JPH04106137U - 部品の位置決め装置 - Google Patents

部品の位置決め装置

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JPH04106137U
JPH04106137U JP975291U JP975291U JPH04106137U JP H04106137 U JPH04106137 U JP H04106137U JP 975291 U JP975291 U JP 975291U JP 975291 U JP975291 U JP 975291U JP H04106137 U JPH04106137 U JP H04106137U
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air pressure
guide pin
positioning device
pressure
nut
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JP975291U
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Inventor
武雄 佐藤
Original Assignee
大和工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガイドピンを上方へ付勢するための空気圧が
漏れたときに、その漏れの空気圧による部品の位置ずれ
や飛散を防ぐ。 【構成】 空気圧の漏れを検出する圧力検出器14の減
圧検出信号S1 によって動作する制御部16に、空気室
Rへの空気圧の導入を停止可能な三方弁16を接続し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、部品の位置決め装置、詳しくは、上下に重なる複数の部品の位置関 係を規制して、それらの部品に対する溶接等の作業を正確に行わせるための部品 の位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の位置決め装置としては、例えば鉄板等の溶接板の上面にナットを溶接 するための電気抵抗溶接機に組込まれたものがある。この位置決め装置の場合は 、電気抵抗溶接に先立って、溶接板に形成された貫通孔の軸線とナットの軸線と を互いに一致させるために、所定の溶接作業位置にて溶接板とナットの両方を位 置決めする。
【0003】 従来、このような電気抵抗溶接機に組込まれる位置決め装置は、定位置にガイ ドピンを上下動自在に備えて、そのガイドピンを空気圧によって上方へ付勢する ようになっており、そのガイドピンの上端を溶接板の貫通孔に通してからさらに ナットのねじ孔に通すことによって、溶接板とナットとを同時に位置決めするよ うになっている。そして、電気抵抗溶接時には、このような位置決め状態を維持 したまま、上下一対の電極間にて溶接板とナットとを加圧して電流を流す。その 際、上側の電極は、ガイドピンを空気圧に抗して下方へ押して、ナットの上面に 圧接するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このような位置決め装置にあっては、ガイドピンの真上に溶接板の 貫通孔が位置しなかった場合に、ガイドピンが溶接板と干渉して斜めに傾けられ たり下方へ押されたりすることがあり、また溶接時にはガイドピンの周辺部分に スパッタが飛散することがある。
【0005】 従来の位置決め装置は、上記のような事態が生じた場合に、ガイドピンとそれ を上下動自在にガイドする部材との摺動面が強制的に開かれたり、それらの摺動 面にスパッタが入り込んだりして、それらの摺動面から、ガイドピンを上方へ付 勢するための圧縮空気が漏れて上方に噴出することがあった。このように圧縮空 気が噴出した場合には、その圧縮空気に押されてナットが正しくガイドピンにガ イドされなかったり、またナットが飛ばされたりして、溶接板とナットとの正確 な位置決めができなくなるという問題があった。
【0006】 本考案の目的は、上記のような圧縮空気の漏れを検出して、その影響を回避す ることができる部品の位置決め装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の部品の位置決め装置は、空気圧供給手段から供給される空気圧によっ て上方へ付勢されるガイドピンを有し、該ガイドピンによって、上下に重なる複 数の部品の位置関係を規制する部品の位置決め装置において、前記空気圧供給手 段から供給される空気圧の漏れを検出する検出手段と、前記検出手段が空気圧の 漏れを検出したときに、前記空気圧供給手段による空気圧の供給を停止させる制 御手段とを備えてなることを特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案の部品の位置決め装置は、ガイドピンを上方へ付勢するための空気圧の 漏れを検出して、空気圧の供給を自動的に停止させることにより、その漏れの空 気圧による部品の位置ずれや部品の飛散を防止する。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】 本実施例は、鉄板等の溶接板W1 上の定位置にナットW2 をスポット溶接する ための電気抵抗溶接機に組込まれる位置決め装置としての適用例である。
【0011】 図1において、1は定位置に設けられたチップホルダであり、その上部には、 アダプタ2にキャップ3を螺着してなる下側電極4が取付けられている。キャッ プ3は、溶接板W1 のための載置台ともなっている。アダプタ2の内部には中空 の空気室Rが形成され、またキャップ3には、この空気室Rから上方へ貫通する ガイド孔3aが形成されている。ガイド孔3aにはガイドピン5が上下動自在に 嵌合されており、このガイドピン5は、その下端に設けられた外フランジ部5a によって上方への抜け止めがされている。ガイドピン5の中間部分は溶接板W1 に形成された貫通孔W1-a よりも細くかつナットW2 のねじ孔W2-a よりも太く なっておりまたガイドピン5の上端部分は、上端に向うにしたがって漸次細くな っている。また、アダプタ2には、空気室R内にその下側から空気圧を導入する ためのポート2aが形成されている。
【0012】 また、下側電極4の上方位置には、図示しない上側電極が昇降可能に配備され ている。また、溶接板W1 は図示しないロボットによって下側電極4上に自動的 に載置されるようになっており、またナットW2 は、図示しないパーツフィーダ から自動的に供給されるようになっている。
【0013】 上記ポート2aは、パイプ6によって空気圧供給制御装置10の供給ポート1 1に配管接続されており、その制御装置10は、図示しない空気圧発生源からの 圧縮空気を減圧弁12,三方弁13および圧力検出器14を介して供給ポート1 1に導くようになっている。減圧弁12は、空気圧発生源から導入した圧縮空気 を所定の圧力に減圧するものである。三方弁13は、通常は、第1ポート13a と第2ポート13bとを連通して、減圧弁14からの圧縮空気を空気室R内に導 き、また後述する切換信号S2 を入力した時に、第1ポート13aと第2ポート 13bとの連通を遮断しかつ第2ポート13bと第3ポート13cとを連通して 、空気室R内の圧縮空気を開放管15から外部に開放するようになっている。圧 力検出器14は、配管内の空気圧が所定圧まで下がったときに、減圧検出信号S 1 を出力するものであり、その減圧検出信号S1 は制御部16に入力される。制 御部16は、後述するように動作して、前記切換信号S2 を三方弁13に出力す ると共に、電気抵抗溶接装置の周辺機器に対して異常検出信号S3 を出力するよ うになっている。
【0014】 次に、動作を「正常時の動作」と「異常時の動作」とに分けて説明する。
【0015】 「正常時の動作」 通常、空気圧供給制御装置10は、減圧弁12によって減圧した所定の空気圧 を、供給ポート11からアダプタ2内の空気室R内に導入しており、その空気室 R内の空気圧によって、ガイドピン5が図1中に実線で示すように上方への移動 限位置まで押し上げられている。
【0016】 このようにガイドピン5が押し上げられている状態において、まず、図示しな いロボットによって、溶接板W1 を、その貫通孔W1-a 内にガイドピン5の先端 を通すようにしてキャップ3の上に載せる。これにより、ガイドピン5は、その 先端が図1中の実線で示すように溶接板W1 の上方へ所定量だけ突出して、溶接 板W1 をキャップ33上に位置決めする。
【0017】 次に、図示しないパーツフィーダから送られてくるナットW1 をガイドピン5 の先端の近傍位置まで移動させて、そのナットW1 のねじ孔W1-a 内にガイドピ ン5の先端を嵌合させる。これにより、ガイドピン5は、図1に示すように溶接 板W1 の貫通孔W1-a の上方位置にてナットW2 を位置決めすることになる。
【0018】 ところで、このようにナットW1 をガイドピン5の先端に嵌合させる動作は、 下側電極4の上方に位置する図示しない供給装置によって自動的に行われる。な お、その供給装置と図示しない上側電極との干渉を避けるには、その供給装置を 下側電極4の斜め上方に配備して、ナットW1 を斜め上方からガイドピン5の先 端に嵌合させるようにすればよい。
【0019】 次に、図示しない上側電極を下降させ、空気室R内の空気圧に抗して、ガイド ピン5と共にナットW1 を押し下げ、そして上側電極と下側電極4との間にて溶 接板W1 とナットW2 とを強く圧接させてから、両電極間に電流を流して、溶接 板W1 の上にナットW2 をスポット溶接する。
【0020】 なお、上側電極によってガイドピン5が押し下げられたときは、キャップ3の ガイド孔3aとガイドピン5との嵌合部分における接触面積が小さくなるため、 その嵌合部分から、空気室R内の空気圧が若干上方へ漏れることがある。しかし 、この時点においては、溶接板W1 とナットW2 とが既に正しく位置決めされて いるため問題はない。そこで制御部16は、この時点における減圧検出信号S1 を無視するチェック機能を有し、この時点において減圧検出信号S1 が出力され たとしても信号S2 およびS3 を出力しない。
【0021】 「異常時の動作」 溶接板W1 がキャップ3の上に載せられるときに、溶接板W1 の貫通孔W1-a がガイドピン5の先端から比較的大きくずれていた場合は、その溶接板W1 によ ってガイドピン5が斜めに傾けられたり、押し下げられることがある。前者の場 合は、キャップ3のガイド孔3aとガイドピン5との嵌合部分が強制的に開かれ ることになり、また後者の場合には、それらの嵌合部分の接触面積が小さくなる 。これらの結果、前記嵌合部分から圧縮空気が上方へ噴出し、圧力検出器14が 減圧検出信号S1 を出力することになる。このことは、ナットW2 がガイドピン 5によって正しく位置決めされなかったり、また前回までの溶接時に生じたスパ ッタがキャップ3のガイド孔3aとガイドピン5の嵌合部分に入り込んだ場合に も生じる。
【0022】 制御部16は、このような減圧検出信号S1 を入力したときに、切換信号S2 および異常検出信号S3 を出力する。これにより、三方弁13が空気室R内への 空気圧の導入を止めて、空気室R内の空気圧を開放管15から外部へ逃がし、ガ イドピン5がその自重によって図1中の2点鎖線で示すように下方へ移動する。 また、異常信号S3 を入力した周辺機器が所定の動作をする。ここで、その周辺 機器としては、キャップ3の上に溶接板W1 を載せるためのロボットや、その溶 接板W1 の上にナットW2 を供給するための供給装置を含み、これらのロボット や供給装置は、異常検出信号S3 を入力することによって動作を中止する。
【0023】 これらの結果、キャップ3のガイド孔3aとガイドピン5との嵌合部分からの 圧縮空気の噴出が止められ、その圧縮空気の噴出によってナットW2 が飛ばされ たりすることがなくなる。
【0024】 さらに、制御部16は、切換信号S2 および異常検出信号S3 を所定時間出力 した後に、自動的に切換信号S2 の出力を止めて、再度、三方弁13を通して空 気室R内に空気圧を導入しガイドピン5を再び上方へ付勢する。それは、ガイド ピン5を再び上方へ付勢することによって、そのガイドピン5の先端が上昇しつ つ溶接板W1 やナットW2 の位置を修正して、それらを正しく位置決めしたり、 また空気室R内の空気圧によって、キャップ3のガイド孔3aとガイドピン5と の嵌合部分に入り込んだスパッタが吹き飛ばされて除去される場合があるからで ある。このような場合には、図1中の実線で示すようにガイドピン5が上方へ移 動して圧縮空気の噴出がなくなり、圧力検出器14は所定時間後に減圧検出信号 S1 を出力しなくなる。制御部16は、減圧検出信号S1 が出力されなくなった ことを条件として、異常検出信号S3 の出力を止め、位置決め装置を正常な動作 状態に復帰させる。一方、ガイドピン5を再び上方へ付勢したにも拘らず、減圧 検出信号S1 が出力され続けた場合には、制御部16が直ちに切換信号S2 を出 力して、位置決め装置の作動を停止させる。なお、制御部16は、ガイドピンを 再び上方へ付勢する動作を複数回繰り返すものであってもよい。
【0025】 なお、空気室R内の圧縮空気の漏れの検出手段としては、前記の圧力検出器1 4の他、キャップ3のガイド孔3aからの圧縮空気の噴出によって変化する周辺 部の温度を検出する温度センサや、圧縮空気の噴出音を検出する音センサなどを 用いてもよい。また、圧縮空気に色や臭いを付けたり煙を混入させて、それらの 色,臭い、または煙によって圧縮空気の漏れを検出することも可能である。
【0026】 また、本考案の位置決め装置は、溶接部品の他、種々の部品を位置決めするた めの装置として広く適用することができる。
【0027】 また、ガイドピン5によって2つ以上の部品を同時に位置決めするように構成 することも可能である。
【0028】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の部品の位置決め装置は、ガイドピンを上方へ付 勢するための空気圧の漏れを検出して、空気圧の供給を自動的に停止させる構成 であるから、その漏れの空気圧による部品の位置ずれや部品の飛散を防止するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 チップホルダ 2 アダプタ 3 キャップ 4 下側電極 5 ガイドピン 6 パイプ 10 空気圧供給制御装置 11 供給ポート 12 減圧弁 13 三方弁 14 圧力検出器 15 開放管 16 制御部 W1 溶接板 W2 ナット R 空気室 S1 減圧検出信号 S2 切換信号 S3 異常検出信号

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気圧供給手段から供給される空気圧に
    よって上方へ付勢されるガイドピンを有し、該ガイドピ
    ンによって、上下に重なる複数の部品の位置関係を規制
    する部品の位置決め装置において、前記空気圧供給手段
    から供給される空気圧の漏れを検出する検出手段と、前
    記検出手段が空気圧の漏れを検出したときに、前記空気
    圧供給手段による空気圧の供給を停止させる制御手段と
    を備えてなることを特徴とする部品の位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記検出手段が空気圧
    の漏れを検出したときに、前記空気圧供給手段による空
    気圧の供給を一定時間だけ停止させてから、再び空気圧
    の供給を開始させて前記検出手段の検出結果をまつもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の部品の位置決
    め装置。
JP975291U 1991-02-27 1991-02-27 部品の位置決め装置 Pending JPH04106137U (ja)

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