JPH04109549U - Ｌｓｉの外部電極構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】ＬＳＩ１１と外部回路とを接続するためのＬＳ
Ｉの外部電極構造において、少なくとも電源供給用の外
部電極１２が形状記憶合金により形成され、あらかじめ
定められた温度以上となった時点で形状記憶合金で形成
された外部電極１２がプリント配線板１４との接続を断
とするように動作する。 【効果】ＬＳＩのラッチアップ等により過大な電流が流
れ加熱された場合でも、電源供給を断として過大な熱に
よる焼失事故等を防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はＬＳＩの外部電極構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のＬＳＩの外部電極構造ははんだ付け等により外部回路と接続されている 。このようなＬＳＩに過電流が流れた場合には、外部電源に過電流を防止する電 源断用カットオフ回路等を設けていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のＬＳＩの電極構造は例えばラッチアップ等によりＬＳＩに異常な過電流 が流れた場合に、ＬＳＩ事態を防止する手段がなく、ＬＳＩが焼失する事故があ った。また、異常な発熱により火災ややけど等の重大事故に発展する欠点があっ た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のＬＳＩの外部電極はＬＳＩと外部回路とを接続するためのＬＳＩの外 部電極構造において、少なくとも電源供給用の外部電極が形状記憶合金により形 成され、あらかじめ定められた温度以上となった時点で前記形状記憶合金で形成 された外部電極がプリント配線板との接続を断とするように動作する。

【０００５】

【実施例】

次に本考案について図面を参照して説明する。

【０００６】 図１（ｃ）は本考案の一実施例の平面図、図１（ａ），（ｂ）は本実施例の動 作を説明する側面図である。図１（ｃ）において、ＬＳＩモールドパッケージ１ １の外部電極１２は形状記憶合金で形成されている。この電源端子用の外部電極 １２以外の電極ははんだ付け１３により、プリント配線板１４に接続されており 、外部電極１２は電源端子にばね性により接触接続されている（図１（ａ）参照 ）。このＬＳＩに何らかの原因によりラッチアップが生じ、電源端子に過大な電 流が流れ加熱されたとする。そして温度が予め設定された温度に上昇すると、図 １（ｂ）に示すように外部電極１５の電源端子の形状か変化し、プリント配線板 １４から離れる。したがってＬＳＩに電源が供給されなくなり過大電流が停止す る。図２は本考案の別の実施例であり、ＬＳＩ外部電極２２がコの字形状になっ ており、電源端子に接触している。外部電極２２が通常使用時において、接触性 を良好にするためにばね性を強くする形状としている。

【０００７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によればＬＳＩの一部の外部電極を形状記憶合金 で形成し、あらかじめ設定された温度以上に加熱されると外部回路と切断できよ うにしたので、ＬＳＩのラッチアップ等により過大な電流が流れ加熱された場合 でも電源供給を断として、過大な熱による焼失事故等を防止できるという効果を 有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ），（ｂ）は本考案の一実施例を動作を説
明する側面図、（ｃ）は本考案の一実施例のＬＳＩの外
部電極構造の平面図である。

【図２】本考案の別の実施例の側面図である。

【符号の説明】

１１ ＬＳＩモールドパッケージ １２，１５，２２ ＬＳＩの外部電極 １３ はんだ付け １４ プリント配線板

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＬＳＩと外部回路とを接続するためのＬ
   ＳＩの外部電極構造において、少なくとも電源供給用の
   外部電極が形状記憶合金により形成され、あらかじめ定
   められた温度以上となった時点で前記形状記憶合金で形
   成された外部電極がプリント配線板との接続を断とする
   ように動作することを特徴とするＬＳＩの外部電極構
   造。
2. 【請求項２】 前記形状記憶合金で形成された外部電極
   の端部がプリント配線板の電源端子の又は接地端子と接
   している状態で接触圧力を加えるようにばね性を有する
   ことを特徴とする請求項１記載のＬＳＩの外部電極構
   造。