JPH04108148A - 組物構造体の組成方法 - Google Patents

組物構造体の組成方法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ１１発明目的 〔産業上の利用分野〕 この発明は、熱硬化性樹脂を用いる繊維強化プラスチッ
ク（以後、ＦＲＰという）又は熱可塑性樹脂を用いる繊
維強化プラスチック（以後、ＦＲＴＰという）の芯体に
使用することのできる組物構造体の組成方法に関するも
のである。
〔従来の技術〕
単純な形状のガラス繊維や炭素繊維製組物を芯体に有す
るＦＲＰ、ＦＲＴＰは従来より知られている。また、複
雑な形状の組物構造体を有するＦＲＰ、ＦＲＴＰは、複
数種の組物を組合せ接合して芯体を形成して製造してい
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の複雑な形状の組物構造体を有するＦＲＰ、ＦＲＴ
Ｐは、複数種の組物の接合部の強度が満足なものでなく
、ものによっては実用に供し得ないものである。
この発明は、ＦＲＰＳＦＲＴＰの芯材に使用し得る変化
に富んだ組物構造体の組成方法を提供することを目的と
している。
口１発明の構成 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、この発明の組物構造体の組
成方法は、組成過程にある組物構造体の引上げあるいは
引下げ速度を経時的に変化させるものである。
〔作　用〕
上記のように構成された組物構造体の組成方法において
は、組成過程にある組物構造体の引上げあるいは引下げ
速度が経時的に変化することにより、組物構造体に組成
密度の変化が生じ、場合によっては、それが太さの変化
として表れる。
Ｃ実施例〕 Ｔ字型円筒組物の組成方法を例にとってこの発明の詳細
な説明をする。
Ｔ字型円筒組物の組成には、通常の丸打組紐機と、特に
工夫したマンドレル及び環状ガイドを用いる。
丸打組紐機は、第１図に示すごとく、ディスクに形成し
た環状軌道１に沿って、複数組のボビン・キャリア２が
左回り又は右回りに交錯走行することによって、組成が
行われる。それぞれのボビン・キャリア２に装着の各ボ
ビンから繰り出される繊維束Ｆは、環状軌道ｌの中心部
上方に位置し、上方に引き上げられるマンドレル３上で
組み合わされて組物となる。なお、ボビン・キャリヤ２
は、ディスクの下部に存在する駆動ギヤーによって自転
しつつ送られる。また、この組紐機では、ギアー比を変
えることによって、ボビン・キャリア２の移動速度とマ
ンドレル３の引上げ速度の比を変えることができ、従っ
て、繊維束走行角度の異なった組物を製造することがで
きる。
この実施例で用いるマンドレル３は、第２図及び第３図
に示すごとく、円筒をＴ字状に接合した形状の丁字形マ
ンドレルである。このように円筒を接合したものを用い
ると、第６図に示す状態に枝部を下にして支持するとき
に、筒内に紐を通して吊るすことができるので便利であ
る。このマンドレル３はプラスチック等の軽い素材で出
来ているので、組成時に繊維束の張力によって横方向に
動きやすい。この横方向に動きを防ぐには、丁字形マン
ドレル３に荷重を負荷するとよい。
環状ガイド４は、マンドレル３の形状が丁字形であるた
めに必要となるものである。
即ち、環状ガイド４を設けないで、従来の丸打組物と同
様にして組成を行うと、第２図に示すように、矢印の位
置で繊維束Ｆがマンドレル３の一部に接触し、組成の障
害となる。そのため、第３図に示すように繊維束Ｆを持
ち上げる必要がある。
このように繊維束Ｆを持ち上げるために、この発明では
、第１図に示すように、丸打組機の環状軌道ｌの内側に
環状ガイド４を装着している。この環状ガイド４は、第
４図に示すごとく下部に筒部を連設しているが、環状ガ
イドを支持するものであれば数本の支脚等どのようなも
のでもよい。環状ガイド４の環状軌道面からの高さは、
ボビン・キャリア２に装着したボビンの高さの２，５倍
程度である。なお、更に環状ガイド４の上方にもガイド
を設けることもできる。
１字型筒型組物構造体の組成手順を第４図を参照して、
説明する。
この図における符号Ａ、Ｂ１Ｃはマンドレル３のそれぞ
れの端部位置を示し、組成順序を説明する（１）〜（１
０）図に共通のものである。
先ず、マンドレル３を（１）図に示す姿勢にしてＡ位置
で上方から支持する。組成の進方向は環状軌道１の面に
対して垂直方向であるので、マンドレル３を矢印の方向
に引上げつつ人位置から組成を開始する。（２）図に示
すように組成点がマンドレル３の接合点に達した時点で
、マンドレル３を接合点を中心にして矢印の方向に９０
’回転させる。引き続いて（３）図に示すごとく８位厘
に向かって組成する。（４）図のごとく８位厘まで組成
が終了した時点（第６図に、このときのマンドレル３と
環状ガイド４との関係が示されている）で、マンドレル
３を（５）図の矢印の方向に下げつつ折り返し組成する
。その際、組成の解けを防ぐために、テープでマンドレ
ル端部の組構造を固定するとよい。（６）図に示すよう
に組成点がマンドレル３の接合点に達した時点で、マン
ドレル３を接合点を中心にして矢印の方向に９０″回転
させる。モしてＣ位置に向かって組成し、（８）図の状
態に組成されたときに、マンドレル３を矢印の方向にり
１上げつつ人位置に向けて折り返し組成し、（１０）図
に示すごとく組成が完了する。
これらの組成過程において、特に、マンドレル３の接合
点近傍での引下げ又は引上げ速度を他の部分に対して変
更し、接合点近傍における繊維束密度を調整するように
する。この部分での強度をより大きくしたいときには、
マンドレル３のり１下げ又は引上げ速度を小さくし、あ
るいは他の部分との組成密度を揃えるためにマンドレル
３の引下げ又は引上げ速度を小さくし又は大きくして調
整するようにする。
この組成方法による１字型筒型組物構造体は、２層構造
となっているが、かならずしも全体が２層構造である必
要はない。即ち、組成を第５図（８）の状態で止めるこ
ともできる。そのときには、Ｂ位置に向けて分岐した枝
部分が２層構造となるので、その部分の組成時のマンド
レル３の弓下げ、引上げ速度を他の部分の組成時より大
幅に速く、出来れば２倍にして繊維束密度を揃えるよう
にするとよい。
このようにして製造された１字型筒型組物構造体は、マ
ンドレル３に被覆された状態で常法により外側より樹脂
の含浸被覆が行われる。その後、マンドレル３を抜取り
、内面の処理を行って完了する。なお、Ｔ字型をした剛
体のマンドレル３を１字型筒型組物構造体より抜き取る
ことは、そのままでは困難であるので、マンドレル３に
次のような工夫をしておくとよい。即ち、（イ）マンド
レルを分解可能な構造としておく。（ロ）ＦＲＴＰの場
合、マンドレルを成形樹脂より軟化温度が充分に低い熱
可塑性樹脂製とし、成形後に加熱軟化させて溶出する。
（ハ）マンドレルを水溶性素材製とし、成形後に水洗除
去する。
以上、１字型筒型組物構造体の組成方法について説明し
たが、通常の平紐用組紐機、丸紐用組紐機においても、
組成過程にある組物構造体の引上げ速度を経時的に変化
させることもできる。この場合は、平紐あるいは丸紐の
太さが長さ方向に変化したものを製造することができる
。
ハ０発明の効果 この発明は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載するような効果を奏する。
即ち、組成過程にある組物構造体の引上げあるいは引下
げ速度を経時的に変化させることにより組成密度を適宜
変えることができるので、変化に富んだ形状の組物構造
体を製造することができる。
また、異なった形状部分を一体化した組物構造体にあっ
ては、一体化部分の組成密度を他の部分と揃えたり、そ
の部分の強度を上げることもできるので、ＦＲＰ、ＦＲ
ＴＰの芯体として充分に実用に供し得る組物構造体を容
易に製造することができる。
げた状態を示す図、第４図は環状ガイドの斜視図、第５
図（１）〜（１０）は組物構造体の組成順序の一例を説
明する図、第６図はその組成過程におけるマンドレルと
環状ガイドとの関係を示す斜視図である。
ｌ　　環状軌道、２−　ボビン・キャリア、３マンドレ
ル、４　　環状ガイド、Ｆ　−繊維束 代理人　弁理士　藤　井　元　泰
【図面の簡単な説明】
第１図はこの発明の組物構造体の組成に使用する組紐機
の一例を示す概略平面図、第２図は環状ガイドを設けず
にＴ字型円筒状組物構造体を組成する場合に発生する障
害について説明する図、第３図はその障害を回避するた
めに繊維束を持ち上第１ 図 ｊＩ４図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. １、組成過程にある組物構造体の引上げあるいは引下げ
    速度を経時的に変化させる組物構造体の組成方法。
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