JPH0410339A - 陰極線管パネル用着色塗布液及びそれを塗布した陰極線管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ＴＶブラウン管等に用いられる陰極線管（Ｃ
ＲＴ）のパネルフェース表面に、シリカゾルを含む溶液
に着色剤が混入されてなる塗布ｌ夜をコーティングする
ことにより、パネルガラスそのものの着色を行なうこと
なくＣＲＴ画面のコントラストを向上せしめることが可
能な陰極線管パネル用着色塗布液及びそれを塗布した陰
極線管に関するものである。

［従来の技術］ 従来、ＣＲＴ画面のコントラストを向上させる方法とし
ては、下式に基づいてパネルフェースのガラスの光透過
率を下げる方法をとっていた。

ここで、ＣＲはコントラスト、Ｂは蛍光面輝度、Ｔ１は
ガラスの光透過率、Ｌは外光照度、Ｒは蛍光面反射率で
ある。

従来ガラスの光透過率Ｔ５の変更はガラスそのものの着
色により実施されていたが、そのような方法では一般に
大容量のガラス溶融炉を用いるため、ガラス組成の変更
時間のロス、多品種少量生産が難しい等の問題があった
。

［発明の解決しようとする課題〕 従来、ガラスそのものの光透過率を変更する場合、ガラ
スの組成原料を変更しガラス熔融炉に投入して所望の光
透過率を得ようとすれば、例えばＴｇを６５％から５５
％に変更するとき、定した光透過率のガラスを連続して
得られるようになるまで約３日間かかっていた。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、加水分解性ケイ素化合物を加水分解して得られるシ
リカゾルおよび着色剤とを含んでいることを特徴とする
陰極線管パネル用着色塗布液を提供するものである。

本発明の着色塗布液としては、テトラエチルシリケート
等の加水分解性ケイ素化合物をメタノール、エタノール
、プロパツール、ブタノール等のアルコール類、酢酸メ
チルエステル、酢酸エチルエステル等のエステル類、ジ
エチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、エチルセロソルブ等の一種又は
二種以上を混合した有機溶媒に加え、さらに水と塩酸、
硝酸等の酸を加えて加水分解してシリカゾルを生成した
溶液に、可視光の全波長領域の光透過率をほぼ均一に小
さくなるような黒色、灰色、黒灰色、黒褐色等の着色剤
を混入する。あるいは加水分解前に着色剤をあらかじめ
混入しておいてもよい。

加水分解性ケイ素化合物としては、ＳｉＨ，（ＯＲ）Ｉ
。

（ａ＝１〜３、ｂ＝１〜３、ａ＋ｂ＝４、Ｒ：アルキル
基）、あるいは（Ｒ’　０）　、Ｓ　ｉ　（ＯＲ）ゎま
たはＲ′、５ｉ（ＯＲ）−（ａ　＝　１〜３、ｂ＝１〜
３、ａ＋ｂ＝４、Ｒ′およびＲ：アルキル基）等の化合
物が用いられ、特に５ｉ（ＯＲ）４（Ｒはメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基）で示されるものがよい
。これらの化合物はＳｉが一部Ｔｉ、Ｚｒ、Ａｌに置換
されたものを含んでいても良い。

着色塗布液には金属化合物等の導電性物質を混入しても
良（、酸化錫、塩化錫等の錫化合物、あるいは酸化イン
ジウム、塩化インジウム等のインジウム化合物、その他
Ｆｅ、　Ｃｏ、　Ｎｉ、　Ｃｕ。

Ａｇ、　Ｚｎ、　Ａ１等金属元素のハロゲン化物、硝酸
塩、硫酸塩等が使用できる。

コーティング方法としては、スピンコード法法、スプレ
ー法、バーコード法、デイツプ法等が適用できるが、均
一な被膜を形成する場合はスピンコード法、凹凸を有す
る防眩膜を形成する場合はスプレー法が好ましい。

さらには、着色塗布液の原液としては特開昭６４−　５
４６１３号に示されるようなジアセチルアセトナトージ
アルコキシジルコニウムと、シリコンアルコキシドの部
分加水分解物と、導電性物質とが、水および有機溶媒か
らなる混合溶媒中に均一分散している液が好ましく使用
でき、シリコンアルコキシドとしてはエトラエチルシリ
ケート、導電性物質としては酸化錫、有機溶媒としては
メタノール、エタノール等のアルコール溶媒が好ましい
。

［作用コ 本発明の着色塗布液は、可視光の全波長領域で光透過率
をほぼ均一に小さ（でき、そのためＣＲＴ画面のコント
ラストが向上する。また、防眩効果、帯電防止効果のど
ちらか一方もしくは両方の効果も同時に付与できる。

［実施例］ 着色塗布液の原液として旭硝子■シリカゾル液（ニレサ
ンコートＡｓ−０３Ｂ）を用い、着色材として保土谷科
学■製の製品名Ｖｉｏｌｅｔ　ＲＨ−Ｓ−Ｌｉｑ。

を用いた。

上記着色塗布液を、１４インチＴＶブラウン管パネルの
フェースに、パネルフェース面温度を４０℃としてスピ
ンコード法（液量２０ｃｃ、　１０１００ｒｐ　６０ｓ
ｅｃ　）によりコートした。そのパネルを２００℃の炉
内に３０分間入れコート液を焼成し着色被膜を形成した
。

表１に着色材を様々な重量比で原液に加えた着色塗料？
Ｍ　Ａ　−Ｈについて示し、第１図にＡ〜Ｅによって形
成した被膜の波長４００〜７００ｎｍにおける光透過率
を示す。但し、Ａは着色剤は無添加である。

可視光のほぼ全波長領域においてＡに対して光透過率が
ほぼ均一に小さくなっていることが明らかである。

［発明の効果］ 本発明は、パネルガラスそのものの着色を行なうことな
く可視光の全波長領域で光透過率をほぼ均一に小さくで
き、そのためＣＲＴ画面のコントラストが向上するとい
う効果を有する。

又、炉のガラスの組成原料を変更するために数日問責や
していたものが、本発明により極めて短時間で容易に着
色を行なうことができる。更に、防眩効果、帯電防止効
果のいずれか一方あるいは両方を同時に付与することも
可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例を示す光透過率のグラフである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）加水分解性ケイ素化合物を加水分解して得られる
   シリカゾルおよび着色剤とを含んでいることを特徴とす
   る陰極線管パネル用着色塗布液。
2. （２）請求項１記載の着色塗布液をパネルに塗布し焼成
   して着色被膜を形成した陰極線管。