JPH04109575U - 電子機器取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】壁などに設置される埋め込みボックスに電子機
器を掛止めする際用いられる取付け金具Ｍは、取付け面
１に、配線を通す開孔２と埋め込みボックスに固定する
ためにビス穴３を有し、側面４に、電子機器を掛止めす
るための機器掛止め部５を有すると共に、取付け面１の
ビス穴３に隣接してスリット６が穿設されている。 【効果】取付け金具の取付け面のビス穴に隣接してスリ
ットが穿設されているため、埋め込みボックスが壁に対
し深く埋め込まれていても、埋め込みボックスに取付け
金具をビスを用いて共締めにしたとき、取付け金具の変
形はスリット近辺に限定され、電子機器は機器掛止め部
に正確に篏合される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電子機器取付け構造に係わり、特にビスによる固定の際、側面の機器 固定部に変形が及ばない電子機器取付け構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

電話機、インタ−ホン等を含む各種電子機器の筐体を壁面に取付けるには、図 ４に示すような取付け金具Ｍ’が使用される。図４および図５に示すように、取 付け金具Ｍ’の取付け面１０は、電子機器Ｅと埋め込みボックスＢ内の配線を接 続する開孔２０および開孔２０の周縁に設けられ取付け金具Ｍを埋め込みボック スＢに固定するためのビス穴３０を有し、電子機器Ｅの筐体を掛止めするための 機器掛止め部５０は、取付け面１０から立上がる状態で両側面４０に設けられて いる。

【０００３】 図５に示すように、この取付け金具Ｍ’のビス穴３０と、壁Ｗに埋め込まれた 埋め込みボックスＢのビス穴８０とを合わせ、ビス７を用いて共締めにしたのち 、機器掛止め部５０に電子機器等の製品Ｅを掛止めして取付ける。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

埋め込みボックスＢが壁Ｗに対し深く埋め込まれていると、ビス７を強く締め つけるようになり、図６に示すように、取付け金具Ｍ’が全体的に変形し、取付 け面１０はビス穴３０の周辺より外側が斜めに立上がってしまう。このため、両 側面４０と機器掛止め部５０は内側に曲り、電子機器Ｅとの嵌合が悪くなる、と きには電子機器Ｅが嵌合しなくなるという難点があった。

【０００５】

【目的】

本考案は上記従来の難点を解決するためになされたもので、埋め込みボックス が壁に対し深く埋め込まれていても、埋め込みボックスに取付け金具をビスを用 いて共締めにしたとき、取付け金具の変形が機器掛止め部に及ばない電子機器取 付け構造を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、本考案による電子機器取付け構造では、電子機 器を掛止めする取付け金具と、取付け金具を固定するために壁などに設置される 埋め込みボックスとを設け、取付け金具は、取付け面に、電子機器と埋め込みボ ックス内の配線を接続する開孔および開孔の周縁に設けられ取付け金具を埋め込 みボックスに固定するためのビス穴を有し、側面に、電子機器を掛止めするため の機器掛止め部を有すると共に、ビス穴に隣接してスリットが穿設されている。

【０００７】

【作用】

本考案による電子機器取付け構造では、取付け面の開孔の周縁のビス穴に隣接 してスリットを複数個設けてあるので、埋め込みボックスに対して取付け金具を ビスを用いて共締めにしたとき、埋め込みボックスが壁に深く埋め込まれていて も、取付け金具の変形はスリット近辺に限定され、側面の機器掛止め部に変形が 及ばず電子機器の嵌合性が良い。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案による電子機器取付け構造の実施例を図面を参照して詳述する。 電話機、インタ−ホンあるいはスイッチボックス等を含む各種電子機器の筐体 を壁に取付けるには、図１に示すような取付け金具Ｍが使用される。図１および 図２に示すように、取付け金具Ｍは、電子機器Ｅと埋め込みボックスＢ内の配線 を接続する開孔２および開孔２の周縁に設けられ取付け金具Ｍを埋め込みボック スＢに固定するためのビス穴３を有し、電子機器Ｅの筐体を掛止めするための機 器掛止め部５は、取付け面１から立上がる状態で両側面４に設けられている。

【０００９】 更に、取付け金具Ｍの取付け面１には、ビス穴３に隣接してスリット６が複数 個穿設されている。このスリット６の向き、大きさ、位置等は実施例に限定され ない。 電子機器Ｅの取付けにあたっては、図２に示すように、この取付け金具Ｍのビ ス穴３と、壁Ｗに埋め込まれた埋め込みボックスＢのビス穴８とを一致させ、ビ ス７を用いて共締めにしたのち、取付け金具Ｍの機器掛止め部５に電子機器Ｅを 掛止める。

【００１０】 図３に示すように、埋め込みボックスＢが壁Ｗに対し深く埋め込まれていると 、ビス７を強く締めつけるようになるが、本考案による取付け金具Ｍには、取付 け面１の開孔２の外縁にビス穴３に隣接するスリット６を複数個設けてあるので 、これらスリット６が傾斜して、取付け面１の開口２の周辺は埋め込みボックス Ｂ側に押されても、開口２の周辺より外側は壁Ｗの表面ＷＳに留まる。即ち、ス リット６が埋め込みボックスＢの取付け面１の変形を吸収する。従って、スリッ ト６に囲繞された部分は、ビス７と共に埋め込みボックスＢ側に締め付けられる が、それより外側の取付け面１および側面４には変形は及ばず、側面４の機器掛 止め部５は電子機器Ｅと正確に嵌合する。

【００１１】

【考案の効果】

以上の実施例からも明らかなように、本考案による電子機器取付け構造では、 電子機器を掛止めする取付け金具と、取付け金具を固定するために壁などに設置 される埋め込みボックスとを設け、取付け金具は、取付け面に、電子機器と埋め 込みボックス内の配線を接続する開孔および開孔の周縁に設けられ取付け金具を 埋め込みボックスに固定するためのビス穴を有し、側面に、電子機器を掛止めす るための機器掛止め部を有すると共に、ビス穴に隣接してスリットが穿設されて いるので、埋め込みボックスが壁に対し深く埋め込まれていても、埋め込みボッ クスに取付け金具をビスを用いて共締めにしたとき、取付け金具の変形はスリッ ト近辺に限定され、電子機器は機器掛止め部に正確に嵌合される。しかも、本考 案に用いられる取付け金具の製造にあたり、製品コストは殆ど上昇しない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による電子機器取付け構造に使用される
取付け金具の説明図である。

【図２】本考案による電子機器取付け構造の一実施例の
作用を説明する断面図である。

【図３】本考案による電子機器取付け構造の一実施例の
作用を説明する断面図である。

【図４】従来の電子機器取付け構造に使用される取付け
金具の説明図である。

【図５】従来の電子機器取付け構造の作用を説明する断
面図である。

【図６】従来の電子機器取付け構造の作用を説明する断
面図である。

【符号の説明】

１…取付け面 ２…開口 ３…（取付け金具側）ビス穴 ４…側面 ５…機器掛止め部 ６…スリット ７…ビス ８…（埋め込みボックス側）ビス穴 Ｅ…電子機器 Ｂ…埋め込みボックス Ｍ…取付け金具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電子機器（Ｅ）を掛止めする取付け金具
   （Ｍ）と、前記取付け金具（Ｍ）を固定するために壁
   （Ｗ）などに設置される埋め込みボックス（Ｂ）とを設
   け、前記取付け金具（Ｍ）は、取付け面（１）に、前記
   電子機器（Ｅ）と前記埋め込みボックス（Ｂ）内の配線
   を接続する開孔（２）および前記開孔（２）の周縁に設
   けられ該取付け金具（Ｍ）を前記埋め込みボックス
   （Ｂ）に固定するためのビス穴（３）を有し、側面
   （４）に、前記電子機器（Ｅ）を掛止めするための機器
   掛止め部（５）を有すると共に、前記ビス穴（３）に隣
   接してスリット（６）が穿設されていることを特徴とす
   る電子機器取付け構造。