JPH04107172U - 後輪転舵用ラツクピニオン装置 - Google Patents

後輪転舵用ラツクピニオン装置

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JPH04107172U
JPH04107172U JP1005391U JP1005391U JPH04107172U JP H04107172 U JPH04107172 U JP H04107172U JP 1005391 U JP1005391 U JP 1005391U JP 1005391 U JP1005391 U JP 1005391U JP H04107172 U JPH04107172 U JP H04107172U
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JP
Japan
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gear
planetary gear
electromagnetic clutch
shaft
steering
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Pending
Application number
JP1005391U
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English (en)
Inventor
康博 飯田
和博 高橋
Original Assignee
株式会社リズム
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車速に応じて後輪転舵速度を選択変更しうるよ
うにし、低速時には転舵推力を高め、高速時には転舵応
答性を速くすること。 【構成】モータ1とハイポイドウォームギア3との間に
変速機構16を連結し、第1電磁クラッチ23をオン、
第2電磁クラッチ27をオフにしたとき、第1アクチュ
エータ25及びキャリア31が固定されて、遊星ギア3
9が公転せず、サンギア34の回転によりアーム33の
出力軸36は逆方向に減速回転して高推力で後輪を転舵
する。第1電磁クラッチをオフ、第2電磁クラッチをオ
ンにしたとき、サンギア34と遊星ギア39との噛合は
変化せず、モータの回転軸2、キャリア31、サンギア
34、遊星ギア39、リングギア30及び出力軸36は
一体で回転するため、減速は行われず、転舵応答性は向
上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の前輪操作に呼応して後輪を転舵することによって、車両の旋 回安定性を向上させるための後輪転舵用ラックピニオン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような後輪転舵用ラックピニオン装置は、図2に示すように、その 平面に沿って示した要部破断断面図に示す構造となっていた。 この図において構造を説明すると、電動モーター1の回転軸2の先端部に連結 したハイポイドウォームギア3にハイポイドウォームホイール4が噛合し、ハイ ポイドウォームホイール4の軸5に一体に形成されたピニオンギア6に対して直 交する方向からラック軸7が噛合すると共に、ラック軸7の軸端に連結したボー ルジョイント8がリアステアリングリンケージのナックルアーム(図に示してい ない)に連結している。
【0003】 尚、モータ1の回転軸2はハイポイドウォームギア3の軸に直接接続する構造 となっていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の後輪転舵用ラックピニオン装置にあっては、 モータの回転軸2がハイポイドウォームギア3の軸に直結されているため、モー タの駆動速度が一定であると、ラック軸を介してナックルアームに伝達される後 輪転舵速度及びその推力は常に一定であった。
【0005】 しかし、実際の場合、車両が低速、特に据切りのときは、転舵速度は遅くとも 高推力を必要とし、車両が高速のときは、転舵推力が低くとも高速応答性が要求 される。しかしながら、従来の後輪転舵用ラックピニオン装置では、上記のよう に車速に応じた後輪転舵ができず、低速においては転舵推力が不足し、高速にお いては転舵応答性が不足するという問題があった。
【0006】 本考案は、このような課題に鑑みてなされたもので、モータとハイポイドウォ ームギアの軸とを遊星ギア機構で連結し、その減速比を選択変更しうるようにし て上記の問題を解決した後輪転舵用ラックピニオン装置を提供することを目的と する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、このような目的を達成するため、モータの回転軸とハイポイドウォ ームギアの軸とを遊星ギア機構で連結し、該遊星ギア機構による減速の割合を2 つの電磁クラッチによって切換選択しうるようにして、モータからハイポイドウ ォームギアに伝達される出力、すなわち減速比を変更しうるようにした。
【0008】
【作用】
このような構造を有する本考案によれば、車両の低速時と高速時において、モ ータからハイポイドウォームギアに伝達される減速比を選択変更することができ 、低速時には減速比を大きくして転舵推力を高め、高速時には減速比を小さくし て転舵応答性を速くするようにしたので、車両の運転の安定性が向上すると共に 、出力の小さいモータを使用できるため、製造コストが安価となった。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1と共に説明する。図1は図2に対応して示す要 部破断断面図である。即ち、電動モーター1の回転軸2の先端部に変速機構16 が連結され、その出力軸36に連結したハイポイドウォームギア3にハイポイド ウォームホイール4が噛合し、ハイポイドウォームホイール4の軸5に一体に形 成されたピニオンギア6に対して直交する方向からラック軸7が噛合すると共に 、ラック軸7の軸端に連結したボールジョイント8a,8bがリアステアリング リンケージのナックルアーム(図に示していない)に連結している。
【0010】 更に、図1に基づき、本考案の変速機構16の一実施例について詳細に説明す る。すなわち、ハウジング37内部に装着する第1コイル24と、一端が回転軸 2に螺設された入力軸35に回転自在に取付けられた円板状のキャリア31に取 付けられているドーナツ状の第1アクチュエータ25とにより第1電磁クラッチ 23を構成する。又、入力軸35に螺設された円板状の吸引板26と、ハウジン グ37内部に装着されている第2コイル28と、キャリア31のに取付けられて いるドーナツ状の第2アクチュエータ29とにより第2電磁クラッチ27を構成 する。入力軸35に共に回転するように固定されたサンギア34と、キャリア3 1の植込ピン32に回転自在に取付けられサンギア34に噛合する遊星ギア39 と、該遊星ギア39に噛合するリングギア30と、リングギア30のピン40に 共に回転するよう取付けられ回転中心に出力軸36を有するアーム33とにより 遊星ギア機構38を構成する。
【0011】 そして、第1電磁クラッチ23がオン、第2電磁クラッチ27がオフの状態で は、第1アクチュエータ25が作動してキャリア31を固定し、遊星ギア39は 公転しないので、サンギア34が、例えば図の右から見て時計方向に回転すると 遊星ギア39は反時計方向に回転してリングギア30を反時計方向に回転する。 アーム33はリングギア30と共に回転するので、出力軸36の回転はモータ1 の回転軸2とは逆方向であり、サンギア34対リングギアの歯数比に反比例して 減速される。そのため、転舵応答性は良くないが、転舵推力は高くなる。
【0012】 次に、第1電磁クラッチ23がオフ、第2電磁クラッチ27がオンの状態では 、第2アクチュエータ29が吸着板26に吸着されるため、吸着板26と、第2 アクチュエータ29と、キャリア31と、サンギア34と、遊星ギア39と、リ ングギア30と、アーム33とは入力軸35と共に一体に回転するので、出力軸 36は入力軸35と同方向、同回転数で回転する。従って、この場合は、遊星ギ ア機構38はロック状態となり、モータ1の回転軸2はハイポイドウォームギア 3の軸に直結された場合と同一である。故に、この場合、転舵推力は高くないが 、転舵応答性は向上する。
【0013】 また、第1電磁クラッチがオン、第2電磁クラッチがオフの場合と、第1電磁 クラッチがオフ、第2電磁クラッチがオンの場合とでは、モータの回転方向に対 して転舵方向、すなわちタイロッドの動きが逆となる。言いかえると、前者の場 合では、後輪転舵の方向を前輪と逆相にし、後者の場合は、後輪転舵方向を前輪 と同相にすることができる。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、モータからハイポイドウォームギアへの 変速比を選択変更しうるようにしたことにより、車速に応じた後輪転舵を行うこ とができ、低速時には高推力で転舵可能にし、高速時には転舵応答性を向上させ ることができると共に、低出力のモータを使用することができるので、コストダ ウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による後輪転舵用ラックピニオン装置の
一実施例を示す要部破断断面図
【図2】従来の後輪転舵用ラックピニオン装置の平面に
沿って示した要部破断断面図
【符号の説明】
1:駆動モータ 2:回転軸 3:ハイポイドウォームギア 4:ハイポイドウォームホイール 5:軸 6:ピニオンギア 7:ラック軸 16:変速機構 23:第1電磁クラッチ 24:第1コイル 25:第1アクチュエータ 26:吸着板 27:第2電磁クラッチ 28:第2コイル 29:第2アクチュエータ 30:リングギア 31:キャリア 32:植込ピン 33:アーム 34:サンギア 35:入力軸 36:出力軸 37:ハウジング 38:遊星ギア機構 39:油性ギア 40:ピン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ駆動されるハイポイドウォームギア
    に噛合するハイポイドウォームホイールの軸に一体に設
    けたピニオンギアに直交する方向から噛合するラック軸
    を介してナックルアームに連結した後輪転舵用ラックピ
    ニオン装置において、前記モータと前記ハイポイドウォ
    ームギアの軸との間を連結する変速機構を含み、該変速
    機構は遊星ギア機構と、該遊星ギア機構の遊星ギアの公
    転を固定して前記変速機構の出力軸を減速回転しうる第
    1電磁クラッチと、前記第1電磁クラッチと同心に配置
    され前記出力軸を入力軸と一体に回転可能に連結する第
    2電磁クラッチとを含み、前記第1及び第2電磁クラッ
    チの付勢を切換えることにより前記変速機構の減速比を
    変更可能にしたことを特徴とする後輪転舵用ラックピニ
    オン装置。
  2. 【請求項2】前記遊星ギア機構は前記入力軸に回転自在
    に取付けられたキャリアのピンに回転自在に取付けられ
    て公転可能な遊星ギアと、リングギアのピンに固定され
    回転中心に出力軸を有するアームとを含み、前記第1電
    磁クラッチは前記キャリアに取付けられたドーナツ形の
    第1アクチュエータを含み付勢により該キャリアを固定
    して前記遊星ギアを公転不能にし、前記第2電磁クラッ
    チは前記キャリアに取付けられたドーナツ形の第2アク
    チュエータを含み付勢により該キャリアを前記入力軸に
    固定して前記遊星ギアを一体に公転可能にしたことによ
    り、前記遊星ギア機構の出力を変更可能にしたことを特
    徴とする請求項1記載の後輪転舵用ラックピニオン装
    置。
JP1005391U 1991-02-28 1991-02-28 後輪転舵用ラツクピニオン装置 Pending JPH04107172U (ja)

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JP1005391U JPH04107172U (ja) 1991-02-28 1991-02-28 後輪転舵用ラツクピニオン装置

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Publication Number Publication Date
JPH04107172U true JPH04107172U (ja) 1992-09-16

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ID=31900124

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1005391U Pending JPH04107172U (ja) 1991-02-28 1991-02-28 後輪転舵用ラツクピニオン装置

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JP (1) JPH04107172U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017150665A (ja) * 2012-06-26 2017-08-31 エルリコン・グラツィアーノ・ソシエタ・ペル・アチオニOerlikon Graziano S.P.A. 自動車両用ハイブリッド伝動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017150665A (ja) * 2012-06-26 2017-08-31 エルリコン・グラツィアーノ・ソシエタ・ペル・アチオニOerlikon Graziano S.P.A. 自動車両用ハイブリッド伝動装置

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