JPS58201290A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高周波エネルギーによって食品などの被加熱物
を加熱処理する高周波加熱装置に係り。

特に電波漏洩防止用の周期構造体付きのドアの改良に関
するものである。

従来ドアの周縁に設けたチョーク溝の電波漏洩防止効果
を増すため、チョーク溝の内部に周期構造体を取付けた
り、チョーク溝の周壁自体を多数の金属片から成る周期
構造体で形成したものが多数提案されているが、実用化
されたものは少ない。

実用化されたものは、加熱周波数２，４５０　Ｍｌｌｚ
でその自由空間波長λ０（１２２■）の約τの深さの基
本波用チョーク溝を加熱室の開口部周縁（前面７ランジ
面）に対して直角方向に設けているため、ドアが厚く。

電波シールに要するスペースが大形となり、装置全体も
大形となっていた。基本波に対する電波シールのみ行っ
ているので、高調波に対するシール用に電波吸収材を追
加しているものも見られる０さらに１周期構造体付近に
電磁界を集中させるため生焼時におけるドアと加熱室開
口部周縁との接触部での異常加熱やスパークの発生を助
長し易いなどの欠点を有していた０ そこで１本発明は上記の点に鑑み、外形寸法が小さくで
き、かつ上記異常加熱やスノ々−りが発生しにくい周期
構造体付きのドアを備えた高周波加熱装置１１１−提供
することを目的とする０　−次に本発明の一実施例を図
面とともに説明する０第１図は本発明の高周波加熱装置
の一実施例を示す要部斜視図である。１は高周波エイル
ギーを発生する高周波発振器、２は高周波発振器１と加
熱室６とを連結する導波管である。４に′ｉ加熱室６開
ロ部前面に設けた７ランジで、この７ランジ４にはドア
５に設けたラッチ５ａ、５ｂが貫通するラッチ挿入口４
ａ　、　４ｂがおいている。ランチ５ａ　、　ｓｂは前
周波発振器１のオン・オフを制御すると共にドア５の密
閉状態を保持する０　５ｃはドア５を閉じたときにフラ
ンジ４に平面接触するドア後板で、金属板から成る。５
ｄは透明板と金網あるいは穴あき金属板から成る覗き窓
である。５ｅは、第２図のようにドア５周縁部に設けた
電波減衰空胴６の入ロアや周期構造体８をカバーする誘
電体カバーである。

第２図は第１図におけるドア５とフランジ４との平面接
触部の断面拡大図である。ドア５周縁において基本波用
チョーク溝９と第２高調波用チヨーク溝１０とを対向さ
せ一つの入ロアを持つ一つの電波減衰空胴６を構成して
いる。基本波用チョーク溝９では入ロアから短絡面まで
の矢印で示した電波伝搬経路９ａｆ加熱周波数の自由空
間波長λ０にλ０ 対して約Ｔとしている。基本波用チョーク溝９を加熱室
３Ｖｃ近い側に配置すると共に、この溝９の一壁面であ
るドア後板５ｃを７ランジ４と平面接触（第２図ではわ
かり易くするため故意に隙間を開けて図示している。）
させている。第２高調波用チヨーク溝１０では入ロアか
ら短絡面までの矢印でλ０ 示した電波伝搬経路１０ａ　ｆ約１としている。第２高
調波用チヨーク溝１０の７ランジ４と対向する一壁面自
体を根本８ａの幅が先端８ｂの幅よりも大きい台形状と
する複数の金属片から成る波板８（周期構造体）に分割
している（第３図参照）。この波板８は、加熱室６から
フランジ４とドア後板５ｃとの隙間を通過した電波が点
線の矢印１１のようにそのま＼外部に漏洩するのを防ぎ
、電波減衰空胴６の基本波用チョーク溝９あるいは第２
高調波用チヨーク溝１０内へ能率よく導き入れる整合素
子として作用させるもので、根本８ａから先端８ｂｔで
λＯ の長さは実験によると約Ｖがよい。波板８の先端８ｂに
は電波減衰空胴６の内部に向かって折り曲げた突出面１
２ヲ設け、この突出面１２とほぼ平行にドア後板５ｃの
端部にも突出面１３ヲ設け９両突出面１２．１３の間の
間ｌ！ｉＩｉ’ｔフランジ４に直角な電波伝搬経路とす
ることにより、基本波用チョーク溝９および第２高調波
用チヨーク溝１０を共にフランジ４ｖｃ対して直角な方
向と平行な方向から成る電波伝搬経路９ａ、１０ａとし
ている。前述のように両チョλ。

−り溝９，１０の電波伝搬経路９ａ、１０ａをそれぞれ
約τ。

約９としており、かつフランジ４ｖｃ対して直角な方向
と平行な方向とに屈曲させている。したがって、フラン
ジ４と直角方向のドア５の厚みに対応するＡ寸法、８寸
法および電波減衰空胴６のフランジ４と平行な方向の寸
法Ｏｉ小さくすることができる。例えば、加熱周波数２
，４５０ＭＩＩｚ　（波長λｏ”−１２２＋ＩＩＩＩ＋
）の高周波加熱装置において、Ａが１６団。

Ｂが１６ｗｎ、　Ｏが４０闇程度で十分実用に供せられ
ることが実験で確認されており、電波漏洩防止に閥する
ドア５周縁部の空胴体積を極めて小さく抑えることがで
きる０そのため、ドア５の外形寸法を小形化、薄形化す
ることができ、装置全体の外形寸法に対する加熱室６の
体積比率（スペースファクター）の良好な高周波加熱装
置となる。−これは。

ビルトイン式、その他置き場所が狭い場合に都合がよく
、電子化された薄形のコントロールパネル等にも適応し
ており、デザイン的にも有利である。

もちろん材料が少なくて済むので、コスト的にも有利で
ある。

第３図に示すように、波板８の先端８ｂを折り曲げて突
出面１２を設け、この突出面１２とドア後板５Ｃの端部
の突出面１３とをほぼ平行にして平面どうしを向かい合
わせているため９両平面１２．１３間の電界は局部的に
′強くならない。したがって１周期構造体付きのドア５
は、ドア後板５ｃと７ランジ４との接触部、特に突出面
１６の湾曲部付近において生焼時に生じ易い高周波電磁
界による異常加熱やスパーク等の不都合を低減する作用
がある。

また、波板８は根本８ａの幅を先端８ｂの幅よりも大き
い台形状としているため、波板８の強度が強く、変形に
よる電波漏洩防止効果の低下も防げる０ さらに、第６図に示すように、波板８の根本８ａを連結
する連結面１４をドア５の最外周縁１９端部から外部へ
向って張り出した張出面１５に固着している。連結面１
４はドア５閉成時にほぼフランジ４と平行になっている
。ドア前板５ｆの外側には透明板１６と、透明板１６ヲ
支持するドア枠１７が取付けられている。張出面１５．
ドア枠１７およびドア５の最外周縁１９で囲まれた空間
１８はラッチ５ａの取付部品（回路）やヒンジ（回路）
の取付部に利用される。また、連結面１４とフランジ４
との間隙は入ロアの高インピーダンスに対して低インピ
ーダンスを形成し、入ロアを通過した微少電波を反射し
てφ部へ漏洩するのをより少なくする作用がある０ つまり、張出面１５．連結面１４が電波減衰空胴６の外
に０寸法だけ突出して設けられてはいるが。

無駄なスペースではなく、ドア外形寸法の小形化。

スペースファクターの良好な高周波加熱装置が提供でき
ることはいうまでもない。

以上のように１本発明によると、簡単な構成により、基
本波および基本波以外の電波漏洩が抑えられ、外形寸法
が小さく、異常加熱やスパークが発生しにくい周期構造
体付きのドアを備えた高周波加熱装置を提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の高周波加熱装置の一実施例を示す要部
斜視図、第２図は電波減衰空胴６の作用を説明するため
の要部断面図、第３図は波板８の形状・取付状態を示す
斜視図である。 ５・・・加熱室、４・・・７ランジ、５・・ドア。 ６・・・電波減衰空胴、７・・・入口、８・・・波板。 ８ａ・・・波板８の根本、　８ｂ・・・波板８の先端。 ９・・基本波用チョーク溝。 １０・・・第２高調波用チヨーク溝。 １４・・連結面、１５・・・張出面。 １９・・・ドア５の最外周縁。 出願人　　日立熱器具株式会社 第２ｒＩＡ Δ 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 加熱室開口部を封止するドア周縁部に基本波用チョーク
   溝と第２高調波用チヨーク溝とを互いに向かい合わせて
   一つの入口を持つ一つの電波減衰空胴を構成し、かつ上
   記第２高調波用チヨーク溝の加熱室開口部の７ランジと
   対向する壁面を枚数の先端を折り曲げた台形状金属片か
   ら成る波板ＶＣ形成し、上記波板の根本を連結する連結
   面をドアの最外周縁端部から外部へ向って張り出した張
   出面に固着したことを特徴とする高周波加熱装置。