JPH04107534U - デイスクブレーキ - Google Patents

デイスクブレーキ

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JPH04107534U
JPH04107534U JP1771391U JP1771391U JPH04107534U JP H04107534 U JPH04107534 U JP H04107534U JP 1771391 U JP1771391 U JP 1771391U JP 1771391 U JP1771391 U JP 1771391U JP H04107534 U JPH04107534 U JP H04107534U
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piston
cylinder
groove
boot
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金蔵 小林
慶一 蒲生
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トキコ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ディスクブレーキにおいて、パッドをディス
クに圧接するピストンを制動後に確実に元の位置に戻
し、ひきずり現象を防止する。 【構成】 ピストン18のシリンダ17からの突出部を
覆うブーツ23の基端部であって、シリンダ内周の溝に
取付けられる部分の内周面をピストンに圧接するととも
に、このブーツの基端部23aが取付けられる溝24の
シリンダ開口側の角部25の面取り寸法を、このブーツ
の内側(シリンダ内方側)に配置されるピストンシール
21が取付けられるシリンダ内周の溝の角部26の面取
り寸法よりも大きく設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両等に使用されるディスクブレーキに係り、特にひきずりトルク を低減できるディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にディスクブレーキとしては、ディスクの両側に配置されディスクの軸方 向に移動自在に支持されたパッドと、これらパッド及びディスクを跨ぐように配 置されて先端が一方のパッドの裏面に対向する爪部とされたキャリパとを備え、 キャリパに形成されたシリンダに嵌入されたピストンで他方のパッドの裏面を押 圧し、またその反作用で前記爪部を介して前記一方のパッドの裏面も押圧して、 ディスクを二つのパッドで挟み付けて制動するものが知られている。
【0003】 そして、従来このようなディスクブレーキにおいては、制動時にパッドをディ スクに圧接すべくディスク側に突出するように移動したピストンを、シリンダと ピストン間をシールするピストンシールの復元力により、元の位置に戻していた 。
【0004】 すなわち、図4に示すようにシリンダ1の内周に形成されたピストンシール溝 3に取付けられて内周面がピストン8の外周に接触させられたピストンシール7 は、その内周面がピストン8に対して密嵌しているためピストン8の移動にとも ない弾性変形するので、シリンダ1内にマスタシリンダから作用する液圧が解除 されると、このピストンシール7の復元にともないピストン8も元の位置に戻る のである。
【0005】 なおここで、符号6で示すものはピストン8のシリンダ1からの突出部を覆う ブーツであり、これは、ピストンシール7よりもシリンダ1の開口部側に配置さ れて、先端部がピストン8の外周に取付けられ、基端部が図示の如くシリンダ1 内周に形成されたブーツ溝2に取付けられたものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のディスクブレーキであると、制動時にマスタシリンダか ら作用する液圧に応じて、ピストン8の戻り量が一定にならず、特に前記液圧が 高い場合にはピストン8の戻り量が少なくなり、たとえ両パッドを互いに離間す るように付勢するリトラクトスプリングが設けられていたとしても、パッドが完 全にディスクから離れず、いわゆるひきずり現象が起きることがあった。
【0007】 すなわち、ピストンシール7は、良好なシール性を発揮させ、かつ、所定の戻 し量を発生させるようにシリンダの奥側に向けて縮径された溝3に設けられ、そ の最大の戻し量は溝3の面取り部4の寸法によって略定まるのであって、液圧が 高いとこのピストンシール7の内周面とピストン8の外周面との間ですべりが生 じて、ピストンシール7が元の形状に復元しても、このすべりの分だけピストン 8が元に戻らないという事態が発生していた。
【0008】 このひきずり現象は、車両等におけるトルクの損失を増大させるため、車両の 燃費向上等において大きな妨げになっていた。
【0009】 本考案は、上記従来の事情に鑑みなされたもので、制動後にピストンが確実に 元の位置に戻り、ひきずり現象が起こり難いディスクブレーキを提供することを 目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案のディスクブレーキは、パッドをディスクに圧接するピストンが嵌入さ れたシリンダと、該シリンダ内周に形成された第1の溝に取付けられて内周面が 前記ピストン外周に接触するピストンシールと、該ピストンシールよりも前記シ リンダの開口部側に配置されて、先端部が前記ピストン外周に取付けられ、基端 部が前記シリンダ内周に形成された第2の溝に取付けられたブーツとを備えるデ ィスクブレーキにおいて、前記ブーツの基端部の内周面を前記ピストンの外周に 接触させるとともに、前記第2の溝における前記シリンダの開口部側の角部の面 取り寸法を前記第1の溝よりも大きくしたことを特徴としている。
【0011】
【作用】
本考案のディスクブレーキであると、ブーツの基端部の内周面がピストンの外 周にひきずられるので、この基端部はピストンの移動にともなって変形すること になり、制動後(マスタシリンダからの液圧が解除された後)には、このブーツ 基端部の復元力もピストンを元の位置に戻すように作用することになる。
【0012】 しかも、このブーツ基端部の変形を許す溝の角部における面取り部の寸法は、 ピストンシールが取付けられた溝のそれよりも大きくすることが可能なので、ピ ストンの最大戻し量を従来よりも大きく設定できる。このため、シリンダが移動 した際にピストンシールとピストンとの間にすべりが生じても、液圧が解除され れば、ブーツ基端部の復元力がピストンシールの復元力とあいまってピストンを 確実に元の位置に戻す。
【0013】 また、本考案のディスクブレーキであると、上記作用が従来からあるブーツに よってなされるので、部品点数が増加しない。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を、図1〜図3により説明する。本実施例のディスク ブレーキは、図1に示すように、車輪とともに回転するディスク11の一側にお いて車両の非回転部分に固定されたトルク受け部材12と、このトルク受け部材 12から伸びる二つの脚部12a,12a間に支持されディスク11の軸方向に 移動自在とされた状態でディスク11の両側に配設されたパッド13,14と、 これらパッド13,14及びディスク11を跨ぐように配され、ピン15を介し て前記脚部12a,12aに移動自在に支持されたキャリパ16と、両端が各パ ッド13,14にそれぞれ係合させられて各パッド13,14を互に離間させる 方向に付勢するバネとして機能するリトラクトスプリング20,20とを備える ものである。
【0015】 キャリパ16のパッド13の裏側の位置には、シリンダ17が設けられ、この シリンダ17には、パッド13の裏面に対向するピストン18が摺動自在に嵌挿 されている。また、キャリパ16の先端はパッド14の裏側に伸び、パッド14 の裏面に対向する爪部19,19が形成されている。
【0016】 シリンダ17の内側には、図2に示すように、シリンダ17の内周とピストン 18の外周との間をシールするピストンシール21が設けられている。ピストン シール21は、シリンダ17内周に形成されたピストンシール溝22(第1の溝 )にはめ込まれた状態で、その内周面がピストン18外周に圧接させられたもの である。このピストンシール21は、弾性を有する合成ゴム等よりなる。ここで 、溝22はシリンダ17の奥側に向って縮径されており、ピストンシール21に 対するピストン18の図2における左側へのすべりよりも、右側へ向う方がすべ り易くなっている。また、溝22においてシリンダ17の開口部側の角部26の 面取り寸法は従来同様に設定されて、ピストンシール21の復元力によって従来 同様の戻り量が確保されるようになっている。
【0017】 また、このピストンシール21よりもシリンダ17の開口部側には、ピストン 18とシリンダ17との間を覆うブーツ23が設けられている。ブーツ23は、 先端部がピストン18の外周に取付けられ、基端部23aがシリンダ17内周に 形成されたブーツ溝24(第2の溝)に取付けられたもので、その中間部は蛇腹 状に形成されて伸縮自在になっている。このブーツ23は、やはり弾性を有する 合成ゴム等により形成され、その基端部23aの内周面23bはピストン18の 外周に圧接するようにその内径寸法等が設定されている。
【0018】 そして、ブーツ23の基端部23aが取付けられたブーツ溝24におけるシリ ンダ17の開口部側の角部25の面取り寸法は、ピストンシール21が取付けら れたピストンシール溝22におけるシリンダ17の開口部側の角部26の面取り 寸法よりも大きくなっている。また、このブーツ溝24は、シリンダ17の奥側 に向って拡径されているとともに、その深さが溝22よりも大きく設定されてい おり、これにより、ブーツ23の基端部23aの復元力がピストンシール21の 復元力とあいまってピストン18を戻す量が大きく確保されている。なお、ブー ツ23の基端部23aはシールとして機能する必要はないので、ブーツ溝24は この確保すべき戻し量のみを考慮して設定することができる。
【0019】 上記のように構成されたディスクブレーキにおいて、シリンダ17に図示して いないマスタシリンダから圧油が作用すると、ピストン18によりパッド13が ディスク11の一面に圧接され、この反作用でキャリパ16の爪部19がパッド 14をディスク11の他面に圧接して、これにより回転するディスク11が(す なわち、車両が)制動される。
【0020】 この際、マスタシリンダから加えられる圧力が高くなければ、ピストンシール 21もブーツ23の基端部23aもピストン18にひきずられて、図3に示すよ うに変形し、制動が解除された後は、これらふたつの復元力により従来よりもス ムーズにピストン18は元の位置にもどる。
【0021】 また、マスタシリンダから加えられる圧力が高く、ピストンシール21とピス トン18との間にすべりが生じる場合でも、ブーツ23の基端部23aは確実に ピストン18の移動に応じて変形するので、この場合もピストン18はこの基端 部23aの復元力により確実に元の位置に戻る。
【0022】 したがって、制動が解除された後は、リトラクトスプリング20,20の復元 力が有効に働いて、各パッド13,14は互に離間するようにしてディスク11 から離れ、各パッド13,14とディスク11との接触が起らず、ひきずり現象 が確実に防止される。
【0023】 このため、上記ディスクブレーキによれば、従来に比しなんら部品点数を増加 させることなく、パッドのひきずり現象を防止して車両の燃費等の向上を図るこ とができる。
【0024】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案のディスクブレーキによれば、従来か ら設けられているブーツによって制動後にピストンを確実に元の位置に戻し、パ ッドのひきずり現象を防止できるので、ディスクブレーキの部品点数を増加させ ることなく、非制動時における車両のトルク損失を低減し燃費の向上等を図るこ とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクブレーキの平面図であって、キャリパ
及びパッドをディスクの径方向のピストン中心で破断し
た図である。
【図2】図1において符号Zで示す部分の拡大図であ
る。
【図3】図1において符号Zで示す部分の拡大図であっ
て、制動時における状態を示す図である。
【図4】従来技術を説明するための図であって、ピスト
ンとシリンダとの間のシール部の拡大図である。
【符号の説明】
11 ディスク 13,14 パッド 17 シリンダ 18 ピストン 21 ピストンシール 22 第1の溝(ピストンシール溝) 23 ブーツ 23a ブーツの基端部 23b ブーツの基端部の内周面 24 第2の溝(ブーツ溝) 25 第2の溝の角部 26 第1の溝の角部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッドをディスクに圧接するピストンが
    嵌入されたシリンダと、該シリンダ内周に形成された第
    1の溝に取付けられて内周面が前記ピストン外周に接触
    するピストンシールと、該ピストンシールよりも前記シ
    リンダの開口部側に配置されて、先端部が前記ピストン
    外周に取付けられ、基端部が前記シリンダ内周に形成さ
    れた第2の溝に取付けられたブーツとを備えるディスク
    ブレーキにおいて、前記ブーツの基端部の内周面を前記
    ピストンの外周に接触させるとともに、前記第2の溝に
    おける前記シリンダの開口部側の角部の面取り寸法を前
    記第1の溝よりも大きくしたことを特徴とするディスク
    ブレーキ。
JP1771391U 1991-03-01 1991-03-01 ディスクブレーキ Expired - Lifetime JP2556678Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019056450A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 日信工業株式会社 車両用ディスクブレーキ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019056450A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 日信工業株式会社 車両用ディスクブレーキ

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