JPH04106491U - 乾燥装置付き収納装置 - Google Patents
乾燥装置付き収納装置Info
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- JPH04106491U JPH04106491U JP1652491U JP1652491U JPH04106491U JP H04106491 U JPH04106491 U JP H04106491U JP 1652491 U JP1652491 U JP 1652491U JP 1652491 U JP1652491 U JP 1652491U JP H04106491 U JPH04106491 U JP H04106491U
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロールボンドヒートパイプ方式の放熱パネル
を使用することにより、収納枠体の内部空間を効率的に
加温し、乾燥、除湿する様にしたことを目的とする。 【構成】 収納枠体の底面部及び背面部若しくは側面部
に作動流体を密封した流体回路を有する放熱パネルを設
け、底面部に位置する放熱パネルの水平部分に加熱装置
を設けて、流体回路内の作動流体を加熱することにより
比重を減少させて背面部若しくは側面部に位置する放熱
パネルの垂直部分の流体回路を上昇させ、前記垂直部分
において熱交換されて比重が増加した作動流体を前記し
た放熱パネルの水平部分にまで下降させて加熱装置によ
り再度加熱させる様にした構成である。
を使用することにより、収納枠体の内部空間を効率的に
加温し、乾燥、除湿する様にしたことを目的とする。 【構成】 収納枠体の底面部及び背面部若しくは側面部
に作動流体を密封した流体回路を有する放熱パネルを設
け、底面部に位置する放熱パネルの水平部分に加熱装置
を設けて、流体回路内の作動流体を加熱することにより
比重を減少させて背面部若しくは側面部に位置する放熱
パネルの垂直部分の流体回路を上昇させ、前記垂直部分
において熱交換されて比重が増加した作動流体を前記し
た放熱パネルの水平部分にまで下降させて加熱装置によ
り再度加熱させる様にした構成である。
Description
【0001】
本考案は、ロールボンドヒートパイプ方式の放熱パネルを利用した乾燥装置を
押入れ等の収納枠体に設けた乾燥装置付き収納装置に関するものである。
【0002】
押入れ等の収納枠体の内部に乾燥装置を設けた構成のものとして、例えば特開
昭55−12373号公報に記載のものがある。
前記した公報に記載の収納装置は、太陽コレクターで加熱された熱媒体を循環
ポンプを介して給湯用熱交換器を接続した熱媒体主循環回路及びバイパスを循環
流させ、押入れの内部の湿度が一定値にまで上昇すると湿度センサの抵抗値の低
下によりコンパレータが作動して弁を作動させ、熱媒体を放熱路に切換える様に
した構成である。
また、特開昭61−25600号公報に記載の押入れ乾燥装置は、建築物の室
内空調器の室外機で加温された空気をサーモスタット付き送風機の作用で床下空
間部から簀の子状の押入れ床、押入れ棚を通過して小屋根裏に導き、ついで送風
機によりダクトで床下空間部に戻して室内空調機の室外機で再び加温する様にし
た構成である。
更に、実開昭61−194498号公報に記載の押入れ暖房、乾燥装置は、押
入れの天井裏に送風機を設置し、この送風機にパネル式ダクトを接続し、押入れ
内・外への温風吹き出しを切換え自在に使い分けできる様にした構成である。
【0003】
従来の前記した各公報に記載の送風機若しくは乾燥装置付き押入れは、比較的
大規模であるから、一般住宅の押入れに利用するのが難しい。また、送風機や乾
燥機を使用しているので押入れ内部の熱移送、放熱、均熱化が困難なばかりでな
く、ファンやヒーター等の駆動部の作動により消費電力が大きくなり、経済的損
失が大きい。
したがって、駆動部が存在しなくても内部を所望の状態に加温したり除湿し、
しかもきわめて構造が簡単な押入れ等の収納装置が要請されている。
【0004】
本考案は前記した要請に対処させるために提案されたもので、収納枠体の底面
部及び背面部若しくは側面部に作動流体を密封した流体回路を有するロールボン
ドヒートパイプ方式の放熱パネルを設け、底面部に位置する放熱パネルの水平部
分に加熱装置を設けて、流体回路内の作動流体を加熱することにより比重を減少
させて背面部若しくは側面部に位置する放熱パネルの垂直部分の流体回路を上昇
させ、前記垂直部分において熱交換されて比重が増加した作動流体を前記した放
熱パネルの水平部分にまで下降させて加熱装置により再度加熱させる様にしたこ
とを特徴とする。
【0005】
以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
本考案の収納装置1は、例えば押入れとして示した収納枠体2であって、前面
が開放可能で上面部3、左右の側面部4、背面部5及び底面部6を有し、必要で
あれば高さの途中に横方向の仕切り棚7を設けて収納枠体2の内部空間を上下に
仕切る。
【0006】
そして、前記した収納枠体2の内部には釘などにより放熱パネル8を着脱可能
に取り付ける。
前記した放熱パネル8は、図1の実施例によれば底面部6の表面に沿う様に位
置する水平部分9と、背面部5の内面に沿う様に位置する垂直部分10とが一体
となった断面L字状で、例えばアルミニウムからなる2枚の金属板11,11を
密に重合させて一体化し、2枚の金属板11が密着する重合部分に一方の金属板
11の外面に膨出する様に流体回路12を形成し、前記した流体回路12に作動
流体を密に封入したロールボンドヒートパイプ方式の構成で、断熱効果を高める
ために裏面に発泡樹脂からなる断熱層13を設けるのが好ましい。また、放熱パ
ネル8の表面には、微細な繊維を蒸着した植毛処理を施すことにより、装飾感を
高めるとともに、放熱パネル8の金属表面が直接収納物に接触しない様にするの
が好ましい。
【0007】
前記した放熱パネル8の水平部分9の表面には、例えば低熱抵抗型ヒーターか
らなる加熱装置14を設け、前記した加熱装置14の電線15にタイマー16を
接続して先端にプラグ17を設け、プラグ17を電気コンセントに差し込むこと
により加熱装置14を作動して放熱パネル8の水平部分9を加熱する。
【0008】
加熱装置14を作動すると加熱作用により放熱パネル8の水平部分9に形成さ
れている流体回路12の作動流体が蒸発して比重が減少し、垂直部分10の流体
回路12を上昇する。そして、放熱パネル8の垂直部分10においては水平部分
9から上昇した流体回路12の内部の作動流体が収納枠体2の内部に放熱し、こ
の放熱により垂直部分10の作動流体が冷めると凝縮して比重が増加し、垂直部
分10の流体回路12を下降して水平部分9の流体回路12に流入すると加熱装
置14により加熱されて再び垂直部分10を上昇する。
したがって、放熱パネル8の流体回路12内の作動流体は、加熱装置14がタ
イマー16により制御されて作動している時間帯においては、水平部分9で蒸発
して比重が減少することにより垂直部分10にまで上昇し、垂直部分10で放熱
して熱交換により凝縮して比重が増加することにより水平部分9にまで戻る循環
流となり、垂直部分10からの放熱により収納枠体2の内部を均等に加熱するの
である。
【0009】
なお、仕切り棚7には空気通過用の小孔7’を多数開設すると、垂直部分10
から放熱した加温空気により収納枠体2の内部を均熱化し易い。
【0010】
図2に示す本考案の他の実施例は、放熱パネル8を収納枠体2の内部の底面部
6と左右の側面部4とに沿う様に取り付けた場合を示すもので、底面部6の側端
部分の表面に沿う様に放熱パネル8の水平部分9が位置し、一方の側面部4の内
面に沿う様に垂直部分10が位置している。そして、底面部6の他側端部分の表
面に沿う様に他の放熱パネル8の水平部分9が位置し、他方の側面部4の内面に
沿う様に垂直部分10が位置しているので、放熱パネル8は左右に対向状に設け
られている。
したがって、このような構成であると2枚の放熱パネル8により収納枠体2の
内部空間を更に迅速に、均熱化して加温することができ、乾燥、除湿効果を十分
に高めるものである。
なお、図2において説明していない符号は前記した実施例の同一の符号と同一
の構成であるから説明を省略する。
【0011】
以上本考案を図面の実施例に基づいて説明したが、本考案は前記した実施例に
限定されず、実用新案登録請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどの様にで
も実施することができる。
【0012】
以上要するに本考案によれば、収納枠体の底面部及び背面部若しくは側面部に
作動流体を密封した流体回路を有する放熱パネルを設け、底面部に位置する放熱
パネルの水平部分に加熱装置を設けて、流体回路内の作動流体を加熱することに
より比重を減少させて背面部若しくは側面部に位置する放熱パネルの垂直部分の
流体回路を上昇させ、前記垂直部分において熱交換されて比重が増加した作動流
体を前記放熱パネルの水平部分にまで下降させて加熱装置により再度加熱させる
様にしたので、モーターやファン等の駆動部を使用していない。したがって、電
力消費を著しく低減することができる。
そして、収納枠体の内部空間を加温する放熱パネルが薄いし、放熱パネルの作
動流体を加熱する加熱装置が小型な低熱抵抗型ヒーターでよいから極めて小規模
となり、収納空間を占領することがない。しかも、作動流体を使用した放熱パネ
ルを加熱源としているので熱移送、放熱の立ち上がりが迅速で、しかも収納枠体
内部の均熱化を図ることができる。
更に、放熱パネルの裏面に断熱層を設けてあるので、断熱効果が高くて放熱パ
ネルから発散する熱が収納枠体の内部にしか放出しないので、枠体内部の加温、
除湿効果が著しく良好であり、特に一般家庭の住宅用の押入れとして利用すると
実用的価値の高いものとなる。
【図1】本考案の第1実施例を示す一部を拡大した概略
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本考案の第2実施例を示す一部を拡大した概略
斜視図である。
斜視図である。
1 収納装置
2 収納枠体
3 上面部
4 側面部
5 背面部
6 底面部
7 仕切り棚
8 放熱パネル
9 水平部分
10 垂直部分
11 金属板
12 流体回路
13 断熱層
14 加熱装置
Claims (3)
- 【請求項1】 収納枠体の底面部及び背面部に作動流体
を密封した流体回路を有する放熱パネルを設け、底面部
に位置する放熱パネルの水平部分に加熱装置を設けて、
流体回路内の作動流体を加熱することにより比重を減少
させて背面部に位置する放熱パネルの垂直部分の流体回
路を上昇させ、前記垂直部分において熱交換されて比重
が増加した作動流体を前記放熱パネルの水平部分にまで
下降させて加熱装置により再度加熱させる様にしたこと
を特徴とする乾燥装置付き収納装置。 - 【請求項2】 収納枠体の底面部及び側面部に作動流体
を密封した流体回路を有する放熱パネルを設け、底面部
に位置する放熱パネルの水平部分に加熱装置を設けて、
流体回路内の作動流体を加熱することにより比重を減少
させて側面部に位置する放熱パネルの垂直部分の流体回
路を上昇させ、前記垂直部分において熱交換されて比重
が増加した作動流体を前記放熱パネルの水平部分にまで
下降させて加熱装置により再度加熱させる様にしたこと
を特徴とする乾燥装置付き収納装置。 - 【請求項3】 放熱パネルは、裏面側に断熱層を設ける
とともに、表面側に微細な繊維を蒸着した植毛処理をし
てなる請求項1又は2に記載の乾燥装置付き収納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1652491U JPH04106491U (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 乾燥装置付き収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1652491U JPH04106491U (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 乾燥装置付き収納装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04106491U true JPH04106491U (ja) | 1992-09-14 |
Family
ID=31903518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1652491U Pending JPH04106491U (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 乾燥装置付き収納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04106491U (ja) |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP1652491U patent/JPH04106491U/ja active Pending
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