JPH04101822U - 動圧軸受 - Google Patents

動圧軸受

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JPH04101822U
JPH04101822U JP483891U JP483891U JPH04101822U JP H04101822 U JPH04101822 U JP H04101822U JP 483891 U JP483891 U JP 483891U JP 483891 U JP483891 U JP 483891U JP H04101822 U JPH04101822 U JP H04101822U
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JP
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cylindrical surface
diameter cylindrical
dynamic pressure
sleeve
shaft
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JP483891U
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政良 大西
毅 高橋
康雄 高村
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光洋精工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャフト1がスリーブ12に対して軸方向に
ずれても油膜切れが生じにくくする。 【構成】 スリーブ12の内周中央部に小径円筒面16
を設け、内周端部に潤滑剤溜まりとなる大径円筒面17
を設ける。こうすると、スリーブ12の大径円筒面17
とシャフト1の外周面と間の距離は一定であり、この大
径円筒面17の内側に充填したグリースは、シャフト1
がスリーブ12に対して軸方向に移動した場合、動圧の
影響を効果的に受けて、小径円筒面16と動圧発生部5
との間に供給される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、グリース等を潤滑剤として用いる動圧軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、動圧軸受としては、図4,5に示すようなものがある。この動圧軸受は シャフト1とスリーブ2からなる。上記シャフト1は、V字状の動圧発生用の溝 3を設けた動圧発生部5を有し、上記スリーブ2は軸受面となる円筒面6とその 両端に連なる円錐形状の面取7,7を備える。上記動圧発生部5の軸方向の寸法 aと円筒面6の軸方向の寸法bとは同一にしている。そして、上記スリーブ2と シャフト1との間に面取7の箇所を含めてグリース8を充填している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記動圧軸受においては、図5に示すように、シャフト1がスリー ブ2に対して、軸方向右側にずれると、動圧の不釣り合いにより、グリースが右 側に排出され、領域c,dにはグリース8が存在するが、領域eにはグリース8 が存在せず、油膜切れが生じる。
【0004】 左側の面取7の箇所のグリース8は最初は内周面6近くから領域eに補給され るが、内周面6から離れた上記面取7の箇所のグリース8は動圧による吸引力の 影響が少ないため、その箇所に残り、領域eに補給されない。
【0005】 また、上記動圧発生部5の軸方向の寸法aが円筒面6の軸方向の寸法bと同一 であるため、シャフト1が軸方向に少しでもずれると、動圧発生部5と面取7の 箇所との重なりがなくなり、その面取りの箇所にあるグリース8に及ぼす力が弱 くなる。
【0006】 したがって、上記動圧軸受ではシャフト1がスリーブ2に対して軸方向に相対 移動すると、早期に油膜切れが生じるという問題がある。
【0007】 そこで、この考案の目的は、シャフトがスリーブに対して軸方向にずれても油 膜切れが生じにくい動圧軸受を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この考案の動圧軸受は、内周中央部の小径円筒面と 内周端部の大径円筒面とを有するスリーブと、動圧発生用の溝が設けられた動圧 発生部を有するシャフトとを備え、上記シャフトの動圧発生部の軸方向の長さを スリーブの小径円筒面の軸方向の長さよりも長くする。
【0009】
【作用】
上記スリーブの大径円筒面とシャフトの外周面との間の距離は一定であるので 、その距離を小さくすることによって、この大径内周面の内側に充填したグリー スは、一様に動圧の影響を効果的に受けて、シャフトがスリーブに対して軸方向 にずれて、動圧の不釣り合いによりグリースが不足した箇所に供給される。した がって、油膜切れが生じにくくなる。
【0010】 また、上記シャフトの動圧発生部の軸方向の長さをスリーブの小径円筒面の長 さよりも長くすると、上記シャフトがスリーブに対して軸方向にずれても、上記 動圧発生部と上記大径円筒面とが重なり易く、それらが重ならない場合でも、両 者の距離が短くなる。したがって、大径円筒面の内側のグリースが動圧発生部に 供給されやすくなる。
【0011】
【実施例】
以下、この考案を図示の実施例により詳細に説明する。
【0012】 図1において、1はシャフト、12はスリーブである。上記シャフト1は、図 4,5の従来例のシャフト1と全く同じ構造をしており、その各部は従来例と同 一番号を付して説明を省略する。上記スリーブ12は内周中央に小径円筒面16 を有し、内周の両端部に大径円筒面17,17を有する。上記大径円筒面17と 小径円筒面16との段差の寸法は、0.1〜0.2mmにしている。上記小径円筒 面16の軸方向の寸法fはシャフト1の動圧発生部5の軸方向の寸法aよりも小 さくしている。上記スリーブ12の大径円筒面17および小径円筒面16と、シ ャフト1の動圧発生部5との間にグリース8を充填している。
【0013】 上記構成において、図2に示すように、上記シャフト1がスリーブ12に対し て軸方向右側にずれたとする。そうすると、上記スリーブ12の小径円筒面16 に対して、動圧発生部5の軸方向の中心からの右側の重なり部分の寸法nが左側 の重なり部分の寸法(m+l)よりも小さくなり、動圧の軸方向の不釣り合いに より、グリース8が右側に排出される。そのため、上記小径円筒面16の領域n ,m(n=m)には動圧の軸方向の釣り合いによりグリース8が存在するが、領 域lにはグリース8が不足気味になる。しかし、上記スリーブ12の大径円筒面 17とシャフト1の外周面と間の距離が一定でかつ0.1〜0.2mmと小さいの で、この左側の大径内周面17の内側のグリース溜まりとしての空間に充填した グリース8は、動圧の影響を効果的に受けて、領域lの小径円筒面16と動圧発 生部5との間に供給され、油膜切れが生じにくくなる。
【0014】 また、上記シャフト1の動圧発生部5の軸方向の寸法aをスリーブ12の小径 円筒面16の寸法fよりも長くしているので、上記シャフト1がスリーブ12に 対して軸方向にずれても、上記動圧発生部5と上記大径円筒面17とが重なり易 く、それらが重ならない場合でも、両者の距離が短くなる。したがって、上記大 径円筒面17の内側のグリース8が動圧発生部5に供給されやすくなる。したが って、油膜切れが生じにくくなる。
【0015】 図3は他の実施例を示し、この実施例は、シャフト21に二つの動圧発生部2 5,25を設け、スリーブ22の内周には両端と中央に大径円筒面27,27, 27を設け、小径円筒面26,26を動圧発生部25,25に対向させている。 上記大径円筒面27と小径円筒面26との段差の寸法gは0.1〜0.2mmにし ている。そして、上記動圧発生部25の軸方向の寸法を小径円筒面26の軸方向 の寸法よりも長くしている。
【0016】 この場合も、先の実施例と同様に、大径円筒面27の内側のグリース溜まりか ら、グリースが効果的に動圧発生部25に供給され、油膜切れが防止される。
【0017】
【考案の効果】
以上より明らかなように、請求項1の考案によれば、動圧軸受のスリーブの内 周中央部に小径円筒面を設け、内周端部に潤滑剤溜まりとなる大径円筒面を設け たので、スリーブの大径円筒面とシャフトの外周面と間の距離は一定であり、こ の大径円筒面の内側に充填した潤滑剤は、シャフトがスリーブに対して軸方向に 移動した場合、動圧の影響を効果的に受けて、小径円筒面と動圧発生部との間に 供給され、油膜切れが生じにくくなる。
【0018】 さらに、上記シャフトの動圧発生部の軸方向の寸法をスリーブの小径円筒面の 寸法よりも長くしているので、上記シャフトがスリーブに対して軸方向にずれて も、上記動圧発生部と上記大径円筒面とが重なり易く、それらが重ならない場合 でも、両者の距離が短くなり、したがって、上記大径円筒面の内側の潤滑剤が動 圧発生部に供給されやすくなり、油膜切れが生じにくくなる。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の一実施例の動圧軸受の断面図であ
る。
【図2】 上記実施例の動作説明図である。
【図3】 他の実施例の断面図である。
【図4】 従来例の断面図である。
【図5】 従来例に動作説明図である。
【符号の説明】
1,21・・・シャフト、2,22・・・スリーブ、5,25
・・・動圧発生部、16,26・・・小径円筒面、17,27
・・・大径円筒面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周中央部の小径円筒面と内周端部の大
    径円筒面とを有するスリーブと、動圧発生用の溝が設け
    られた動圧発生部を有するシャフトとを備え、上記シャ
    フトの動圧発生部の軸方向の長さをスリーブの小径円筒
    面の軸方向の長さよりも長くしたことを特徴とする動圧
    軸受。
JP1991004838U 1991-02-08 1991-02-08 動圧軸受 Expired - Lifetime JP2534872Y2 (ja)

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Publications (2)

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JPH04101822U true JPH04101822U (ja) 1992-09-02
JP2534872Y2 JP2534872Y2 (ja) 1997-05-07

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ID=31734950

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5597520A (en) * 1979-01-13 1980-07-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Gas bearing
JPS5884421U (ja) * 1981-12-03 1983-06-08 日本精工株式会社 円筒形動圧軸受
JPS6049329U (ja) * 1983-09-14 1985-04-06 エヌ・テ−・エヌ東洋ベアリング株式会社 動圧形ラジアル軸受
JPH0194623U (ja) * 1987-12-15 1989-06-22

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