JPH0410659Y2 - - Google Patents

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JPH0410659Y2
JPH0410659Y2 JP8359984U JP8359984U JPH0410659Y2 JP H0410659 Y2 JPH0410659 Y2 JP H0410659Y2 JP 8359984 U JP8359984 U JP 8359984U JP 8359984 U JP8359984 U JP 8359984U JP H0410659 Y2 JPH0410659 Y2 JP H0410659Y2
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winding
core
windings
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magnetic permeability
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 本考案は、入力端または出力端のいずれか一方
から侵入し他方へ通過する高周波のノーマルモー
ドノイズおよびコモンモードノイズの両者を阻止
することのできる雑音阻止トランスに関するもの
である。
〔従来の技術とその問題点〕
従来、この種の雑音阻止トランスとしては、第
6図に示すような構成のものが用いられている。
すなわち第6図aに示すように入力端、1′側か
ら同相で入力する同相電流によるコモンモードノ
イズNcに対しては1次巻線3と2次巻線3′との
間に静電シールド板4を挿入し、これを接地して
巻線間容量Coを減少させることによりコモンモ
ードノイズNcの2次側への通過をおさえたり、
bに示すように1次巻線3と2次巻線3′とを捲
回したコア5に、1次巻線3と直列にコモンモー
ドノイズNcに対して互いに同方向磁束が生じる
ような巻線6および6′を設け、これによつてコ
モンモードノイズNcに対し大きなインダクタン
スが作用するようにしてコモンモードノイズの阻
止をはかつていた。
また入力端1,1′側から逆位相で入力するノ
ーマルモードノイズNnに対しては、第6図cに
示すように巻線3の両線間にキヤパシタンスCI
を挿入してノーマルモードノイズの阻止をはかつ
ていた。
しかしaでは静電シールド板4の接地状態が悪
いとノイズ阻止特性が低下したり、bでは本来1
次巻線3に流れる低周波信号電流による磁束を効
率よく2次巻線3′に鎖交させるよう設計された
コア5にコモンモードノイズ阻止用巻線6,6′
が捲回されているため、高周波のコモンモードノ
イズ入力時にこれらによるインダクタンスが大き
くならず、十分なノイズ阻止特性が得られないな
どの欠点があつた。
またcでは高周波のノーマルモードノイズNn
を阻止するには大容量のキヤパシタンスC1が必
要となるなど巻線やコア以外の部品を必要とする
という欠点があつた。
〔考案の目的〕
本考案は、上述のような従来技術の欠点を除去
するためになされたものであり、従つて、本考案
の目的は、巻線やコア以外の部品を必要とせず、
しかも常に安定して十分なノイズ阻止特性が得ら
れるようにした雑音阻止トランスを提供すること
にある。
〔考案に要点〕
本考案による雑音阻止トランスの要点は、低周
波高実効透磁率を有し、断面が日字型で回転軸が
日字の中央に位置する回転体で中央脚部を有する
第1のコアと、高周波高実効透磁率を有し、断面
が日字型で回転の中心軸が日字の下部から離心し
た位置にある回転体で中央脚部を有する第2のコ
アを、前記第1のコアの中央脚部と前記第2のコ
アの中央脚部が同心的となるように配置し、前記
第1のコアのまわりに、第1の巻線と、第2の巻
線を配置し、前記第1の巻線と前記第2の巻線の
極性は流入するノーマルモード電流に対して互い
に逆極性になるように前記第1および第2の各巻
線を重ね巻いて形成し、更にその外側に1次巻線
と2次巻線を配置し、1次巻線と2次巻線の少な
くとも一方を前記第2のコアの一部を介して前記
第1の巻線及び前記第2の巻線と重ね巻きし、前
記第1および第2の各巻線の周囲と該第1および
第2の各巻線に重ね巻きされた前記1次巻線また
は2次巻線の周囲を、第2のコアを形成する高周
波高実効透磁率を有する磁性材料でおおつて閉磁
路を形成した構成とし、かつ前記第1の巻線、第
2の巻線および前記1次巻線を直列に接続した点
にある。
〔考案の実施例〕
次に図を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例の回路構成を示すため
の回路図、第2図aは本考案の一実施例を示す組
立断面図、第2図bは第2図aにおいて線X−
X′に沿つた断面の斜視図である。
これらの図において、1,1′は入力端、2,
2′は出力端、3は1次巻線、3′は2次巻線、5
は低周波高実効透磁率を有する第1のコア、7は
高周波領域まで実効透磁率の低下が少ない磁性圧
粉鉄心などで形成した板状または、これを塗着し
た磁性テープなどの磁性材からなる環状閉磁路の
第2のコア、8,8′はそれぞれ(補助)巻線、
9は絶縁テープである。
第1のコア5の中央脚部L1と第2のコア7の
中央脚部L2を同心的に配置し、そのまわりに第
1の巻線8か巻かれ、更に絶縁テープ9を介して
第2の巻線8′が重ね巻きしてある。両巻線8,
8′の巻方向は入力端1,1′からのコモンモード
ノイズに対して互いに同方向磁束を生じるような
向きにとつてある。1次巻線3は、巻線8′の上
からコア7の一部を介して重ね巻きしてあり、し
かも、この1次巻線3は全体的に、コア7を構成
する磁性材によつておおわれている。更にその上
から2次巻線3′が重ね巻きされている。
第3図は、上述した如き本考案の実施例の動作
説明図であり、aは高周波のコモンモードノイ
ズ、bは高周波のノーマルモードノイズ、cは、
低周波のノーマルモード信号電流がそれぞれ入力
端1,1′より入力した場合にコア5及び7に生
じる磁束の方向を示したものである。以下に各図
をもとにそれぞれの動作を説明する。
まずaで入力端1,1′より高周波のコモンモ
ードノイズNcが入力したとき巻線8,8′によつ
てコア7の閉磁路内に生じる磁束φc2は、互いに
同方向のため強め合い、コモンモードノイズNc
に対し大きなインダクタンスとして作用する。こ
れに対し、巻線3に流れるコモンモードノイズ
Ncによつてコア5に生じる磁束φc1は、互いに打
ち消し合い、2次側には何ら影響を及ぼさない。
なお、コア5内に生じる磁束φc1は実際には、
コア5の高周波域での実効透磁率が小さいため、
きわめて小さい値である。
次にbで入力端1,1′より高周波のノーマル
モードノイズNnが入力したとき、巻線8,8′に
よつて、コア7の閉磁路内に生じる磁束φc2は、
aとは逆に打ち消し合う方向に発生するためノー
マルモードノイズNnに対し何ら影響を与えない。
これに対し、1次巻線3によつてコア7に生じる
磁束φn1は、コア5の閉磁路内を流れる短絡磁束
となりノーマルモードノイズNnに対して大きな
インダクタンスとして作用する。
一方コア5は、高周波域での実効透磁率が小さ
いためコア5内に生じる磁束はきわめて小さい値
であり、2次巻線3′にはほとんど影響しない。
これに対し、cで入力端1,1′から低周波の
ノーマルモード信号電流Snが入力したとき巻線
8,8′によるコア7の閉磁路内の磁束φs2は、b
の場合と同様に打ち消し合う方向に発生し信号電
流Snに対し何ら影響を与えない。
一方巻線3によつてコア5内に生じる磁束φs1
は、コア5の低周波における実効透磁率が大きい
ためその大部分は、コア5の閉磁路内を流れ、こ
れによつて2次巻線3′の出力端2,2′側に低周
波の誘導電圧が発生する。
このように本考案では、周波数により実効透磁
率の異なる2種類のコアとその巻線の巻き方を工
夫し、高周波のコモン、ノーマル両モードノイズ
に対し、それぞれ大きなインダクタンスとして作
用するようにしてある。
特に前者に対しては、低周波高実効透磁率コア
と高周波高実効透磁率コアの両方によるインダク
タンスを利用してノイズ阻止特性の広帯域化をは
かつてある。また巻線を重ね巻きとしたことで本
考案によるトランスの製造方法が簡単化されると
いう利点もある。
第4図は本考案の他の実施例を示す組立断面図
である。同図に示す実施例は、第2図aと対比す
れば明らかなように、コア7の外周及び1次巻線
3の内側にそれぞれ静電シールド板10を巻きつ
けた点で第2図aの実施例と相違する。
入力端1,1′からの高周波ノイズ、特にコモ
ンモードノイズは入力巻線のインピーダンスが大
きい場合、ここから隣接巻線へ電磁波の輻射とい
う形で伝達するので、このような輻射電磁波の伝
達を阻止するため、前記シールド板10を設けて
これを吸収させ、隣接巻線への影響を排除するよ
うにしている。
第5図は本考案の更に別の実施例を示す組立断
面図である。同図に示す実施例は、ヨの字形コア
を2個、互いに突き合せることによつて第1のコ
ア5を形成しており(Sがその突き合せ面を示
す)、更に1次巻線3と2次巻線3′を分離するこ
とにより(Kは中空部である)、巻線容量を減少
させ、かつ1次側及び2次側を同じ構造にして製
作上の便を図つたものである。
これによつて入力端1,1′及び出力端2,
2′のいずれの側から侵入するノイズに対しても
十分な阻止特性をもたせることができる。さらに
1次、2次巻線間に静電シールド板10を挿入し
ていることにより、1次側、2次側巻線間容量を
さらに減少させ、かつ1次、2次巻線による輻射
電磁界の影響を排除できる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案は、低周波で高実
効透磁率を有する第1のコアの内側に高周波で高
実効透磁率を有する第2のコアを配置し、この第
2のコアがノイズ電流の閉磁路となるよう第2の
コアの内部にノイズ阻止用巻線を施したもので、
さらにその外側に1次巻線を重ね巻きしたもの
で、これによつて入力端から侵入する高周波のコ
モン、ノーマル両モードノイズを阻止できる。
特に高周波のコモンモードノイズに対しては、
第1及び第2のコアそれぞれの有する実効透磁率
によるインダクタンスを利用しており、ノイズ阻
止特性の広帯域化をはかれるという利点がある。
また1次巻線及び2次巻線を重ね巻きしたものを
両側に配置したものは、双方向のノイズを阻止で
きるという利点もある。更に本考案においては、
巻線を重ね巻きにしているので、製作が容易にな
るという実用的な利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の回路構成を示すた
めの回路図、第2図aは本考案の一実施例を示す
組立断面図、第2図bは第2図aにおいて線X−
X′に沿つた断面の斜視図、第3図a,b,cは
何れも本考案の一実施例の動作説明図、第4図は
本考案の他の実施例を示す組立断面図、第5図は
本考案の更に別の実施例を示す組立断面式、第6
図a,b,cはそれぞれ従来の雑音阻止トランス
の構成例を示す回路図、である。 符号説明、1,1′……入力端、2,2′……出
力端、3……1次巻線、3″……2次巻線、5…
…低周波高実効透磁率を有する第1のコア、7…
…高周波高実効透磁率を有する第2のコア、8,
8′……第1のコア及び第2のコアに共通に巻い
た巻線、9……絶縁テープ、10……シールド
板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 低周波高実効透磁率を有し、断面が日字型で回
    転軸が日字の中央に位置する回転体で中央脚部を
    有する第1のコアと、高周波高実効透磁率を有
    し、断面が日字型で回転の中心軸が日字の下部か
    ら離心した位置にある回転体で中央脚部を有する
    第2のコアを、前記第1のコアの中央脚部と前記
    第2のコアの中央脚部が同心的となるように配置
    し、前記第1のコアのまわりに、第1の巻線と、
    第2の巻線を配置し、前記第1の巻線と前記第2
    の巻線の極性は流入するノーマルモード電流に対
    して互いに逆極性になるように前記第1および第
    2の各巻線を重ね巻いて形成し、更にその外側に
    1次巻線と2次巻線を配置し、1次巻線と2次巻
    線の少なくとも一方を前記第2のコアの一部を介
    して前記第1の巻線及び前記第2の巻線と重ね巻
    きし、前記第1および第2の各巻線の周囲と該第
    1および第2の各巻線に重ね巻きされた前記1次
    巻線または2次巻線の周囲を、前記第2のコアを
    形成する高周波高実効透磁率を有する磁性材料で
    おおつて閉磁路を形成した構成とし、かつ前記第
    1の巻線、第2の巻線および前記1次巻線を直列
    に接続して成ることを特徴とする雑音阻止トラン
    ス。
JP8359984U 1984-06-07 1984-06-07 雑音阻止トランス Granted JPS61211U (ja)

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JP8359984U JPS61211U (ja) 1984-06-07 1984-06-07 雑音阻止トランス

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JPS61211U JPS61211U (ja) 1986-01-06
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2003036761A1 (ja) * 2001-10-22 2005-02-17 スミダコーポレーション株式会社 アンテナ用コイル及び送信アンテナ

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TWI260652B (en) * 2005-11-23 2006-08-21 Delta Electronics Inc Inductor and fabricating method thereof
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JPS61211U (ja) 1986-01-06

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