JPH04101518U - 偏波面調整器及びそれを用いた光増幅装置 - Google Patents

偏波面調整器及びそれを用いた光増幅装置

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JPH04101518U
JPH04101518U JP952891U JP952891U JPH04101518U JP H04101518 U JPH04101518 U JP H04101518U JP 952891 U JP952891 U JP 952891U JP 952891 U JP952891 U JP 952891U JP H04101518 U JPH04101518 U JP H04101518U
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light
polarized light
optical
optical path
polarization
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Application number
JP952891U
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Inventor
達也 西村
次雄 徳増
Original Assignee
富士電気化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入射光の偏波面をP偏光又はS偏光のみに変
換して出射し、光増幅する場合に、半導体レーザ増幅器
が1台で済むようにしてコスト低減を図る。 【構成】 偏光プリズム20によって入射光をP偏光と
S偏光とに分離する。そのP偏光又はS偏光の一方の光
路中に配置した1/2波長板28で偏波面を90度回転
させ、光路変更用の光学素子群30によって両方の光路
間隔を狭めた平行光にする。その平行光を球レンズ36
で合成し、平凹レンズ38で光軸に平行に出射させる。
光増幅を行わせる場合には、半導体レーザ増幅器を平凹
レンズの後段に配置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、入射光の偏波面をP偏光又はS偏光のみに変換して出射する偏波面 調整器に関するものである。この技術は、半導体レーザ増幅器による光増幅など で有用である。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザ増幅器による光増幅では、TMモードとTEモードとで利得が大 幅に異なる。そこで光増幅を行うには、P偏光(TM波)とS偏光(TE波)と に分離して、それぞれを別個の半導体レーザ増幅器で増幅した後、合成する手法 を採用している。
【0003】 具体的には、例えば図3に示すように、第1の偏光プリズム10で入射光をP 偏光とS偏光とに分離し、それぞれをP偏光用及びS偏光用の別々の半導体レー ザ増幅器12,14で増幅した後、第2の偏光プリズム16で合成して出射する ように構成している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記の構成では半導体レーザ増幅器を2台必要とし、また偏光プリズ ムも2個必要となるため、どうしてもコストが高くなる。半導体レーザ増幅器を 1台のみ使用し、P偏光のみ又はS偏光のみを増幅することも考えられるが、そ れでは十分なパワーを取り出すことができない。
【0005】 本考案の目的は、上記のような従来技術の欠点を解消し、入射光の偏波面をP 偏光又はS偏光のみに変換して出射できるようにして、光増幅する場合に、半導 体レーザ増幅器が1台で済みコスト低減を図ることができるようにした偏波面調 整器及びそれを用いた光増幅装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成できる本考案は、入射光をP偏光とS偏光とに分離する偏光 プリズムと、そのP偏光又はS偏光の一方の光路中に配置されて偏波面を90度 回転させる旋光性素子と、両方の光を受けて光路間隔を狭めた平行光にする光路 変更用の光学素子群と、その平行光を合成する球面レンズと、合成された光を光 軸に平行に出射する平凹レンズとを具備している偏波面調整器である。光増幅の ため半導体レーザ増幅器を接続する場合は、上記平凹レンズの後段に設ける。
【0007】 偏光プリズムとしては、例えば直角三角形プリズムと45度平行四辺形プリズ ムとを多層膜を介して貼り合わせたものがある。旋光性素子としては、1/2波 長板や磁気光学素子などでよい。光路変更用の光学素子群としては、全反射プリ ズムや反射鏡、光導波路などの光学素子を組み合わせて構成する。
【0008】
【作用】
偏光プリズムは入射光をP偏光とS偏光とに分離する。1/2波長板などの旋 光性素子は、光の偏波面を90度回転させる。旋光性素子がP偏光の光路中に位 置しているとP偏光はS偏光に、S偏光の光路中に位置しているとS偏光はP偏 光にそれぞれ変換される。これによって両方の光路の光は同じ偏光となる。この 同一偏光面をもつ両光は、光路変更用の光学素子群によって光路間隔を狭めた平 行光になり、球面レンズで合成され、更に合成された光は平凹レンズによって光 軸に平行に出射する。
【0009】 従って、この偏波面調整器からの出射光はP偏光のみ又はS偏光のみとなり、 P偏光用又はS偏光用の単一の半導体レーザ増幅器を接続することによって、入 射光を有効に利用し、十分大きなパワーの光増幅を行えることになる。
【0010】
【実施例】
図1は本考案に係る偏波面調整器の一実施例を示す説明図である。入射光は先 ず偏光プリズム20に入射する。ここで偏光プリズム20は、直角三角形プリズ ム22と45度平行四辺形プリズム24とを誘電体多層膜を介して貼り合わせた 構造の偏光ビームスプリッタである。両者の貼り合わせ面26でP偏光とS偏光 とを分離する。P偏光は貼り合わせ面26をそのまま通過し直角三角形プリズム 22中を直進する。S偏光は貼り合わせ面26で反射し、45度平行四辺形プリ ズム24中を通り、その対向する他方の斜面で全反射する。これによってP偏光 とS偏光とは互いに平行な光となって出射する。
【0011】 この実施例では偏波面を90度回転させる旋光性素子として1/2波長板(光 学軸45度)28をS偏光の光路中に配置している。1/2波長板の代わりに磁 気光学素子などを用いてもよい。これによって入射するS偏光はP偏光に変換さ れる。
【0012】 互いに平行なP偏光は、光路間隔を狭めた平行光にする光路変更用の光学素子 群30に入射する。ここでは2個の45度平行四辺形プリズム32,34を組み 合わせて構成している。勿論、直角三角形プリズムを組み合わせてもよい。入射 する各P偏光は45度平行四辺形プリズム32,34の対向する斜面でそれぞれ 全反射し、互いに近接した(例えば光路間隔が2mm程度の)平行光として出射す る。この平行光は球レンズ36に入射し、それによって合成され、合成された光 は平凹レンズ38によって光軸に平行に出射する。従ってこの平凹レンズ38か らの光はP偏光のみである。球レンズ36及び平凹レンズ38は、例えばBK7 材からなる。上記のように光路間隔が2mm程度の場合は、球レンズ36として直 径が4mm、焦点距離fが3mmのものを、また平凹レンズ38として凹面の曲率半 径が2mmのものを用いるのが好ましい。
【0013】 なお、旋光性素子をP偏光の光路中に挿入すると、最終的にS偏光のみを有す る光を得ることができる。従って旋光性素子は、使い方に応じてS偏光の光路中 に挿入してもよいし、P偏光の光路中に挿入してもよい。
【0014】 光増幅を行わせる場合は、図2に示すように、上記の偏波面調整器における平 凹レンズ38の後段に半導体レーザ増幅器40を設ける。偏波面調整器自体の基 本的な構成は前記図1と同様の構成であってよいから、対応する部材には同一符 号を付し、それらについての説明は省略する。なお本実施例では光路変更用の光 学素子群30として反射鏡42を組み合わせている。偏波面調整器から出射する 光はP偏光のみ(上記実施例の場合)又はS偏光のみ(旋光性素子をP偏光の光 路中に挿入した場合)であるから、その偏光に対応した半導体レーザ増幅器40 を接続することで、十分なパワーに増幅し取り出すことができる。
【0015】 以上、本考案の一実施例について説明したが、本考案はこのような構成のみに 限定されるものではない。光路変更用の光学素子群30としては、図1に示すよ うな全反射プリズムの組み合わせ、あるいは図2に示すような反射鏡の組み合わ せの他、各種の光導波路(例えば光ファイバ)などを用いて光路を近接するよう に構成してもよい。
【0016】
【考案の効果】
本考案は上記のように、入射光を偏光プリズムによりP偏光とS偏光とに分離 し、その一方の光路中に旋光性素子を配置して偏波面を90度回転し、両方の光 を光路変更用の光学素子群と球面レンズと平凹レンズで結合させる偏波面調整器 であるから、入射光をP偏光又はS偏光の一方のみに合成して出射させることが できる。そのため1台の半導体レーザ増幅器で十分大きなパワーを取り出す光増 幅が可能となる。従って、高価な偏光プリズム及び半導体レーザ増幅器は共に1 台で済み、大幅なコスト削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る偏波面調整器の一実施例を示す説
明図。
【図2】本考案の偏波面調整器を用いた光増幅装置の一
例を示す説明図。
【図3】従来技術の説明図。
【符号の説明】
20 偏光プリズム 28 1/2波長板 30 光路変更用の光学素子群 36 球レンズ 38 平凹レンズ 40 半導体レーザ増幅器

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光をP偏光とS偏光とに分離する偏
    光プリズムと、そのP偏光又はS偏光の一方の光路中に
    配置されて偏波面を90度回転させる旋光性素子と、両
    方の光を受けて光路間隔を狭めた平行光にする光路変更
    用光学素子群と、その平行光を合成する球面レンズと、
    合成された光を光軸に平行に出射する平凹レンズとを具
    備している偏波面調整器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の平凹レンズの後段に、半
    導体レーザ増幅器を設置した光増幅装置。
JP952891U 1991-02-01 1991-02-01 偏波面調整器及びそれを用いた光増幅装置 Pending JPH04101518U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016103317A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 三菱電機株式会社 レーザ合成光学装置

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