JPH0410370B2 - - Google Patents

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JPH0410370B2
JPH0410370B2 JP61081058A JP8105886A JPH0410370B2 JP H0410370 B2 JPH0410370 B2 JP H0410370B2 JP 61081058 A JP61081058 A JP 61081058A JP 8105886 A JP8105886 A JP 8105886A JP H0410370 B2 JPH0410370 B2 JP H0410370B2
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【発明の詳細な説明】
[発明の目的] 産業上の利用分野 本発明は、排ガス中のフエノールやホルムアル
デヒド等の還元性物質を過酸化水素と第1鉄イオ
ンを含む吸収液により吸収して分解する排ガス処
理方法に関するものである。 従来の技術 一般に、鋳造工程等から排出される排ガス中に
は還元性物質であるフエノールやホルムアルデヒ
ド等の悪臭成分が含まれている。そこで、この排
ガスを大気中に放出する前に、そのような悪臭成
分を排ガス中から除去することが必要となる。 上記フエノールやホルムアルデヒド等の還元性
物質は水溶性であり、しかも水溶液上の平衡分圧
が低い。従つて、これらの物質の吸収を促進させ
るには、吸収液中のこれらの物質の濃度が高くな
らないように、当該物質を適宜酸化分解すればよ
い。 吸収液中の当該物質を酸化分解するには、過酸
化水素と第1鉄イオン(通常、硫酸第1鉄を使
用)の添加が効果的であることが知られている。 従来、この種の排ガス処理方法として、特公昭
51−44898号公報に開示されているように、吸収
液をそのPH値が5以下となるように調整すると共
に、この吸収液にフエノールおよびホルムアルデ
ヒドを酸化分解するための第1鉄塩と過酸化水素
とを第1鉄イオン濃度が過酸化水素濃度の7分の
1以上となるように添加して、その酸化還元電位
を(540−60×PH値)mV以上にして使用する方
法があつた。 発明が解決しようとする問題点 前記排ガス処理において、第1鉄イオンが必要
であり、事実、従来技術においても、硫酸第1鉄
を添加している。 しかるに、フエノール等の気液接触の過程およ
び酸化分解の過程で、上記第1鉄イオンは第2鉄
イオンとなる。 従つて、第1鉄イオンを所定の濃度に保つため
に、硫酸第1鉄を常時多量に添加し続けねばなら
ず、またその結果、不要となつた鉄分を適宜系か
ら取除き廃棄しなければならない。 さらに、従来技術を適用した実用装置の運転結
果をみると、不要な鉄分がスラツジとなり、系内
に堆積している。 結局、従来技術においては、“硫酸第1鉄の常
時多量供給”、“不要鉄分の廃棄”および“系内に
堆積した鉄スラツジの除去”が維持管理および経
済性の点で問題となつている。 本発明は、上記従来の問題点を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、第1
鉄イオンの供給量を大巾に削減するか或いは全く
不要にし、その結果、鉄スラツジの排出量を大巾
に減少せしめると共に、系内で鉄スラツジの堆積
を除き、排ガス処理システムの維持管理をより容
易とし、かつ経済性をより高めることができる排
ガス処理方法を提供することにある。 [発明の構成] 問題点を解決するための手段・作用 ところで、フエノール等を吸収分解する場合、
第1鉄イオンの消費と再生については、次のよう
に考えられる。 即ち、第1鉄イオンはフエノール等の気液接触
の過程および酸化分解の過程で第2鉄イオンにな
る。 一方、第2鉄イオンは、下記反応により、第1
鉄イオンに戻る。 C6H4(OH)2+2Fe3+ →C6H4O2+2Fe2++2H+ ……(1) Fe3++H2O2→Fe2++HO2・+H+ …(2) ただし、C6H4(OH)2はハイドロキノン或いは
カテコールを示し、いずれもフエノールの分解生
成物である。 以上の反応の内、(2)の反応は遅いので、(1)の反
応のみが第1鉄イオンの再生に寄与すると考えら
れる。 本発明者は、鋭意研究の結果、吸収液の状態を
下記のように設定することにより、上記(1)の反応
を促進せしめ得ることを発見した。 更に、第1鉄イオンの濃度は下記吸収液条件の
もとで0.02mg−mol/以上であればフエノール
等の酸化分解には十分であることを見出した。 その結果、第1鉄イオンの供給量を従来よりも
大幅に少なくすることを可能ならしめた。 即ち、本発明は、吸収液のPH、過酸化水素濃度
および第2鉄濃度を、それぞれ2〜4、0.8mg−
mol/以上および1mg−mol/以上の範囲に
循環槽内でした後、該吸収液中のフエノールを分
解することにより、第1鉄イオンの再生を促進し
て、第1鉄イオンの供給量を吸収液循環流量1
m3/hr当り30mg−mol/hr以下にすることを特徴
とするものである。 さらに、上記吸収液の過酸化水素濃度と第2鉄
濃度を、それぞれ1.5mg−mol/以上および3
mg−mol/以上の範囲に維持することにより、
第1鉄イオンの供給を不要とすることを特徴とす
るものである。 実施例 以下、本発明方法を実施する排ガス処理システ
ムについて図面を参照しながら詳述する。 第1図は、第1鉄イオンの供給量を吸収液循環
流量1m3/hr当り30mg−mol/hr以下にする場合
の排ガス処理システムを示すものであつて、1は
吸収塔であり、鋳造工程から排出される未処理の
排ガス7に吸収液17を接触せしめて、該排ガス
中のフエノールおよびホルムアルデヒド等の還元
性物質を吸収液17に吸収せしめる。 2は循環槽であつて、水9、苛性ソーダ10お
よび硫酸11が調節されながら供給され、吸収液
の流量およびPH値が所定値に維持される。 また、該循環槽2には、過酸化水素12および
硫酸第1鉄13も供給される。 本実施例の処理システムは、以上のように構成
されているので、まず、未処理排ガス7は吸収塔
1内で吸収液17により洗浄され、その中のフエ
ノール及びホルムアルデヒドが吸収液17に吸
収・分離されて、処理済み排ガス8として排出さ
れる。 排ガス洗浄前の吸収液17は、ポンプ(図示せ
ず)により上記循環槽2から吸収塔1に送られ、
上述のようにフエノール及びホルムアルデヒドを
吸収処理した後、吸収液18として循環槽2に戻
される。 また、吸収液17の一部は引抜き液19として
吸収系から分離され、既存の廃水処理施設に送ら
れる。 尚、上記第1図のシステムの運転条件および性
能は下記のごとくである。
【表】 () 吸収塔 形 式:充てん塔 充てん物:花型充てん物(商品名:テラレツ
ト) 充てん高さm:2.5 ガス流速m/sec:2.5 液ガス比/m3N:2 () 吸収液(循環槽) PH:3 過酸化水素濃度mg−mol/:1 第1鉄イオン濃度mg−mol/:0.05 第2鉄濃度mg−mol/:2.6 循環槽滞留時間min:3 () 硫酸第1鉄 吸収液循環流量1m3/hr当りmg−mol/hr:15 全供給量g−mol/hr:2.6 () 排出液 排出液流量m3/hr:1 第2図は、第1鉄イオンを供給しない場合の別
の実施例を示すものであつて、吸収塔1、循環槽
2は、第1図に示す実施例のものとほぼ同じ機能
を有する。 3は引抜き液19中の鉄分を析出させるための
PH調整槽であつて、続く第1沈降槽4により析出
鉄分を分離するようになつている。 5は鉄溶解槽であつて、上記第1沈降槽4にお
いて分離された鉄・砂混合スラリ23に硫酸16
を加えてPH値を調整して鉄分を溶解し、第2鉄の
溶液となる。 6は第2沈降槽であつて、沈降性である砂等の
固形分を分離する。 以上のように構成された処理システムにおい
て、上記循環槽2には前記実施例の硫酸第1鉄の
代りに硫酸第2鉄14が供給される。 ここに、硫酸第2鉄は排出液22に伴われて系
外に出ていく鉄分を補うものである。 吸収液17の一部は、引抜き液19としてPH調
整槽3に送られ、苛性ソーダ15により中性ある
いは弱アルカリ性に調整され、溶解している鉄分
のほとんど総てが析出させられる。 ついで、砂等の沈降性固形分と共に鉄分が第1
沈降槽4において分離され、鉄・砂混合スラリ2
3が鉄溶解槽5に送られる。該鉄溶解槽5では、
硫酸16が加えられてPHを1程度にし、上記鉄・
砂混合スラリ23中の鉄分が溶解した状態の鉄溶
解液24が第2沈降槽6に送られる。 従つて、第2沈降槽6では、砂スラリ25が分
離されると共に、得られた第2上澄液26は循環
槽2に戻される。 一方、第1沈降槽4の第1上澄液21は、上記
第2沈降槽6の沈澱物である砂スラリ25を加え
られ、排出液22として既設の廃水処理施設に送
られる。 尚、上記第2図のシステムの運転条件および性
能は下記のごとくである。
【表】
【表】 () 吸収塔 形 式:充てん塔 充てん物:花型充てん物(商品名:テラレツ
ト) 充てん高さm:2.5 ガス流速m/sec:2.5 液ガス比/m3N:2 () 吸収液(循環槽) PH:3 過酸化水素濃度mg−mol/:2 第1鉄イオン濃度mg−mol/:0.05 第2鉄濃度mg−mol/:5 循環槽滞留時間min:3 () 硫酸第2鉄 供給量g−mol/hr:0.5 () 排出液 排出液流量m3/hr:1 [発明の効果] (1) 吸収液中のPH、過酸化水素濃度および第2鉄
濃度を、それぞれ2〜4、0.8mg−mol/以
上および1mg−mol/以上の範囲に循環槽内
で2分間以上維持した後、該吸収液中のフエノ
ールを分解することにより、第1鉄イオンの再
生を十分促進せしめるようにしたので、吸収液
循環流量1m3/hr当りの第1鉄イオン供給量を
30mg−mol/hr以下に抑えて、その供給量を極
めて少なくすることができる。 従つて、多量の鉄分を廃棄する必要がなく、
またスラツジとして系内に堆積する恐れもな
く、維持管理が容易で経済的である。 (2) さらに、吸収液の過酸化水素濃度と第2鉄濃
度を、それぞれ1.5mg−mol/以上および3
mg−mol/以上の範囲に維持するようにした
ので、第1鉄イオンの供給を不要とすることが
出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法を実施する排ガス処理シ
ステムのブロツク図、第2図は別の排ガス処理シ
ステムを示すブロツク図である。 1……吸収塔、2……循環槽、3……PH調整
槽、4……第1沈降槽、、5……鉄溶解槽、6…
…第2沈降槽、7……未処理排ガス、8……処理
済み排ガス、9……水、10……苛性ソーダ、1
1……硫酸、12……過酸化水素、13……硫酸
第1鉄、14……硫酸第2鉄、15……苛性ソー
ダ、16……硫酸、17,18……吸収液、19
……引抜き液、21……第1上澄液、22……排
出液、23……鉄・砂混合スラリ、24……鉄溶
解液、25……砂スラリ、26……第2上澄液。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 排ガス中の少なくともフエノールを含む還元
    性物質を過酸化水素と第1鉄イオンを含む吸収液
    により吸収して分解する方法において、該吸収液
    のPH、過酸化水素濃度および第2鉄濃度を、それ
    ぞれ2〜4、0.8mg−mol/以上および1mg−
    mol/以上の範囲に循環槽内で2分間以上に維
    持した後、該吸収液中のフエノールを分解するこ
    とにより、第1鉄イオンの再生を促進せしめ、吸
    収液循環流量1m3/hr当りの第1鉄イオン供給量
    を30mg−mol/hr以下にするようにしたことを特
    徴とする排ガス処理方法。 2 上記還元性物質がフエノール又はフエノール
    及びホルムアルデヒドであることを特徴とする前
    記特許請求の範囲第1項に記載の排ガス処理方
    法。 3 上記吸収液の過酸化水素濃度と第2鉄濃度
    を、それぞれ1.5mg−mol/以上および3mg−
    mol/以上の範囲に維持することにより、第1
    鉄イオンの供給を不要とすることを特徴とする前
    記特許請求の範囲第1項または第2項に記載の排
    ガス処理方法。
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JPS5183890A (en) * 1975-01-20 1976-07-22 Hitachi Ltd Kyushuekichuno horumuarudehidono jokyohoho

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