JPH04104795U - 自動車運搬船 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の自動車運搬船又は自動車渡船は自動車
積み下ろし用のランプウエイが１箇所又はきわめてわず
かな数であるために積み下ろしに時間がかかり、また積
載時又は荷下ろし時に自動車の方向変換をしなければな
らないので、厄介である。これを解決して積み下ろしに
時間がかからないようにする。 【構成】 船体１の一側又は両側に自動車倉２の全長に
わたって積み下ろし用のランプウエイ３を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車運搬船に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の自動車運搬船及び自動車渡船は、図４平面図に示すように、船体１の船 首部Ａ，船尾部Ｂ又は中央部Ｃに自動車積み下ろし用のランプウエイ３を設けて おり、岸壁５から乗り込んだ自動車４は自動車倉２の奥から順に詰めて積載され る。 この場合、走行の都合上自動車は図示のように、主として船の船首尾方向に向 いて積載される。 このように、自動車４は１台ずつランプウエイ３を通って積み下ろしされるの で、荷役時間が長くかかるという欠点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこのような事情に鑑みて提案されたものであり、自動車の積み下ろし 時間を大幅に短縮する自動車運搬船を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そのために本考案は、主船体と、自動車倉とを具えた自動車運搬船において、 前記主船体の一側又は両側に自動車倉の全長にわたって積み下ろし用のランプウ エイを設けたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

このような構成によれば積載時、自動車は自動車倉のほぼ全長にわたって設け られたランプウエイから多数台が同時に船内に乗り込み、船内では方向転換する ことなく、そのまま反対舷側へ進み、奥から順に停止する。 荷下ろし時、自動車は前進して積載時と反対舷のランプウエイから、多数台が 同時に下船する。このようにして自動車の荷役時間が大幅に短縮可能である。

【０００６】

【実施例】

本考案の第１実施例を図面について説明すると、図１はその平面図であり、１ は単胴型の船体、２は自動車倉、３は船体の両方の側面に自動車倉の全長にわた って設けられた積み下ろし用のランプウエイ、４は自動車、５は積載時の岸壁、 ６は荷下ろし時の岸壁である。自動車は岸壁５からＸ方向に多数台が同時に乗船 し、またＹ方向に多数台が同時に下船する。 図２は本考案の第２実施例を示す平面図で、１は第１実施例と異なって双胴型 の船体である。その他の部分の構成は第１実施例と同様である。 図３は本考案の第３実施例を示す平面図で、本例の場合は船体１の片方の側面 のみに積み下ろし用のランプウエイ３が設けられている。自動車の積載時又は荷 下ろし時に自動車の方向変換する必要があるが、同時に多数台が上下船できる点 は第１、第２の実施例と同様である。

【０００７】

【考案の効果】

要するに本考案によれば、主船体と、自動車倉とを具えた自動車運搬船におい て、前記主船体の一側又は両側に自動車倉の全長にわたって積み下ろし用のラン プウエイを設けたことにより自動車の積み下ろし時間を大幅に短縮する自動車運 搬船を得るから、本考案は産業上極めて有益なものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例に係る単胴型自動車運搬船
の平面図である。

【図２】本考案の第２実施例に係る双胴型自動車運搬船
の平面図である。

【図３】本考案の第３実施例に係る自動車運搬船の平面
図である。

【図４】従来の自動車運搬船を示す平面図である。

【０００８】

【符号の説明】

１ 船体 ２ 自動車倉 ３ ランプウエイ ４ 自動車 ５ 積載時の岸壁 ６ 荷下ろし時の岸壁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 主船体と、自動車倉とを具えた自動車運
   搬船において、前記主船体の一側又は両側に自動車倉の
   全長にわたって積み下ろし用のランプウエイを設けたこ
   とを特徴とする自動車運搬船。