JPH04101391U - 正特性サーミスタ装置 - Google Patents

正特性サーミスタ装置

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JPH04101391U
JPH04101391U JP752591U JP752591U JPH04101391U JP H04101391 U JPH04101391 U JP H04101391U JP 752591 U JP752591 U JP 752591U JP 752591 U JP752591 U JP 752591U JP H04101391 U JPH04101391 U JP H04101391U
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heat generating
generating unit
tongue
heat
metal plate
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JP752591U
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Inventor
清文 鳥井
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株式会社村田製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱ユニットで発生した熱を効率よく流体に
伝達するとともに、放熱板が多様な構造の発熱体ユニッ
トに簡単に対応することができる正特性サーミスタ装置
を提供することである。また、放熱板が確実に発熱ユニ
ットに密着して発熱ユニットが放熱板に保持されるよう
にした信頼性の高い正特性サーミスタ装置を提供するこ
とである。 【構成】 熱伝導性の良好な金属材料からなる金属板1
4の一つの主面を切り起してなる多数の舌状フィン1
5,15,…を備えてなるU字状の放熱板12と、正特性
サーミスタ素子19を発熱ユニット13として有する正
特性サーミスタ装置である。上記放熱板12は、そのほ
ぼ中央部分に上記発熱ユニット13の厚み寸法よりも大
きい範囲を残して形成した舌状フィン15,15,…の歯
抜け部16にてU字状に折曲されている。上記金属板1
4の舌状フィン形成部分17,17間に上記発熱ユニッ
ト13が付勢機構32により弾性的に挾持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、正特性サーミスタ素子を発熱体として有する発熱ユニットを使用し て空気や水等の流体を加熱する正特性サーミスタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、正の抵抗−温度係数を有する正特性サーミスタ素子は、温度によりオ ンおよびオフする感温スイッチや温度検出素子等の電子回路素子として使用され るほか、自己温度制御特性を有していることから、空気や水等の流体の加熱用の 素子としても広く使用されている。
【0003】 従来より、正特性サーミスタ素子を使用して、空気や水等の流体を加熱する正 特性サーミスタ装置としては、たとえば図7に示すようなものが周知である。
【0004】 図7の正特性サーミスタ装置1は、各々が波状に周期的に湾曲されたアルミニ ウム製のコルゲートフィン2の波頭部分にて、ロウ付けの一種であるアルミブレ ージングと呼ばれる手法により、アルミニウム板3,4をそれぞれ接合してなる 構造を有する一対の放熱板5,5の間に、正特性サーミスタ素子6,6,…からな る発熱ユニット7を保持した構造を有するものが周知である。この発熱ユニット 7から発生した熱は、発熱ユニット7に接する各放熱板5のアルミニウム板3を 通して、各放熱板5のコルゲートフィン2やアルミニウム板3,4に接する流体 を加熱する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の正特性サーミスタ装置1では、放熱板5,5の製造にア ルミブレージングと呼ばれる特殊な加工を必要とするものであるのでコストが高 く、しかも、コルゲートフィン2とアルミニウム板3,4とのブレージング加工 による接合に不完全な部分が生じると、正特性サーミスタ素子6,6,…にて発生 された熱が効率よく放熱板5,5に伝達されず、流体の加熱効率が低下するとい う問題があった。
【0006】 また、上記従来の正特性サーミスタ装置1では、一つの発熱ユニット7に対し て2つの放熱板5,5を必要とするので、これら2つの放熱板5,5の間に発熱ユ ニット7を固定するための構成が複雑でその部品点数も多くなるという問題があ った。
【0007】 本考案の目的は、発熱ユニットで発生した熱を効率よく流体に伝達するととも に、放熱板が多様な構造の発熱ユニットに簡単に対応することができる正特性サ ーミスタ装置を提供することである。
【0008】 本考案の他の目的は、上記目的に加え、放熱板が確実に発熱ユニットに密着し て発熱ユニットが放熱板に保持されるようにした信頼性の高い正特性サーミスタ 装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、熱伝導性の良好な金属材料からなる金属 板の一つの主面を切り起してなる多数の舌状フィンを備え、上記金属板がU字状 に湾曲されてなる放熱板と、正特性サーミスタ素子を発熱体として有し、ほぼ一 定の厚みを有して対向する発熱面が上記金属板のいま一つの主面にそれぞれ当接 する発熱ユニットとからなる正特性サーミスタ装置であって、上記放熱板は、そ のほぼ中央部分に上記発熱ユニットの厚み寸法よりも大きい範囲を残して舌状フ ィンの歯抜け部を有するとともに、この歯抜け部にて上記舌状フィンを外側にし て上記発熱ユニットの厚みにほぼ等しい間隔をおいてU字状に折曲されており、 上記金属板の舌状フィンの形成部分間に上記発熱ユニットが弾性的に挾持されて いることを特徴としている。
【0010】 また、上記他の目的を達成するため、本考案は、さらに、上記放熱板の金属板 の舌状フィンの形成部分を上記発熱ユニットに向かって付勢する付勢機構を備え たことを特徴としている。
【0011】
【作用】
上記放熱板は、一枚の金属板から一体に形成されている。そして、上記発熱ユ ニットは、その両主面から放熱板を構成している一枚の金属板の舌状フィン形成 部分間に弾性的に挾持されて保持される。
【0012】
【考案の効果】
本考案によれば、U字状に湾曲された一つの放熱板の舌状フィン形成部分間に 、正特性サーミスタ素子からなる発熱体を弾性的に挾持して保持するようにした ので、放熱板の舌状フィン形成部分に発熱ユニットを挿入するだけで発熱ユニッ トを、放熱板の舌状フィン形成部分の間に挾持させて保持させることができ、発 熱ユニットの保持構造が簡単になるばかりでなく、発熱ユニットが所定の厚さ寸 法を有していれば、その構造に関係なく共通の放熱板を使用することができ、し かも、舌状フィンが金属板を切り起して一体に形成されているので、発熱ユニッ トで発生した熱が効率よく金属板から舌状フィンに伝達される。
【0013】
【実施例】
以下、添付の図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【0014】 本考案に係る正特性サーミスタ装置の一実施例の構造を図1に示す。図1に示 す正特性サーミスタ装置11は、一つの放熱板12とこの放熱板12に両側から 挾持されて保持される発熱ユニット13とからなる。
【0015】 上記放熱板12は、たとえばアルミニウムもしくは銅等の熱伝導性の良好な金 属材料からなる一定幅を有する一枚の金属板14から構成されてなるものである 。上記放熱板12には、それを構成する金属板14の一つの主面に、ほぼ一定の 間隔をおいて隔てられた多数の舌状フィン15,15,…が、切起しにより形成さ れている。
【0016】 これら舌状フィン15,15,…は、図2に示すように、上記金属板14の両端 からそれぞれ中央部に向かって、ほぼ一定の間隔をおいて切り起される。そして 、上記金属板14のほぼ中央部には、発熱ユニット13の厚み寸法d(図1参照) よりも大きい範囲にわたって、舌状フィン15,15,…の歯抜け部16を残して いる。そして、この歯抜け部16にて、上記金属板14は、舌状フィン15,1 5,…を外側にして、発熱ユニット13(図1参照)の厚み寸法dにほぼ等しい間隔 を有して図2において2点鎖線で示すように、2箇所にてU字状に折曲される。 上記金属板14の舌状フィン形成部分17,17間には、たとえば次に説明する ような構成を有する発熱ユニット13が挿入されてバネ力により保持される。
【0017】 上記発熱ユニット13は、図1に示すように、両主面にそれぞれ電極膜18, 18が形成された四角形の板状の正特性サーミスタ素子19と、この正特性サー ミスタ素子19に給電するための一対の端子板21,21と、これら正特性サー ミスタ素子19および端子板21,21を一定位置に固定するためのスペーサ2 2と、上記正特性サーミスタ素子19、一対の端子板21,21およびスペーサ 22を被覆する絶縁フィルムもしくはゴム等の絶縁材料からなる絶縁被覆23と からなる。
【0018】 上記各端子板21,21はいずれも、ステンレスやBSPやリン青銅あるいは 洋白等のばね性を有する金属材料からなるものである。上記各端子板21の平面 および正面をそれぞれ図3および図4に示す。上記各端子板21は、その対向す る一対のコーナ部からそれぞれ引き出されて直角に折曲され、先端部がフック状 に折曲されて上記スペーサ22に係止される係止部24,25と、係止部24に 隣接するリード線26(図1参照)のかしめ固定部27とを有する。
【0019】 一方、上記スペーサ22はマイカもしくは磁器等の絶縁材料からなり、図5に 示すように、内側に上記正特性サーミスタ素子19(図1参照)を嵌入させて保持 するための保持穴28を有する。そして、この保持穴28のコーナ部の外方には 、上記各端子板21,21の係止部24,25が嵌入して係止される係止穴29, 31を備える。
【0020】 上記スペーサ22の保持穴28には、図6に示すように、正特性サーミスタ素 子19が嵌入され、スペーサ22の係止穴29,31には、かしめ固定部27に リード線26がかしめ固定された各端子板21の係止部24,25が嵌入されて それぞれ係止される。そして、全体が絶縁被覆23により被覆される。
【0021】 上記発熱ユニット13では、図1から分かるように、一対の端子板21,21 がそれぞれ正特性サーミスタ素子19の両主面に形成された電極膜18,18に 電気的に接触し、正特性サーミスタ素子19は上記一対の端子板21,21から 給電されて発熱する。そして、正特性サーミスタ素子19にて発生した熱は、上 記電極膜18,18から一対の端子板21,21にそれぞれ伝達される。よって、 上記一対の端子板21,21が発熱ユニット13の発熱面となる。
【0022】 上記発熱ユニット13は、放熱板12の舌状フィン形成部分17,17間に挿 入され、その上記発熱面が上記放熱板12を構成する金属板14のいま一つの主 面に当接する。そして、上記放熱板12の舌状フィン15,15,…の形成部分の 先端部分には、放熱板12の舌状フィン形成部分17,17を発熱ユニット13 に向かって付勢するための付勢機構32を設けている。この付勢機構32は、上 記放熱板12の舌状フィン形成部分17,17の先端部分に形成された穴33,3 3に、あらかじめ座金34とコイルスプリング35を挿通したビス36を挿通し 、このビス36にナット37を螺合させてビス36を抜け止めしたものである。 上記コイルスプリング35のばね力が舌状フィン形成部分17,17に作用し、 上記放熱板12の舌状フィン形成部分17,17を発熱ユニット13に向かって 付勢し、発熱ユニット13の発熱面に放熱板12のいま一つの主面を密着させる 。
【0023】 このような構成であれば、上記付勢機構32のコイルスプリング35のバネ力 と放熱板12を構成する金属板14が有している弾性により、上記発熱ユニット 13は、その両側から上記金属板14の舌状フィン形成部分17,17間に弾性 的に挾持されて保持され、発熱ユニット13にて発生した熱は、発熱ユニット1 3の発熱面に接している放熱板12の金属板14に伝達され、この金属板14か ら舌状フィン15,15,…に伝達される。このとき、各舌状フィン15,15,… はいずれも、金属板14と一体に形成されているので、金属板14の熱は効率よ く各舌状フィン15に伝達され、放熱板12に接触した流体は、この放熱板12 から熱を受け取って温度が上昇し加熱される。
【0024】 上記発熱ユニット13は、放熱板12の舌状フィン形成部分17,17間に挿 入され、放熱板12の金属板14が有している弾性と、付勢機構32のコイルス プリング35のバネ力により、上記舌状フィン形成部分17,17間に保持され る。このため、発熱ユニット13は、その厚みdが上記放熱板12の舌状フィン 形成部分17,17の間隔にほぼ等しければ、共通の放熱板12を使用すること ができ、放熱板12の発熱ユニット13への取付けも容易である。
【0025】 なお、上記実施例において、放熱板12の金属板14が大きな弾性を有し、そ の舌状フィン17,17間に発熱ユニット13を確実に保持することができるも のである場合には、上記付勢機構32は省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る正特性サーミスタ装置の構造を示
す縦断面図である。
【図2】折曲前の図1の正特性サーミスタ装置の放熱板
の構成を示す説明図である。
【図3】図1の正特性サーミスタ装置に用いられている
発熱ユニットの端子板の平面図である。
【図4】図1の正特性サーミスタ装置に用いられている
発熱ユニットの端子板の正面図である。
【図5】図1の正特性サーミスタ装置に用いられている
発熱ユニットのスペーサの平面図である。
【図6】図1の正特性サーミスタ装置に用いられている
発熱ユニットの平面図である。
【図7】従来の正特性サーミスタ装置の一例の構成を示
す部分断面図である。
【符号の説明】
11 正特性サーミスタ装置 12 放熱板 13 発熱ユニット 14 金属板 15 舌状フィン 16 歯抜け部 17 舌状フィン形成部分 19 正特性サーミスタ素子 32 付勢機構

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導性の良好な金属材料からなる金属
    板の一つの主面を切り起してなる多数の舌状フィンを備
    え、上記金属板がU字状に湾曲されてなる放熱板と、正
    特性サーミスタ素子を発熱体として有し、ほぼ一定の厚
    みを有して対向する発熱面が上記金属板のいま一つの主
    面にそれぞれ当接する発熱ユニットとからなる正特性サ
    ーミスタ装置であって、上記放熱板は、そのほぼ中央部
    分に上記発熱ユニットの厚み寸法よりも大きい範囲を残
    して舌状フィンの歯抜け部を有するとともに、この歯抜
    け部にて上記舌状フィンを外側にして上記発熱ユニット
    の厚みにほぼ等しい間隔をおいてU字状に折曲されてお
    り、上記金属板の舌状フィンの形成部分間に上記発熱ユ
    ニットが弾性的に挾持されていることを特徴とする正特
    性サーミスタ装置。
  2. 【請求項2】 上記放熱板の金属板の舌状フィンの形成
    部分を上記発熱ユニットに向かって付勢する付勢機構を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の正特性サーミス
    タ装置。
JP752591U 1991-02-20 1991-02-20 正特性サーミスタ装置 Pending JPH04101391U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140076578A (ko) * 2011-10-14 2014-06-20 발레오 시스템므 떼르미끄 보조 가열 장치를 위한 절연 가열 모듈

Cited By (2)

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