JPH0410387A - 高周波加熱器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は高周波加熱器に係り、特にその、電波漏洩防止
に関するものである。

［従来の技術］ 高周波加熱器では、従来から多くの電波シール法が提案
され実施されているが、中でも主流はチョーク構造方式
である。チョーク設計の場合、高周波加熱器では、負荷
変動による電界分布の乱れ、電磁界モード変化などが存
在するため、計算によるものが難しく、実験で寸法を求
めている。また、チョーク構造方式として加工方法が簡
便なこと、安値にできることは必要条件である。この様
な要求に応えるチョーク構造として、−射的な従来例を
第１図、第２図に示す。

第１図は高周波加熱器の斜視図、第２図は第１図の加熱
器のドアを閉じた状態でのドアと本体開口部の周縁のチ
ョーク構造を示す要部詳細図である。図において、（１
）は加熱室、（２）は加熱室（１）の本体開口部、（３
）は本体開口部（２）の周縁、（４）は本体開口部（２
）を開閉するためのドア、（５）はドア（４）の周縁、
（８）は本体開口部の周縁（３）とドアの周縁（５）と
の間隙である。この間隙（６）は理想的には零であるが
、製作的理由から零とならない場所が生ずる。（７）は
加熱室（１）から間隙（Ｂ）内に入り込む高周波を高周
波加熱器の外部に漏洩させないために、ドアの周縁（５
）の全周に形成された空洞（８）を有する周縁折曲部、
（９）は周縁折曲部（７）の本体開口部の周縁（３）と
の対向面が途中から内方に向かって曲げられた折り返し
部である。（ｌＯ）は周縁折曲部（７）の本体開口部の
周縁（８）との対向面から周縁折曲部（７）の長手方向
に直交するように設けられた複数のスリットである。

ここで、ドアの周縁折曲部（７）の本体開口部の周縁（
３）との対向辺閉口部の中央点（１１）と開口部の中央
点（１２）とを、内方に向かう折り曲げ部（９）をはさ
んでコの字状に測った寸法ｇは高周波の波長λの約１／
４になるように設計されている。この条件の時に、ドア
の周縁折曲部（ア）の長手直交方向に対するチョーク効
果（高周波電波の漏洩防止効果）が最良となることが知
られているためである。さらに、スリット（ｌＯ）を設
けることにより、周縁折曲部（７）の長手直交方向以外
の方向（即ち斜め方向）に対するチョーク効果が発揮さ
れ、これらの電波シール対策により高周波加熱器外部へ
の高周波の漏洩を防止している。また、（１３）は各ス
リット（１０）によって隔てられた周縁折曲部（７）の
本体開口部の周縁（３）との対向面の各折曲辺に設けら
れた長孔であり、これにより板材の折り曲げを容易にし
て、部品点数を１枚の板材で可能としている。

［発明が解決しようとする課題］ 上記のような従来の電波シールのためのチョーク構造で
は、スリット間隔ｍが特定されておらず、例えば、実際
に製品化されたものではｍ−λ／８〜λ／８．３となっ
ていた。

しかしながら、スリット間隔ｍがλ／８〜λ／８．３で
は周縁折曲部の長手直交方向以外の漏洩電波に対して十
分なシール効果が得られず、特にドアのコーナ部では電
波シール効果が弱い事が実験的に判明している。

本発明は上記の課題を解消するためになされたもので、
高性能の電波シール装置を有する周波加熱器を得る事を
目的とする。

［課題を解決するための手段］ 加熱室と、加熱室の本体開口部と、本体開口部を開閉す
るドアとを備え、本体開口部の周縁に対向するドアの周
縁に、枠体の一辺が基本的に角筒状に屈曲形成されると
ともに、この角筒状の本体開口部の周縁との対向面が途
中から内方に折曲された折り返し部を有する周縁折曲部
を形成し、この周縁折曲部に本体開口部の周縁との対向
面から周縁折曲部の長手方向に直交するような複数のス
リットを設け、これらのスリットによって隔てられた周
縁折曲部の本体開口部の周縁との対向面の各折曲辺に長
孔が設けられた電波シール装置を有してなる高周波加熱
器に、高周波加熱器の発振高周波波長をλとしたとき、
電波シール装置のスリット間隔を、λ／３．７〜λ／３
．８としたものである。

［作用］ 本発明においては、高周波加熱器の電波シール装置であ
るチョーク構造のスリット間隔の最適値を、実験によっ
て決定したので、これにより周縁折曲部の長手直交方向
以外（斜め方向）の漏洩電波に対しても電波シール効果
が改善され、ドアのコーナ一部において特に有効な電波
シールが達成される。

［実施例］ 第２図はまた、本発明の一実施例のチョーク構造を示す
要部詳細図でもあり、本実施例ではそのスリット間隔ｍ
をλ／３．７〜λ／３．８としたものである。

第３図は第２図に示すチョーク構造の場合の間隙（６）
と漏洩電力密度との関係を示す電波漏洩得性図である。

図においてｍｌは従来技術により作成された、スリット
間隔ｍをλ／８〜λ／８．３としたときの電波漏洩特性
、ｍ２はスリット間隔ｍをλ／３．７〜λ／３．８とし
たときの本発明に係る電波漏洩特性である。漏洩電波の
密度は、電気用品取締法によりその値は定められており
、ドアを閉めた際に１、Ｏａｗ／ｃ−となっている。ｍ
ｌとｍ２を比較すると、ｍｌでは間隙（６〉が約２．５
ｍ＋ｓ発生すると前述の規格値ｔ、０ｓｌｌ／ｃ−を超
えてしまうが、ｍ２では間隙（６）が８．０關発生した
としても規格上まだ余裕があり、高いチョーク性能を発
揮する。

尚、本実施例では、周縁折曲部をドアの周縁に形成した
が、周縁折曲部を本体開口部の周縁に形成する場合にも
、同様に本発明が適用できる。

［発明の効果］ 以上のように、本発明によれば、従来−射的に用いられ
ている電波シール法であるチョーク構造におけるスリッ
ト間隔の最適値（λ／３，７〜λ／３．８）を決定した
ので、ドアの周縁部の長手直交方向以外（斜め方向）の
漏洩電波に対しても電波シール効果が改善され、また、
ドアのコーナ一部において、特に有効な電波シールが達
成できる。

これにより、高性能電波シールを有する高周波加熱器が
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来及び本発明に係る高周波加熱器の斜視図、
第２図は第１図の加熱器のドアを閉じた状態でのドアと
本体開口部の周縁のチョーク構造を示す要部詳細図、第
３図は従来のスリット間隔と本発明に係るスリット間隔
とによる電波漏洩特性図である。 図において、（１）は加熱室、（２）は本体開口部、（
３）は本体開口部の周縁、（４）はドア、（５）はドア
の周縁、（７）はドアの周縁に形成された周縁折曲部、
（９）は折り返し部、（１０）はスリット、（１３）は
長孔である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 加熱室と、 該加熱室の本体開口部と、 該本体開口部を開閉するドアとを備え、 上記本体開口部の周縁に対向する上記ドアの周縁に、枠
   体の一辺が基本的に角筒状に屈曲形成されるとともに、
   該角筒状の上記本体開口部の周縁との対向面が途中から
   内方に折曲された折り返し部を有する周縁折曲部を形成
   し、該周縁折曲部に、上記本体開口部の周縁との対向面
   から該周縁折曲部の長手方向に直交するような複数のス
   リットを設け、該スリットによって隔てられた上記周縁
   折曲部の上記本体開口部の周縁との対向面の各折曲辺に
   長孔が設けられた電波シール装置を有してなる高周波加
   熱器において、 高周波加熱器の発振高周波波長をλとしたとき、上記電
   波シール装置の上記スリット間隔を、λ／３．７〜λ／
   ３．８としたことを特徴とする高周波加熱器。