JPH04107123A - カバーブーツの製造方法 - Google Patents
カバーブーツの製造方法Info
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- JPH04107123A JPH04107123A JP22757490A JP22757490A JPH04107123A JP H04107123 A JPH04107123 A JP H04107123A JP 22757490 A JP22757490 A JP 22757490A JP 22757490 A JP22757490 A JP 22757490A JP H04107123 A JPH04107123 A JP H04107123A
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- bellows part
- cover
- cover boot
- boot
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Links
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C49/00—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
- B29C49/02—Combined blow-moulding and manufacture of the preform or the parison
- B29C49/04—Extrusion blow-moulding
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2031/00—Other particular articles
- B29L2031/703—Bellows
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Diaphragms And Bellows (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、ラックアンドピニオン式操舵装置のカバーブ
ーツ、等速ジヨイント駆動装置のカバーブーツ、サスペ
ンション懸架装置のカバーブーツなどの自動車用各装置
のカバーブーツや自動溶接装置のカバーブーツなどの産
業用機械装置のカバーブーツ、その他農業用機械装置の
カバーブーツなど各種装置のカバーブーツの製造方法に
関するものである。
ーツ、等速ジヨイント駆動装置のカバーブーツ、サスペ
ンション懸架装置のカバーブーツなどの自動車用各装置
のカバーブーツや自動溶接装置のカバーブーツなどの産
業用機械装置のカバーブーツ、その他農業用機械装置の
カバーブーツなど各種装置のカバーブーツの製造方法に
関するものである。
[従来の技術]
上記したこの種のカバーブーツは、ブロー成形にて成形
されるが、一般にブロー成形では山部の肉薄を防止する
ために山部のピッチを大きくとり、山部の肉厚を厚くし
てブロー成形し、輸送時や組何時に圧縮させて実用に供
している。しかし、このような圧縮しながらの取付けは
、取付は作業が容易でなく、使用時の変形及び座屈性が
悪いので、ブロー成形後、熱処理を施して、中立取付は
状態寸法に蛇腹部寸法を寸法固定する方法が提案されて
いる(特開平2−57319号)。
されるが、一般にブロー成形では山部の肉薄を防止する
ために山部のピッチを大きくとり、山部の肉厚を厚くし
てブロー成形し、輸送時や組何時に圧縮させて実用に供
している。しかし、このような圧縮しながらの取付けは
、取付は作業が容易でなく、使用時の変形及び座屈性が
悪いので、ブロー成形後、熱処理を施して、中立取付は
状態寸法に蛇腹部寸法を寸法固定する方法が提案されて
いる(特開平2−57319号)。
[発明が解決すべき課題]
上記公報に示された処理方法にあっては、確かに取付は
作業は容易となったが、未だ高温雰囲気内での使用にお
いて、蛇腹部が膨脹して使用時にカバーブーツが蛇行変
形する欠点が多々発生し、その結果、伸縮運動がスムー
ズに行われず、カバーブーツの蛇腹部が他部材に接触し
、亀裂発生の原因となっていた。そこで、本発明は、以
上の点に鑑み、 ■高温雰囲気にあっても、蛇行変形しないこと。
作業は容易となったが、未だ高温雰囲気内での使用にお
いて、蛇腹部が膨脹して使用時にカバーブーツが蛇行変
形する欠点が多々発生し、その結果、伸縮運動がスムー
ズに行われず、カバーブーツの蛇腹部が他部材に接触し
、亀裂発生の原因となっていた。そこで、本発明は、以
上の点に鑑み、 ■高温雰囲気にあっても、蛇行変形しないこと。
■伸縮運動がスムーズにおこなわれること。
■コンパクト化により、保管、品質管理、輸送等に利点
を有すること。
を有すること。
■永久変形が小さいこと。
■カバーブーツの谷部、山部を小さくでき、さらにはカ
バーブーツ自体も小さくでき、狭い空間において有効で
あること。
バーブーツ自体も小さくでき、狭い空間において有効で
あること。
を目的とするもので、これらの点について鋭意研究を重
ねたところ、熱可塑性エラストマーの特定温度のモジュ
ラスとブロー成形時の長さと熱処理後の長さ及び成形品
の熱処理条件に特別な関係があることを見い出だし本発
明に至ったものである。
ねたところ、熱可塑性エラストマーの特定温度のモジュ
ラスとブロー成形時の長さと熱処理後の長さ及び成形品
の熱処理条件に特別な関係があることを見い出だし本発
明に至ったものである。
[課題を解決するための手段]
つまり、胴部に蛇腹構造からなる蛇腹部を有し両端に他
部材と固着するための固着部を有する熱可塑性エラスト
マー製のカバーブーツの製造方法において、 120℃のモジュラス(M)が30kg/cd以上の熱
可塑性エラストマーをブロー成形し、蛇腹部の長さし、
のカバーブーツを形成する成形工程、このカバーブーツ
の蛇腹部を圧縮し、圧縮時の蛇腹部の長さL2がLlの
60%以下となるように圧縮する工程、 圧縮状態のカバーブーツを下記式 %式% 式中、Mは熱可塑性エラストマーの120℃のモジュラ
ス(kg/ci) 、tは熱処理時間(分)、Yは熱処
理温度(℃)、Tmは熱可塑性エラストマーの融点(’
C)を表す、を満足する熱処理時間および熱処理温度に
保持する熱処理工程により、カバーブーツの蛇腹部の長
さし、を他部材に固着される際のカバーブーツの蛇腹部
の長さしの95%以下に形成したこと特徴とするカバー
ブーツの製造方法としたものである。
部材と固着するための固着部を有する熱可塑性エラスト
マー製のカバーブーツの製造方法において、 120℃のモジュラス(M)が30kg/cd以上の熱
可塑性エラストマーをブロー成形し、蛇腹部の長さし、
のカバーブーツを形成する成形工程、このカバーブーツ
の蛇腹部を圧縮し、圧縮時の蛇腹部の長さL2がLlの
60%以下となるように圧縮する工程、 圧縮状態のカバーブーツを下記式 %式% 式中、Mは熱可塑性エラストマーの120℃のモジュラ
ス(kg/ci) 、tは熱処理時間(分)、Yは熱処
理温度(℃)、Tmは熱可塑性エラストマーの融点(’
C)を表す、を満足する熱処理時間および熱処理温度に
保持する熱処理工程により、カバーブーツの蛇腹部の長
さし、を他部材に固着される際のカバーブーツの蛇腹部
の長さしの95%以下に形成したこと特徴とするカバー
ブーツの製造方法としたものである。
本発明の熱可塑性エラストマーとは、120℃のモジュ
ラス(M)が30kg/a1以上のポリオレフィン系エ
ラストマー、ポリエステル系エラストマー系、ポリウレ
タン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、スチ
レン系エラストマーなどの各種エラストマーや平均重合
度(P)が2000以上の高重合度ポリ塩化ビニルから
なる軟質塩化ビニルなどで、これらを主体とする組成物
や混合物も含まれる。そして、これらの熱可塑性エラス
トマーを、単一の層にて構成したもや、120℃のモジ
ュラス(M)が30kg/ad以上の範囲にてこれらの
熱可塑性エラストマー同志又は他の合成樹脂を積層した
ものが、本発明のカバーブーツの製造方法に利用できる
ものである。殊にこれらの中でも、120℃のモジュラ
ス(M)が40kg/ad以上のものが好適であり、1
20℃のモジュラス(M)が100kg/a1以上のポ
リアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー
およびポリウレタン系エラストマーがさらに好適である
。なお、120℃のモジュラスの測定は、JISK−7
113の引張試験方法に準拠して行うものとし、この時
の試験片は、2号試験片を使用し、試験速度は50■■
/分にて行うものとする。また、熱可塑性エラストマー
の融点は、示差走査熱量計を使用したDSC法にて求め
るものであり、具体的には、10℃/分の昇温速度にて
試料を加熱した際に融解して、発生する吸熱ピークを測
定することにより求められるものである。
ラス(M)が30kg/a1以上のポリオレフィン系エ
ラストマー、ポリエステル系エラストマー系、ポリウレ
タン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、スチ
レン系エラストマーなどの各種エラストマーや平均重合
度(P)が2000以上の高重合度ポリ塩化ビニルから
なる軟質塩化ビニルなどで、これらを主体とする組成物
や混合物も含まれる。そして、これらの熱可塑性エラス
トマーを、単一の層にて構成したもや、120℃のモジ
ュラス(M)が30kg/ad以上の範囲にてこれらの
熱可塑性エラストマー同志又は他の合成樹脂を積層した
ものが、本発明のカバーブーツの製造方法に利用できる
ものである。殊にこれらの中でも、120℃のモジュラ
ス(M)が40kg/ad以上のものが好適であり、1
20℃のモジュラス(M)が100kg/a1以上のポ
リアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー
およびポリウレタン系エラストマーがさらに好適である
。なお、120℃のモジュラスの測定は、JISK−7
113の引張試験方法に準拠して行うものとし、この時
の試験片は、2号試験片を使用し、試験速度は50■■
/分にて行うものとする。また、熱可塑性エラストマー
の融点は、示差走査熱量計を使用したDSC法にて求め
るものであり、具体的には、10℃/分の昇温速度にて
試料を加熱した際に融解して、発生する吸熱ピークを測
定することにより求められるものである。
以下、本発明のカバーブーツの製造方法の理解を容易に
するために、図面に基づき説明する。
するために、図面に基づき説明する。
第1図は本発明の製造方法により得られたラックアンド
ピニオン式操舵装置のカバーブーツの一部破断圧面図で
ある。
ピニオン式操舵装置のカバーブーツの一部破断圧面図で
ある。
図中1は、熱可塑性エラストマーにより形成されたカバ
ーブーツで、内部にラックアンドピニオン式操舵装置の
一部であるボールジヨイント2が内装されている。カバ
ーブーツ1は、外方に突出する山部6と内方に凹設する
谷部7からなる蛇腹構造の蛇腹部3とその一端に形成さ
れた円筒部4およびそれらをはさむ両端に形成された固
着部5a、5bを有する。蛇腹部3、円筒部4およびそ
の両端に形成された固着部5a、5bは一体に連設され
ている。ボールジヨイント2の一端は、ギヤハウジング
8へ至るラックパー9が連設されており、他方端には、
車輪へ至るタイロッド10が連設されている。ラックパ
ー9は、ギヤハウジング8内に摺動自在であり、さらに
ラックパー9とタイロッド10は、ボールジヨイント2
にて屈曲自在にて係合している。ギヤハウジング8及び
タイロッド10にはそれぞれカバーブーツの固着部5a
、5bが固着される被固着部11a、1.1bを有する
。
ーブーツで、内部にラックアンドピニオン式操舵装置の
一部であるボールジヨイント2が内装されている。カバ
ーブーツ1は、外方に突出する山部6と内方に凹設する
谷部7からなる蛇腹構造の蛇腹部3とその一端に形成さ
れた円筒部4およびそれらをはさむ両端に形成された固
着部5a、5bを有する。蛇腹部3、円筒部4およびそ
の両端に形成された固着部5a、5bは一体に連設され
ている。ボールジヨイント2の一端は、ギヤハウジング
8へ至るラックパー9が連設されており、他方端には、
車輪へ至るタイロッド10が連設されている。ラックパ
ー9は、ギヤハウジング8内に摺動自在であり、さらに
ラックパー9とタイロッド10は、ボールジヨイント2
にて屈曲自在にて係合している。ギヤハウジング8及び
タイロッド10にはそれぞれカバーブーツの固着部5a
、5bが固着される被固着部11a、1.1bを有する
。
第1図は、カバーブーツ1が、ラックパー9とタイロッ
ド10の両者の位置が中立状態におけるラックアンドピ
ニオン式操舵装置に取り付けられた状態を示すものであ
り、このときの蛇腹部3の長さをL(鰭)で示す。
ド10の両者の位置が中立状態におけるラックアンドピ
ニオン式操舵装置に取り付けられた状態を示すものであ
り、このときの蛇腹部3の長さをL(鰭)で示す。
第2図は、カバーブーツ1のブロー成形時の状態を示す
正面図であり、この時の蛇腹N3の長さはLl (鶴
)で示す。
正面図であり、この時の蛇腹N3の長さはLl (鶴
)で示す。
第3図は、カバーブーツ1が軸線方向に圧縮された状態
を示す圧縮工程の正面図であり、この状態にて熱処理す
るものである。このときの蛇腹部3の長さはL2 (m
)で示す。
を示す圧縮工程の正面図であり、この状態にて熱処理す
るものである。このときの蛇腹部3の長さはL2 (m
)で示す。
第4図は、熱処理後の無負荷の状態のカバーブーツlを
示す正面図であり、カバーブーツ1のこの時の蛇腹部3
の長さはL)(■)で示す。この長さL3は、ラックパ
ー9とタイロッド10の両者の位置が中立状態における
ラックアンドピニオン式操舵装置に取付けられたカバー
ブーツの蛇腹部3の長さの95%以下、つまり、他部材
に固着される際のカバーブーツの蛇腹部の長さしの95
%以下にすることが重要である。
示す正面図であり、カバーブーツ1のこの時の蛇腹部3
の長さはL)(■)で示す。この長さL3は、ラックパ
ー9とタイロッド10の両者の位置が中立状態における
ラックアンドピニオン式操舵装置に取付けられたカバー
ブーツの蛇腹部3の長さの95%以下、つまり、他部材
に固着される際のカバーブーツの蛇腹部の長さしの95
%以下にすることが重要である。
本発明にあっては、熱処理後のカバーブーツの蛇腹部の
長さし、を他部材に固着される際のカバーブーツの蛇腹
部の長さしの95%以下に形成すると、伸縮性を阻害す
ることなく、高温時の膨脹性を抑制し、高温雰囲気内で
の使用において、ブーツが蛇行変形することがなく、そ
の結果、伸縮運動がスムーズにおこなわれるものである
。特に、圧縮時の蛇腹部の長さし2がブロー成形時の蛇
腹部の長さL1の60%以下となるように圧縮するとと
もにこのときの熱処理時間を及び熱処理温度Tを、熱可
塑性エラストマーの120℃のモジュラス(M)と熱可
塑性エラストマーの融点Tmとの間に、 t≧0.05M+10゜ 0.5Tm≦Y≦Tm−5 を満足するように熱処理を行うと、効率良い熱処理がで
き、その結果、谷部や山部さらにはブーツ全体を小さく
できるので、高温雰囲気にあっても、蛇行変形せず、狭
い空間で使用するカバーブーツに有効であり、しかも、
永久変形が小さいという利点を存するのである。
長さし、を他部材に固着される際のカバーブーツの蛇腹
部の長さしの95%以下に形成すると、伸縮性を阻害す
ることなく、高温時の膨脹性を抑制し、高温雰囲気内で
の使用において、ブーツが蛇行変形することがなく、そ
の結果、伸縮運動がスムーズにおこなわれるものである
。特に、圧縮時の蛇腹部の長さし2がブロー成形時の蛇
腹部の長さL1の60%以下となるように圧縮するとと
もにこのときの熱処理時間を及び熱処理温度Tを、熱可
塑性エラストマーの120℃のモジュラス(M)と熱可
塑性エラストマーの融点Tmとの間に、 t≧0.05M+10゜ 0.5Tm≦Y≦Tm−5 を満足するように熱処理を行うと、効率良い熱処理がで
き、その結果、谷部や山部さらにはブーツ全体を小さく
できるので、高温雰囲気にあっても、蛇行変形せず、狭
い空間で使用するカバーブーツに有効であり、しかも、
永久変形が小さいという利点を存するのである。
[実 施 例]
次に本発明の製造方法を実施例によって具体的に説明す
る。
る。
実施例1〜6と比較例1〜4
120℃のモジュラス(M)が192kg/Ciで、融
点が195℃である東し・デュポン株式会社の販売にな
るポリエステル系エラストマー「ハイトレル」 (登録
商標)をブロー成形し、第2図に示すカバーブーツ1を
得た。カバーブーツ】は、外方に突出する山部6と内方
に凹設する谷部7からなる蛇腹構造の蛇腹部3とその一
端に形成された円筒部4およびそれらをはさむ両端に形
成された固着部5a、5bを有する。蛇腹部3、円筒部
4およびその両端に形成された固着部5a、5bは一体
に連設されている。この蛇腹部3の山形状は比較的広が
った形状をしており、このときのカバーブーツの蛇腹部
3の長さり、は200鵬である。
点が195℃である東し・デュポン株式会社の販売にな
るポリエステル系エラストマー「ハイトレル」 (登録
商標)をブロー成形し、第2図に示すカバーブーツ1を
得た。カバーブーツ】は、外方に突出する山部6と内方
に凹設する谷部7からなる蛇腹構造の蛇腹部3とその一
端に形成された円筒部4およびそれらをはさむ両端に形
成された固着部5a、5bを有する。蛇腹部3、円筒部
4およびその両端に形成された固着部5a、5bは一体
に連設されている。この蛇腹部3の山形状は比較的広が
った形状をしており、このときのカバーブーツの蛇腹部
3の長さり、は200鵬である。
次いで第3図に示すようにこのカバーブーツ1の蛇腹部
の長さし、を100■に圧縮して保持しく圧縮比L 2
/ L lが50%)、90℃で30分間(比較例1
)、100℃で30分間(実施例1)120℃で30分
間(実施例2)、140℃で30分間(実施例3)、1
90℃で30分間(実施例4)、140℃で20分間(
実施例5)、140℃で15分間(比較例3)、200
℃で30分間(比較例4)それぞれ保持し、加熱処理を
施した後、冷却する。この熱処理工程後の蛇腹部の長さ
し、を測定し、固着長さ比(L3 /L)を得た。その
後、このカバーブーツ1を第1図のように、中立状態の
ラックアンドビニオン操舵装置ラックパー9とタイロッ
ド10の両者の位置が中立状態における蛇腹部3の長さ
Lが160■であるように装着しギヤバジング8とタイ
ロッド10を摺動させ、このときのカバーブーツ1の伸
縮性の状態を目視により観察する。さらに雰囲気温度を
20℃から30分ごとに10℃の温度上昇を与えてカバ
ーブーツ1を1脹させ、ボールジヨイント2と干渉する
まで加熱を続け、干渉をおこした際の温度を干渉温度T
として記録する。このときの結果を、第1表に示した。
の長さし、を100■に圧縮して保持しく圧縮比L 2
/ L lが50%)、90℃で30分間(比較例1
)、100℃で30分間(実施例1)120℃で30分
間(実施例2)、140℃で30分間(実施例3)、1
90℃で30分間(実施例4)、140℃で20分間(
実施例5)、140℃で15分間(比較例3)、200
℃で30分間(比較例4)それぞれ保持し、加熱処理を
施した後、冷却する。この熱処理工程後の蛇腹部の長さ
し、を測定し、固着長さ比(L3 /L)を得た。その
後、このカバーブーツ1を第1図のように、中立状態の
ラックアンドビニオン操舵装置ラックパー9とタイロッ
ド10の両者の位置が中立状態における蛇腹部3の長さ
Lが160■であるように装着しギヤバジング8とタイ
ロッド10を摺動させ、このときのカバーブーツ1の伸
縮性の状態を目視により観察する。さらに雰囲気温度を
20℃から30分ごとに10℃の温度上昇を与えてカバ
ーブーツ1を1脹させ、ボールジヨイント2と干渉する
まで加熱を続け、干渉をおこした際の温度を干渉温度T
として記録する。このときの結果を、第1表に示した。
(以下余白)
第1表
なお、比較例2として熱処理を行わないものを、同様に
中立状態のラックアンドピニオン操舵装置に装着して、
干渉温度き伸縮性を観察した。
中立状態のラックアンドピニオン操舵装置に装着して、
干渉温度き伸縮性を観察した。
実施例6〜7、比較例5
カバーブーツの圧縮時の蛇腹部の長さL2を80m(実
施例6)、120mm(実施例7)、1601111(
比較例5)にそれぞれ圧縮して保持し、140℃、30
分間の加熱処理を施し、装着の後、同様に干渉温度と伸
縮性を観察した。このときの結果を、第2表に示した。
施例6)、120mm(実施例7)、1601111(
比較例5)にそれぞれ圧縮して保持し、140℃、30
分間の加熱処理を施し、装着の後、同様に干渉温度と伸
縮性を観察した。このときの結果を、第2表に示した。
(以下余白)
(以下余白)
(以下余白)
実施例8〜9及び比較例6〜7
120℃のモジュラス(M)が86kg/ciで、融点
が155℃である日本モンサント株式会社の販売になる
ポリオレフィン系エラストマー「サンドプレーン」 (
登録商標)をブロー成形し、上記実施例と同形状のカバ
ーブーツ(1−+は200 mm)を得た。このカバー
ブーツを、圧縮時の蛇腹部の長さL2を100面に圧縮
して保持し、100℃で30分間(実施例8)、80℃
で30分間(実施例9)、70℃で30分間(比較例6
)、100℃で10分間(比較例7)それぞれ保持し、
加熱処理を施し、装着の後、同様に干渉温度と伸縮性を
観察した。このときの結果を、第3表に示した。
(以下余白)第1表より、熱処
理温度Yは、100℃を越えることが必要で、100℃
を越えるとカバーブツの干渉温度Tを90℃以上とする
ことができることが分かった。逆に、熱処理温度Yが1
90℃を越えると、伸縮性が悪くなり実用に供せないこ
とが判明した。実施例1〜4から分かるように、熱処理
温度Yは、干渉温度Tに比例し上昇する。
が155℃である日本モンサント株式会社の販売になる
ポリオレフィン系エラストマー「サンドプレーン」 (
登録商標)をブロー成形し、上記実施例と同形状のカバ
ーブーツ(1−+は200 mm)を得た。このカバー
ブーツを、圧縮時の蛇腹部の長さL2を100面に圧縮
して保持し、100℃で30分間(実施例8)、80℃
で30分間(実施例9)、70℃で30分間(比較例6
)、100℃で10分間(比較例7)それぞれ保持し、
加熱処理を施し、装着の後、同様に干渉温度と伸縮性を
観察した。このときの結果を、第3表に示した。
(以下余白)第1表より、熱処
理温度Yは、100℃を越えることが必要で、100℃
を越えるとカバーブツの干渉温度Tを90℃以上とする
ことができることが分かった。逆に、熱処理温度Yが1
90℃を越えると、伸縮性が悪くなり実用に供せないこ
とが判明した。実施例1〜4から分かるように、熱処理
温度Yは、干渉温度Tに比例し上昇する。
この時、固着長さ比(L3 /L)は、干渉温度Tの上
昇に反比例して減少する。この固着長さ比(L1/L)
は95%以下であることが必要であることが判明した。
昇に反比例して減少する。この固着長さ比(L1/L)
は95%以下であることが必要であることが判明した。
実施例3および比較例3より熱処理時間tは20分以上
であることが必要であることが判明した。
であることが必要であることが判明した。
さらに、第2表よりカバーブーツの圧縮比(L2 /
L + )は、60%以下であることが、十分な干渉温
度をうることの条件であることが判明した。
L + )は、60%以下であることが、十分な干渉温
度をうることの条件であることが判明した。
また、第3表より、ポリオレフィン系熱可塑性エラスト
マーの場合、熱処理温度は80℃以上であり、熱処理温
度は15分以上必要であることが分かった。
マーの場合、熱処理温度は80℃以上であり、熱処理温
度は15分以上必要であることが分かった。
[発 明 の 効 果コ
本発明は以上のように構成したので、伸縮性を阻害する
ことなく、高温時の膨脂性を抑制し、高温雰囲気内での
使用において、ブーツが蛇行変形することがなく、その
結果、伸縮運動がスムーズにおこなわれるものである。
ことなく、高温時の膨脂性を抑制し、高温雰囲気内での
使用において、ブーツが蛇行変形することがなく、その
結果、伸縮運動がスムーズにおこなわれるものである。
特に、本発明の熱処理条件に従えば、効率良い熱処理が
でき、その結果、谷部や山部さらにはブーツ全体を小さ
くできるので、狭い空間で使用するカバーブーツに有効
であり、しかも、永久変形が小さいという利点を有する
のである。
でき、その結果、谷部や山部さらにはブーツ全体を小さ
くできるので、狭い空間で使用するカバーブーツに有効
であり、しかも、永久変形が小さいという利点を有する
のである。
第1図は本発明の実施例に係るカバーブーツでラックア
ンドビニオン操舵装置に装着された状態を示す一部破断
面正面図、第2図はブロー成形時の成形体の状態を示す
正面図、第3図は加熱時の成形体の状態を示す正面図、
第4図は熱処理後のカバーブーツの状態を示す正面図で
ある。 1・・・カバーブーツ、3・・・蛇腹部、5a、5b・
・・固着部、6・・・・山部、7・・・・谷部、 第2図
ンドビニオン操舵装置に装着された状態を示す一部破断
面正面図、第2図はブロー成形時の成形体の状態を示す
正面図、第3図は加熱時の成形体の状態を示す正面図、
第4図は熱処理後のカバーブーツの状態を示す正面図で
ある。 1・・・カバーブーツ、3・・・蛇腹部、5a、5b・
・・固着部、6・・・・山部、7・・・・谷部、 第2図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 胴部に蛇腹構造からなる蛇腹部を有し両端に他部材と固
着するための固着部を有する熱可塑性エラストマー製の
カバーブーツの製造方法において、120℃のモジュラ
ス(M)が30kg/cm^2以上の熱可塑性エラスト
マーをブロー成形し、蛇腹部の長さがL_1のカバーブ
ーツを形成する成形工程、このカバーブーツの蛇腹部を
圧縮し、圧縮時の蛇腹部の長さL_2がL_1の60%
以下となるように圧縮する圧縮工程、 圧縮状態のカバーブーツを下記式 t≧0.05M+10 0.5Tm≦Y≦Tm−5 式中、Mは熱可塑性エラストマーの120℃のモジュラ
ス(kg/cm^2)、tは熱処理時間(分)、Yは熱
処理温度(℃)、Tmは熱可塑性エラストマーの融点(
℃)を表す、 を満足する熱処理時間および熱処理温度に保持する熱処
理工程により、カバーブーツの蛇腹部の長さL_3を他
部材に固着される際のカバーブーツの蛇腹部の長さLの
95%以下に形成したこと特徴とするカバーブーツの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22757490A JP2538808B2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | カバ―ブ―ツの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22757490A JP2538808B2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | カバ―ブ―ツの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04107123A true JPH04107123A (ja) | 1992-04-08 |
JP2538808B2 JP2538808B2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=16863050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22757490A Expired - Lifetime JP2538808B2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | カバ―ブ―ツの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538808B2 (ja) |
-
1990
- 1990-08-29 JP JP22757490A patent/JP2538808B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2538808B2 (ja) | 1996-10-02 |
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