JPH039993B2 - - Google Patents

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JPH039993B2
JPH039993B2 JP6488384A JP6488384A JPH039993B2 JP H039993 B2 JPH039993 B2 JP H039993B2 JP 6488384 A JP6488384 A JP 6488384A JP 6488384 A JP6488384 A JP 6488384A JP H039993 B2 JPH039993 B2 JP H039993B2
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Hitoshi Nakamura
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OI SEISAKUSHO CO Ltd
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OI SEISAKUSHO CO Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、噛合機構部と操作機構部とを有する
自動車用ドアロツク装置に関する。
「従来技術」 従来の自動車用ドアロツク装置では、L字形ベ
ースプレートの一方の片に樹脂ボデイが固着さ
れ、そこにラツチ等噛合機構部が設けられるとと
もに操作機構部の一部が設けられ、前記ベースプ
レートの他方の片にインサイドレバー、施解錠レ
バー等操作機構部が設けられているものが一般的
であつた。
しかしながら、このような従来の自動車用ドア
ロツク装置では、各機構の配置が固定的であつ
て、仕様の変化に対する自由度が小さく、しかも
L字形のベースプレートを基礎にして組み立てら
れるので、取付面の方向が異なる2つの面があ
り、工具の動作方向や移動方向が異なり、自動化
しにくかつたり、自動化する場合でも設備や工程
が複雑になりコスト高になりがちであるという問
題点があつた。
「発明の目的」 本発明は、このような従来の問題点に着目して
なされたもので、噛合機構部と操作機構部とを
別々に形成し、相互に組み合わせることができる
ようにすることにより自由度を上げるとともに自
動化を容易になるようにして上記問題点を解決し
た自動車用ドアロツク装置を提供することを目的
としている。
「発明の構成」 かかる目的を達成するため、本発明において
は、噛合機構部と操作機構部とを有する自動車用
ドアロツク装置において、 L字形ベースプレートの一方の取付面部に噛合
機構部を固着し、 前記L字形ベースプレートの他方の取付面部に
前記噛合機構部と連動可能に固着されるべき前記
操作機構部を別体のユニツトとし、前記他方の取
付面部に係脱可能に組み合わせたことを特徴とす
る自動車用ドアロツク装置とし、噛合機構部と操
作機構部とのいずれか一方をL字形ベースプレー
トの一方の取付面部に固着し、他方を組み立てた
うえでベースプレートの他方の取付面部に固着す
ることができるようにし、噛合機構部と操作機構
部とは別体のユニツトであるので、工程上別々に
扱うことができ、噛合機構部と操作機構部とを
別々に組み立てて工程を合理化したり、各機構部
を複数種類用意して組み合わせて仕様に多様性を
持たせることができるようにしたものである。
「実施例」 以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明す
る。
第1図に示すように、ドアロツク装置1はドア
Aの端縁部に取り付けられ、車体Bにはストライ
カB1が固設されている。
第2図〜第9図に示すように、ドアロツク装置
1は、L字形のベースプレート10と、ベースプ
レート10の噛合取付面部11に配設される噛合
機構部20と、ベースプレート10の操作取付面
部12に配設される操作機構部40とより成る。
通常、ドアロツク装置1は、組立前には第2
図、第4図、第8図、第9図に示すように組み合
わされてはいるが展開された状態にあり、組立時
あるいは使用時には第5図および第7図に示すよ
うに全体として略L字形をなしている。
噛合機構部20は、ベースプレート10の噛合
取付面部11に固着された噛合ロツクボデイ30
に各部材が取り付けられている。噛合ロツクボデ
イ30は、樹脂ボデイ31がカバープレート32
と噛合取付面部11との間に挾持されて成り、両
端がカバープレート32と噛合取付面部11とに
かしめられた枢軸ピン33によりカバープレート
32が樹脂ボデイ31に固定されて噛合ロツクボ
デイ30が噛合取付面部11に固着されている。
噛合ロツクボデイ30には樹脂ボデイ31とカバ
ープレート32とにわたりストライカ進入溝34
が形成されている。
操作機構部40は、合成樹脂製の操作ロツクボ
デイ50に各部材が取り付けられている。操作ロ
ツクボデイ50にはベースプレート10の折れ線
部13に沿つた側部の上下に係合突片51,51
が突設され、係合突片51の先端には折れ線部1
3に沿つた軸線を形成する係脱突起51a,51
aがそれぞれ突設されており、係脱突起51aが
噛合機構部20の噛合ロツクボデイ30の樹脂ボ
デイ31に形成された係合受部35,35の端面
部35aに係脱可能になつていて、対をなした係
合突片51,51間に係合受部35,35が弾撥
的に挾持され、係脱突起51a,51aが形成す
る軸線回りに回動可能になつている。
操作ロツクボデイ50の上端部と下端部とに
は、それぞれ係止片52,52が設けられてい
る。係止片52,52には、ベースプレート10
の操作取付面部12の上端縁12aと下端縁12
bとに係脱可能な係止爪52a,52aが先端に
突設されている。
噛合ロツクボデイ30の上部には枢軸部36を
介してドアAの車外側に設けたアウトサイドハン
ドルに連結されるアウトサイドレバー21が枢支
され、枢軸部36の上は噛合取付面部11から延
設したカバー片14により覆われている。アウト
サイドレバー21は被押部21aとロツク解除端
21bとを有している。枢軸ピン33にはフオー
ク形のラツチ22が付勢ばね22aでロツク解除
方向に付勢されて枢支されており、ラツチ22は
ストライカB1を臨んでストライカ進入溝34の
奥に配設されている。ストライカ進入溝34に近
接して枢軸23が噛合取付面部11とカバープレ
ート32との間に遊転可能に架設され、枢軸23
にはラツチ22に係脱するポール24が固結され
るととももに裏側の一端にオープンレバー25が
固結されている。オープンレバー25にはロツク
解除動作端25aが延設されるとともに別に延設
されたストツパ端25bにより回動規制されてい
る。
ストライカ進入溝34の片側には第9図でわか
るように、ストライカB1の上下方向を拘束する
ウエツジ26が摺動可能に配設されている。ウエ
ツジ26は、第10図に示すように、ストライカ
B1を受ける受止面26aを有するウエツジ本体
26bの側面26cに被案内突起部26dが突設
され、拡頭部を有する係合部26eが被案内突起
部26dの先に一体的に設けられ、さらに係合部
26eからばね係合片26fが延設されている。
ストライカ進入溝34の側面にはウエツジ26
の底面26gの摺接面34aが形成され、ストラ
イカ進入溝34の底面34bには案内溝34cが
穿設されており、ウエツジ26は底面26gが摺
接面34aに摺接するとともに、側面26cがス
トライカ進入溝34の底面34bに摺接し、受止
面26aがストライカ進入溝34の開口を臨む姿
勢をもつて第12図に示すように係合部26eが
案内溝34cに外れないよう係合し、被案内突起
部26dが案内溝34cに摺動可能に係合してい
る。
ばね係合片26fおよび係合部26eはストラ
イカ進入溝34の裏側に突出しており、第11図
に示すように、その近傍の樹脂ボデイ31の裏面
から突設された枢軸突起37に巻き掛けられた付
勢ばね27の一端27aがばね係合片26fに引
掛けられウエツジ26はストライカ進入溝34の
入口方向に付勢されている。
操作ロツクボデイ50の上部には、第2図にお
いて裏側に開口してプーリ収納部53が形成さ
れ、下部には操作取付面部12に対向する方向で
ある表側に開口して機構収納部54が形成されて
いる。プーリ収納部53の中には枢支部50aを
介してプーリ収納部53の底面部55に沿つて第
1インサイドレバー41が枢着され、その上にプ
ーリ60が枢着され、プーリ60にはドアAの車
室内側に設けたインサイドハンドルに連結される
操作ケーブル42が巻回されている。
操作ロツクボデイ50の中程の枢枝部50bに
はキヤンセルレバー43が枢支され、下部の枢支
部50cには旋解錠レバー44が枢支され、プー
リ収納部53の底面部55に穿設された円周長孔
55aに一端が枢着ピン45aを介して係合した
サブレバー45が操作取付面部12側の表面に沿
つて下方に延びている。
枢支部50a,50b,50c及び枢軸部36
はほぼ同一の構造をしている。枢支部50bを代
表として説明すれば、第6図でわかるように、中
心孔56aを有する枢軸ボス56が機構収納部5
4から突設され、枢軸ボス56の先端部には枢軸
部56bが形成されており、枢軸部56bに枢支
部材たるキヤンセルレバー43が遊転可能に嵌合
されている。
中心孔56aの内壁には段部56cが形成され
ており、段部56cに係合しキヤンセルレバー4
3を押えて抜け止めする係止部材46が中心孔5
6aに挿通されている。係止部材46は、第13
図に示すように、中心孔56aに挿通される挿入
ピン46aの頭部に抜け止め片46b,46cが
形成され、先端部に係止部46dが設けられて成
る。
抜け止め片46bは、挿入ピン部46aの頭部
から放射方向に延びるとともに先端方向に付勢力
を有するばね片で形成され、抜け止め片46cは
挿入ピン部46aの頭部から放射方向に延びキヤ
ンセルレバー43の表面への摺接面を備えてい
る。係止部46dは、挿入ピン部46aの先端の
両側からスリツト46e,46e内を上方に延び
る係止突起46f,46fにより形成され、係止
突起46fの先端には中心孔56aの段部56c
に係合する爪46gが挿入ピン部46aの外周よ
り突出して形成されている。
第2図でわかるように、サブレバー45の下端
部には係合長孔45bが穿設され、施解錠レバー
44に延設された反転端が反転係合ピン44aを
介して係合長孔45bに摺動可能に係合してお
り、施解錠レバー44に操作されてサブレバー4
5は枢着ピン45aを中心に相対的に揺動反転し
て施錠位置と解錠位置とをとるように支持されて
いる。サブレバー45には、さらに、オープンレ
バー25のロツク解除動作端25aに解錠位置で
係合する係合端45cとキヤンセル被押端面45
dとが形成されている。
揺動レバーたる施解錠レバー44はサブレバー
45を反転動作させるべく揺動して所定の位置で
軽い力で拘束されて動作するもので、枢支部50
cから距離があり揺動する部位であるところの一
つの揺動端44bと操作ロツクボデイ50との間
にクリツク機構が設けられている。
すなわち、揺動部44bに放射方向に摺動可能
に係合部材47が嵌合されており、係合部材47
は第14図に示すように、基体部47aからノブ
リンク連結端47bが延設されて成り、基体部4
7aには、揺動端44bの挿通孔47cとばね収
納部47dとが設けられるとともに、半円形の断
面を有する係合端47eが突設されている。
第15図でわかるように、施解錠レバー44の
揺動端44bには肩部44c,44cが形成さ
れ、一方の肩部44cからは、係合部材47の挿
通孔47cの開口の一端に突設された係止突起4
7fに係合する係止突起44dが突設されてい
る。
ばね収納部47dに付勢ばね47gを収納し、
付勢ばね47gの中心を通して挿通孔47cに揺
動端44bを挿通し、係止突起44dを係止突起
47fで係止し、係合部材47は、付勢ばね47
gにより突出方向に付勢されて外れないよう揺動
端44bに取り付けられている。
一方、操作ロツクボデイ50の機構収納部54
の外周壁には枢支部50cを中心にして円周状に
係合部材47の係合端47eを係合するカム部5
7が設けられている。
カム部57は、施解錠レバー44が反転動作す
る際に停止する2つの位置である施錠位置と解錠
位置とに対応する2つの凹部57a,57bと、
凹部57a,57b間に傾斜面57c,57dを
介して介在する境界部57eとより成り、カム部
57の両端には、係合部材47の基体部47aの
両端に当接するストツパ部57f,57gが形成
されている。
第2図でわかるように、施解錠レバー44の揺
動端44bの反対側には被操作アーム44eのア
ーム基部44fが延び、ベースプレート10の操
作取付面部12の折れ線部13の近傍で折れてア
ーム先端部44gが樹脂ボデイ31に沿い、アー
ム先端部44gの最先端に把持クリツプ44hが
取り付けられている。
一方、噛合ロツクボデイ30の端縁38に沿つ
て上方に延びるキーロツド19が配設され、キー
ロツド49は下部で端縁38に形成された案内溝
38aに嵌まり込む被案内部49aが屈曲形成さ
れ、係止片38bで外れ止めされて下方に延び、
下端で噛合取付面部11に沿つて曲げられた水平
アーム部49bが形成され、水平アーム部49b
の先端が施解錠レバー44の被操作アーム44e
の把持クリツプ44hに係合されている。
施解錠レバー44の被操作アーム44eのアー
ム基部44f、アーム先端部44g、キーロツド
49の水平アーム部49bは第7図に示すように
上方から見たとき噛合ロツクボデイ30あるいは
操作ロツクボデイ50の蔭に隠れており、第5図
でわかるように、施解錠レバー44との連動部位
たるアーム基部44f、アーム先端部44g、把
持クリツプ44h、水平アーム部49bは施錠時
に想像線に示すように噛合ロツクボデイ30の蔭
に収納されている。
操作ロツクボデイ50のプーリ収納部53に収
容されている第1インサイドレバー41は、第2
図および第9図でわかるように枢支部50aの軸
部に遊転可能に支持されていて、操作ロツクボデ
イ50の軸部に巻回された付勢ばね48の一端4
8aが第1インサイドレバー41の被付勢端41
aに係合することにより第2図において反時計方
向第9図において時計方向に付勢されている。付
勢ばね48の他端48bはサブレバー45の枢着
ピン45aに係合してサブレバー45を下方に付
勢している。
第2図でわかるように、プーリ収納部53の底
面部55から機構収納部54にかけて案内孔58
が穿設されている。案内孔58は操作ロツクボデ
イ50を取付基板としたとき相互に平行な底面部
55と機構収納部54の底面54aとの面方向に
開口して穿設されており、第1インサイドレバー
41が裏側レバーとして底面部55の第2図にお
いて裏側に枢着され、キヤンセルレバー43が表
側レバーとして機構収納部54の底面54aの表
側に枢着されている。
そして、第1インサイドレバー41の揺動部位
の先端部のロツク解除端41bは、片面がプーリ
収納部53の底面部55の裏面に沿い、他面が機
構収納部54の底面54aの表面に沿うよう案内
孔58を介して裏面から表側に挿通され、キヤン
セルレバー43の揺動先端部である被動端43a
は、片面が底面54aの表面に沿い、他面が底面
部55の裏面に沿うよう案内孔58を介して表側
から裏側へ挿通されている。
したがつて、第1インサイドレバー41のロツ
ク解除端41bとキヤンセルレバー43の被動端
43aとは表側と裏側から相対的に挾時されてい
て、ロツク解除端41bと被動端43aとは底面
部55あるいは底面54aに沿つた共通の移動面
を有しており、この移動面を移動する部位の端縁
41c,43bが係合可能になつている。
キヤンセルレバー43には、さらに、サブレバ
ー45のキヤンセル被押端面45dに係合可能な
キヤンセル端43cとオープンレバー25のロツ
ク解除動作端25aを挾んで係合するロツク解除
端43dとが設けられ、付勢ばね43eにより第
2図において時計方向であるロツクオン方向に付
勢されている。
プーリ60は、第4図および第6図でわかるよ
うに、外周部61にケーブル巻回溝62が形成さ
れ、中心部63の片側に、一対の斜面63a,6
3aと外周部61の内面との間に略弓形状のばね
64が張設され、ばね64の頂部には外周部61
内に挿通してケーブル巻回溝62内に突出可能な
係合片65が固設されている。係合片65はケー
ブル巻回溝62に突出したときは第17図に示す
ように第1インサイドレバー41の被操作端41
dに係合可能である。
さらに、プーリ60のケーブル巻回溝62から
中心部63に向かつて略L字形のケーブル係止溝
66,66がいずれの方向からも係止可能に対称
的に形成されている。ケーブル係止溝66の中間
部には係合爪66aが設けられ、操作ケーブル4
2の端にかしめ固定された端金具42aをケーブ
ル係止溝66に嵌合させたとき端金具42aを把
持している。また、プーリ収納部53の外周壁に
は、操作ケーブル42の受入口53a,53bが
形成されている。
上記構成を有するドアロツク装置1では、ドア
ロツク装置1組立時には、噛合機構部20と操作
機構部40とは分離して行なわれ、噛合機構部2
0では、アウトサイドレバー21、ラツチ22、
枢軸23等が噛合ロツクボデイ30に組付けられ
る。ウエツジ26はストライカ進入溝34の開口
した表面からストライカ進入溝34内に持ち込ま
れ、受止面26aをストライカB1のストライカ
進入溝34への進入口に臨ませ、底面26gを摺
接面34aに摺接させ、側面26cが底面34b
に当接させる姿勢にして係合部26eおよびばね
係合片26fを案内溝34cから裏側へ突出させ
る。
係合部26eおよびばね係合片26fが案内溝
34cから裏側へ突出すると係合部26eが案内
溝34cに係合し被案内突起部26dが案内溝3
4cに案内されてウエツジ26は摺動可能に支持
される。ウエツジ26は抜け落ちることがないの
で、噛合ロツクボデイ30を裏返して枢着突起3
7に付勢ばね27を巻き掛け、一端27aをばね
係合片26fに引掛ければウエツジ26はストラ
イカ進入溝34の進入口方向に付勢されて支持さ
れる。
主要部品を配置してから、ベースプレート10
の噛合取付面部11に樹脂ボデイ31の裏面を当
接させ、樹脂ボデイ31の表面にカバープレート
32を押し当て、ラツチ22に挿通しながら枢軸
ピン33を噛合取付面部11とカバープレート3
2との間に架設し、両端をかしめて固定する。ポ
ール24の枢軸23は噛合取付面部11の一部に
挿通され、その先端にをオープンレバー25がか
しめ固定されている。
操作機構部40では、組付順序は適宜に設定し
てよいのであるが、例えば、先ずキヤンセルレバ
ー43を組み付ける。
キヤンセルレバー43は、付勢ばね43eを装
着しつつ枢着ボス56の枢軸部56bにその枢支
孔を嵌合させ、係止部材46の挿入ピン部46a
を枢軸ボス56の中心孔56aに挿通して組付け
る。係止部材46は、挿入ピン部46aを中心孔
56aに挿入するとき係止部46dにおいて、係
止突起46fの爪46gが中心孔56aの内面に
押されて一時的に挿入ピン部46aの中心側に引
込み、段部56cで拡巾して係止される。この状
態では、抜け止め片46cの下面の摺接面がキヤ
ンセルレバー43の表面に摺接し、抜け止め片4
6bがキヤンセルレバー43の表面を弾撥的に押
えるので、キヤンセルレバー43はガタつくこと
なく安定して枢支される。
次に施解錠レバー44を枢支部50cにより枢
着する。施解錠レバー44は所定の位置で軽い力
で拘束されて動作をするので、枢着する前に揺動
端44bに係合部材47を嵌合させておく。係合
部材47を揺動端44bに嵌合させるには、ばね
収納部47dに付勢ばね47gを収納し、付勢ば
ね47gの中心を通るよう揺動端44bを挿通孔
47cに挿通する。揺動端44bを挿通孔47c
に十分に挿通すると、係止突起44dが係止突起
47fに引掛かり、手を離しても係合部材47が
肩部44cから抜けなくなる。
そして、付勢ばね47gの付勢力に抗して係合
部材47を揺動端44bに押し込みながら係合端
47eをカム部57に係合可能に配置して施解錠
レバー44を枢着する。
次に、サブレバー45の係合長孔45bを施解
錠レバー44の反転係合ピン44cに係合させて
から、枢着ピン45aをプーリ収納部53の円周
長孔55aに揺動可能かつ摺動可能に係合させ
る。
次に、プーリ収納部53の底面部55から突設
された枢支部50aを形成するボスに巻き掛ける
ようにして付勢ばね48を装着し、その上から第
1インサイドレバー41を底面部55に沿うよう
枢着する。付勢ばね48の他端48bはサブレバ
ー45の枢着ピン45aに係合させ、一端48a
は第1インサイドレバー41の被付勢端41aに
係合させておく。
第1インサイドレバー41のロツク解除端41
bは案内孔58から第2図において表側に延ばさ
れ、逆に案内孔58から裏側に延ばされたキヤン
セルレバー43の被動端43aと並び、端縁41
cが端縁43bに係合可能に配置される。
第1インサイドレバー41のロツク解除端41
bとキヤンセルレバー43の被動端43aとは、
片面がプーリ収納部53の底面部55の裏面に沿
い、他面が機構収納部54の底面54aの表面に
沿うよう配置されているので、両側から相対的に
挾持されて共通の移動面を移動するので振れるこ
とがなく確実に係合する。両レバーが挿通する案
内孔58の開口面の方向は、前記プーリ収納部5
3の底面部55と機構収納部54の底面54aと
の2つの面と同一の面方向を向いていて抜き方向
を同一にできるので、成形時に抜き方向に問題を
生じることがない。
第1インサイドレバー41の上からはプーリ6
0を枢着するのであるが、組付前には操作ケーブ
ル42が繰り出されているのと取扱いが煩雑で作
業性を阻害するので、ケーブル巻回溝62に操作
ケーブル42を巻き付けておく。操作ケーブル4
2は、端金具42aがケーブル係止溝66に嵌め
込まれ、係合爪66aで係止されており、操作ケ
ーブル42がケーブル巻回溝62に巻付いている
ことにより係合片65が押され、第4図に示すよ
うにばね64の付勢力に抗して係合片65はプー
リ60の中心側に引込んでいる。
この状態でプーリ60はプーリ収納部53内に
収納され、枢支部50aにより枢支される。
以上によりベースプレート10および噛合機構
部20と操作機構部40とが別々に組み上げられ
たので、次にこれらを組合わせる。すなわち、操
作ロツクボデイ50の係合突片51と噛合ロツク
ボデイ30の係合受部35とを組合わせる。
係合受部35,35を間にして係合突片51,
51で挾みつけるようにし、係合突片51あるい
は係合受部35が撓むので係脱突起51aが端面
部35aに形成した枢支孔に係合し、操作機構部
40は係脱突起51a,51aが形成する軸線を
中心に回動可能に噛合機構部20に枢着される。
操作機構部40を回動させてベースプレート1
0の操作取付面部12に沿わせれば、係止片5
2,52の係止爪52a,52aが操作取付面部
12の上端縁12a及び下端縁12bに係合する
ので噛合機構部20と操作機構部40とは略L字
形をなして固定される。その際、アウトサイドレ
バー21のロツク解除端21bをサブレバー45
の枢着ピン45aの下部に係合させ、オープンレ
バー25のロツク解除動作端25aにはサブレバ
ー45の係合端45cを下方からユニツトさせる
とともにキヤンセルレバー43のロツク解除端4
3dに係合端45cを挾んで係合させる。この状
態では、操作機構部40の機構は操作ロツクボデ
イ50とベースプレート10の操作取付面部12
との間に挾まれて機構収納部54内におおむね密
閉して収納されるので水や塵埃に侵されることが
ない。
施解錠レバー44は、アーム基部44fとアー
ム先端部44gとが噛合機構部20と操作機構部
40とのL字形状に沿つて屈曲しているので、把
持クリツプ44hは噛合ロツクボデイ30の下方
に位置し、被案内部49aを噛合ロツクボデイ3
0の端縁38の案内溝38aに案内されたキーロ
ツド49の水平アーム部49bの先端が把持クリ
ツプ44hに連結されている。
ドアロツク装置1をドアAに組付けたとき、操
作ケーブル42はプーリ60から繰出されてイン
サイドハンドルに連結される。第4図に示す状態
から操作ケーブル42を繰出し係合片65を押え
ている操作ケーブル42がなくなると、係合片6
5はばね64の付勢力によりケーブル巻回溝62
内に突出し、第1インサイドレバー41の被操作
端41dに係合可能になる。
次にドアロツク装置1の動作を説明する。
第2図は展開図ではあるが解錠状態を示してお
り、便宜上、この状態で噛合機構部20と操作機
構部40とがL字形の使用状態にされているとし
て説明する。
ラツチ22にはストライカB1が係止されてロ
ツク状態にある。アウトサイドレバー21の被押
部21aを押し下げるとロツク解除端21bが枢
着ピン45aを押し上げ、サブレバー45が全体
として上昇するので、係合端45cがオープンレ
バー25のロツク解除動作端25aに係合してロ
ツク解除方向に回動させ、ポール24がラツチ2
2を開放してロツク解除される。
また、操作ケーブル42を引くと、第17図に
示すようにプーリ60が回動され、係合片65が
被操作端41dを押して第1インサイドレバー4
1を回動させ、第18図に示すように、ロツク解
除端41bの端縁41cが被動端43aの端縁4
3bを押してキヤンセルレバー43を回動させ、
キヤンセルレバー43のロツク解除端43dがオ
ープンレバー25のロツク解除動作端25aを作
動させて前記アウトサイドレバー21の場合と同
様にロツク解除する。
車外からキープレート操作し、あるいは車室内
でノブ操作することにより施解錠レバー44を反
転させればドアロツク装置1は施錠状態になる。
施解錠レバー44は第2図に示した状態から反時
計方向に回動して第15図に示す施錠位置に反転
する。その際、凹部57aにあつた係合部材47
の係合端47eがカム部57の境界部57eの傾
斜面57cに乗り上げ、係合部材47は付勢ばね
47gの付勢力に抗して揺動端44b側に押し戻
される。傾斜面57cを過ぎ、係合端47eが傾
斜面57d側になると付勢ばね47gは施解錠レ
バー44の反転を助けるように働き、係合端47
eは軽い拘束感を持つて凹部57bに係合して停
止する。それにより反転係合ピン44aを介して
サブレバー45も回動されて施錠位置になる。
施錠状態では、第2図の線A1、第5図の想像
線に示すように、施解錠レバー44のアーム基部
44f、アーム先端部44g、把持クリツプ44
hあるいはキーロツド49の水平アーム部49b
は噛合ロツクボデイ30または操作ロツクボデイ
50の蔭に隠れて収納されているので、上方から
細棒等でキーロツド49あるいは施解錠レバー4
4を操作して解錠することが極めて困難となり防
盗性が向上している。
第15図に示す施錠状態から、アウトサイドレ
バー21によりサブレバー45を動作させても、
第19図に示すように係合端45cがオープンレ
バー25のロツク解除動作端25aに係合せず空
振りするのでユニツトすることができない。
しかしながら、車室内のインサイドハンドルの
操作により操作ケーブル42を引いた場合、キヤ
ンセルレバー43は必ず回動されるので、ロツク
解除端43dがオープンレバー25のロツク解除
動作端25aに係合して動作させロツク解除する
ことができる。そればかりでなく、ロツク解除す
る際キヤンセル端43cがキヤンセル被押端面4
5dを押してサブレバー45を解錠位置に反転さ
せ、反転係合ピン44aを介して施解錠レバー4
4もカム部57と係合部材47との関係において
所定の位置で軽い力で拘束されながら解錠位置に
反転され、インサイドハンドルを操作してドアA
を開いたときは誤つて施錠することがない。
施錠したまま、ドアAを閉じると、ラツチ22
にストライカB1が係合するときポール24が回
動され、オープンレバー25も回動してロツク解
除動作端25aが動作するので、ロツク解除端4
3dを介してキヤンセルレバー43が逆に回動さ
れ、キヤンセル端43cがキヤンセル被押端面4
5dを押して解錠される。すなわち、単にドアA
を閉じただけでは解錠されるので誤つて施錠する
ことがない。
施錠状態からアウトサイドハンドルを操作して
アウトサイドレバー20を押し下げたままドアA
を閉じると、キヤンセル被押端面45dが上昇し
てキヤンセルレバー43のキヤンセル端43cが
係合できなくなり、施錠状態が連続して保持され
る。すなわち、キープレートによることなくキー
レスロツクされる。
ドアAを閉じた際、ストライカB1がストライ
カ進入溝34に進入したとき、ストライカB1の
端がウエツジ26の受止面26aに当接し、ウエ
ツジ26を移動させながら進入して停止するの
で、ストライカB1の上下方向がウエツジ26に
より拘束されガタつきが抑えられる。
上記ドアロツク装置1では、噛合機構部20と
操作機構部40とを分離可能としたのでそれぞれ
の構造に変化を持たせて組み合わせることにより
仕様に多様な変化を持たせることができる。その
ようなものの一例を第20図により説明する。
第20図に示すものは、操作機構部40におい
て第1インサイドレバー41に代え第2インサイ
ドレバー59を設けたものである。第2インサイ
ドレバー59は、第2図、第9図には想像線で示
してあり、放射方向に延びたロツク解除端59a
がサブレバー45の枢着ピン45aに係合され、
被付勢端59bには付勢ばね48の一端が係合さ
れており、第1インサイドレバー41の被操作端
41dとは偏移した位置に被動作端59cが設け
られ、プーリ60には第4図で想像線で示した操
作ケーブル42に示すように前記とは逆方向から
操作ケーブル42が巻付けられ、被動作端59c
には前記とは逆方向から係合片65が係合可能で
ある。
第20図に示す第2インサイドレバー59を有
する操作機構部40を備えたドアロツク装置1で
は、操作ケーブル42を引いて第2インサイドレ
バー59を回動させると、ロツク解除端59aが
枢着ピン45aを介してサブレバー45を作動さ
せるので、サブレバー45を介してロツク解除操
作がなされ、キヤンセルレバー43が回動される
ことがなく、施錠状態にしてインサイドハンドル
でロツク解除操作した場合でもサブレバー45あ
るいは施解錠レバー44が解錠状態に反転される
ことがない。このようなドアロツク装置1はリヤ
ドアに用いられるのが一般的である。
なお、枢支部50a,50b,50c及び枢軸
部36は係止部材46により部材を係止している
が、係止の仕方は一例を示したもので、周知の他
の構造でもよいことはいうまでもない。また、施
解錠レバー44と操作ロツクボデイ50との間に
設けたクリツク機構では、係合部材47に係合端
47eを設け、操作ロツクボデイ50にカム部5
7を設けてあるがカム部を係合部材に設けて逆に
してもよく、係合方向も放射方向の内方と外方と
のいずれでもよい。
また、ベースプレート10と噛合機構部20と
噛合ロツクボデイ30との係脱組合わせは、相互
に適宜組合わせることができ、噛合機構部20と
噛合ロツクボデイ30とを直接組合わせる必要は
ない。
「発明の効果」 本発明に係る自動車用ドアロツク装置によれ
ば、噛合機構部と操作機構部とは別体のユニツト
であるので、工程上別々に扱うことができ、噛合
機構部と操作機構部とを別々に組立てたうえで組
合わせることができるようにしたから、それぞれ
の機構部を単純な構成にして自動化することが可
能になり、組立を合理化してコストダウンするこ
とができる。また、各機構部を複数種類設けるこ
とにより仕様に変化を持たせることができ、製品
を多様化して多様な用途に応じることができる。
【図面の簡単な説明】
各図は本発明の一実施例を示しており、第1図
は取付状態のドアロツク装置近傍の水平断面図、
第2図〜第9図は解錠状態のドアロツク装置であ
つて、第2図は噛合機構部と操作機構部とを組み
合わせて展開して示した正面図、第3図は第2図
−線断面図、第4図は第2図の状態を反対側
から見た背面図、第5図は噛合機構部と操作機構
部とをL字形に組み合わせた状態の正面図、第6
図は第5図−線断面図、第7図は噛合機構部
と操作機構部とをL字形に組み合わせた状態の平
面図、第8図は第2図−線断面図、第9図は
カバープレートおよびプーリを外して示した背面
図、第10図はウエツジの説明図、第11図は取
付状態のウエツジ近傍の正面図、第12図は第1
1図XII−XII線断面図、第13図は係止部材の説明
図、第14図は係合部材の説明図であつて、第1
4図Aは左側面図、第14図Bは正面図、第14
図Cは右側面図、第14図Dは縦断面図、第14
図Eは第14図BのE−E線断面図、第14図F
は第14図BのF−F線断面図、第14図Gは第
14図CのG−G線断面図、第15図は施錠状態
の操作機構部の要部正面図、第16図は第15図
−線断面図、第17図はプーリ近傍の正
面図、第18図は第1インサイドレバーによるロ
ツク解除状態の要部正面図、第19図は空振り状
態のサブレバー近傍の要部正面図、第20図は仕
様が異なる操作機構部の横断面図である。 A……ドア、B……車体、B1……ストライ
カ、1……ドアロツク装置、10……ベースプレ
ート、20……噛合機構部、22……ラツチ、2
4……ポール、25……オープンレバー、26…
…ウエツジ、30……噛合ロツクボデイ、40…
…操作機構部、41……第1インサイドレバー、
42……操作ケーブル、43……キヤンセルレバ
ー、44……施解錠レバー、45……サブレバ
ー、46……係止部材、47……係合部材、50
……操作ロツクボデイ、60……プーリ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 噛合機構部と操作機構部とを有する自動車用
    ドアロツク装置において、 L字形ベースプレートの一方の取付面部に噛合
    機構部を固着し、 前記L字形ベースプレートの他方の取付面部に
    前記噛合機構部と連動可能に固着されるべき前記
    操作機構部を別体のユニツトとし、前記他方の取
    付面部に係脱可能に組み合わせたことを特徴とす
    る自動車用ドアロツク装置。 2 前記噛合機構部には、アウトサイドハンドル
    に連係されるアウトサイドレバーと、ラツチと、
    該ラツチに係合したとき該ラツチを係止するポー
    ルと、該ポールに固結されたオープンレバーとを
    備え、 前記操作機構部には、 インサイドハンドルに連結可能に繰り出される
    ケーブル線を巻回収納してロツクボデイに枢支さ
    れたプーリと、 該プーリの回動に連動し前記噛合機構部のオー
    プンレバーにロツク解除動作可能に伝達可能なイ
    ンサイドレバーと、 該アウトサイドレバーの作動に連動し該オープ
    ンレバーにロツク解除動作可能に係合可能なサブ
    レバーと、該サブレバーを施錠位置と解錠位置と
    に反転させるキーレバーと、を備えたことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の自動車用ドア
    ロツク装置。
JP59064883A 1984-03-30 1984-03-30 自動車用ドアロツク装置 Granted JPS60208580A (ja)

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