JPH04107711U - 縦型トレーからのキヤリア取り出し機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のキャリア２を収容する縦型トレー１か
らキャリアを位置精度よく引き出すことができるキャリ
ア取り出し機構の提供を目的とする。 【構成】 前部１Ａと後部１Ｂが開放され、複数のキャ
リア２を収容する縦型トレー１と、縦型トレー１から取
り出すキャリア２を縦型トレー１の後部１Ｂ側から前部
１Ａ側に押し出す押出しブロック３と、押し出されたキ
ャリア２を後部１Ｂ側に押し、キャリア２の位置決めを
する位置決めブロック４と、押し出され、位置決めされ
たキャリア２の穴２Ａに挿入されるピン５とを備え、ピ
ン５によりキャリア２を縦型トレー１から引き出す。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、部品を収納したキャリアを縦型トレーから取り出す場合に、キャ リアの間が狭くても正確にキャリアを取り出すことができるキャリア取り出し機 構についてのものである。

【０００２】

【従来の技術】

次に、従来技術によるキャリアの取り出し機構を図４により説明する。図４の ６は縦型トレ−、７はキャリア、８はホルダであり、図４は縦型トレー６の側面 図である。図４では、縦型トレー６内からキャリア７を引き出す場合、キャリア ７をホルダ８で挟み、ホルダ８によりキャリア７を引き出す。引き出されたキャ リア７を縦型トレー６内に収容する場合は、ホルダ８がキャリア７を挟み、縦型 トレー６内に押し込む。

【０００３】 次に、従来技術による他のキャリアの出入れ機構を図５により説明する。図５ の９はキャリア、１０はピンである。図５では、縦型トレー６からキャリア９を 引き出す場合、ピン１０を縦型トレー６の中に入れ、キャリア９にあけられた穴 ９Ａにピン１０を入れる。ピン１０を矢印方向に引き出せば、キャリア９はピン １０により引き出される。引き出されたキャリア９を縦型トレー６内に収容する 場合は、ピン１０がキャリア７の穴９Ａに入ったまま縦型トレー６内に押し込む 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

図４では、引き出されたキャリア７の引き出し方向の位置精度を出すのは困難 であり、図５ではキャリア９の間が狭い場合、ピン１０を入れるのは困難である 。

【０００５】 この考案は、前後が開放され、複数のキャリアを収容する縦型トレーと、縦型 トレーの後部から前部にキャリアを押し出す押出しブロックと、押し出されたキ ャリアを後部側に押し、キャリアの位置決めをする位置決めブロックと、押し出 され、位置決めされたキャリアの穴に挿入されるピンとを備え、キャリアの間が 狭い場合でも、縦型トレーからキャリアを位置精度よく引き出すことができるキ ャリア取り出し機構の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するため、この考案では前部１Ａと後部１Ｂが開放され、複数 のキャリア２を収容する縦型トレー１と、縦型トレー１から取り出すキャリア２ を縦型トレー１の後部１Ｂ側から前部１Ａ側に押し出す押出しブロック３と、押 し出されたキャリア２を後部１Ｂ側に押し、キャリア２の位置決めをする位置決 めブロック４と、押し出され、位置決めされたキャリア２の穴２Ａに挿入される ピン５とを備え、ピン５によりキャリア２を縦型トレー１から引き出す。

【０００７】

【作用】

次に、この考案によるキャリア取り出し機構の構成を図１により説明する。図 １の１は縦型トレー、２はキャリア、３は押出しブロック、４は位置決めブロッ ク、５はピンである。

【０００８】 縦型トレー１は、前部１Ａと後部１Ｂが開放され、複数のキャリア２を垂直方 向に積み重ねて収容する。押出しブロック３は、縦型トレー１から取り出すキャ リア２を縦型トレー１の後部１Ｂ側から前部１Ａ側に押し出す。

【０００９】 図２は押出しブロック３でキャリア２が押し出された状態図である。キャリア ２には、半導体などの部品７Ａが収容される。キャリア２の前方には引出し用の 穴２Ａが形成されている。

【００１０】 図３は図１の要部側面図である。位置決めブロック４は、押し出されたキャリ ア２を例えばシリンダなどで後部１Ｂ側に押し、キャリア２の位置決めをする。 ピン５は、押し出され、位置決めされたキャリア２の穴２Ａに挿入される。キャ リア２の穴２Ａに挿入されたピン５を移動すれば、キャリア２を縦型トレー１か ら引き出すことができる。

【００１１】

【考案の効果】

この考案によれば、前後が開放され、複数のキャリアを収容する縦型トレーと 、縦型トレーの後部から前部にキャリアを押し出す押出しブロックと、押し出さ れたキャリアを後部側に押し、キャリアの位置決めをする位置決めブロックと、 押し出され、位置決めされたキャリアの穴に挿入されるピンとを備えているので 、キャリアの間が狭い場合でも、縦型トレーからキャリアを位置精度よく引き出 すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案によるキャリア取り出し機構の構成図
である。

【図２】図２は押出しブロック３でキャリア２が押し出
された状態図である。

【図３】図１の要部側面図である。

【図４】従来技術によるキャリア取り出し機構の構成図
である。

【図５】従来技術による他のキャリア取り出し機構の構
成図である。

【符号の説明】

１ 縦型トレー １Ａ 縦型トレー１の前部 １Ｂ 縦型トレー１の後部 ２ キャリア ２Ａ 穴 ３ 押出しブロック ４ 位置決めブロック ５ ピン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前部(1A)と後部(1B)が開放され、複数の
   キャリア(2) を収容する縦型トレー(1) と、縦型トレー
   (1) から取り出すキャリア(2) を縦型トレー(1) の後部
   (1B)側から前部(1A)側に押し出す押出しブロック(3)
   と、押し出されたキャリア(2) を後部(1B)側に押し、キ
   ャリア(2) の位置決めをする位置決めブロック(4) と、
   押し出され、位置決めされたキャリア(2) の穴(2A)に挿
   入されるピン(5) とを備え、ピン(5) によりキャリア
   (2) を縦型トレー(1) から引き出すことを特徴とする縦
   型トレーからのキャリア取り出し機構。