造の全体
は、同軸ケーブルCの先端部を導入して保持する導電性金属材からなる端子本体
部11と、前記同軸ケーブルCから導出される内部導体32と導体パターン1と
を導通させるために介在配置される、導電性金属材からなる接続用端子部21と
で構成されている。
【0012】
このうち、端子本体部11は、同軸ケーブルCの導入保持が可能な略U字状を
呈してなる抱持部13の両側開放端部14,14をそれぞれ外方に折曲してガラ
ス面Gの側に固着させるための取付用支脚部15,15を設けた案内部12と、
この案内部12の先端側に延設されて前記同軸ケーブルCの先端側の圧着保持を
可能とした環状固着部16とで形成されている。
【0013】
この場合、前記環状固着部16は、案内部12の側とその上側部を連結させる
ことで案内部12との間に空隙部19を有して延設されており、その内径は、用
いられる同軸ケーブルCの外径よりやや径を大きくして形成しておくのが望まし
い。また、環状固着部16には、図示例のように予めスリット17を形成してお
くのが望ましいが、必要によりスリット17を形成していないものを用いること
もできる。
【0014】
さらに、環状固着部16には、導入保持された同軸ケーブルCにおける外部導
体31をはんだ付けして端子本体部11の側に一体固着させるための開口部18
を、その上面などの適宜の位置に設けておくのが好ましいが、場合によりこの開
口部18を形成しないでおくこともできる。
【0015】
一方、接続用端子部21は、前記導体パターン1の側の給電部2にはんだ層3
を介して固着される固着部22と、前記端子本体部11の側に保持させた同軸ケ
ーブルCから導出させた前記内部導体32を導入してその挟持を可能とした環状
接続部23と、この環状接続部23と前記固着部22との間を連結する連結部2
5とで形成されている。
【0016】
この場合、環状接続部23は、導入される内部導体32の外径よりもその内径
をやや大きくして形成するのが望ましく、また、この環状接続部23には、図示
例のように予めスリット24を形成しておくのが望ましいが、必要によりこのス
リット24を形成していないものを用いることもできる。また、環状接続部23
と前記固着部22との間を連結する連結部25は、前記環状固着部16の側の高
さとの関係でその長さと傾斜とが決定され、しかも必要によりその外周を絶縁塗
料や絶縁チューブ等の絶縁材(図示せず)で被覆しておくこともできる。
【0017】
本考案は、このようにして構成されているので、その使用に際しては、図1か
らも明らかなように、まず、ガラス面Gに銀ペーストなどの導電ペーストを適宜
のパターンで塗布して焼結することで形成されている導体パターン1の側の給電
部2近傍のガラス面Gに同様にして形成されている取付用給電部4に、端子本体
部11の取付用支脚部15,15を配置し、はんだ層5を介してはんだ付けされ
、ガラス面Gの側に固着される。
【0018】
次いで、この端子本体部11の案内部12の側の抱持部13に沿わせて、同軸
ケーブルCを環状固着部16へと導入する。この場合の同軸ケーブルCにおける
端子本体部11への被導入部分は、予め外被層33を除去して外部導体31を露
出させ、かつ、外部導体31と絶縁物34とが除去された内部導体32も所望す
る長さだけその先端面から突出させてあるので、環状固着部16を圧着した際、
外部導体31と端子本体部11とが導通し、かつ、内部導体32が露出した状態
のもとで固着させることができる。
【0019】
なお、環状固着部16に予めスリット17が形成されている場合には、同軸ケ
ーブルCの導入を容易に行なうことができるほか、導入後の圧着作業を円滑に行
なって同軸ケーブルCを確実に固着させることができる。
【0020】
このようにして、同軸ケーブルCを導入保持させた端子本体部11をガラス面
Gの取付用給電部4に固定配置させた後は、固着部22を導電パターン1の側の
給電部2にはんだ層3を介して固着させた接続用端子部21における環状接続部
23内に同軸ケーブルCの先端面から突出させてある前記内部導体32を導入し
た後、環状接続部23を圧着することで一体的に固着する。なお、環状接続部2
3に予めスリット24が形成されている場合には、内部導体32の導入を容易に
行なうことができるほか、導入後の圧着作業を円滑に行なって内部導体32を確
実に固着させることができる。
【0021】
かくして、同軸ケーブルCは、ほぼ直付けに匹敵する配置関係のもとでその内
部導体32を導体パターン1の給電部2に導通させることができ、したがって、
同軸ケーブルCを高周波伝送における損失を少なくして導体パターン1に接続す
ることができる。
【0022】
以上述べたように本考案によれば、ガラス面に配設されている導体パターン近
傍に配設された端子本体部に同軸ケーブルを外部導体を露出させて導入保持させ
ておくことができ、しかも、固着部を導体パターンの給電部に固着させた接続用
端子部における環状接続部に同軸ケーブルの先端面から突出させた内部導体を導
入して挟持させることができるので、同軸ケーブルにおける内部導体は、必要最
小限に短くして導体パターンと導通させることで高周波伝送における損失をより
少なくすることができる。
【図1】本考案に係る導体パターンへの同軸ケーブル接
続用端子構造の実装状態の一例を示す斜視図。
続用端子構造の実装状態の一例を示す斜視図。
【図2】本考案を構成する端子本体部の一例を示す正面
図。
図。
【図3】図2に示す実施例についての側面図。
【図4】本考案を構成する接続用端子部の一例を示す正
面図。
面図。
【図5】図4に示す実施例についての側面図。
11 端子本体部
12 案内部
13 抱持部
14 開放端部
15 取付用支脚部
16 環状固着部
17 スリット
18 開口部
19 空隙部
21 接続用端子部
22 固着部
23 環状接続部
24 スリット
25 連結部
Claims (3)
- 【請求項1】同軸ケーブルの先端部を導入して保持する
導電性金属材からなる端子本体部と、前記同軸ケーブル
から導出される内部導体と導体パターンとを導通させる
ために介在配置される導電性金属材からなる接続用端子
部とで構成され、前記端子本体部は、同軸ケーブルの導
入保持が可能な略U字状を呈する抱持部の両側開放端部
をそれぞれ外方に折曲して取付用支脚部を設けてなる案
内部と、この案内部の先端側に延設されて前記同軸ケー
ブルの先端側の圧着保持を可能とした環状固着部とで形
成し、前記接続用端子部は、前記導体パターンの側に接
続される固着部と、同軸ケーブルから導出させた前記内
部導体を導入してその挟持を可能とした環状接続部と、
この環状接続部と前記固着部との間を連結する連結部と
で形成したことを特徴とする導体パターンへの同軸ケー
ブル接続用端子構造。 - 【請求項2】端子本体部における前記環状保持部及び/
又は接続用端子部における前記環状接続部には、径の拡
縮を容易化するためのスリットを設けたことを特徴とす
る請求項1の導体パターンへの同軸ケーブル接続用端子
構造。 - 【請求項3】端子本体部には、導入保持された同軸ケー
ブルにおける外部導体をはんだ付けして一体固着するた
めの開口部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求
項2の導体パターンへの同軸ケーブル接続用端子構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1963191U JPH04110008U (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 導体パターンへの同軸ケーブル接続用端子構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1963191U JPH04110008U (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 導体パターンへの同軸ケーブル接続用端子構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04110008U true JPH04110008U (ja) | 1992-09-24 |
Family
ID=31905876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1963191U Pending JPH04110008U (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 導体パターンへの同軸ケーブル接続用端子構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04110008U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0653721A (ja) * | 1992-07-31 | 1994-02-25 | Central Glass Co Ltd | ガラスアンテナの接続構造 |
-
1991
- 1991-03-07 JP JP1963191U patent/JPH04110008U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0653721A (ja) * | 1992-07-31 | 1994-02-25 | Central Glass Co Ltd | ガラスアンテナの接続構造 |
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