JP2002349719A - ブーツ及びブーツ成形金型 - Google Patents
ブーツ及びブーツ成形金型Info
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- Diaphragms And Bellows (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
チを小さくすることが可能なブーツを提供する。 【解決手段】 蛇腹部2のうちの谷部2aと谷部2aに
連続する山部2b及び、山部2bと山部2bに連続する
谷部2cを、外径方向に向かって凸状となる曲面として
R形状で結んでいる。
Description
部、摺動部および揺動部等の可動機構部を、泥水、塵埃
等の異物である外部ダストの侵入防止に用いられるブー
ツ及びブーツ成形金型に関するものである。
形自在な蛇腹部と、この蛇腹部の軸方向一端に形成され
た大径の環状の取付部と、軸方向他端に形成された小径
の環状の取付部とを有し、熱可塑性エラストマー等でブ
ロー成形により成形されたものがある。
的に移動可能な2部材のうちの一方の軸側の端部外周面
にクランプにより締め付け固定されると共に、小径側の
取付部が他方の軸の外周面にもう一つのクランプで締め
付け固定される。
にともない蛇腹部が柔軟に変形しながら、2部材間の可
動機構部に外部から異物が侵入するのを防止すると共
に、該可動機構部に充填した潤滑用のグリース等が外部
へ漏洩するのを防止するものである。
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
化、軽量化にともなってブーツに対しても小型化、軽量
化が要求されており、ブーツを小型化するために、蛇腹
部のピッチを小さくすることが考えられる。
において、ピッチaが小さい蛇腹部(図5(a)に示
す)として成形されたブーツと、ピッチbが大きい蛇腹
部(図5(b)に示す)として成形されたブーツと、を
比較した図である。図において、(ピッチa)<(ピッ
チb)であり、山部と谷部とは、図中2点鎖線Sで示す
ようにストレートの面の金型により成形されている。
として成形されたブーツにおいては、ピッチを小さくし
た場合においても耐久性を確保するために、図に示すよ
うに、山部の肉厚を従来のものと同一肉厚eとしている
が、この場合、ブロー成形によるために、ピッチの小さ
い蛇腹部(図5(a))の方が谷部の肉厚が大きくなっ
てしまう(c>d)。
6は、ブロー成形で蛇腹部を成形した場合の蛇腹部の肉
厚について説明するための図である。
て、その成形方法の特徴として、径が大きい部分の肉厚
が薄くなり、径の小さい部分の肉厚が厚くなるという現
象が生じる。
マーを圧力流体により金型に密着させて成形するもので
あり、蛇腹部を成形する場合に、平面部を引き伸ばして
三角状として蛇腹部を形成させる成形となるので、三角
状の頂点となる山の高さの高い部分の肉厚は低い部分の
肉厚よりも薄くなってしまうためである。
成形した場合には、図6に示すように、山部Cが薄く、
谷部Dが厚くなる傾向が認められる。
腹部を伸縮させた場合には、図7に示すような密着状態
において、谷部Dの肉厚が厚くなることにより(密着状
態での)全長が大きくなってしまい、ストローク能力の
低下となってしまい、設計の自由度が低くなってしまう
問題が生じてしまう。
の寸法で成形し、その後に、治具等に圧縮して固定しア
ニーリングを行うことにより、最終的に製品長Lを得る
方法が行われている。
要となり、製造工程も一工程増えてしまい、コストもか
かってしまう。
ためになされたもので、その目的とするところは、アニ
ーリングを行なうことなく蛇腹部のピッチを小さくする
ことが可能なブーツを提供することにある。
に本発明にあっては、山部と谷部とが連続してなる伸縮
・揺動可能な筒状の蛇腹部を備え、該蛇腹部の両端側
が、相対的に移動可能な2部材にそれぞれ取り付けられ
て、該2部材間の異物の侵入を防止するブーツにおい
て、前記蛇腹部のうちの第1の谷部と該第1の谷部に連
続する山部及び、該山部と該山部に連続する第2の谷部
は、外径方向に向かって凸状となる曲面で結ばれている
ことを特徴とする。
成形される際に、従来、蛇腹部の谷部に溜まってしまっ
ていた材料を山部側に分散させることができるので、ピ
ッチが小さい蛇腹部として成形する場合においても、従
来のように谷部のみ肉厚となることはなくなり、ブーツ
を小型化することができる。
チの小さい蛇腹部を得ることができるので、アニーリン
グのための設備、治具等は必要なくなり、製造設備及び
製造工程を簡略化することができる。
該山部と前記第2の谷部とを結ぶ線とがなす角度は、4
0〜50°であることも好適である。
小さい蛇腹部を得ることができ、ブーツを小型化するこ
とが可能となる。したがって、ブーツを梱包するのに必
要であった容積をも小さくすることが可能となり、ま
た、ブーツの軽量化・材料の省資源化を図ることも可能
となる。
を備えたブーツを成形する成形金型であって、該蛇腹部
を成形する筒状の蛇腹部形成面を備えたブーツ成形金型
において、前記蛇腹部形成面のうちの第1の山部と該第
1の山部に連続する谷部及び、該谷部と該谷部に連続す
る第2の山部は、外径方向に向かって凹状となる曲面で
形成されていることを特徴とする。
成形する際に、従来、蛇腹部形成面の山部に溜まってし
まっていた材料を谷部側に分散させることができるの
で、蛇腹部形成面の蛇腹部のピッチが小さく形成された
金型で成形を行う場合においても、従来のようにブーツ
成形品において蛇腹部の谷部のみ肉厚となることはなく
なり、ブーツを小型化することができる。
チの小さい蛇腹部を得ることができるので、アニーリン
グのための設備、治具等は必要なくなり、製造設備及び
製造工程を簡略化することができる。
記谷部を結ぶ線と、該谷部と前記第2の山部とを結ぶ線
とのなす角度が40〜50°に形成されていることも好
適である。
小さい蛇腹部を得ることができ、ブーツを小型化するこ
とが可能となる。したがって、ブーツを梱包するのに必
要であった容積をも小さくすることが可能となり、ブー
ツの軽量化・材料の省資源化を図ることも可能となる。
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される
装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもので
あり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣
旨のものではない。
ーツを示す概略図であり、同図(b)は同図(a)にお
いてA部を示す概略断面図である。
自在な筒状の蛇腹部2と、この蛇腹部2の軸方向一端に
形成された大径の環状の取付部3と、軸方向他端に形成
された小径の環状の取付部4とを有し、熱可塑性材料と
して熱可塑性エラストマー等でブロー成形により成形さ
れたものである。なお、熱可塑性エラストマーとして
は、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラ
ストマー、ポリオレフィン系エラストマーおよびポリア
ミド系エラストマー等が使用されるが、ポリオレフィン
系エラストマーが好適である。これらは、弾性プラスチ
ックの性質を有するものである。
移動可能な2部材のうちの一方の軸側の端部外周面に固
定部材であるクランプにより締め付け固定されると共
に、小径側の取付部4が他方の軸の外周面にもう一つの
クランプで締め付け固定される。なお、製品の仕様によ
りクランプを用いず、ブーツ自体の緊迫力を利用しても
よい。
にともない蛇腹部2が柔軟に変形しながら、2部材間の
可動機構部に外部から異物が侵入するのを防止すると共
に、該可動機構部に充填した潤滑用のグリース等が外部
へ漏洩するのを防止するものである。
家電製品、建・農機等の様々な機械の回転部、摺動部お
よび揺動部等の可動機構部に用いることができ、たとえ
ば、自動車の操舵装置であるステアリング装置のラック
&ピニオン式ステアリングギヤに用いられるとよい。
する。
に、筒状の蛇腹部2において連続して連なる第1の谷部
2aと山部2b、及び、山部2bと第2の谷部2cを、
外径方向に向かって凸状となる曲面としてR形状で結ん
でいる。
る成形の際に谷部に溜まる材料を山部側に分散させるこ
とができるので、ピッチが小さい蛇腹部を成形する場合
においても、従来のように谷部のみ肉厚となることはな
くなる。このR形状としては、ブーツの伸縮時における
密着状態に影響しない範囲であって、蛇腹部を成形する
金型の耐久性・加工性を考慮したR形状とするのが好適
であり、本実施の形態においては、蛇腹部2の山頂(山
部2b)の外径をφ60とし、R20に設定している。
テーパ部の角度、すなわち、蛇腹部2において連続して
連なる谷部2a〜山部2b〜谷部2c間の角度θを40
〜50°としている。
に構成されるため、ピッチの小さい蛇腹部2を得ること
が可能となり、小型化を図ることが可能となる。さら
に、従来のように谷部の肉厚が厚くなることはなくなる
ので、密着状態での全長が大きくなるようなことはな
い。したがって、ストローク能力の低下を抑制すること
ができ、設計の自由度を高めることが可能となる。
発明を適用したブーツとの1山当たりの蛇腹の密着長を
比較してみる。従来のピッチが小さいブーツの1山当た
りの蛇腹の密着長は3.6mmであり、本発明を適用し
たブーツの1山当たりの蛇腹の密着長は、3.2mmで
あった。たとえば、15山を持つブーツの場合には、そ
の差は、0.4mm×15山=6mmとなるので、ブー
ツの伸縮時において、圧縮側で6mmのストロークup
となり、ストローク性能の向上を図ることができ、ブー
ツの適用範囲を拡げることができる。
る方法について説明する。
形面12を備えたブーツ成形金型10を示す概略断面図
であり、同図(b)は同図(a)においてB部を示す概
略断面図である。図3はブロー成形による製造方法を説
明するための図であり、同図(a)に金型内にパリソン
11を形成した状態を示し、同図(b)にパリソン11
内に圧力流体を導入して熱可塑性エラストマーを金型に
密着させた状態を示す。
(a)に示すように、内側に蛇腹の型を形成したブーツ
成形金型10,10の内部に、加熱溶融された熱可塑性
エラストマーが注入されてパリソン11が形成される。
ン11内に圧力流体が導入されて、溶融した熱可塑性エ
ラストマーが膨張してブーツ成形金型10,10の蛇腹
部形成面12に密接して成形される。そして、成形品の
冷却後、後加工されて、ブーツ1として完成する。
ーツ成形金型10の蛇腹部形成面12は、図2(b)に
示すように、筒状の蛇腹部形成面12において連続して
連なる第1の山部10aと谷部10b、及び、谷部10
bと第2の山部10cを、外径方向に向かって凹状とな
る曲面としてR形状で形成されている。
りブーツ1を製造する際に蛇腹部形成面12の山部に溜
まってしまう材料を谷部側に分散させることができるの
で、蛇腹部形成面の蛇腹部のピッチが小さく形成された
金型で成形を行なう場合においても、従来のようにブー
ツ成形品において蛇腹部の谷部のみ肉厚となることはな
くなる。このR形状としては、成形されたブーツの伸縮
時における密着状態に影響しない範囲であって、ブーツ
成形金型10の耐久性・加工性を考慮したR形状とする
のが好適であり、本実施の形態においては、蛇腹部形成
面12の谷部10bの内径をφ60とし、R20に設定
している。
テーパ部の角度、すなわち、蛇腹部形成面12において
連続して連なる山部10a〜谷部10b〜山部10c間
の角度θ’を40〜50°としている。
4を成形する金型と、蛇腹部形成面12を有する金型と
を一体的に備えていてもよいし、分割可能に備えていて
もよい。
小さい蛇腹部を備えたブーツを得ることが可能となる。
いて成形されたブーツにあっては、ピッチの小さい蛇腹
部を得ることができるので、ブーツの小型化が可能とな
る。さらに、従来のように谷部の肉厚が厚くなることは
なくなるので、密着状態での全長が大きくなるようなこ
とはない。したがって、ストローク能力の低下を抑制す
ることができ、設計の自由度を高めることが可能とな
る。
ことなくピッチの小さい蛇腹部を得ることができるの
で、アニーリングのための設備、治具等は必要なくな
り、製造設備及び製造工程を簡略化することができる。
蛇腹部のストロークを説明するための図である。図4に
おいて、要求される蛇腹部のストロークに対して、本実
施の形態に係るブーツ1における蛇腹部の自然長をXで
表し、従来の蛇腹部の自然長をYで表している。
ロークの中立位置と蛇腹部の自然長Xとが一致するのが
好ましい。
るためにピッチが大きい蛇腹を用いており、また、製造
設備及び製造工程を簡略化するためにもアニーリングを
行わないで、ピッチが大きい蛇腹を用いていた。
クの中立位置に対して蛇腹部の自然長Yは長めに設定さ
れ、つまり、ブーツとしては自然長を基準とすると、圧
縮側での使用が多い設定であった。
ツを用いることにより、要求されるストロークの中立位
置に蛇腹部の自然長Xを一致させることができるように
なるので、従来のブーツを梱包するのに必要であった容
積をも小さくすることが可能となる。なお、梱包におい
ては、成形後の自然長の状態で梱包するものである。
と比較した結果を示す。但し、梱包容積は、10列×2
行×3段とした場合の60ヶ当りの梱包容積について表
している。
ことができるので、ブーツの梱包状態での管理スペース
の削減・搬送効率の向上、梱包材の省資源化を図ること
が可能となる。
に測ったところ約50gであり、本発明を適用したブー
ツ1の重量は約46gであった。すなわち、本発明を適
用したブーツを採用することにより、約8%の重量低減
が可能となり、ブーツが備えられる機械側の要求に従
い、小型化、軽量化を実現させることが可能となり、材
料の省資源化を図ることが可能となる。
ブーツが成形される際に、従来、蛇腹部の谷部に溜まっ
てしまっていた材料を山部側に分散させることができる
ので、ピッチが小さい蛇腹部として成形する場合におい
ても、従来のように谷部のみ肉厚となることはなくな
り、ブーツを小型化することができる。
チの小さい蛇腹部を得ることができるので、アニーリン
グのための設備、治具等は必要なくなり、製造設備及び
製造工程を簡略化することができる。
た容積をも小さくすることが可能となり、また、ブーツ
の軽量化・材料の省資源化を図ることも可能となる。
ことはなくなり、密着状態での全長が大きくなるような
ことはないので、ストローク能力の低下を抑制すること
ができ、設計の自由度を高めることが可能となる。
を示す概略図であり、同図(b)は同図(a)において
A部を示す概略断面図である。
を備えたブーツ成形金型を示す概略断面図であり、同図
(b)は同図(a)においてB部を示す概略断面図であ
る。
めの図であり、同図(a)は金型内にパリソンを形成し
た状態を示す図、同図(b)はパリソン内に圧力流体を
導入して熱可塑性エラストマーを金型に密着させた状態
を示す図である。
図である。
されたブーツの要部を示す図、同図(b)は山部の肉厚
を同図(a)のブーツと同一肉厚とした場合においてピ
ッチが大きい蛇腹部として成形されたブーツの要部を示
す図である。
蛇腹部の肉厚について説明するための図である。
するための図である。
Claims (4)
- 【請求項1】山部と谷部とが連続してなる伸縮・揺動可
能な筒状の蛇腹部を備え、該蛇腹部の両端側が、相対的
に移動可能な2部材にそれぞれ取り付けられて、該2部
材間の異物の侵入を防止するブーツにおいて、 前記蛇腹部のうちの第1の谷部と該第1の谷部に連続す
る山部及び、該山部と該山部に連続する第2の谷部は、
外径方向に向かって凸状となる曲面で結ばれていること
を特徴とするブーツ。 - 【請求項2】前記第1の谷部と前記山部とを結ぶ線と、
該山部と前記第2の谷部とを結ぶ線とがなす角度は、4
0〜50°であることを特徴とする請求項1に記載のブ
ーツ。 - 【請求項3】山部と谷部とが連続してなる筒状の蛇腹部
を備えたブーツを成形する成形金型であって、該蛇腹部
を成形する筒状の蛇腹部形成面を備えたブーツ成形金型
において、 前記蛇腹部形成面のうちの第1の山部と該第1の山部に
連続する谷部及び、該谷部と該谷部に連続する第2の山
部は、外径方向に向かって凹状となる曲面で形成されて
いることを特徴とするブーツ成形金型。 - 【請求項4】前記蛇腹部形成面は、前記第1の山部と前
記谷部を結ぶ線と、該谷部と前記第2の山部とを結ぶ線
とのなす角度が40〜50°に形成されていることを特
徴とする請求項3に記載のブーツ成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001160674A JP2002349719A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | ブーツ及びブーツ成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001160674A JP2002349719A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | ブーツ及びブーツ成形金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002349719A true JP2002349719A (ja) | 2002-12-04 |
Family
ID=19004049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001160674A Pending JP2002349719A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | ブーツ及びブーツ成形金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002349719A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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